2016年5月25日更新

サモエドの寿命ってどのくらい?長く一緒にいるためにはどうしたらよい?

ペット生活

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編集部

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飼い主を見上げる表情が口の端を上げて笑っているように見えるサモエド。サモエド・スマイルとも呼ばれ人々の人気を集めています。近年は犬の健康への関心も高まり犬の寿命が延び、高齢化も進んでいるといわれています。健康で長生きをするためにはどうしたらよいか?長寿の秘訣やシニアの注意点などを調べてみました。

 

サモエドの平均的な寿命は?

サモエドの平均的な寿命は12歳~13歳だといわれています。同じスピッツ系の大型犬ではアラスカン・マラミュートが10歳~12歳、チャウ・チャウが9歳~12歳とやや短命なのに比べると、サモエドは寿命が長い犬種だといえるかもしれません。

ただしあくまでも平均寿命は犬種としての目安であって、必ずその年まで元気でいるというものでも、その年には亡くなってしまうというものでもありません。サモエドの場合は犬種固有の遺伝性の疾患が少ない犬種なので、飼い主の健康管理次第では平均的な寿命を越えても元気に過ごすことができるかもしれません。

元気で長生きのポイントは?

では少しでも長く元気に過ごしていくためにはどうしたらよいのでしょうか?健康寿命を延ばすためのポイントをいくつかご紹介します。

暑さに弱いサモエド

もともとサモエドはシベリアなどの極寒の地で、トナカイの群れを統率し害獣から守る役目をしていた犬です。あの可愛らしい真っ白なフサフサの被毛は、見た目の可愛らしさのためにあるのではなく、そのような気候条件の厳しい環境に順応するために生まれたものなのです。

そのため北海道や東北などの寒く乾燥した地域ではよいのですが、九州や四国、沖縄などの温かく湿った地域の気候風土に向いているとはいいがたいところがあります。特に日本の高温多湿な夏の気候では保温性の高い被毛が暑さをため込んでしまい、熱中症や皮膚病の原因になってしまいます。

サモエドの被毛はダブルコートといって、分厚く密集したアンダーコート(下毛)と硬く長いオーバーコート(上毛)の2層に分かれています。そのためダニなどの寄生や皮膚炎の発症を見つけることが難しいといわれています。

サモエドの場合は毎日のブラッシングは必ず行うようにしましょう。特に換毛期から夏の熱い時期は被毛の中に風を通すことで熱中症や皮膚病を予防するためにも、回数を増やすなどこまめなブラッシングをしてあげるとよいでしょう。ブラッシングを行う時は皮膚の状態を確認しながら行いましょう。少しでも赤みや湿疹、膨らみなどがあるようなら、早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。

また室温が22度以上をこえると、舌を出し体温を調整するパンティングが止まらなくなるといわれています。夏場はできるだけ室温を20℃前後になるようにしてあげましょう。散歩や外出をする場合はできる限り、日の登る前や日の落ちた後の涼しい時間帯を選ぶとよいでしょう。

大型犬は注意が必要な胃捻転

胃捻転はサモエドのような大型の犬種に発症する率が高いとても恐ろしい病気です。発症から数時間で死に至る可能性のある病気で、気が付かずに放置をすれば確実に命を落としてしまいます。

胃捻転とは胃の1部が何らかの原因で捻じれをおこし、血流が止まって壊死を起こしてしまう病気です。捻じれる際に脾臓などの周囲の臓器を巻き込んでしまうことがあり、巻き込まれた臓器も一緒に壊死をおこしていきます。胃捻転が発生するメカニズムははっきりとわかっていませんが、生活の中でいくつかのポイントを注意することで、発症を抑制することができるといわれています。主なものをいくつかご紹介します。

  • 1度にたくさんの量を食べさせないように何回かに分けて食事をさせる
  • 犬の首が水平な状態で食べられるように、高さのあるスタンドを用意する
  • 食事の前後1時間は安静にさせる
  • 運動後の飲み水の量は400cc程度と決めておく
  • ドライフードを食べさせるときはふやかしてから与える

胃捻転は時間との勝負になる病気です。早期発見早期治療以外に命をつなぎとめる方法はありません。日ごろからよく犬の状態を観察し、吐き気があるようなのに吐しゃ物を出すことができない、落ち着きなく動き回る、腹部を舐め続けるなど、少しでもいつもとちがう様子の時はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

また胃捻転の場合は的確な治療が行える病院を見つけておくことも重要です。24時間夜間も診察している病院で、胃捻転に対する診察経験が豊富な病院をいくつか探しておくとよいでしょう。

関節痛の原因・股関節形成不全

サモエドがかかりやすい病気の1つに股関節形成不全というものがあります。この病気は遺伝的な要素もたぶんにある病気ですが、サモエドのような大型の犬種の場合は骨の発育期(生後60日)に急激に体が大きくなり体重が増加するため、股関節へ過度なストレスがかかることが原因だともいわれています。

股関節形成不全とは成長とともに大きくなるはずの骨盤がうまく発育しないために、太ももの骨がうまく骨盤にはまらないために起こる病気です。兆候は生後6か月あたりからみられるようになります。

  • 歩行時に腰が左右に揺れる
  • うさぎ跳びやスキップのようなしぐさをする
  • 座る時などに後ろ足をうまく折りたためない

などが主な症状です。このような症状がある場合は、早めに動物病院を受診し治療方法などを相談するとよいでしょう。

また股関節形成不全の予防や症状の軽減には、肥満にさせない食生活が大切です。最近では市販のドッグフードも素材にこだわったものやカロリーコントロールされているものなど、用途にあわせて選ぶことができるように多種多様なものが販売されています。運動量や体質にあわせていくつかのフードを試し、喜んで食べてくれるものをみつけるとよいですね。かかりつけの獣医師がいる場合は、どのようなフードがよいか相談してみるのもよい方法です。

 

シニアになったら注意してあげたいこと

はっきりとした理由はいまでもわかっていませんが、サモエドのような大型犬は小型犬より老成が早いといわれています。そのため大型犬は小型犬よりも早い5歳~6歳からはシニア期に入ったと考え、少しずつ生活を切り替えていくとよいようです。

まず食事ですがシニア期に入るとどうしてもエネルギー代謝が落ちていきます。そのため今までと同じ食事をしていても、肥満になってしまうこともあります。大型犬にとって高齢になってからの肥満は、寝たきりにつながるので注意が必要です。また噛む力も衰えていきますので、硬いドライフードなどは丸呑みをして胃腸へ悪影響をあたえてしまうこともあります。できればカロリーの低い柔らかく胃腸に優しいシニア食へと、切り替えてあげましょう。

運動量ですがシニア期に入ると今までのような激しい運動は、足腰への負担につながってしまいます。早や足での散歩をやめゆっくりとしたペースにするなど、年齢にあわせて無理のない範囲の運動量にしてあげるとよいでしょう。

また潜在的な病気も少しずつ発症のリスクが高くなっていきます。できれば半年に1回くらいのペースでシニア用の定期検診を受けるとよいでしょう。

長く一緒にいるためには

サモエドは大型犬の中では決して寿命の短い犬種ではありません。ただし前述した通り日本の気候にあった犬かというと、そうとはいいにくいところもあります。またもともと人と一緒に生活してきた犬ですので、飼い主との分離に強い不安を抱く犬も多いようです。

サモエドにとって心地よい環境とは、通年をとおして温度管理の効いた室内で、大好きな飼い主と一緒に過ごすことなのでしょう。心地よい環境で育った犬は寿命も長くなるといわれています。ぜひともに過ごす時間を充実したものにしてあげてください。