2016年6月28日更新

【獣医師監修】犬のアミロイドーシス〜原因・症状と対策〜原因・症状と対策

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犬のアミロイドーシスはアミロイドというたんぱく質が細胞と細胞の間に沈着することで体の様々な器官の機能を障害してしまうことを指します。

アミロイドの沈着によって病気の症状を示すことが多いのは肝臓や腎臓にアミロイドが沈着している場合です。アミロイドが沈着するとその器官が機能不全に陥ることが考えられます。肝臓や腎臓のように重要な役割を担っている臓器が機能しなくなってしまうと生命活動に支障を来たす恐れがあります。

犬のアミロイドーシスの症状を的確に見抜き、症状が重篤化してしまう前に治療を施してあげられるようにしてあげてください。犬のアミロイドーシスの原因や症状、対策についてご紹介します。

 

犬のアミロイドーシスの原因

犬のアミロイドーシスの主な原因は慢性的な炎症や遺伝であると考えられています。

まず慢性的な炎症についてですが、それは細菌や真菌、寄生虫、腫瘍、免疫介在性疾患などによって引き起こされる可能性があり、炎症が慢性化することでアミロイドの形成が促進されることが原因となります。つまり直接的な原因はアミロイドの形成促進となりますが、根本的な原因は多岐に渡っているということです。

次に遺伝についてですが、ビーグルやコリー、イングリッシュフォックスハウンドなどはアミロイドーシスの発症率が高いと言われています。それらの犬種の犬を飼っている方は特に注意してあげてください。

犬のアミロイドーシスの症状

犬のアミロイドーシスの主な症状は以下の通りです。

  • 元気がなくなる
  • 多飲多尿
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • たんぱく尿

またアミロイドーシスが原因で発症する病気については以下の通りです。

  • 慢性腎不全
  • 肝不全
  • ネフローゼ症候群
  • 血栓塞栓症

犬のアミロイドーシスの症状は多岐に渡っています。ただ一般的な体調不良の症状がほとんどなので、一見してアミロイドーシスを発症していると判断することは難しいと言わざるを得ません。

アミロイドーシスが引き金となって他の病気を引き起こすことがあると考えられているので早急な対処が求められます。犬の体調不良を軽んじることなく、早めに動物病院に連れていき、獣医さんの診察を受けさせてください。

 

犬のアミロイドーシスの対策

犬のアミロイドーシスは完全に予防することが不可能に近いです。寄生虫感染や細菌感染のリスクを軽減するために汚染された土壌の上を歩かせないようにするなどの方法で予防できるものは適切な方法で予防しつつ、犬の体調を観察して異常が見られたときには早めに治療を受けさせてあげるようにしましょう。

犬のアミロイドーシスの治療

犬のアミロイドーシスの主な治療方法は対症療法や投薬治療となります。

アミロイドーシスによって二次的にその他の病気を発症してしまっている場合にはそれに対する治療を施し、回復を促します。また投薬治療によってアミロイドの形成の抑制や沈着の予防、炎症の抑制などを期待する治療を施すこともあります。ただ投薬治療によって既に沈着してしまったアミロイドを取り除くことは難しいと考えられているので、早めの治療が大事になります。

まとめ

犬のアミロイドーシスの原因や症状、対策についてご紹介しました。

犬のアミロイドーシスは治療の面で難しさのある病気です。症状が重症化してしまう前に治療を開始することが大事になるので、原因を取り除きつつ、症状を見落とさないように気を付けてあげてください。

犬は言葉を発することができないため、自らの意思で体調不良を伝えることができません。そのため身近にいる人間が察知してあげることが非常に重要です。日頃から犬の体調について注意深く観察し、少しでもおかしいと思うところがあったときには獣医さんの診察を受けるようにしましょう。

 
 

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