2016年6月2日更新

譲渡会、ペットショップ、ブリーダー・・・犬猫を飼い始めるときどこで出会う?

福井 日花里



犬や猫が飼い主とのんびりと幸せに暮らせるようにアドバイスをしています。 犬と猫はとても心優しく、豊かな感性と感情を持った素晴らしい生き物です。 違う種族ではありますが、習性を理解し思いやりを持って大切に接することで お互いにコミュニケーションができるようになります。 犬と猫と気持ちが通じ合う暮らしが送れるように犬や猫の習性や気持ちを尊重した暮らしを提案しています。 また保護犬や問題行動を抱える犬の心のリハビリに力を入れています。

 

犬や猫と暮らしたいと思ったときにどこから迎えようと考えますか?ペットショップやブリーダーから購入する、里親になるなど選択肢があります。今から犬や猫と暮らしたいと考えているのであれば、どこから犬や猫を迎えるか考えてみてください。

 

どこから迎える?

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ペットショップで購入する

ペットショップから犬や猫を迎えることがやはり最も一般的に知られている手段です。
ペットショップにはいつでも犬がいるため、その日のうちに連れて帰ることもできますし、
なにより「今日から一緒に暮らしたい!」と思ったときに暮ら始めることができます。

しかし、ペットショップにいる犬や猫たちは本来母親や兄弟と一緒にいるべき時期に一人になってしまいます。生後40日前後で親元から離れ、商品として出荷されます。その間競りにかけられたり、輸送されたりし、ペットショップに並びます。

犬が心と体の発達のために大事な時期に商品として扱われ、犬本来の生活からかけ離れた環境にいることで精神的に不安定になることや問題行動が現れるリスクが高まることが報告されています。また、人気犬種をたくさん販売するために偏った繁殖が行われる問題もあります。

ペットショップでは気軽に犬や猫を購入することができますが、それと同時期にたくさんの犬猫が殺処分されている現状を考えてみてください。

ブリーダーから購入する

ブリーダーから犬や猫を購入することも選択肢にはあります。
ブリーダーは自分が一緒に暮らしたいと思った犬種を選ぶことができます。

ブリーダーも経営があるので人気犬種や猫をたくさん繁殖しようとしています。そうすると繁殖が偏り遺伝性疾患がとても多くなっています。日本だけでなく純血種の犬猫の遺伝性疾患がとても深刻な問題となっていますが、あまり知られていません。

このように市場にゆだねられてしまうと利益を追求してしまうので、繁殖にかなり無理が生じてしまいます。また日本には犬も猫もたくさんいて、保健所や愛護センターで殺処分される命もあります。

平成25年度では138,268匹の犬猫が殺処分されています。これは毎日約380匹の犬猫が殺処分をされているということです。一方ではたくさん繁殖されているのに、また一方では殺処分をされるというのは事実です。

犬猫を「購入する」という意識を考えてみる必要があるのではないしょうか。

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里親になる

里親になることも選択肢にあります。

保健所や愛護センターに保護されている犬や猫のほかに、ボランティアで犬や猫の保護活動をされている団体や個人の方も近年たくさんいらっしゃいます。しかし、保護されているところもどこも犬猫を多数抱えています。

犬猫と暮らしたいと考えたらぜひ、近くの愛護センター・保健所、または保護活動をされている団体や個人の方から迎えることを考えてみてください。

しかし、保護された犬や猫たちは捨てられたり、何度も居場所が変わったりして不安になっていることがとても多く、問題行動を抱えるケースもあります。

これはペットショップから迎えても、ブリーダーから迎えても同じことですが、犬や猫たちと一緒に暮らす場合、環境が変わることや、それまでの不安やストレスから問題行動を抱えていることがほとんどです。

「つらい思いをしてきたのだ」とゆっくりと心のリハビリをしてもらい、徐々に心も体も元気になってもらえるよう、長い目で温かく見守る余裕が必要です。その犬や猫がどのような状態か、どんな性格か、一緒に暮らすのに無理はないかなどよく確認したうえで迎えるようにしましょう。

 

ライフスタイルに合った選択を

自分のライフスタイルに合わない犬や猫を迎えてしまい、犬も猫もそして人間もとても困るということがとても多く起こっています。お金の余裕、時間の余裕、そして心の余裕があるか、自分たちの生活とあっているのかなどきちんと考えて犬や猫を迎えてほしいと思います。

犬と猫を迎えるときは家族みんなで何度も話し合い、納得して迎えるようにしてください。