2017年7月21日更新

【獣医師が解説】猫を飼いたいと思った時に知っておきたい、必要な猫の世話、かかる費用

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「日中は留守にしている人のペットには猫がオススメ!」そんなことを聞いたことのある人は多いでしょう。確かに、散歩が必要ない猫は、日中留守にしている人や忙しい人にとって、魅力的かもしれません。でも、生き物を飼うということはそれほど簡単ではありません。

人と猫とがともに幸せで快適な暮らしを送るためには、猫を飼い始める前に考えておくべきことがいくつもあります。今回のテーマは、『日中留守にしている人がはじめて猫を飼う時に気をつける点』についてです。

 

本当に猫を飼うことができますか?

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猫を飼い始める前には、ライフスタイルや住環境、経済的余裕など、猫を飼うことができる条件が本当に整っているかを考えてください。事故や病気の可能性を減らすためにも、猫には完全室内飼育が必要です。そのため、集合住宅であれば、ペットの飼育が可能であるかを必ず確認してください。

また、散歩の必要がないとはいえ、様々な世話やこまめな掃除など、猫のために自分の時間を割かなくてはなりません。同様に、猫のためにある程度の出費も必要です。そういったことが苦になるようであれば、猫を飼うことは避けた方がよいでしょう。責任を持って飼い続けるという覚悟を持って猫を飼い始めてください。

猫を飼うのに必要な世話

食事

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食事は健康な体作りの基本です。良質なフードを適量、規則正しく与えましょう。

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猫は、それほど飲水量は多くありません。それでも、いつでも新鮮な水を好きなだけ飲めるようにしておきましょう。

排泄

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トイレの清潔を保つことはとても大切です。特に猫は、トイレが気に入らないとトイレ以外の場所で排泄をするようになりがちです。また、猫の排泄物はにおいが強く、室内ににおいがこもることがよくあります。帰宅したらしっかりと換気をし、必要に応じて消臭剤を使いましょう。トイレの下に新聞紙などをひいておくと、飛び散った猫砂などの掃除も少し楽になります。

グルーミング

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グルーミングには、清潔や毛並みの美しさを保つだけでなく、皮膚の血行を促進し、被毛と皮膚の健康を維持する役割もあります。猫とのスキンシップの時間として、毎日楽しんで行ないましょう。猫にシャンプーは特に必要ありません。

爪切り

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基本的に猫は自分で爪を研ぎますが、鋭い爪は家具や人を傷つけたり、猫自身の肉球に食い込んだりします。爪研ぎを用意していても、定期的に爪の状態をチェックして、爪切りをしてください。

かかりつけ動物病院での予防接種や定期検診

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かかりつけの動物病院を決めておき、予防接種や定期検診を受けましょう。無理なく通院できる動物病院があるか、猫を飼う前に必ず確認してください。かかりつけの動物病院を決めておくことは、緊急時にも役立ちます。

 

日中留守にしている人が特に気をつけるべき点

安全の確保

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日中留守にするかどうかに関わらず、安全対策は十分に行なわなくてはなりません。さらに、留守中の事故を予防するために、飼い主の外出時はケージで過ごさせた方がよいでしょう。帰宅後にケージから出して遊んであげるようにしてください。ただし、夜中に騒がせないようにするといった配慮が必要です。

おもちゃを用意してストレス発散

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ケージ内で留守番をさせている間に遊べるように、飼い主がいなくても自分でじゃれて動かせるおもちゃを入れておくとよいでしょう。また、上下運動ができるキャットタワーを用意するなど、猫が飽きない工夫をしてください。

介護が必要になったり、病気になったりした時は?

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自宅での看病や、定期的な通院が必要になった時の対応も考えておかなくてはなりません。

子猫と暮らすなら

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子猫には頻回の食事が必要です。特に離乳間もない頃は、日中に一度帰宅して食事を与えたほうがよいでしょう。また、この時期はトイレのトレーニングも大切です。最初は自分の尿の匂いのついたティッシュをトイレにいれておくなどして、トイレを覚えさせましょう。うまくトイレで排泄できたら、しっかりと褒めてください。

「仕事から帰宅したら、まず失敗したトイレの後始末」、という日が続くかもしれませんが、決して猫を叱らないでください。トレーニングには根気強さが大切です。

高齢の猫と暮らすなら

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排泄や食事に介護が必要になるかもしれませんし、看病が必要になるかもしれません。さらに、高齢の猫は腎不全を起こしやすく、時には毎日や2日に1回といった定期的な通院が必要になります。そのような時のこともあらかじめ考えておきましょう。

日中一緒にいる時間が少ないことによる影響

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猫は単独でも集団でも生活できる動物だと言われており、犬と比較すると日中一緒にいられないことによる影響は少ないでしょう。また、猫は1日のほとんどを眠って過ごすとも言われており、飼い主の不在時は眠っている猫も多いようです。帰宅したらケージから出して一緒に遊び、スキンシップをとるようにしましょう。ただし、2日以上留守にするのであれば、キャットシッターやペットホテルを利用するなどしてください。

猫を飼育するのにかかる費用

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まず、子猫を購入するのであれば、猫の購入代金を用意しなくてはなりません。猫を飼い始めたら予防接種各種駆虫薬、健康診断が必要です。その後、猫の健康維持のため、毎年の予防接種、毎月の駆虫薬に加えて、定期検診を受けましょう。これらは、動物病院や選択するワクチンの種類などによって必要な費用に差があります。

さらにフードやトイレとトイレ用品、ケージ、おもちゃ、寝床、キャリーバッグ、ブラシや爪研ぎといった日用品消耗品を購入しなくてはなりません。加えて、避妊手術や去勢手術を行う場合には手術費用、病気や怪我をした時には医療費がかかります。猫の健康保険は任意加入ですが、加入した場合には保険料が必要です。
【猫を飼うにはいくらかかる? 猫を飼う前に知っておきたい生涯費用】

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しっかり責任を持って、猫との幸せな暮らしを楽しみましょう

犬と比較すると、一人暮らしの人でも飼育しやすい猫ですが、決して安易な気持ちで飼い始めてはいけません。人も猫も快適で幸せな暮らしのために、きちんと責任を持って飼いはじめるようにしてくださいね。

 
 

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