2016年5月25日更新

ダルメシアンの寿命ってどのくらい?長く一緒にいるためにはどうしたらよい?

ペット生活

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編集部

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ディスニーの「101」のモデルとしても有名なスタイリッシュな犬ダルメシアン。遊び好きないたずらっこという表現がぴったりな犬です。近年は犬の健康への関心も高まり犬の寿命が延び、高齢化も進んでいるといわれています。健康で長生きをするためにはどうしたらよいか?長寿の秘訣やシニアの注意点などを調べてみました。

 

ダルメシアンの平均的な寿命は?

ダルメシアンの平均的な寿命は10歳~13歳だといわれています。同じ大型犬ではジャーマン・シェパード・ドッグが9歳~13歳、ラブラドール・レトリーバーが10歳~12歳といわれているので、大型犬としては平均的な寿命の犬だといえるかもしれません。

ただし平均寿命というのはあくまでも犬種としての目安であって、犬の寿命はその犬の持っている体質や病気など個体差が大きいことは心にとめておきましょう。

元気で長生きのポイントは?

では少しでも長く元気に過ごしていくためにはどうしたらよいのでしょうか?健康寿命を延ばすためのポイントをいくつかご紹介します。

毎日の排尿をチェック

残念ながらダルメシアンは遺伝性の疾患が多い犬種だといわれています。原因としてはダルメシアンの珍しい模様を強調するために近親交配が行われ、先天性の疾患を持った遺伝子が固定されてしまったためだといわれています。

そのためダルメシアンは、他の犬種が尿酸オキシダーゼという酵素で水に溶けやすいアラントインという形で排出している尿酸を、そのまま排出する唯一の犬種となってしまいました。尿酸は水に溶けにくいため結晶化しやすく、高尿酸血症という病気につながります。高尿酸血症になると尿路結石や痛風になる危険性が高くなります。

では予防するためにはどうしたらよいのでしょうか?もっとも大切なのは食事の管理だといわれています。できるだけ尿酸の元となるプリン体の多いものや高たんぱくなフードは避けるとよいでしょう。また食べ量や回数を決めて肥満を予防することも大切です。

尿道結石による尿路閉塞などの重度の状態になることを防ぐためには、結石が大きくなってしまう前に早期に発見することも重要です。できれば室内でおしっこをする癖をつけて、ペットシーツについた尿に砂状のものが混じっていないか確認するのがよいのですが、オスの場合はなかなか難しいと思います。散歩の時などにペットシートを持って行き、おしっこをシートにとって確認するとよいでしょう。定期的に尿のpHをチェックすることも大切です。

できればかかりつけの獣医師を決めて定期的に尿の検査をし、状態にあわせた食事などのアドバイスをもらえると安心ですね。

アレルギーに気をつけましょう

ダルメシアンはアレルギーを持っていることが多い犬種です。なかでも気をつけたいのが、アレルギー性の皮膚炎と食事によるアレルギーです。

アレルギー性皮膚炎の初期症状の多くは腰回りに症状が現れることが多く、激しいかゆみを伴うので噛んだりするため、余計に皮膚を傷めひどくなってしまうことがあります。ひどい状態になると触ることを嫌がり、触ろうとすると噛みつくようなことあるようです。
食事によるアレルギーの場合、顔面や口の周りが貼れるなどの症状が主になりますが、ひどい場合はアナフィラキシーショックをおこし命にかかわる場合もあります。

アレルギーを起こす原因であるアレルゲンは数多くあり、どのアレルゲンに反応しているかは検査を受けなければはっきりと特定することは難しいものです。激しく痒がる、食事をすると顔が貼れるなどの症状が見られたら1度検査を受け、検査結果をもとに住環境や食事の内容をアレルゲンを排除したものに変えてあげましょう。

緊急を要する胃捻転の兆候を見逃さない

胃捻転はダルメシアンのような大型の犬種に発症する率が高いとても恐ろしい病気です。発症から数時間で死に至る可能性のある病気で、気が付かずに放置をすれば確実に命を落としてしまいます。

胃捻転とは胃の1部が何らかの原因で捻じれをおこし、血流が止まって壊死を起こしてしまう病気です。捻じれる際に脾臓などの周囲の臓器を巻き込んでしまうことがあり、巻き込まれた臓器も一緒に壊死をおこしていきます。胃捻転が発生するメカニズムははっきりとわかっていませんが、生活の中でいくつかのポイントを注意することで、発症を抑制することができるといわれています。主なものをいくつかご紹介します。

  • 1度にたくさんの量を食べさせないように何回かに分けて食事をさせる
  • 犬の首が水平な状態で食べられるように、高さのあるスタンドを用意する
  • 食事の前後1時間は安静にさせる
  • 運動後の飲み水の量は400cc程度と決めておく
  • ドライフードを食べさせるときはふやかしてから与える

胃捻転は時間との勝負になる病気です。早期発見早期治療以外に命をつなぎとめる方法はありません。日ごろからよく犬の状態を観察し、吐き気があるようなのに吐しゃ物を出すことができない、落ち着きなく動き回る、腹部を舐め続けるなど、少しでもいつもとちがう様子の時はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

また胃捻転の場合は的確な治療が行える病院を見つけておくことも重要です。24時間夜間も診察している病院で、胃捻転に対する診察経験が豊富な病院をいくつか探しておくとよいでしょう。

 

シニアになったら注意してあげたいこと

はっきりとした理由はいまでもわかっていませんが、ダルメシアンのような大型犬は小型犬より老成が早いといわれています。そのため大型犬は小型犬よりも早い5歳~6歳からはシニア期に入ったと考え、少しずつ生活を切り替えていくとよいようです。

ダルメシアンは運動能力が高く、若いうちは通常の歩くようなペースの散歩だけでは満足しません。ジョギングや自転車での並走など走るようなペースの散歩や、ドッグランでボール遊びをするなどの激しい運動が不可欠です。ただシニア期に入っても同じようなペースで運動させてしまうと、足や腰への負担が大きく関節の病気を誘発してしまいます。

いきなり運動量を減らしてしまうのは逆にストレスになってしまうので、犬の様子を見ながら、走るようなペースの散歩を普通の歩くペースの散歩にする、ドッグランへ行く回数を減らすなど少しずつ年齢にあった運動量へ切り替えてあげるとよいでしょう。

シニア期に入るとエネルギー代謝が落ちていきます。運動量を減らしエネルギー代謝も落ちてきているのに、今までと同じ食事を続けると肥満になってしまいます。できればカロリーの低い柔らかく胃腸に優しいシニア食へと切り替えてあげましょう。

また潜在的な病気も少しずつ発症のリスクが高くなっていきます。できれば半年に1回くらいのペースでシニア用の定期検診を受けるとよいでしょう。

長く一緒にいるためには

ダルメシアンはその美しさゆえに、人が手をかけて病気を作ってしまった可愛そうな犬種だといわれています。前述した尿酸の排出の他にも、先天性の聴覚異常など遺伝的な疾患が多いためです。

遺伝的な疾患は100%予防することは難しいといわれています。発症した場合は一生その病気と付き合って行かなければなりません。もしも病気が発症した場合は飼い主だけで抱え込まず、かかりつけの獣医師やスタッフ、プロのトレーナーなどの力も借りて、できるだけ楽しく前向きに犬と接してあげましょう。飼い主の前向きな気持ちが、病気と闘っている犬にとって大きな励みになり、長く一緒にいることにつながっていくからです。

 
 

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