2016年6月30日更新

【獣医師監修】猫用にぼしが実は危険??気にするべきは塩分だけではない

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みなさんの猫はグルメな猫ですか?舌が肥えていると、いつもいつも同じご飯を出すと、またこれ?と言わんばかりの顔をされて全く口をつけてくれなかったりすることもしばしばあると思います。そんな時役に立つのが、ふりかけ代わりの”トッピング”ですが、猫用のにぼしを使っている方いませんか?

実はそのにぼし、病気の引き金になるかもしれないのです。

 

猫用にぼしも危険?

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人用のにぼしはしょっぱいし、猫の体に悪そうですが、猫用もダメなの?と思いますよね。

確かに猫用は塩分が抑えられていて、わりと柔らかめになっているので食べ易くもあります。しかしながら実は病気の引き金になりかねないのは、塩分ではなくにぼしの栄養分にあります。

にぼしには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分がバランスよく含まれていて一見健康に良さそうな食べ物なのですが、猫の体の構造とは少し相性が悪いのです。

多すぎると石になる

猫は元々砂漠地区で生きる動物であり、環境に適応するためにあまり水を欲しない体になっています。1番特徴的なのが尿の濃度で、体の中の水分を無駄に排出しないために尿を濃縮しています。
その時にマグネシウムなどのミネラル分が多すぎると結晶化し、やがて尿石症になってしまうのです。

尿石は放っておく時間が長いほど、数は増え、大きさも大きくなり、尿道に詰まり易くなります。
尿道に詰まり、動かなくなると尿道閉塞を起こし、体の中に毒素が溜まり最悪の場合尿毒症になり死亡します。

 

生きるために必要な成分でもある

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ミネラル分を多く摂りすぎると尿石症になりかねないのですが、だからといってミネラル分を制限するべきというわけではありません。正常に体を機能させ、生きていくためにはミネラル分が必要であり、不足するとバランスが崩れ体調も悪くなる可能性があります。

通常、総合栄養食と記載があるキャットフードを食べていればバランスが崩れることはありませんので、追加でにぼしを食べさせてミネラル分を摂取させる必要はありません。

おやつ程度に与えたり、いつものご飯を一味変えたいのであれば、1~2尾程度が望ましいでしょう。それ以上与えるとミネラル過多になる可能性があります。

食べている姿は可愛いけれど…

猫がにぼしをくんくんして、食べようとしている姿は見ているととっても可愛いのですが、与えすぎると猫を苦しめることになりますのであまり多量に与えないように注意してください。

また、猫はにぼしが好きですから、いたずらされてたくさん食べられないように注意してくださいね。