2016年4月17日更新

犬や猫の里親になる前に知っておきたい大切なこと

ペット生活

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編集部

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犬や猫を飼う場合にペットショップではなく、行き場ない保護犬や保護猫を引き取る人が少しずつ増えてきています。多くの犬や猫が放棄され、愛護センターで愛護されることなく殺処分されている現実が知られるようになってきているからでしょうか。不幸な動物の里親になろうと思う人が増えていることは本当に喜ばしいことです。しかしながら、里親になることは実は簡単なことではありません。今回は犬や猫の里親になる前に知っておきたい大切なことをお伝えします。

 

保護犬、保護猫は悲しい過去を背負っている


保護犬、保護猫とはもとの飼い主の事情で飼えなくなったり、ブリーダーの事業破綻で行き場がなくなったりして愛護センターに持ち込まれた犬や猫のこと。愛護センターに送られた動物は少なからず虐待されたり、必要な世話を受けられなかったり、過酷な環境で無理な繁殖を強いられたりと、辛い経験をしています。

そうした犬や猫は人間不信に陥り、新たな飼い主さんに引き取られてもすぐに馴染めなかったり、怖がって隠れてしまったりすることがあります。さらに過去の辛い体験を想い出す出来事があると噛み付いたり、吠えたり、引っ掻いたりすることもあるかもしれません。

ボランティアのもとで一定期間過ごした保護犬、保護猫の場合、その間に性格や癖が把握されていて引き取る際に情報が得られるケースもありますが、多くは家に来てから引き取った子について知ることになります。不幸な過去から素直に人間と接することができない傾向があったとしても、時間をかけて少しずつ不安や恐怖を解消してあげる心の大きさが必要になります。

里親さんとして保護犬、保護猫を引き取る場合は、心に傷があるということを忘れずに、辛抱強く優しく接してあげてください。時間がかかってもきっと里親さんの気持ちを分かってくれる日がくるはずです。

見えない病気がある可能性もある

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ペットショップで購入する場合には購入したペットに病気が発覚した場合の補償期間を設けている場合もありますが、保護犬・猫の引取りにはこのような制度はありません。

保護されたケースに限らず、動物には病気になったり、先天的な病気があったりする可能性があります。もし、保護犬、保護猫を引き取ろうと思うのであれば、どうかこうした可能性も理解してください。そして万が一、ペットが体調を崩しても責任をもってお世話し、可能な限りの治療を受けさせてあげてください。

もともとそんなに恵まれた環境で過ごしてきた犬や猫ではありません。精神的な苦悩から病気になりやすい子もいることでしょう。病気になったからといって、保護した犬や猫を再度、愛護センターに戻すようなことはしないと心に誓って動物を引き取ることが必要です。

 

里親になりたくてもなれない場合もあります

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犬や猫を一生面倒みると決めて引き取りに応募しても、場合によっては里親になれないこともあります。保護犬、保護猫のレスキューを行っているNPO団体や個人ボランティアさんの中には里親の資格を細かく定めているところも少なくありません。下記のような場合は里親として認められない場合があります。

  • 高齢者(50歳以上の場合に里親になれない場合があります)
  • 一人暮らし
  • ワンルーム住まい
  • ペット飼育不可の賃貸物件
  • 共働き
  • 乳幼児のいる家庭
  • 同棲カップル
  • 喫煙習慣がある
  • 経済状態が不安定

これらの条件はボランティア団体によっても異なります。「こんな条件だと引き取る人がいないのでは」という意見があるのは当然ですが、保護された動物達を二度と同じ不幸な目に遭わせないための苦肉の策であると理解することも大切です。万が一、条件に合わず里親になれなくても、根気よく探せば条件があるところはきっとあるはずです。

保護動物の引き取りは必ずしもタダではない

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保護犬や保護猫の引き取り、ボランティアなのだから無料だと考える人が多いようですが引き取りが有料の場合も多々あります。

NPO団体や個人ボランティアの活動は寄付や自己負担で運営されていることが多く、愛護センターから引き取った後の去勢・避妊、病気の治療などはそれらの活動費から捻出されています。保護犬、保護猫を引き取った里親さんにそれらの負担をお願いすることで、新たなペットを一匹でも多くレスキューするのが目的です。

支払い額はケースバイケースです。かかった金額の実費を全額支払う場合もありますし、品種や年齢に関係なく定額である場合もあります。また、寄付金というかたちで金額設定をしていないケースもあるようです。これも一匹でも多くのペット達を救うための仕組み。引き取った犬や猫だけでなく、そのお金でもう一匹のペットを救えるかもしれないと考えれば納得がいくのではないでしょうか。

「引き取った犬や猫を二度と不幸にしない」というコミットが大切


人間の勝手な事情で住む場所を奪われ、愛護センターに行き着く犬や猫。最近ではふるさと納税の使い道にペットレスキューのNPO法人を選べるようにもなりレスキュー活動が全国で広がっていますが、運動が広がるに従って里親になるためのルールが厳しくなっているのも事実。保護動物からペットを選ぶ人が増えていることは非常に喜ばしいことですが、これからはより一層の里親さんの自覚が求められることになるでしょう。