2016年2月24日更新

引き取り手なく殺処分を待つ老犬や障害犬のために安全なバリアフリーの保護施設を!

環境省のデータによれば平成26年に保健所に持ち込まれた犬は53173頭。そのうち21593頭が飼い主の元に戻れず、譲渡されることもなく殺処分されています。近年では保護団体の活躍やペットを大切にする飼い主の増加で、かわいそうなペットの数が減少していますが、保護された後に幸せな第二の我が家を見つけられるのは子犬や比較的若年の犬が中心。高齢犬や病気をもった犬は、保健所に放置されたまま殺処分されることが多いのです。そんな気の毒な犬たちを保護しているのがNPO法人「ケンの家」です。今回は彼らの取り組みを追ってみました。

高齢犬や障害犬を見捨てない


NPO法人「ケンの家」は浅川昌枝さんが立ちあげた動物の保護団体。2011年にNPO法人として発足して以来、積極的に活動を行い、現在、神奈川、東京、愛知、岡山などで保護した犬たちの世話や譲渡を行っています。犬を引き取ってくれる里親探しだけでなく、自宅で飼うことができなくても支援ができる養い親制度「あしなが」を設けているのも「ケンの家」の特徴。それは「ケンの家」が高齢犬、障害犬、問題行動や病気を持った犬など他の団体に選ばれなかった犬たちを積極的に引き取っているからなのです。

どんな犬にも幸せになる権利がある


「ケンの家」が保護した老犬ノンも、問題行動があるゆえに殺処分が決まっていた犬でした。つらい過去のためかノンには分離不安が原因の噛みぐせがあり、そのために保護することが許されていませんでした。浅川さんは『保護しても里親に出さず自分の犬として飼う』ことを条件にノンをセンターから助け出しました。

最初はノンに噛まれて怪我を負ったこともありましたが、浅川さんの愛情が伝わったのかノンは徐々に浅川さんとの間に絆を築き始めました。その後、ノンは血管肉腫という難病に倒れましたが、自然療法を使った治療により、余命2~3日という獣医さんの宣告をはねかえして8カ月も生き続けてくれたそうです。

「ケンの家」がこれまでに保護したノンのような犬は700頭にも及びます。中には手作り食や献身的ケアで体調が快方に向かい引き取り先が見つかった犬もいますが、これまで230頭余りの犬が「ケンの家」で世話を受けながら施設で息を引き取っています。

見捨てられた犬を1匹でも多く幸せにするために

施設で世話する高齢犬や障害犬が増えるに従い、保護した犬が少しでも楽に過ごせるように、そして一匹でも多くの殺処分対象の犬の救うために、「ケンの家」ではシェルターの改修が必要だと考えました。具体的には、

  • 交通事故を防ぐためのシェルター入口のゲートの設置
  • 犬たちの足腰に負担のない床材の張り替え

が必要で、そのためには100万円以上の出費が予想されます。現在、想定以上の支援が集まっていますが、病気の犬たちに与える手作り食や薬、サプリメントに引き続き出費がかかりますので、息の長い支援が必要でしょう。

犬たちを引き取れなくてもできることがある

殺処分される犬たちを気の毒だと思っても実際に里親にはなれない事情もあるでしょう。そんな場合でも「ケンの家」へ経済的支援や「あしなが」制度の利用で犬たちを助けてあげることはできます。興味のある方は「READYFOR」のサイトにアクセスしてみてください。

殺処分を待つ老犬や障害犬を安全なバリアフリー施設に保護したい-READYFOR

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