2016年3月1日更新

【獣医師監修】犬の老化のサインを見逃さず、愛犬にたのしいシニアライフを!

どんなにやんちゃで家の中やお散歩のときに走り回っていても、犬は人間の5倍ものスピードで成長すると言われていて、確実に私達より先に老いを迎えます。

人間の年齢に当てはめて考えると個体差はありますが、1歳の犬は人間の約20歳ともいわれます。そこからは緩やかであるものの、小型犬は1年で約4歳、大型犬は約5歳ずつ年齢を重ねていきます。

一般的に犬は生後7年でシニアといわれます。今までと変わりなくみえても身体機能は衰えていっているのです。「あれっ?」と思ったならばそれは老化のサインかもしれません。

老化のサインってどういうところ?

カラダにでるサイン

口臭がきつくなった

まずは歯周病を疑いましょう。なんと3歳以上の犬の8割以上が歯周病と言われています。

顔に白髪がでてきた

皮膚の老化が原因です。口や鼻のまわりに出始めて徐々に広がっていきます。

皮膚にシミ・できものができてきた

老化が原因の乳頭腫(イボ)は良性腫瘍で慌てる必要はありませんが、悪性腫瘍(ガン)と見分けがつきにくいので病院で診てもらうと安心です。

目の奥が白くなってきた

高齢になると水晶体のたんぱく質が変質しやすくなり、目が白く見えることがよくあります。白内障は老犬に多い目の疾患です。

お尻が小さくなってきた

老化による腰や脚の関節の痛みのため、自分で動きを制限することで筋力が落ちてくるので骨ばった感じのお尻になってきます。

行動にでるサイン

  • 飼い主に反応しなくなる、名前を呼んでも反応しない
  • 階段を嫌がる
  • 行動がスローになる
  • おもちゃで遊ばない
  • z後ろ脚の歩幅が狭い
  • 以上のような行動にあらわれるサインは、関節の痛みや強張りによるところかもしれません。その他には、お散歩に行きたがらない・トイレの失敗が増えた・硬いものを食べられない等さまざまです。

    普段何を気をつけてあげるべき?

    目が見えづらくなった、耳が聞こえづらくなった、身体が思うように動かない…老いからくるカラダの変化に一番戸惑っているのは愛犬自身です。

    そして愛犬の老化を加速させる一番の要因は心の老いです。脳への適度な刺激とリラックスが愛犬を若返らせます。

    積極的にスキンシップをとる

    いろいろなことに対する反応が少なくなってきても積極的に話しかけてあげたり、今まで以上にカラダに触れてあげたりして下さい。嬉しそうな顔をすることでしょう。脳への刺激にもなり、愛犬の感情がイキイキしてくるのが分かります。

    ライフスタイルをかえてみる

    今までの散歩コースを少し変えてみたり、車が好きな子だったらドライブに連れて行ってみたりするのもいいですね。新しいおもちゃで遊んだり、年齢にあった食べ物に見直してみたりすることもお勧めします。

    ただ老犬になってからの部屋の模様替え、トイレや飲水の配置替えは愛犬を戸惑わせることもあるので、様子をみながらのほうがいいでしょう。

    マッサージによるリラックス

    犬に限らず四足歩行の動物はからだの構造上、首が凝りやすいといわれています。温めた手で首や腰をマッサージしてあげると大変喜びます。はじめは少しずつ反応をみながら行います。

    また、ラベンダーなどのリラックス効果があるアロマオイルを用いるのもいいでしょう。マッサージに使用するときには用法に注意が必要ですが、部屋に香りを焚くぶんには消臭にもなっていいかもしれません。

    ただし、嗅覚は人よりも優れているので使用量は極少量にしてください。また、犬には使ってはいけないアロマオイルもあるため、成分に注意して使用してください。

    飼い主の工夫しだいで愛犬も楽しいシニアライフに!

    うちの子はまだまだ大丈夫と思っていても日常の「あれっ?」が増えたならば、それは老化のはじまりでしょう。

    介護というと大げさなものをイメージしますが、シニア世代の愛犬にあわせた生活の工夫を考えたなら、それは介護の始まりといってもいいでしょう。

    十数年という短い一生を家族の一員として過ごす中で、加齢により変化していく愛犬を受け入れることは辛いものです。

    しかし、飼い主のちょっとした気遣いでそのスピードを緩めることはできますし、たとえ本格的な〝介護〟になったとしても、現在の愛犬の時間の流れに合わせた楽しいシニアライフを送らせてあげることもできます。

    一つだけいえるのは、最後まで愛犬には大切なあなたが必要だということです。

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