2016年11月11日更新

【ペットシッターが解説】トイプードルとの暮らしで注意すること

ayuka



ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

 
 

トイプードルの性格と性質

性格


トイプードルは、そのかわいらしい見た目からとても人気のある犬種です。さらに、元気いっぱいで、人とも他のペットとも仲良くなれるフレンドリーさを持っています。

また非常に賢いので、人間の言葉もよく理解し、家族だけでなくたくさんの人と楽しく過ごすことができます。しつけやコミュニケーションも、楽しみながら覚えることができるでしょう。

一方、その元気が有り余って、ジャンプをして飛びかかってしまったり、いたずらもあっという間に覚えてしまうという賢さまで持っています。運動量の多さやジャンプ力は目を見張るものがあります。

うっかり、テーブルの上に置いておいた物を取られてしまうということも注意しなくてはいけません。とても頭がよい犬種だからこそ、悪いことまで覚えてしまうスピードの速さがあるのです。その為、トイプードルは、飼い始めた段階から楽しみながらもしつけをしっかり行うことが大切になります。

性質

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トイプードルは、シングルコートで抜け毛も少なく、とても飼い易いと言われている犬種です。ブラック、ホワイト、レッド、ブラウン、アプリコットなどカラーのバリエーションも多いのですが、カラーによって性格も異なる特徴があります。なかには2色以上のカラーをもつトイプードルもいます。特徴的なフワフワのカールした毛を保つ為に、日頃のブラッシングと定期的なトリミングが必要になります。

トイプードルは、毛色による性格の違いもありますが、オスとメスでも違いがあると言われています。個体差はありますが、どちらかというと、オスのほうがやんちゃな場合が多く、愛嬌をふりまいてくれるようです。

飼育の注意点

室内環境

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トイプードルの被毛はシングルコートの為、実は、寒さに弱い犬種です。さらに体自体も小さいということがあり、冬になると、洋服を着せていても、ずっとストーブの前から動かないということもあります。

まず、冬の寒さ対策は徹底して行うようにしましょう。室温は26~28℃ほどに設定しておくようにしましょう。暖房を使いながら、適度に湿度を保つことも大切です。乾燥してしまうと、ウイルスが蔓延しやすくなったり、トイプードルの巻き毛がどんどん乾燥してしまいます。

湿度は50~60%ほどにしておくとよいでしょう。また、夜はペットヒーターをベッド周りに入れてあげたり、オイルヒーターをケージ横に置くなどして体が冷えないように工夫をしてあげることもよいでしょう。

夏は熱中症に注意するため、室温は23~25℃ほどに設定しておきましょう。また、万が一、停電などで、冷房が消えてしまった時の為にも、冷感マットなどを利用して、涼める場所を作っておくことが大切になります。熱中症は命に関わります。十分注意しましょう。

トイプードルは、足が細く関節も弱いため、ジャンプが関節の病気を誘引したり、骨折の原因になってしまうことがあります。フローリングは、特に滑りやすく、体に負担をかけてしまうものです。

カーペットを敷く、ペット専用の滑り止めつきマットを敷く、コルクマットを敷くなどして、関節に負担をかけないようにしましょう。ただし、素材によっては、犬が糸や綿、コルクを誤飲してしまうこともあります。愛犬の様子を見ながら、素材は選ぶようにしましょう。

ソファなどを置く際も、そこから飛び降りて骨折をしないように、ステップをつけてあげたり、抱っこをする、低めのソファを選ぶ、初めから上らせないしつけをして習慣にするなど、日頃から注意することが大切です。

家具の配置

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トイプードルは、非常に頭がよい犬種です。その為、飼い主さんとの関係も非常に大切になります。お部屋自体が広い縄張りだと感じるようになると、たちまち飼い主さんとの関係が逆転してしまうこともあるのです。

本来、犬は体を休めるときは巣穴で休んでいました。トイプードルと暮らす際も、犬のパーソナルスペースを確保する為、ケージやサークルで過ごす習慣を作るとよいでしょう。サークルを置き、その中にベッドやトイレ、食事場所を作っておくと、留守番の際や来客時なども安心してその中で過ごさせることができます。

トイプードルは好奇心旺盛な犬種です。リビングなど目が届くところで、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所、転倒のおそれのある家具やインテリアのそばに置かないなど、サークルの設置場所には十分注意するようにしましょう。

運動

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原産国フランスのプードルは、もともと水猟犬が祖先だったといわれています。小型化され、愛玩犬の代表となったトイプードルですが、運動はとても大切になります。特にお散歩は小型犬でありながら、30分程必要です。

もちろん、1日2回に分けてお散歩をする、1日1回たっぷり歩く、雨の日は行かずにお部屋で遊ぶなど、運動に関するルールというのは、各家庭によって異なりますが、いずれにしても、運動不足は大きなストレスになってしまいます。

また、定期的にドッグランなどに行き、社会経験を積みながら思いっきり運動させることもよいでしょう。お部屋の中でも、たっぷり遊んで運動する習慣を作りましょう。特に、トイプードルは、人が大好きな為、コミュニケーションやスキンシップも大好きです。ボール投げやロープでの引っ張りっこも喜んで遊ぶことでしょう。

おもちゃで遊ぶ時もたくさん声をかけてあげ、アイコンタクトをとりながら遊ぶようにしましょう。また、コマンドなどが成功した時は、オーバーなくらいに褒めてあげることで、さらに楽しく信頼関係を深めることができるでしょう。

しつけ

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トイプードルのしつけで大切なことは、飼い主さんがリーダーになるということです。頭がよく、物覚えもよいトイプードルだからこそ、主従関係がとても大切になるのです。しつけを行う時、まずはアイコンタクトのトレーニングから始めるようにしましょう。その後、褒めて伸ばすことを忘れずに、トイレトレーニングやクレートトレーニングにつなげていきましょう。

無駄吠えが始まったとき、遊びたいと要求する時、人の食べ物を欲しがる時、トイプードルはその賢さゆえに様々な方法で気持ちを訴えてくることがあります。しかし、リーダーがあくまでも主導権をにぎり、無視をする、怒る時は毅然とした態度や声で怒ることが大切です。

トイプードルは、定期的なトリミングなど体のケアを必要とする犬種です。普段から、リラックスした状態で体の色々な部分を触ることができるようスキンシップを取ることもしつけのひとつです。最初から嫌がる場所を触るのではなく、初めは背中や胸など犬が喜ぶところを触り、たくさん褒めながら行うことが大切です。

 

トイプードルのケア方法

ブラッシング


トイプードルの魅力といえば、そのフワフワの毛からできるカットスタイルです。他の犬種ではなかなかできない様々なカットスタイルを楽しむことができるのは、トイプードルと一緒に暮らすことの楽しみのひとつです。

そんなフワフワの毛を保つ為には、日頃のブラッシングがとても大切になります。トイプードルのブラッシングは、針金状になっているスリッカーブラシやコームを使うことで、毛玉を予防することができます。

スリッカーは強くにぎってしまうと、皮膚を傷つけてしまう恐れもあるので、注意しましょう。親指と人差し指で軽く持ち、手首のスナップで軽くブラッシングしてあげるようにします。ただし、毛をしっかり根元からとかないと、もつれや毛玉はできてしまいます。毛をかきわけながら、丁寧にスリッカーをかけ、仕上げにコームをかけるようにしましょう。

爪切り

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トイプードルの爪切りはお散歩をしていても、定期的にする必要があります。アスファルトを元気に歩き、爪が削れていくことはあっても、綺麗に整っていくわけではありません。爪が引っかかって怪我をすることや、伸びた爪がそのまま肉球に刺さってしまうということもあるのです。

自宅で爪切りをする場合は、まず爪切り自体に慣らすところから始めましょう。爪を切る場合は、血管と神経を切らないように気をつけます。

白い爪であれば、光に透かしてみることができますが、カラーが豊富なトイプードルは爪が黒い場合もあり、見ることができません。ペット用の爪切りで少しずつ切るようにしましょう。

焦って力が入ると、犬も緊張してしまいます。まずは1本だけからスタートをして、徐々に慣らしていくだけでも十分なのです。もちろん、トリミングの際にトリマーさんにお願いしたり、健康診断などの際に獣医師にお願いして、無理をさせないこともひとつの方法です。

肛門腺絞り

トイプードルが地面にお尻をこするようなしぐさをした時、肛門腺にすでに分泌物が溜まっていることがあります。肛門膿という分泌液が溜まると、お尻に違和感を感じ、さらにそのままにしておくと、炎症が進み、穴が開いてしまうこともあります。個体差がありますが、トイプードルは自分で出せない場合が多いので、定期的に絞ってあげるようにしましょう。

肛門腺絞りは自分で行うことができます。人差し指と親指で犬の肛門をつまみ、下から上につまみ出すように絞ると分泌物が出てきます。とても臭いので、ティッシュなどで肛門周りを囲みながら行うか、シャンプー前に行うと安心です。

無理にやると、炎症を起こしてしまうこともあるので、爪切り同様にトリマーさんか獣医師にお願いしてもよいでしょう。

耳掃除

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トイプードルの耳は垂れ耳の為、汚れやすく、耳掃除もしっかり行うことが大切です。犬の耳が外耳道で曲がった作りになっているため、無理に綿棒などで耳掃除を行うと、傷をつけたり、さらに汚れを中に押し込んでしまうなどして外耳炎を引き起こしてしまうことがあります

健康な耳であれば、週1回程度で構いませんので、犬用のイヤークリーナーを使って耳のお手入れをしてあげるようにしましょう。耳にイヤークリーナーを垂らして、あとは外から耳を挟んでクチュクチュ音がするのを確認しながらマッサージするようにしていきます。その後、犬がブルブルとした時に出てくる汚れを優しく拭きとってあげるようにします。

耳掃除をしているので、どんどん汚れが溜まってしまう場合や耳を異常に痒がる時は、外耳炎や耳ダニの感染などが疑われます。動物病院を受診し、耳のチェックをしてもらいましょう。  

目の手入れ

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トイプードルは、個体差があるものの、涙やけを起こしやすい犬種です。涙やけは涙に含まれる脂質が空気に触れることで酸化し、目の周りの毛まで変色してしまうものです。

涙やけ対策のグッズは多く販売されています。まずは、こまめに目の周りを拭いてあげることも忘れないようにしましょう。脂質成分が酸化しているので、涙やけ専用の薬剤成分が入ったシートも販売されています。こういった物を利用してみるのもよいでしょう。

定期的にトリミングに行き、目の周りの毛はカットしてもらう、涙やけがアレルギーと関係している場合もあるので獣医師に相談したり、フードを添加物が少ないものに変えてみることもよいでしょう。

歯磨き

トイプードルの歯磨きは、子犬の頃から習慣にしておきたいものです。トイプードルは、とても賢く、日頃の習慣にすると歯磨きも丁寧に行うことができるようになります。一方で、歯磨きを怠ることによって起こる犬の歯周病は、口臭の原因となり、歯石除去も全身麻酔による手術が必要になってしまいます。

慣れないうちには、布を指に巻き、マッサージするように歯を拭いてあげることで、汚れを落とすことができます。また、歯磨きガムや専用のシートを使って日頃のデンタルケアを行いながら、歯ブラシにも慣らしていくとよいでしょう。

トイプードルがかかりやすい病気

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トイプードルの寿命は、医療の進歩と共に伸びてきており、14歳から17歳ほどと言われています。病気の早期発見、早期治療の為にも、日頃から健康診断などを行いチェックすること、日々の生活では食事管理や運動に気をつけるようにしましょう。

膝蓋骨脱臼

トイプードルがなりやすい病気のひとつに膝蓋骨脱臼があります。先天性のものと後天性のものに分けられますが、後天性の場合、落下などの怪我が原因で骨が変形してしまうことがあります。ソファなどから落下させないように注意すること、あまりジャンプをさせすぎない、肥満に注意するなど、膝に負担をかけないようにしましょう。

皮膚疾患

トイプードルは皮膚疾患も起こしやすい犬種です。特にアレルギー性皮膚炎は、お部屋の中のハウスダストやダニ、花粉などで皮膚炎を起こしてしまいます。日頃から清潔に気をつけると共に、愛犬が体を強く掻こうと気にする姿がある場合は、早めに獣医師に診察をお願いしましょう。

僧帽弁閉鎖不全症

トイプードルは僧帽弁閉鎖不全症も多く見られる病気です。血液を体全体に送る心臓の僧帽弁が変形してしまいます。健康診断で心雑音が聞こえ、病気が見つかるケースも多いものです。

心臓疾患はトイプードルに多い病気ですが、完治するものではなく、進行を遅くする為に投薬を行います。以前に比べて、運動したがらなくなった、息が荒い、疲れやすいなど、愛犬の行動に変化があった場合は、心臓病の疑いも含めて早めに動物病院を受診しましょう。

【参考記事】
トイ・プードルの病気〜獣医師が解説するトイ・プードルのかかりやすい病気〜

子犬期の注意点

トイプードルの子犬はとにかくパワー全開!たくさん遊んであげることが大切になります。しかし、注意すべきポイントがひとつ、それは遊び過ぎによる体力低下です。家族と一緒に遊び過ぎて、そのまま命の危険に関わる低血糖などを引き起こしてしまうことがあります。また、たくさん遊んでいるうちに、気づいた時には脱水症状を引き起こしてしまっている危険性もあります。休ませてあげるタイミングと遊びの時間をもつようにしましょう。

よく遊ぶトイプードルの子犬にとって、運動と睡眠のバランスがとても大切になります。家族との遊びの時間を30分程度しっかり決めて、思いっきり遊び、その後はハウスで休憩、ゆっくり寝る時間を作りましょう。トイプードルの子犬は遊ぶことももちろんですが、寝ることも大切で、1日の中でも12時間以上寝ていることも正常です。決して無理に起こさないようにしましょう。

トイプードルは非常に賢い犬種です。その為、子犬の時期の生活やしつけがとても大切になります。トイレのしつけ、ケージやハウスのしつけ、そして基礎服従など、信頼関係を築き日々の生活の中で行っていくことが大切です。トイレのしつけは、起きてすぐ、食後、遊んだ後など比較的わかりやすいものです。タイミングでトイレに連れていくようにしましょう。また生後4か月頃の歯の生え変わりには、甘噛みをしてしまうこともあります。噛み癖がつかないようしつけしていくことも大切です。たくさん褒めてメリハリをもったしつけをするようにしましょう。

シニア期の注意点

活発なトイプードルですが、シニアになるとその運動量は減ってきます。心臓病や関節の傷みなどが出てきやすい犬種でもありますので、愛犬のペースに合わせて適度に運動するようにしましょう。短時間であっても外の空気を吸ったり、運動をすることは気分転換となり、血行もよくなります。脳の活性化、代謝アップにもつながりますので、可能な範囲で散歩に行くとよいでしょう。また、散歩の際は、ハーネスを使うなどして関節などに負担を与えないようにしましょう。

散歩が難しい場合は、屋内で定期的に運動する時間を作ってあげるとよいでしょう。ボール遊びや引っ張りっこなど、調節しながら適度に体力を使う遊びがよいでしょう。お部屋の中で遊ぶ場合は、安全に遊べる場所を確保してあげることも大切です。シニアになると、視力や聴力が低下し、筋力も徐々に衰えてきます。危険なものは片づけておき、床も滑りにくいようにマットなどを敷いておくと安心です。ペット専用のカーペットやコルクマット、クッションなどで事故防止しておきましょう。

お部屋の中で寝て過ごす時間が多くなる老犬の為に、ゆっくり休むことができる環境を用意してあげるようにしましょう。温度変化に対応することも難しくなり、室内にいても体調不良になってしまうことがあります。エアコンを使って、快適な室温湿度に保つようにしましょう。

季節ごとの注意点

トイプードルによって春先はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。子犬や老犬は特に注意しましょう。春になって、外にお出かけすることも多くなります。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。

春は狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。また、地域によりますが5月頃からは月1回フィラリア症の予防薬、ノミダニ予防薬が必要になります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。

トイプードルは、そのモコモコと覆われた毛並が魅力的ですが、夏は熱中症に注意しなくてはいけません。しかし、冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。人間が快適に過ごすことができる温度が適温ですので、エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。また、ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていると熱中症の危険が高まります。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくトイプードルにとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けて体力を回復させておきたい季節でもありますが、注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。気温も下がって、お散歩も気持ちよい季節です。運動が大好きなトイプードルの為にも、お散歩や運動の機会を増やし、筋力アップ肥満予防に努めましょう。

外に行く機会が多くなる季節です。春夏と同様に、秋になっても、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。また、乾燥が始まる季節ですので、お散歩のブラッシングも念入りに行ってあげるとよいでしょう。

寒さにも弱いトイプードルは、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。好奇心旺盛なトイプードルですから、様々な物に興味を持ってしまいます。危険な物は片づけておくようにしましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

低血糖症

トイプードルの子犬の中でも、特に体が小さい犬、生まれて数か月以内の子犬などは特に注意が必要です。ウイルスや寄生虫の感染によって、食事量が減っている時は特に注意が必要になります。また、体温が低下している時やストレスなどで下痢や嘔吐が続く際も注意が必要です。

万が一、低血糖を起こしてしまった場合は、ブドウ糖または砂糖水を飲ませて、血糖値をあげるようにしましょう。しかし、飲まない場合やぐったりしている場合は危険な状態です。すぐに動物病院に連れていくようにしましょう。もちろん、その後の体調を見て、下痢や嘔吐が続く場合もなんらかの原因があります。早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

骨折・脱臼

トイプードルの子犬の骨はとても細いものです。成長段階にある子犬の骨は、毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。遊ぶことが大好きですので、ソファーや階段からジャンプした時に、そのまま骨折してしまうこともあります。抱っこしていたのに、突然ジャンプしてバランスを崩し骨折ということもあるのです。普段の生活には十分に注意し、足を引きずっているなどの異常があった場合には、早めに獣医師に診てもらうようにしましょう。

レッグペルテス

トイプードルなどの小型犬の子犬によくみられる病気で、股関節の骨が変形してしまうものです。お散歩の時に足を引きずって歩いていたり、足を上げている様子があった場合は、注意する必要があります。脱臼の症状と似ていますが、手術が必要になる場合もあり、遺伝的な要因がありますので、早期発見してあげることが大切になります。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

若い年齢であっても発症することはありますが、基本的には、シニア期に注意したい病気のひとつです。犬種的にもトイプードルは多く見られると言われています。脳下垂体の腫瘍によって副腎皮質ホルモンが異常に分泌されてしまいます。また、ステロイドの長期投与を突然やめることによって発症してしまうこともあります。

今までに比べて、多飲多尿になった、お腹が膨れた、背中に左右対称の脱毛があるなど、症状として気になる変化が現れます。副腎皮質ホルモンの分泌のコントロールが必要になりますので、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。また、糖尿病を発症している場合もあり、命の危険に及びます。普段と違う様子に気づいた際はすぐに診てもらうようにしましょう。

僧帽弁閉鎖不全症

トイプードルをはじめとした小型犬によく見られる病気です。僧帽弁の変形により、心臓内で血液が一部逆流する病気で、進行していいくと呼吸困難や不整脈が出てくるようになります。愛犬がシニア期にさしかかった時は、定期的な健康診断をしっかり行うようにしましょう。発症の際は、心内雑音が聴かれるので、獣医師に診断をしてもらうことができます。その上で、進行を遅らせる為の毎日の薬の服用が必要になります。

塩分を控えた食事や運動制限も必要になってきます。今迄よりも疲れやすい、すぐに呼吸が荒くなってしまう、咳が出るなど様々な症状が出てきます。老犬だからで済ませるのではなく、愛犬の心臓の負担を考えて早めに検査してもらうとよいでしょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

プードルの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

体を触ることに慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。特に梅雨の時期は、じめじめしてプードルの巻き毛も毛玉になりやすいものです。そのままにしておくと、衛生的にもよくありません。ブラッシングをしながら、毛玉やもつれはといてあげるようにしましょう。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすいプードルですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。プードルが地面にお尻をこするようなしぐさをしている時は、肛門腺絞りが必要なサインです。その他、お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気なプードルは顔もとてもイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。涙やけにもなりやすいので、涙が出ている場合は丁寧にふき取ってあげましょう。

プードルの耳は垂れ耳の為、汚れやすいものです。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また丁寧に耳掃除をしようとしたあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーによって引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に老犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。