2016年3月24日更新

【獣医師が解説】シニア期に病気になってしまった愛犬・愛猫にできること

犬や猫も年齢とともに、様々な病気にかかってしまうリスクが増えてきます。時には、治療の難しい病気にかかることもあるかもしれません。そうなった時に、愛犬や愛猫のためにどのような選択ができるか知っていますか?今回のテーマは、シニア期に愛犬や愛猫が病気になってしまった時の選択肢についてです。

診断のための検査についての選択肢

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愛犬が病気にかかって動物病院を受診したとき、まずは疑われる病気と必要な検査についての説明を受けるでしょう。検査にも様々な種類があります。触診や血液検査、尿検査、超音波検査、X線検査といった比較的愛犬の体への負担の少ない検査もあれば、CT検査やMRI検査といった全身麻酔が必要な検査もあります。

また、時には検査のために手術が必要になるケースもあります。疑われる病気と検査の必要性、またその検査が愛犬の体に与える負担や検査に必要な費用などを総合的に判断して、どのように検査を進めて行くかを決定しなくてはなりません。かかりつけの獣医師とじっくりと話し合いましょう。

治療についての選択肢

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確定診断が可能であった場合も、様々な理由で確定診断ができなかった場合も、愛犬の状態を良くする為には、何らかの治療が必要となるでしょう。治療には、病気を治癒させる、もしくは病気の進行を遅らせるためのものと、今ある辛い症状を和らげるためのものがあり、これらを組み合わせて治療を進めて行くことになります。

完治が見込める場合には

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治療によって完治がのぞめる場合には、できるだけの治療を希望する人も多いでしょう。ただ、投薬治療のみで治癒が見込める場合もあれば、手術が必要となる場合もあります。時には、治療が長期にわたることもあるでしょう。治療方法や見込まれる治療期間の目安とそのための費用、また、副作用や合併症のリスクについても、かかりつけの獣医師からしっかりと説明を受けておきましょう。

完治が難しい場合には

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残念ながら、完治が難しい病気であると診断されることもあるでしょう。その場合には、できるだけ状態を維持し、病気の進行を送らせる為の治療を行なうのか、それとも今ある辛い症状を和らげる為の治療のみを行なうのかを決めなくてはなりません。それと同時に、今後現れてくる可能性のある症状についてもよく説明を受けておき、生活環境を整備しておくことが大切です。

手術を含めた治療費の目安

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手術を含めた治療費は、病気の種類や重症度、選択した治療方法、また、愛犬や愛猫のサイズによって大きく異なります。不要なトラブルを避けるためにも、治療を進める前には必ず、かかりつけの獣医師と費用についての相談をしておきましょう。

最期を看取るということ

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治療が難しい進行性の病気であると診断された場合には、最期を看取るということについても考えておかなくてはなりません。どのような治療を行なっても功を奏さないときに、治療を続けるか、自然に任せるか、また、その時を病院で迎えるか、自宅で迎えるか、といったことも少しずつ考え、心の準備をしておきましょう。

特に重篤な状態で入院治療を選択する場合には、入院中に呼吸が停止するなどの急変があった時に人工呼吸や心臓マッサージによる救命措置を希望するか、人工呼吸などによる、いわゆる「延命措置」を希望するかについても、入院前に必ずかかりつけの獣医師と決めておくようにしてください。

安楽死について

どのような治療を行なっても効果が得られないと診断され、どうしても抑えられない強い痛みがある時、病気に伴う様々な症状により非常に苦痛が大きく、生活の質が著しく損なわれてしまっている時には、安楽死が選択肢のひとつになることがあります。

安楽死を行なうと、決して元に戻すことはできません。そのため、納得できるだけの時間をかけて慎重に決断しなくてはなりません。一方、動物病院によっては決して安楽死を勧めないこともあります。

愛犬や愛猫のために、じっくり考えて納得のいく選択を

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検査や治療の選択肢について、かかりつけの獣医師とじっくりと話し合うことはとても大切なことです。その上でどうしても判断に迷ってしまうような時には、セカンドオピニオンを求めてもよいでしょう。

時には難しい選択をしなくてはならないこともあるかもしれません。大切な愛犬や愛猫のため、家族でも何度も話し合い、納得できる方法を選ぶようにしてください。

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