2016年3月19日更新

【動物看護士が解説】愛猫の食が細くなったら…。飼い主であるあなたが出来ること

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

今あなたの愛猫は何歳ですか?若い猫を飼っている人も、老猫を飼っている人もいつかはぶつかる『介護』。年を取って体力がなくなってきているのに、食事まで取らなくなると心配は増すばかりです。そんなとき、あなたは愛猫に何をしてあげられるのでしょうか?

 

老猫こそ、きちんと食べて欲しい

人でもよく言われる、「食べなくなったら終わり」という言葉。猫も同じで食べなくなってしまうと老衰するスピードはかなり早くなってしまいます。しかし、大抵の老猫は食欲が無い猫の方が多いのが現実です。そんなとき、飼い主がしてあげられるのはどんなことなのでしょうか。ほんの少し手間をかけるだけで猫が食べてくれるようになったら嬉しいですよね。

食欲を上げるために

老猫は免疫力が下がっていて、鼻の粘膜が外気の刺激に反応し、鼻水が出ている場合があります。放っておくと固まってしまい、息もしづらく、食事の匂いをかぐことも出来なくなってしまいます。

呼吸をしているときに、ズビズビ引っかかる音がしていたら、赤ちゃん用の細い綿棒で、見えている範囲の鼻の穴をキレイにしてあげてください。綿棒の先を水で濡らし、摩擦を軽減してあげると良いです。しかし、キレイにしたい一心で、鼻の穴の中まで綿棒を入れるのは禁物です。鼻が通り、匂いがかげるようになると食べてくれる猫も多いので試してみてください。

また、普段ドライフードを与えているのであればふやかしてみたり、ウェットフードに変えてみるのもオススメです。少しレンジで温めて、匂いを引き立ててあげると食べてくれる猫もいます。(※温めたら必ず指で温度を確かめてから、与えてくださいね。)

 

口が痛い場合も

あまりに食べない場合、免疫力の低下で口の中の炎症が起きていることもあります。

炎症が起きている場合、物を噛むことで歯や歯肉が痛んで、食べるのをやめてしまいます。猫の上唇を少しめくって歯の付け根が赤く腫れていたら、かかりつけの病院に連れて行って相談してみてください。抗生物質や、抗ウイルス薬を飲むと劇的に改善する可能性があります。

また、柔らかいフードに変えてあげると食べたりもするので、ドライフードをふやかしたり、ウエットフードに変えたりしてみてください。

何をしても全く食べなかったら

病院の療法食で、ペースト状の高栄養サポートというものがあります。少量で栄養を摂ることができ、ペースト状なのでシリンジ(針のついていない注射器のようなもの)で口の中に直接飼い主が入れることが出来ます。どうしても自分から食べない場合は非常に助かる療法食です。もしも、猫が全く食事を摂らずにいたら、かかりつけの病院に相談し、処方してもらうのも良いかもしれません。

愛情のトッピングを


お皿から全く食べない猫でも、飼い主さんが手から少量ずつあげるとイヤイヤでも食べてくれることもあります。食べさせながら、「偉いね」「おいしいね」と声をかけてあげると喜んで食べてくれる猫もいます。

ちょっと一手間を加えて、愛情をかけながら食事を楽しませてあげるのも良いかもしれませんよ。