「プードルキャット」と呼ばれることも!巻き毛を持つデボンレックスの性格や歴史、飼育法とは?

スウェードのような手触りの巻き毛を持つデボンレックスは「プードルキャット」と呼ばれ、多くの人々に愛され続けている猫種です。

今回はそんなデボンレックスにはどんな特徴があり、飼育時はどうしていけばよいのかをご説明いたします。

 

デボンレックスの特徴

性格

人間好きなデボンレックスは、飼い主さんに寄り添ってくれる心優しい猫種です。社交性があるので、来客の訪問も喜んで迎えてくれるでしょう。

好奇心も旺盛なので、ワクワクすることを見つけるのが上手です。

そして、運動能力が高くアクティブなため、お家の中でも高いジャンプ力を披露してくれるでしょう。エネルギッシュな猫種なので、食欲も旺盛です。

性質

デボンレックスはスレンダーですが、筋肉質なボディをしています。胸部の幅は広く、後ろ足は前足よりも長くなっています。

頭部は一見横長に見えますが、実はやや縦長で高い位置に頬骨が存在しています。

大きな耳と目を持っており、一般的な猫種よりも耳がやや低めの位置についているのも特徴です。

また、ウェーブがかかった被毛はなめらかな手触りをしており、腹部や頭頂部は若干毛が薄くなる場合もあります。

育種の段階で長毛猫も交配されているため、まれに長毛の子が産まれてくることもあるでしょう。

ひげは被毛と同じようにカールしていますが、とても短いかまったく生えていないかのどちらかです。

なお、猫は犬と違って嬉しいときには尻尾を振らない動物だと考えられていますが、デボンレックスは例外で、犬と同様に嬉しくて尻尾を振ることもあります。

飼い主さんは愛猫の感情を読み間違えないようにしていきましょう。

大きさや体高

セミフォーリンタイプのデボンレックスの平均体重は、一般的な猫と同じ3~5kg程度です。

ただし、筋肉が発達しているので、抱き上げたときにずっしりとした重みを感じるでしょう。

歴史

エボンレックスの起源は1959年にまでさかのぼり、イングランドの南西部、デボン州バックファストリーにいた2匹の野良猫たち(黒い巻き毛を持ったオスと三毛猫のメス)がもとになっているといわれています。

三毛猫のメスはベリル・コックス夫人宅で子猫を産みましたが、その中に1匹だけダークブラウンの巻き毛も持った猫がいました。

夫人はこの子猫をカーリーと名付け、飼育し始めましたが、新聞に掲載されていた猫の品評会記事で当時希少だったコーニッシュレックスの存在を知り、カーリーのような巻き毛の猫は貴重な存在であると気づいたため、ブリーダーに連絡を取りました。

ブリーダーたちはコーニッシュレックスの計画交配に加えるため、夫人を説得してカーリーを買い取りましたが、結果的にこの計画交配は失敗に終わりました。

その後、デボンレックスの頭数は遺伝子学者のアドバイスのもと計画的な近親交配で増やされていき、CFA やTICA、FIFe、GCCFから公認されるまでになりました。

 

飼育の注意点

室内環境

好奇心が旺盛で運動量が高いデボンレックスは興奮におもちゃを誤飲してしまうこともあります。

そのため、飼い主さんが目を離すときは猫の手が届かないところにおもちゃを収納しましょう。

また、デボンレックスは飼い主さんに対しての依存心がやや強く、お留守番が多いとストレスを抱えてしまうので、留守中でも一人遊びができるおもちゃを用意してあげましょう。

社交性があるデボンレックスは他の猫や動物と仲良くしてくれやすいので、子猫期から多頭飼いを検討していくのもおすすめです。

特にデボンレックスは犬との相性がよいとされています。

家具の配置

運動能力が高いデボンレックスを満足させるには、キャットウォークやキャットタワーをお部屋に必ず用意してあげましょう。

キャットタワーは、天井にしっかりと固定ができるつっぱりタイプを選ぶのがおすすめです。

また、ジャンプ力が高いデボンレックスは人間の手が届かない場所へ登り、降りられなくなってしまうこともあるかもしれません。

猫は爪がひっかかりにくいため、登ることよりも降りることを苦手に感じるので、飼い主さんが救出できないような場所へは登れないように対策していきましょう。

 

デボンレックスのケア方法

ブラッシング

デボンレックスはシングルコートであるため抜け毛は少ないですが、まったく抜けないわけではないのでブラッシングは必要です。

頻度は1日1回程度を目安にしましょう。

また、巻き毛の猫は一般的な猫よりも被毛が絡まりやすく、通気性が悪くなるので月に1回程度はシャンプーを行ってあげましょう。

爪切り

デボンレックスに限らず、猫に大人しく爪切りをしてもらうには、子猫のうちから爪切りを習慣化させることが大切です。

生後2~3ヶ月なら受容性が高いため、爪切りも嫌がりにくいでしょう。

爪切り後は「ちゅーる」などのおやつをあげ、爪切りをするといいことがあるのだということを猫に覚えさせてみてください。

耳掃除

猫の耳は、飼い主さんが掃除をこまめにしなくても基本的には綺麗に保たれていることが多いものです。

しかし、デボンレックスのように巻き毛の猫は一般的な猫よりも皮脂の分泌が多いため、耳掃除用シートで耳介を優しく拭いてあげましょう。

耳垢が気になるときは、イヤークリーナーを使うのも効果的です。綿棒は猫が暴れたときに鼓膜が傷ついてしまう可能性があるので、避けてください。

目の手入れ

粘着性の目やにや涙が出ているときは、目に異変が起きているサインです。

こうした場合は濡らしたコットンやティッシュを使って、こまめに目元を拭いてあげましょう。

拭くときは後ろから猫の体を押さえながら拭くと、逃げられにくくなります。

しかし、自宅で対処していても治らない場合や猫が痛みを感じている場合は、角膜にまで炎症が起きている可能性が高いので、早急に動物病院へ連れて行き、軟膏や目薬を処方してもらいましょう。

歯磨き

歯磨きも生後2~3ヶ月頃から行っていくと、習慣化させやすくなります。

子猫期には歯ブラシを噛ませたりしながら、警戒心を解いていきましょう。

その際は、必ずペット用のものを使用し、口腔内が傷つかないよう、配慮していってください。

どうしても歯ブラシを嫌がってしまう場合は「グリニーズ」のような歯磨き効果のあるおやつを与えたり、濡らしたガーゼで歯や歯茎を拭いたりしながら歯周病が引き起こされないよう、対処していきましょう。

 

子猫期の注意点

デボンレックスは個体数を増やすために近親相姦が行われてきた猫種なので、皮膚や神経、心臓、関節などに遺伝性疾患が見られることもあります。

中でも心臓の遺伝性疾患として現れやすい「肥大型心筋症」は早期発見が難しい病気であるため、日頃から愛猫が口呼吸をしていないか、運動後に変わった様子は見られないかをチェックしてみてください。

シニア期の注意点

シニア期は抵抗力も免疫力も落ちてくる時期だからこそ、温度管理に気を配りましょう。

デボンレックスは寒さに弱い猫種なので、冬場は暖房器具を活用し、適温である20~23度前後を保てみてください。

季節ごとの注意点

気温差が激しい春は体調を崩しやすい時期でもあるので、朝晩を暖かく乗り切れるよう工夫してみてください。

具体的には、夜中や明け方だけ暖房をかけてあげたり、ペットヒーターを常備してあげたりしましょう。

電気代が気になるという方は、包まれる毛布や湯たんぽを用意しながら、体調を管理していってください。

夏は被毛が蒸れやすい季節なので、シャンプーをしっかりと行ってあげましょう。

尻尾の付け根や耳は特にベタつきやすいので、丁寧に洗ってください。

シャンプーを初めて行うときは、いきなりお風呂場に入れるのではなく、桶などにお湯を張って猫を入れるとパニックになりにくいでしょう。

どうしてもお風呂を嫌がる場合は、蒸しタオルや体拭きシートで体を拭くことも検討してみてください。

デボンレックスは運動量の多い猫種であり、もともと食欲は旺盛ですが、過ごしやすい秋はさらに食欲が増す傾向があります。

そのため、遊びを通しながら肥満対策を行っていきましょう。

例えば、転がすとフードが出てくるようなダイエットグッズを使えば、ストレスを感じさせずに体型維持を維持していけます。

冬は気温が低いため、飲水量が減ってしまいがちです。

しかし、暖房をかけている場合は脱水症状がより引き起こされやすくなるので、ササミの茹で汁などを積極的に与えるなどして水分がとれるよう、工夫していきましょう。

普段ドライフードしかあげていない方は、ウェットフードをトッピングして、摂取できる水分量を増やしてあげてください。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

デボンレックスは皮膚疾患を起こしやすい猫種であるため、ボディチェックの時は皮膚の状態をよく観察してみることも重要です。

脱毛が見られたり、猫が身体を掻きむしったりしている場合は、早めに動物病院へ連れていきましょう。

また、猫はA型であることがほとんどですが、デボンレックスにはB型やAB型の子が多くいます。

こうした猫は輸血が必要になったときに間違った血液が輸血されてしまう危険性もあるので、健康なうちから愛猫の血液型を調べておきましょう。

顔周りのチェック

顔周りをチェックするときは目や耳だけでなく、口腔内も忘れずにチェックしてください。

健康的な猫の歯茎はピンク色をしていますが、歯周病になると歯茎が赤くなったり、出血が見られたりします。

もし、赤みや腫れを発見した場合は獣医さんに相談し、歯垢除去などを行っていきましょう。

見た目も性格も愛くるしいデボンレックス

デボンレックスは同じ巻き毛のコーニッシュレックスやラパーマと違った魅力を感じさせてくれる猫種です。

飼育するときは、健康管理に句を配りながら、たっぷりと愛情をかけてあげましょうね。

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