2016年5月25日更新

グレート・ピレニーズの寿命ってどのくらい?長く一緒にいるためには?

真っ白なフサフサの被毛と威風堂々としたたたずまいが気品を感じさせるグレート・ピレニーズ。忠誠心に溢れた家族が大好きな犬です。近年は犬の健康への関心も高まり犬の寿命が延び、高齢化も進んでいるといわれています。健康で長生きをするためにはどうしたらよいか?長寿の秘訣やシニアの注意点などを調べてみました。

グレート・ピレニーズの平均的な寿命は?

グレート・ピレニーズの平均的な寿命は10歳~12歳だといわれています。人間の年齢に換算すると75歳~89歳というところのようです。

残念ながらグレート・ピレニーズのような体重が40㎏を超える超大型の犬種は、老成が早く小型犬よりも短命な犬が多いといわれています。はっきりとした理由はわかっていませんが、体の大きさに対して内臓が発達していないために、体を維持するだけで内臓に無理な負担がかかっているのだという話しもあります。

ただグレート・ピレニーズは超大型といわれる犬種の中では長寿な犬種で、同じ超大型のグレート・デーンなどは6歳~8歳、セント・バーナードは8歳~10歳といわれています。

元気で長生きのポイントは?

では少しでも長く元気に過ごしていくためにはどうしたらよいのでしょうか?健康寿命を延ばすためのポイントをいくつかご紹介します。

関節の病気に注意

体重の重いグレート・ピレニーズの場合は、普通に生活していても常に関節に負担がかかっている状態になっています。そのため関節の病気にかかりやすいといわれています。グレート・ピレニーズのかかりやすい関節の病気は主に次の2つです。

股関節形成不全

股関節形成不全とは太ももの骨と骨盤とを結合する股関節の形に、先天的な異常があることで起こる症状のことです。子犬の頃はあまりはっきりとした症状はみられませんが、6ヶ月を過ぎたころから、歩行時に腰が左右に揺れる、うさぎ跳びやスキップのようなしぐさをする、後ろ足をうまく折りたためないなどの兆候が徐々に見られるようになります。

重度になると外科的な治療が必要になりますが、症状が軽い場合は肥満などにならないように食事に注意し、安静にしながら様子を見ることになるようです。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は後ろ足の膝蓋骨が外れてしまう病気です。主な症状としては足を引きずるようになるや、腰をふらつかせるように歩くなどです。

膝蓋骨脱臼には先天性のものと後天的なものがあります。先天性のものの場合は膝蓋骨の周りの筋肉や骨などが形成されていく過程で異常が進行し発症します。後天的なものの場合は打撲や高いところからの飛び降りなどによる骨の変形で発症します。

関節の病気は足と腰に負担をかけないように生活することで、後天的な発症を予防し先天的なものの発症を抑制することができるといわれています。まずはフローリングなどの滑りやすい床の場合は犬の動線にあわせて貼り付け式のカーペットを敷いておく、寝床には低反発のクッションをおいてあげるなど住環境を整えてあげましょう。

散歩については年齢が上がるにつれて行きたがらなくなる傾向のある犬種なのですが、連れて行かないと肥満につながり、関節への負担が大きくなってしまいます。ただし早や足やジョギングなどの激しい運動も関節にはよくないので、グレート・ピレニーズの場合はゆっくりとしたペースで1日2回1回1時間程度の散歩がちょうどよいといわれています。


画像出典:Aiko

被毛の手入れで皮膚病を予防

グレート・ピレニーズの被毛は過酷な極寒の山でも耐えられるように、羊毛のように密集したアンダーコート(下毛)と硬く長いオーバーコート(上毛)のボリュウムのあるダブルコートで覆われています。極寒の山では機能的な被毛ですが、日本の気候にあっているかというとなかなか難しいものがあります。特に高温多湿になる日本の夏では保温性の高い被毛が暑さをため込んでしまい、熱中症や皮膚病の原因になってしまいます。

また春から夏にかけての換毛期は驚くほどの抜け毛があり、飼っている方のブログなどでは朝晩2回掃除機をかけないと真っ白になり、使っていた掃除機は2年で壊れたと書いてあるほどです。

グレート・ピレニーズの場合は毎日のブラッシングは必ず行うようにしましょう。特に換毛期から夏場にかけては、回数を増やすか時間をかけてしっかりと行うようにしましょう。

シャンプーは月に2回~3回が目安ですが、家で行う場合は大人2人がかりで行うような大変な作業になりますので、トリミングサロンなどプロに任せるとよいでしょう。

胃捻転の兆候を見落とさない

グレート・ピレニーズのような、体重が40キロ以上ある超大型と呼ばれる犬種に多く発症する病気です。発症から数時間で死に至る恐ろしい病気で、気が付かずに放置をすれば確実に命を落としてしまいます。

胃捻転とは胃の1部が何らかの原因で捻じれをおこし、血流が止まって壊死を起こしてしまう病気です。捻じれる際に脾臓などの周囲の臓器を巻き込んでしまうことがあり、巻き込まれた臓器も一緒に壊死をおこしていきます。胃捻転が発生するメカニズムははっきりとわかっていませんが、生活の中でいくつかのポイントを注意することで、発症を抑制することができるといわれています。主なものをいくつかご紹介します。

  • 1度にたくさんの量を食べさせないように何回かに分けて食事をさせる
  • 犬の首が水平な状態で食べられるように、高さのあるスタンドを用意する
  • 食事の前後1時間は安静にさせる
  • 運動後の飲み水の量は400cc程度と決めておく
  • ドライフードを食べさせるときはふやかしてから与える

胃捻転は致死率の高い恐ろしい病気ですが、早期発見早期治療が命を救うことにつながります。吐き気があるようなのに吐しゃ物を出すことができない、落ち着きなく動き回る、腹部を舐め続けるなど、いつもと少しでもちがう様子の時はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

また身近に信頼できる動物病院を見つけておくことも大切です。できれば24時間夜間も診察している病院で、胃捻転に対する診察経験が豊富な病院をいくつか探しておくとよいでしょう。

シニアになったら注意してあげたいこと

グレート・ピレニーズのような超大型の犬種は老成が早いため、5歳くらいからはシニアとしての生活へ切り替えてあげるとよいでしょう。

シニア期に入るとどうしてもエネルギー代謝は徐々に落ちていきますので、今までと同じ食生活を続けていると肥満になってしまうことがあります。シニア期に入った超大型の犬種にとって肥満は寝たきりにつながるので大敵です。できるだけローカロリーで食べやすい硬さのシニア食へと切り替えてあげましょう。

また老齢期に入ると潜在的な病気が発症している可能性も高くなります。半年に1度くらいのペースで定期検診を受けることをおすすめします。

長く一緒にいるためには

犬の健康寿命を延ばすためには、飼い主との充実したコミュニケーションが不可欠です。話すことのできない犬にとって、いつもと違う行動はSOSの合図であることが多くあります。犬の合図を見つけるためには、いつもの犬の様子をしっかりと把握しておくことが必要です。

また飼い主との楽しい時間は犬にとっては1番幸せな時間です。大型犬の場合はどうしても小型犬よりも短い時間しか一緒にいることができないかもしれません。できるだけ時間をとって犬とのコミュニケーションを充実したものにしてあげましょう。

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