2016年4月7日更新

セント・バーナードの寿命ってどのくらい?長く一緒にいるためには?

静かでのんびりとした雰囲気で人々を温かい気持ちにしてくれるセント・バーナード。ハイジの犬ヨーゼフのモデル犬としても有名ですね。近年は犬の健康への関心も高まり犬の寿命が延び、高齢化も進んでいるといわれています。健康で長生きをするためにはどうしたらよいか?長寿の秘訣やシニアの注意点などを調べてみました。

セント・バーナードの平均的な寿命は?

セント・バーナードの平均的な寿命は8歳~10歳だといわれています。同じ超大型犬の平均的な寿命が7歳~10歳くらいといわれているので、個体差はありますが平均的な寿命の犬だといえるでしょう。

犬の平均寿命は体の大きさで若干違いがあります。見た目だけでいうと小さなチワワのような犬種の方が、体が弱く寿命が短いように思うかもしれませんが、実際は小さい犬の方が平均的な寿命は長くなり、大きくなっていくほど短命になる傾向があります。

超大型犬といわれる犬種が短命な理由は、今の医学をもってしてもはっきりとしたことは分かっていません。

もちろん個体差があり10歳でも元気な犬もいますが、セント・バーナードのような超大型の犬を飼う場合は、短い間しかともに過ごせない可能性も心にとめて、少しでも楽しく元気に過ごしていけるように、飼い主としてできることをしてあげましょう。

元気で長生きのポイントは?

では元気に過ごしていくためにはどうしたらよいでしょうか?健康寿命を延ばすためのポイントをいくつかご紹介します。

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悪性リンパ腫に注意!

セント・バーナードのかかりやすい病気の1つに悪性リンパ腫があります。

悪性リンパ腫とは、免疫力が低下していたり体が弱っているような状態の時に、本来リンパ節が排除するべき癌細胞を撃退することができずに、リンパ節がガン化してしまうことで発症する病気です。犬の悪性リンパ腫の場合は、癌細胞が増殖をしながらリンパ管を通って血液に流れ込み、やがて全身に癌細胞が広がっていってしまいます。このことから血液の癌ともいわれています。

悪性リンパ腫になる原因は解明されていないため、はっきりとした予防法はありませんが、免疫力を上げるような生活をさせてあげることで発症しにくくすることはできます。また早期に発見することで早い段階で抗がん剤の治療を始めることができれば、完治することは難しくても症状を抑え込むことはできます。

毎日犬のブラッシングや口腔内のケアをしながら、顎や脇、足のつけ根のリンパ節を中心に、全身に腫れやしこりがないかをチェックしてあげましょう。

時間との勝負になる胃捻転

セント・バーナードのような体重が40キロ以上ある超大型と呼ばれる犬種にとって、1番恐ろしい病気が胃捻転です。

胃捻転とは胃の一部が何らかの原因で捻じれをおこし、血流が止まって壊死を起こしてしまう病気です。捻じれる際に脾臓などの周囲の臓器を巻き込んでしまうことがあり、巻き込まれた臓器も一緒に壊死をおこしていきます。発症から数時間で死に至る恐ろしい病気で、気が付かずに放置をすれば確実に命を落としてしまいます。

胃捻転が発症するメカニズムははっきりとわかっていませんが、生活の中でいくつかのポイントを注意することで、発症を抑制することができるといわれています。主なものをいくつかご紹介します。

  • 1度にたくさんの量を食べさせないように何回かに分けて食事をさせる
  • 犬の首が水平な状態で食べられるように、高さのあるスタンドを用意する
  • 食事の前後1時間は安静にさせる
  • 運動後の飲み水の量は400cc程度と決めておく
  • ドライフードを食べさせる時はふやかしてから与える

胃捻転は時間との勝負になる病気です。少しでも早い段階で気が付いてあげることが命を救うことにつながります。犬の様子をよく観察し、吐き気があるようなのに吐しゃ物を出すことができない、落ち着きなく動き回る、腹部を舐め続けるなど、少しでもいつもとちがう様子の時はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

肥満は万病の元

セント・バーナードは太りやすい体質をしているといわれています。

肥満になると足腰への負担が大きくなり、椎間板ヘルニアや股関節形成不全などの関節の病気にかかりやすくなってしまいます。また心臓への負担も大きくなるため拡張型心筋症などの心臓病のリスクも高くなります。

肥満の防止にはカロリーをコントロールした食事と適度な運動が大切です。セント・バーナードの場合は1日2回、1回1時間程度の散歩が必要だといわれています。また運動量を確保するために、普通の歩きだけでなくジョギングなどを取り入れてあげるとよいようです。

食事については市販のドッグフードも、用途にあわせたものが数多く販売されています。体質にあって喜んで食べてくれるものを選んであげたいですね。かかりつけの獣医師がいる場合は、どのようなフードがよいか相談してみるのもおすすめです。

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シニアになったら注意してあげたいこと

セント・バーナードの場合は5歳前後から本格的に老化が始まるといわれています。

老齢に入ると心臓病など命にかかわる病気のリスクが高くなっていきます。特にセント・バーナードのような超大型の犬種の場合は、胃捻転など緊急を要する病気の発症も考えられるので、信頼できる動物病院を見つけておくことが大変重要です。獣医師を含めたスタッフが多く常駐していて、24時間夜間も休まず診察している病院で、胃捻転や拡張型心筋症などの超大型犬の病気の診察経験が豊富な病院をいくつか探しておくとよいでしょう。

また超大型犬の場合は老成が早いので幼年の頃から定期的に健康診断をした方がよいのですが、老齢期に入ると潜在的な病気が発症している可能性も高くなりますので、間隔を短くして回数を増やしてあげるとよいでしょう。

短くても濃厚な時間を

セント・バーナードの飼育は気をつけなければならない病気も多く、散歩や運動にも時間がとられる大変なものかもしれません。

でも本当に短い時間しか一緒にいることができないかもしれないことを心にとめて、大変なことも全て含めて、一緒に過ごす時間を充実したものにしてあげることに、力と時間を注いであげて欲しいと思います。

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