2016年2月24日更新

真冬には-20℃! 北海道の厳しい環境で過ごす保護猫たちに暖かい猫舎を!

北海道長沼町は札幌から車で約50分の場所にある田園地帯。夏は緑豊かで過ごしやすい場所ですが、真冬になると-20℃まで気温が下がり、一晩で50㎝以上雪が積もってしまうこともめずらしくありません。この寒さは人間だけでなく、動物たちにとっても過酷な環境。特に身寄りなく保護された犬や猫たちにとって、風の吹きこむ簡易な建物での毎日は命に関わる大問題です。そんな状況を打開すべく、今回、HOKKAIDOしっぽの会の稲垣氏が立ちあげたのが、猫たちに温かい猫舎を作るプロジェクトです。

「殺処分されてしまう犬や猫を救いたい」と始まったHOKKAIDOしっぽの会

HOKKAIDOしっぽの会は2003年にしっぽの会の代表、稲垣真紀さんによってスタートしました。稲垣さんは廃墟になっていた豚舎や家屋、3000坪の土地を個人の出費で購入し、そこに動物たちのためのプレハブを建て、レスキュー活動を始めました。

その後、稲垣さんの主旨に賛同したボランティアが集まって活動が本格化し、2013年には北海道のNPO法人として認可されました。2015年11月末までに保護したペットは犬が約1150頭、猫は約570頭に上ります。

-20℃にもなる厳しい気候をしのぐ猫舎が必要


HOKKAIDOしっぽの会の活動により多くの命が救われていますが、いま、直面しているのは厳しい環境下で猫を保護するための施設がないということ。保護活動の過程で犬舎については古い建物の改装や新築で冬を比較的快適に越せる環境が整いましたが、猫舎についてはいまだに老朽化した建物しかなく、猫たちは-20℃にもなる極寒の気候に耐えています。

現在、猫たちが暮らしている施設は簡素な造りの建物で壁や床、窓などから隙間風が容赦なく吹き込み、どんなに暖房しても部屋が暖かくなることはありませんし、春でも水道が凍る過酷な状況です。しかもつらいのは冬だけではありません。冷房のない建物の中は夏には30℃を超える暑さになることも珍しくなく、多くの猫が熱中症になってしまうのだそうです。

「どんな猫でも平等に救いたい」という想いが状況を難しくしている


HOKKAIDOしっぽの会の理念は、できるだけ多くの命を平等に救うこと。たとえ病気持ちの猫であっても高齢の猫であっても保護の対象から外すことはありません。しかしながら、そのために医療費などのコストがかさんでしまうのも事実です。また、ハンディをもった猫は新たな家族を見つけるのが難しいために、しっぽの会で世話する猫の数は年々、増え続けています。

厳しい環境で命を落とす猫も


そうでなくても体調が不安定な高齢の猫や病気の猫にとって、厳しい寒さや暑さに耐えることは体力的にもつらい状況です。

たとえば一昨年9月に飼い主の事情により15歳の高齢で施設に保護されたミミ太。腎臓に病を抱えていたこともあり、寒さが厳しくなる11月に急に容体が悪化し、食べることもできなくなって、点滴のみで命をつないでいました。高齢であることからも、暖かなで快適な環境で過ごさせてあげたいと自宅に引き取ったスタッフの家でミミ太は3日後に息を引き取ったのです。

「もっと暖かく快適な施設で保護できたら、もうすこし長生きできたかもしれない…」。せっかく保護した命を何とかつなぎたい…そう思った稲垣さんが決心したのが、募金を募って暖かな猫舎を建てることだったのです。

隙間風が入らず、衛生的な猫舎を建てるために


長沼町のような厳しい環境で猫たちを守れる施設を作るためには、本州以南の土地に比べてコストがかかります。贅沢に聞こえるかもしれませんが、耐凍性のある基礎、雪の重みに耐えられる丈夫な構造、室内を極寒の気候から守る二重サッシや二重構造のドアなどは、この地では最低限の設備です。

また、施設内で病気の猫を独立したエリアに保護し、猫たちの健康と清潔な環境を維持するにはそれなりの広さも必要です。こうした施設を建てるために必要なコストは理解ある大工さんの協力を得ても1100万円以上が必要だとのこと。現在、チャリティカレンダーやペット預かりの収益から300万円の資金調達に努めていますが残りの約800万円は多くの人からの募金に頼らざるを得ないのが現状です。

1日100円の節約でスタートできる

現在、HOKKAIDOしっぽの会では、オリジナルグッズや長沼産の特産物が届くコースも設定して、幅広い支援を求めています。支援のコースは3000円から。1日100円を節約すれば可哀想な猫たちを救う手助けができるのです。ミミ太のような猫を少しでも減らすために、きっとあなたにもできることがあります。興味のある方は「READYFOR」のサイトにアクセスしてみてください。

真冬には‐20度になる北海道長沼町に暖かい猫舎を建築したい!-READYFOR

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