2016年4月29日更新

ブルドッグの寿命ってどのくらい?長く元気でいるためにはどうしたらよい?

さまざまなマスコットキャラクターにもなっているユニークでユーモラスな表情のブルドッグ。見た目とは裏腹に陽気で愛想のよい犬です。近年は犬の健康への関心も高まり犬の寿命が延び、高齢化も進んでいるといわれています。健康で長生きをするためにはどうしたらよいか?長寿の秘訣やシニアの注意点などを調べてみました。

ブルドッグの平均的な寿命は?

ブルドッグの平均的な寿命は8歳~10歳だといわれ、残念ながら他の犬種と比較しても平均的な寿命はやや短命な犬種だといわれています。

その理由の1つとしてあげられるのが出産のリスクと幼年期の死亡率の高さです。ブルドッグは産道よりも胎児の頭や肩が大きい事と、もともと激しい呼吸が苦手なため母体が出産に耐えられないことなどから、ほとんどの場合が帝王切開での出産となります。生まれてくる子犬の数も他の犬種よりも少なく、死産の率も高いといわれています。また過去に絶滅の危機を迎えその後近親交配により現在の姿形を作り出したという歴史から、犬種固有の遺伝的な病気を抱えている率が高く、そのため2歳になる前での死亡率が高くなってしまっていることが、平均寿命を下げている要因だといわれています。

しかし今は犬の医療も進歩してきており、老化による様々な病気を抱えてはいても10歳を超えて元気に過ごしているブルドッグも増えてきました。すこしでも長く元気に生活していくために、飼い主としてできる限りのことをしてあげたいものですね。

元気で長生きのポイントは?

では元気で長く一緒にいるにはどうしたらよいでしょうか?健康寿命を延ばすためにはブルドッグの特性を理解し、病気の兆候などを見逃さないことです。ブルドッグと生活していく上で注意する点をいくつかご紹介します。

puppies play fighting

呼吸が苦手

ブルドッグはマズル(鼻口部)の短い短頭型犬種です。短頭型犬種は鼻道が狭く首や胸が詰まっているため、他の犬種に比べて強く呼吸をしなければならず、どうしても胸に負担がかかりやすいといわれています。

ではブルドッグがかかりやすい呼吸器系の病気にはどのようなものがあるのでしょうか?主なものをいくつかをご紹介します。

  1. 気管虚脱
  2. 気管が扁平につぶされたような状態になってしまう病気で、軽症の場合は運動や食事の後などにアヒルの鳴き声に似たような「グォグォ」もしくは「ゲッゲッ」といった咳がでます。原因ははっきりとはわかっておらず遺伝的なものかもしれないといわれていますが、肥満の犬に多いことから肥満も原因の1つと考えられています。

    慢性的な病気のため完治させることは難しいですが、軽度の状態であれば日常の生活で進行を抑えることができます。気をつける点は次の通りです。

    • 肥満解消のための食事
    • 散歩時のハーネスの使用
    • 夏場の体温調整
    • 興奮させない
    • ストレスをためない

    気管虚脱は比較的老齢な犬に多く見られる病気ですが、似たような症状で若年の犬に多いのが軟口蓋伸長症です。軟口蓋伸長症は重症だと外科的な手術が必要になることもありますが、ほとんどの場合は気管虚脱と同じように、日常の生活を注意することで症状の進行を抑えることができます。

  3. 鼻腔狭窄
  4. 鼻の穴と空気の通り道である鼻腔が狭くなっている状態で、呼吸がしにくく重症化すると呼吸困難になってしまいます。

    先天性の病気なので予防することは難しいのですが、病気の兆候を見つけて早めに動物病院を受診することで、重症化させることを防ぐことができます。鼻腔狭窄の兆候は次のとおりです。

    • 鼻水をよく飛ばす
    • 呼吸をすると鼻が鳴る
    • 呼吸が荒い
    • よくチアノーゼを起こす

    などの症状がある場合は、早めに動物病院を受診して治療方法などを相談しましょう。

    また犬の体温調整であるパンティング(舌を突き出して激しく呼吸すること)も苦手なため、熱中症にかかりやすいといわれています。夏場は室温などに注意して、体温を下げるようにしてあげましょう。

たるんだ皮膚がトラブルのもと

ブルドッグの魅力の1つであるしわの多いたるんだ皮膚は、皮膚と皮膚との摩擦が多く皮膚病の原因となってしまうことが多いようです。

皮膚と皮膚がこすれ合うとその場所に炎症が持続的に起きてしまいます。そのためカビなどの微生物が発生しやすく、皮膚病が悪化しやすいといわれています。また同じ場所がこすれ合ってしまうため、再発を繰り返すという特徴があります。

皮膚トラブルを軽減させるには日常のスキンケアが大切です。毎日のブラッシングと定期的なシャンプーが皮膚病を防止します。ブルドッグの場合は皮脂の分泌量も多いため、シャンプーは皮膚に優しいものや自然なものではなく、しっかりと洗えるものがよいといわれています。

飼っている犬にあった正しいスキンケアをして皮膚病を予防してあげましょう。かかりつけの獣医師がいる場合は、体質にあったスキンケアの仕方を相談してみるのもよいでしょう。

目の病気にも注意が必要

ブルドッグの大きな目はやや突き出た形をしているため、散歩や家の中で怪我をしやすいといわれています。目をぶつけて角膜を傷つけてしまうと、角膜腫瘍という病気になってしまうことがあります。

また目の周りの皮膚がたるんでいるため、目瞼の内反症および外反症の発症も多いようです。

目の病気の場合は目の周りを引っ掻いたり、歩きたがらなかったりといつもと違う行動を起こすことが多いようです。少しでもいつもの生活と違う不安な様子が見受けられたら、できれば眼科を中心に診察している動物病院を探して受診するとよいでしょう。

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シニアになったら注意してあげたいこと

ブルドッグの場合6歳ころからはシニア期に入ったと考え、少しずつ生活を切り替えていくとよいようです。

もともとブルドッグは運動が苦手で食欲がある犬種のため、肥満になりやすいといわれています。シニア期に入るとどうしてもエネルギー代謝が少しずつ落ちていくため、ますます肥満の傾向が強くなってしまいます。6歳を過ぎたらローカロリーで柔らかい食事へと切り替えてあげましょう。

また関節の弱い犬種でもありますので、シニアになったら運動量にも注意が必要です。息が上がってしまうような激しい運動はさけ、室内でのコミュニケーション遊びなどをうまく取り入れた、無理のないペースの運動へと切り替えてあげるとよいようです。肥満対策は食事療法で行って、ストレス発散のための運動にしてあげるとよいですね。

長く一緒にいるためには

老化が始まるとどうしても様々な症状が現れるようになります。ブルドッグは老齢期に入ると腫瘍ができやすく、癌や脳腫瘍などのリスクが高い犬種だといわれています。

また症状には現れていなくても潜在的な病気が発症している可能性もあります。シニア期に入ったら半年に1回くらいのペースで定期検診を受けるとよいですね。

ブルドッグについて詳しく知りたい方はこちら
ブルドッグの基礎知識まとめ

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