2016年3月16日更新

【動物看護士が解説】老猫のトイレの介護は?正しいやり方を教えます

猫の寿命は長く、20歳以上の長生きな猫にも時々出会うことが出来ます。病気がなかったとしても、当然ながら身体は衰え、若い時のように俊敏に動くことは出来ません。1日中寝てばかりいる猫も多いでしょう。もし猫が寝たきりになってしまったら、あなたは何をしてあげられるのでしょうか。今回はトイレに着目してお話しします。

猫のトイレのタイミングは難しい

猫は散歩に出るわけではないので、飼い主がトイレのタイミングを掴むのはとても難しいです。ご飯を置きっぱなしにして、好きな時に食べるようにしていると、毎回の食事量にムラがあり、排泄を促すタイミングもまちまちです。

もしも、寝たきりになった場合、猫にはオムツの装着やシーツを身体の下に敷くという方法が良いかもしれません。身体を起こして排泄をさせてあげられれば1番良いのですが、排泄したいというサインを掴むことが難しいため、なかなか飼い主も介助をしにくいのが現実です。

時々排泄する前にもぞもぞ動いてサインをくれる猫もいますので、普段の様子と少し違うな?と感じたら、起こしてシーツや猫砂のところへ連れて行ってあげてください。自立出来ない場合はきちんと両手で身体を支えてあげてください。老猫の身体は軽いので、片手を胸の位置、もう片手を後肢の付け根(鼠径部分)に手を添えて、すくい上げるようにして支えるとやりやすいです。

水分不足で便秘になりやすい

元々猫は水分をあまり欲しない動物なので、便秘になりやすいのですが、寝たきりになり水分補給のタイミングを全て飼い主に管理してもらうようになると生活スタイルに左右されやすくなり、便秘がさらにひどくなることもあります。便秘により硬くなった便は、老猫の身体では自分で押し出すことが出来ず、便のかき出しが必要になることがあります。

下腹部あたりを優しく揉んでみて、硬い石のようなものがたくさん溜まっているようであれば、動物病院へ行き獣医師に相談しましょう。また、お腹を触ってわからなくても数日間便が出ていないのに気付いたら動物病院へ行くことをお勧めします。

圧迫排尿は危険

ある動画サイトやネットの情報で、『尿を自力で出すことが出来なければ膀胱を圧迫して出してあげるといい』と書いてあり素人手技を教えるものを目にすることがあります。しかし、これは非常に危険です。

膀胱を圧迫しても猫が我慢したり、尿路に尿石が詰まっていて出ない場合もあるため、膀胱に過度の力がかかり、破裂する危険性があります。尿が出ないのには、尿路が塞がって出ないのか、そもそも尿が作られていない別の病気なのか判断する必要があります。

圧迫排尿は動物病院で、獣医師の診断の元、圧迫排尿が必要と診断され指導された場合のみ行ってください。素人判断で行うと猫を死亡させる可能性がありますので絶対にやめてください。

猫は長寿が多い

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犬に比べて、長く生きる猫が多くいます。もちろん生きる年数には個体差はありますが、心疾患や腎不全を患わなければ長い時間一緒に過ごすことのできる生き物です。

その一方で猫は身体の構造により腎臓に負担がかかりやすく、また、腎臓は機能が低下していくだけの臓器なので長く生きられたとしても腎臓病を患っている可能性が高いと考えられます。年を取ってからは飼い主がどのように介護をしてあげるかで、楽に天寿を全うできるかどうかが変わってきますのでかかりつけの病院に自宅介護の方法を教えてもらうと良いですよ。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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