2016年6月27日更新

オーストラリアン・シェパードの寿命は?長寿の秘訣は?

優秀な牧畜犬であるオーストラリアン・シェパード。ハーディング競技のほか服従競技など数々の競技で優秀な成績をおさめています。近年は犬の健康への関心も高まり犬の寿命が延び、高齢化も進んでいるといわれています。健康で長生きをするためにはどうしたらよいか?長寿の秘訣やシニアの注意点などを調べてみました。

オーストラリアン・シェパードの平均的な寿命は?

オーストラリアン・シェパードの平均的な寿命は13歳~15歳だといわれています。ボーダーコリーが13歳~16歳、シェットランド・シープドッグが12歳~13歳といわれているので、このタイプの犬種としては平均的な寿命の犬だといえるでしょう。

ただしあくまでも平均寿命は1つの目安であって、犬の寿命はその犬の持っている体質や病気、育った環境によって異なります。とくに最近は犬の医療も充実してきていますし、市販のドッグフードも種類も質も向上していますので、寿命を越えて長く生きている犬も増えてきています。

元気で長生きのポイントは?

どうしたら長く健康でいられるのでしょう?健康寿命を延ばすためのポイントをいくつかご紹介します。

遺伝性の疾患について知っておきましょう

オーストラリアン・シェパードは残念ながら遺伝性の疾患の多い犬種です。理由の1つとしてはロデオ犬として人気が上がった時の乱繁殖によるものではないかといわれています。

遺伝性の疾患は持って生まれるものなので予防することは難しいのですが、どのような可能性があるのかを理解し検査を受けたり、発症した場合の備えをしておくことはとても大切なことです。オーストラリアン・シェパードは目の異常が多いといわれています。オーストラリアン・シェパードがかかりやすい目の遺伝性疾患をいくつかご紹介します。

コリー眼異常

染色体の異常による遺伝性の疾患で、視神経と網膜の発達異常が原因の病気です。軽度の場合はほとんど症状がみられませんが、重症化すると網膜剥離や眼内出血を起こして徐々に失明にいたります。一般的には非進行性の病気なので、重症化することは少ないといわれています。

眼底検査を受けると異常の有無を確認することができます。心配な場合は検査をしておくのもよいでしょう。

遺伝性白内障

白内障は眼球内にある水晶体と呼ばれる組織が白く濁った状態になる病気で、視野が白く濁ったように見えます。そのため視力が低下し物によくぶつかるようになる、階段などの段差につまずくなどの症状があらわれます。重症化した場合は網膜はく離やぶどう膜炎などの症状を併発する可能性があります。

白内障は光を通して目を見ると白もしくは青白く見えます。通常は年齢が上がるにつれて発症のリスクが高くなるのですが、オーストラリアン・シェパードのように遺伝性の場合は、生まれながらもしくは生後数か月から発症する可能性があります。オーストラリアン・シェパードの場合は小さな頃からよく気をつけて、目の状態をチェックしておくとよいでしょう。

進行性網膜萎縮症

網膜にある光を受容する部分に異常が生じることで網膜が徐々に萎縮し、最終的には失明にいたる病気です。この病気には確かな治療法がありません。しかし痛みを伴うようなことがなくゆっくりと進行する病気なので、犬の症状にあわせてストレスがないように生活させてあることが大切です。

その他の遺伝性疾患

上記のほかにもイベルメクチン中毒になりやすい体質であったり、ナチュラルボブテール先天性短尻症、難聴、失聴などの可能性があります。オーストラリアン・シェパードの子犬を迎えたら、1度遺伝性の疾患を持っていないかしっかりと検査を受けることをおすすめします

皮膚病の予防にはこまめな被毛ケアが大切

オーストラリアン・シェパードの被毛は密集した柔らかいアンダーコート(下毛)と、ほどよく密集した中程度の長さのオーバーコート(上毛)の2層になっています。換毛期にはこのアンダーコートが生え変わります。

ダブルコートの被毛の犬種の場合は暑さに弱く、寒さには強い傾向があります。特に日本の高温多湿な気候だと被毛の中に湿気と熱気がこもってしまい、熱中症や皮膚病の原因になります

通常は週に1回~2回のブラシングとコーミングでよいのですが、春と秋の換毛期と夏場は回数を増やしてあげるとよいでしょう。しっかりと死毛を取り除き被毛の中に風を通すことで、熱中病と皮膚病の予防につながります。

またブラッシングは皮膚の状態をチェックしながら行いましょう。皮膚病は症状が進んでからの治療は長引く傾向があります。赤みや湿疹、腫れなどがみられたら早めに動物病院へ連れていくとよいですね。

十分な運動でストレスを発散

オーストラリアン・シェパードは、タフな肉体と自分で判断することのできる賢い頭を持った犬です。長い間優秀な牧畜犬として活躍してきたオーストラリアン・シェパードにとって、頭と体を使う仕事が生活の中にあることは、ストレスなく生活していくために必要なことになります。欲求が満たされないと、無駄吠えをする、噛むなどの問題行動を起こす犬が多いようです。

1部の研究では落ち着きがあり穏やかな性格の犬の方が、縄張り意識の強い攻撃的な犬よりも寿命が長いといわれています。ストレスをなくし落ち着いた状態で生活できるように、十分な運動量を確保してあげましょう。

どのくらいの運動量が適当なのでしょうか?

オーストラリアン・シェパードの場合はただ歩くだけの散歩では、運動にならないといわれています。普段はジョギングや引き運動などを取り入れた散歩を1日2回1回1時間程度行いましょう。散歩だけでは満足できないので、できればドッグランなどノーリードで走り回れる広い場所へ連れていき、フリスビーやアジリティーなど頭を使う競技を一緒にやるようにしてあげるとよいですね。

シニアになったら注意してあげたいこと

オーストラリアン・シェパードのような中型の犬種の場合は、6歳ころからシニア期に入ったと考えて少しずつ生活を切り替えていってあげるとよいようです。

オーストラリアン・シェパードには頭を使う十分な運動が必要なことは前述したとおりです。ただしシニア期に入っても同じようなペースで運動をさせてしまうと、今度は足や腰への負担につながってしまいます。オーストラリアン・シェパードの場合は、遺伝性の股関節形成不全の可能性がありますので特に注意が必要です。いきなり散歩の回数を減らすのではなく引き運動をやめたり、走るようなペースを歩くペースに落としたり、徐々に年齢にあった量と仕方に変えてあげるとよいでしょう。

シニア期に入るとエネルギー代謝も運動量も減ってきます。若いころと同じ食事内容を続けていると肥満になる可能性が高くなってしまいます。また噛む力も弱り胃腸の動きも鈍くなってきますので、フードの硬さにも注意してあげたいですね。シニア期に入ったらカロリーの低い、硬すぎない適度な硬さのフードに切り替えてあげるとよいようです。

長く一緒にいるためには

遺伝性の病気は多くありますが、オーストラリアン・シェパードは基本的には体の丈夫な犬種だといわれています。

しっかりとした主従関係を築き十分な運動量を確保してあげれば、アクティブで楽しいパートナーとして長く側にいてくれるかもしれません。

だたしシニア期に入ると症状としては現れていなくても、潜在的な病気が発症している可能性が高くなります。半年に1回のペースで定期検診を受けるとよいですね。

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