2016年3月23日更新

【動物看護士が解説】愛猫が寝たきりになったらどうする?正しい介護方法を教えます。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

猫の寿命は平均的に犬よりも長く、介護を必要とするケースが多くあります。歳をとれば必然的に筋力も下がり、食欲も低下していきます。そしてその先には寝たきりの生活が待っているかもしれません。あなたは愛猫にどんな介護をしてあげられるのでしょうか。

 

猫の運動はコントロールできない

寝たきりにさせないためには、日常の中で適度な運動をさせてあげるのが良いのですが、猫は犬のように散歩に連れ出すことができないので、筋力低下を食い止めようとしてもなかなかうまくはいきません。
なるべくおやつや、食事で気を引いてリビングの隅から隅まででも良いですから積極的に歩かせるのが良いかもしれません。

しかし、寝たきりになってしまったらそこから本格的な介護が始まることになります。

褥瘡(床ずれ)に注意

寝たきりになってしまったら、まず柔らかい床を用意してあげましょう。毛布などでふかふかにしても良いのですが、わずかな凹凸で身体の接地面が変わり、体重が一部に集中してしまう可能性があります。一番介護に適しているのは低反発のマットレスです。排泄や吐物で汚してしまう可能性があるので、撥水のシーツなどを上に敷いてから寝かせてあげると良いです。

長い時間寝たきりでいると、下になっている体表の血流が悪くなり、皮膚の壊死を招く恐れがあります。老猫は回復力も落ちているので、一度床ずれが出来てしまうとなかなか治りません。
完治しないと皮膚に穴が開いたまま余生を過ごすことになり、免疫も落ちているので傷口が感染し、ひどくなると敗血症で死に至る可能性があります。そのような危険に晒さないためにも、床ずれの予防が大切です。

床ずれを予防するには?

床ずれを予防するためには、2~3時間おきに、下になっている面を上にするように寝返りを打たせてあげましょう。下になっていた体表は体重の重さで血流が悪くなっているので、寝返りを打たせたあとはさするようにマッサージをしてあげると、血の巡りが良くなります。

 

食事は身体を起こす

寝たきりの場合、食事介護の時は犬の伏せのような姿勢にして与えてください。横向きになりながら、首から頭だけを上に持ち上げて食べさせると、気管に食事が流れ込んで誤嚥性肺炎を引き起こす危険があります。

老猫は物を飲み込む力も衰えているため、食事は少量ずつ与えてください。飲み込む力が衰えているからといって、サラサラしたスープのようなものは気管に流れ込みやすいので与えないようにしましょう。

全く食べないときは…

全く食事を摂りたがらない場合は、まずかかりつけの動物病院に相談をしてください。場合によっては、強制給餌といって、飼い主が猫の口を開けて上顎や舌の上に食事を付けて食べさせる方法を行う場合があります。強制給餌をするには、コツが必要ですので、獣医師さんからの説明をよく聞いて、やり方を覚えましょう。

食事を摂らなくなってしまうと、そこからの衰弱はかなり早いです。少しでも一緒にいられる時間を作るためにも、食事は少量であっても必ず取らせるようにしましょう。

トイレはおむつに頼る

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猫は、犬のようにトイレトレーニングはされていないので、寝たきりの猫をトイレに連れて行っても都合良く排泄してくれるとは限りません。

排泄のタイミングを掴むのは非常に難しいので、オムツか身体の下にペットシーツを敷いて対応しましょう。ペットシーツを敷いている場合は、下にしている方の身体も一緒に汚れてしまうので毎回清潔にしてあげる必要があります。

また、水分を十分に取らないことによる便秘が起こる可能性があります。口元に頻繁に持っていったとしても、水を飲んでくれることは少ないでしょう。内臓の老化も進むので、腸の動きが悪くなり、便が溜まりやすくなってしまいます。腹部を優しく揉んでみて、硬い石のようなものが触れる場合はカチカチになった便が溜まってしまっている可能性があります。その場合はかかりつけの動物病院へ行って、浣腸や便のかき出しをしてもらいましょう。

感謝をこめて介護を

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介護をするとなると、時間や手間がかかり、日々の生活が非常に忙しくなってしまうでしょう。あまり思い詰めないように、手を抜きつつ介護をしても良いですが、もし亡くなってしまったあと、「あの時こうしていれば…」と後悔しないようにしてください。

日々の介護に疲れてしまったら、数日動物病院に預けて介護を任せることも大切です。今まで安らぎや幸せを運んできてくれた愛猫に、これまでの感謝をこめて介護をしてあげられるといいですね。

 
 

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