2016年3月26日更新

自宅で出来る愛犬の手入れのポイント、動物看護士が教えます!

愛犬のシャンプーや爪切りなどの手入れは月にどのくらい行っていますか?毎回トリミングサロンにお願いしていますか?出来ればもっと頻繁にトリミングサロンにお願いしたいけど、お金のこともあるし、回数を控えているなんて人いませんか?

もちろんトリミングサロンよりは出来る事は少ないですが、自宅でも出来る手入れはたくさんあります。この記事を読んで、愛犬のお手入れを始めてみませんか?

正しいシャンプーとは?

自宅で頻繁にシャンプーを行っていて、時々トリミングサロンに出してきちんと洗ってもらっているという飼い主さんも多くいる事でしょう。プロの技術を取得していない人でも、シャンプーはできるのですが、いくつかのポイントを守らないと、犬の健康を害することにもなりかねません。

きちんと予洗いをしてからシャンプーをする

まず、お風呂に愛犬を入れたら、よくよくお湯で身体を洗ってください。

犬の多くはアンダーコートとオーバーコートという2種類の毛で身体を守っています。(オーバーコートだけの犬種もいます)シャワーをざっとかけただけでは外側を守っているオーバーコートだけしか濡れず、その下にあるアンダーコートは乾いたままです。

この、毛の表面が濡れたくらいでシャンプー剤を付けて洗っても、泡立ちも悪く、肝心の皮膚の汚れはまったく取れません。また、きちんと濡れてない皮膚をごしごし擦ると、傷つける原因にもなりますので、きちんと毛の奥までお湯を通してからシャンプーをしてください。

ここで覚えておいてほしいポイントは、人間のようにシャワーヘッドを離してシャワーをしないことです。ヘッドはきっちり皮膚につけるようにして、毛を濡らしてください。こうすることにより、密に生えている毛の間にも水がいきわたり、皮膚を濡らすことも出来ます。

また、シャワーの音や刺激が怖い犬も、皮膚につけるようにヘッドを持てば怖がらせずにシャンプーすることが出来ます。

顔周りはなるべくプロに頼む

中には容易に顔を洗わせてくれる犬もいると思いますが、顔には鼻や眼などの敏感な器官があり、シャンプー剤が付いたり、残ったりすると非常に危険です。むしろ嫌がる犬よりも、容易に洗わせてくれる犬のほうが、しっかり洗おうと意気込んで傷つけてしまうことが多くあります。

シャンプー剤の原液や泡が目の中に入ると、角膜を溶かし、潰瘍が出来てしまうことがあります。シャンプー直後に目を異様にしばしばまぶしそうに細めたり、瞬きが多い、涙が多いなどの症状が現れたら角膜を傷つけた可能性があります。

また、目周りの泡の洗い流しが甘いと、薄くて敏感な皮膚が炎症を起こし、皮膚炎になる可能性もあります。前足でさかんに目を掻いたり、目周りが赤くなっていると炎症が起きているかもしれません。目を掻いたり、床に顔を擦りつけたりすることによって、角膜が傷つき、角膜潰瘍を併発する恐れもあります。

顔周りのシャンプーを正しくするには技術が必要なので、自宅ではやらず、たまにでも良いのでトリミングサロンでプロに洗ってもらうようにしましょう。

乾かす時も注意が必要

シャンプーが無事に終わっても、乾かすときにも重要なポイントがあります。ドライヤーの音や風がどうしても嫌いで自然乾燥をしていたり、タオルドライだけで済ましていると、皮膚はもちろん濡れたままですから、雑菌が繁殖して体臭の原因になったり、皮膚炎を引き起こす原因にもなります。

指の間や股の間、垂れ耳の場合は覆っている耳の部分などは特に蒸れやすく、シャンプー後にも関わらず異常に痒がる様子を見せることがあります。放っておくと、赤く炎症を起こして腫れあがることもありますので、しっかりと乾かすようにしてください。

ドライヤーが使えないのであればタオルでよくよく水気を取り、通気をよくしてきちんと乾いたかどうか確認をするようにしてください。
また、面倒でも弱風や冷風を当てて、犬に我慢してもらってしっかりと乾かしましょう。

耳の先など皮膚の薄い部分は、生乾きが原因で皮膚炎になり、炎症がひどくなると皮膚が壊死して欠けてしまうこともあるのできちんと乾かしましょう。

爪切りは体重や生活習慣に気を配る

犬専門雑誌などには、爪切りの方法などが載っていて自宅で爪切りをしている飼い主さんも少なくはないでしょう。透明や、白っぽい爪は血管が見えやすく、切り過ぎる心配がありませんが、黒爪は注意が必要です。

爪の血管は長さが決まっているわけではなく、放っておけば放っておくほど爪の中で長くなってしまいます。指によって血管の長さが異なる場合があるので、爪先から少しずつ、外側の辺を削るようにして短くしていくのがコツです。そうすると、爪の真ん中あたりは外側の辺よりも長く残り、いきなり血管を切ってしまうこともなくなるでしょう。

真ん中に湿っぽい丸が見えてきたら、血管が近い証拠です。血管が近くなったら、爪自体が長く残っていても切るのをやめてください。

体重や散歩を基準に爪の長さを決める

調節が少し難しいかもしれませんが、体重が重い犬は爪にかかる負担が大きいので、血管ぎりぎりに切ってしまうと、コンクリートなどの上を歩いたときに爪が削れ、出血する原因になってしまいます。体重が重い犬は大抵運動量が多い犬種ですから、少し長めに爪を残しておくのが良いでしょう。

反対に、超小型犬や小型犬で体重が軽く、外をあまり散歩しない犬や室内のみで過ごす犬は、歩くことで爪が削れる機会が少ないので血管ぎりぎりに切ってしまっても大丈夫です。

犬のライフスタイルや体格に合わせて、爪の長さを決めてあげてくださいね。

耳掃除は非常に危険!


耳掃除を自宅でやることはあまりオススメは出来ません。正しい技術をもって、掃除をしてあげないと耳垢を奥へ奥へ詰めてしまうことになり、中耳炎などの引き金になりかねません。中耳炎に気付かずに放っておくと、脳にまで感染が広がることがあります。また、耳掃除中に犬が動いてしまって、傷がつき、外耳炎を起こすこともあります。

愛犬を苦しめないためにも、耳掃除を自宅でやるのであれば濡れコットンで耳の穴の周りを拭くだけにしましょう。

適度にトリミングサロンに連れて行くこと

トリミングサロンに頼むと結構お金がかかりますよね。少し節約するために自宅でシャンプーを済ませたり、「家で出来るからもう連れて行かなくていいや!」と思っている飼い主もいると思いますが、適度にプロに頼み皮膚の状態や耳の汚れなどを観察してもらうと、意外なところに病気の種が見つかったりするので、家計を圧迫しない程度に連れて行くことをオススメします。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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