2016年6月27日更新

ラブラドール・レトリーバーの寿命は?長寿の秘訣は?

ラブラドール・レトリーバーは穏やかで激昂することのない性格なので小さな子どもから老人まで多くの人々に愛されています。近年は犬の健康への関心も高まり犬の寿命が延び、高齢化も進んでいるといわれています。

健康で長生きをするためにはどうしたらよいか?長寿の秘訣やシニアの注意点などを調べてみました。

ラブラドール・レトリーバーの平均的な寿命は?

ラブラドール・レトリーバーの平均的な寿命は10歳~12歳だといわれています。ゴールデン・レトリーバーが10歳~12歳、ドーベルマンが10歳~13歳といわれているので、このタイプの犬種としては平均的な寿命の犬だといえるでしょう。

ただしあくまでも平均寿命は1つの目安であって、犬の寿命はその犬の持っている体質や病気、育った環境によって異なります。とくに最近は犬の医療も充実してきていますし、市販のドッグフードも種類も質も向上していますので、寿命を越えて長く生きている犬も増えてきています。

元気で長生きのポイントは?

どうしたら長く健康でいられるのでしょう?健康寿命を延ばすためのポイントをいくつかご紹介します。

肥満にならない生活を

ラブラドール・レトリーバーは遺伝的に糖尿病になりやすいといわれています。

糖尿病はホルモンの1種であるインスリンの働きが悪くなることで、血液中の糖が多いいわゆる高血糖の状態になってしまう病気です。兆候としては

  • 尿の回数が増える
  • 水を飲む量が多くなる
  • 食欲が増えるが食べても痩せて行く

などです。

高血糖の状態が長く続くと様々な合併症が現れます。症状が進むと糖尿病ケトアシドーシスという状態になり、心筋梗塞や腎疾患などの重度の合併症の危険性が上がります。

糖尿病が発症する原因ははっきりしていませんが、遺伝的な要素と他の要素が重なることで発症するといわれています。なかでも食事や運動に注意して、肥満にならないようにすることが重要だといわれています。

ラブラドール・レトリーバーはとても食欲のある犬種なので、欲しがるだけあげてしまうすぐに肥満につながってしまいます。えさやおやつの1日の分量とあげる回数を決めておくとよいでしょう。人間の食べているものを欲しがることもありますが、人間の食べ物は犬にとって塩分、糖分、油分などが多く、犬にとっては決して体によいものではありません。また味が濃いため美味しく感じるようで、犬の食事を食べなくなってしまうことも多いようです。犬の食べ物と人間の食べ物はしっかりとわけておきましょう。

運動量ですが毎日2回1回1時間程度の散歩が必要です。ラブラドール・レトリーバーは従順な犬種なので、散歩に連れていってもらえなくても特に問題行動を起こしたりするようなことはありませんが、体質的に太りやすい体質なので散歩を怠るとすぐに肥満につながってしまいます。できるだけ欠かさず連れていってあげましょう。

大型犬なので胃捻転には要注意!

胃捻転はラブラドール・レトリーバーのような大型犬が突然死する原因の1つです。胃捻転は症状が現れてから数時間で死に至る可能性のある恐ろしい病気で、気が付かずに放置をすれば確実に命を落としてしまいます。

胃捻転とは胃の1部が何らかの原因で捻じれをおこし、血流が止まって壊死を起こしてしまう病気です。捻じれる際に脾臓などの周囲の臓器を巻き込んでしまうことがあり、巻き込まれた臓器も一緒に壊死をおこしていきます。胃捻転が発生するメカニズムははっきりとわかっていませんが、生活の中でいくつかのポイントを注意することで、発症を抑制することができるといわれています。主なものをいくつかご紹介します。

  • 1度にたくさんの量を食べさせないように何回かに分けて食事をさせる
  • 犬の首が水平な状態で食べられるように高さのあるスタンドを用意してあげる
  • 食事の前後1時間は安静にさせる
  • 運動後の飲み水の量は400cc程度と決めておく
  • ドライフードを食べさせるときはふやかしてから与える

胃捻転は早期発見&早期治療が大切

胃捻転から犬を守るためにできることは、早期発見・早期治療しかありません。胃捻転の兆候には次のようなものがあります。

  • 吐き気があるようなのに吐しゃ物を出すことができない
  • 落ち着きなく動き回る
  • 腹部を舐め続ける
  • 腹部が膨れる
  • 水を大量に飲む
  • よだれが多くなる

これらの症状がみられたらすぐに動物病院へ連れていきましょう。ただしあまりはっきりとした症状を表さない犬もいますので、日ごろからよく犬の状態をしっかり観察しましょう

胃捻転の場合は緊急を要する治療ができない、治療経験がないなどの理由から発症している状態なのに診察を断られてしまうようなケースもあるようです。胃捻転の治療経験があり24時間夜間も診察してくれる病院をいくつか見つけておくとよいでしょう。

外耳炎予防のために耳のケアを

ラブラドール・レトリーバーはアレルギー性の皮膚疾患が多いことでもよく知られています。特に垂れた耳をしているため、アレルギー性の外耳炎になりやすいようです。

外耳炎はベタッとした匂いの強い耳垢がたまり、耳の外耳道といわれる部分に炎症を起こす病気です。激しいかゆみと痛みを伴うので耳や首の回りを引っ掻いたり、頭を振ることが多くなったりします。原因としてはダニの寄生によるものや菌類の感染などがありますが、早い時期にしっかりと治療をすれば完治する病気です。耳の回りを引っ掻く、耳の中が汚いなどの気になる症状がある場合は病院へ連れて行ってあげましょう

予防するには耳のケアが大切です。週に1回くらいのペースで、耳の掃除をしてあげるとよいでしょう。

最近では専用のローションやウェットティッシュタイプのものなど、犬の耳ケア用品も様々なものが販売されています。色々なタイプを試して1番嫌がらない物を選んであげるとよいでしょう。また大きくなってからいきなり始めると嫌がってなかなかきれいにさせてもらえません。子犬の頃から耳ケアの癖をつけておくとよいですね。

またアレルギー性の場合はアレルゲンの特定も大切です。アレルギー性の皮膚疾患と診断された場合は、1度アレルギー検査を行いアレルゲンを特定するとよいでしょう。検査を行って結果をもらうと安心してしまう方が多いですが、検査をしても防ぐことはできません。検査結果をもとに、アレルゲンをできる限り排除した生活環境を整えてあげましょう。

シニアになったら注意してあげたいこと

ラブラドール・レトリーバーのような大型犬は、5歳ころからはシニアとしての生活が始まり、10歳からは本格的な老化と向き合うようになるといわれています。

ラブラドール・レトリーバーは太りやすい体質なのは前述しましたが、シニアに入るとエネルギー代謝が低くなっていくため、その傾向は強くなっていきます。

しかしシニア期に入っても若いころと同じようなペースで運動をさせてしまうと、今度は足や腰への負担につながってしまいます。ラブラドール・レトリーバーの場合は、遺伝性の股関節形成不全の可能性がありますので、無理な運動はできるだけ控えた方がよいでしょう。

どうしたらよいか。やはり食事を見直すことが1番大切です。

シニア期に入ると少しずつ噛む力も弱り胃腸の動きも鈍くなってきますので、しっかりと噛むことのできる硬さの、カロリーコントロールされたフードを選ぶとよいでしょう。アレルギーのある犬の場合はフードを変える時はアレルゲンに注意が必要になります。どのようなフードがよいか、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

長く一緒にいるためには

ラブラドール・レトリーバーは大型犬の中では比較的寿命の長い犬だといわれています。

大型犬の場合は小型犬よりも老成が早いので、長寿な犬ほどシニア期が長く続くような形になります。できればどんな時でもどんな症状でも、相談にのってくれる信頼できる獣医師を見つけておくと安心です。

またシニア期に入ると症状としては現れていなくても、潜在的な病気が発症している可能性が高くなります。半年に1回のペースで定期検診を受けるとよいですね。

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