2016年11月11日更新

【ペットシッターが解説】ミニチュアダックスフンドとの暮らしで注意すること

ミニチュアダックスの性格と性質

性格


ミニチュアダックスは、性格がとても明るく、その表情も豊かです。好奇心旺盛で遊ぶことが大好きな犬種ですので、家族とのコミュニケーションもとても大切にします。

表情だけでなく、声もワンワンと大きな声で吠えたり、クーンと思いっきり甘える声を出すなど、気持ちを読み取る上でもとてもわかりやすく、体いっぱいに気持ちを表現してくれるところはミニチュアダックスの魅力だと言えます。

ミニチュアダックスは元々、穴熊の狩りをしていたという歴史をもっています。立派な狩猟犬を祖先にもつからこそ、好奇心旺盛でありながら、知能が高いと言われています。その為、おもちゃを獲物に見立てて投げると、走って追いかけ、持ってきたり隠したりと、夢中になって遊んでくれます。本能的な面から見ても家族と遊ぶことも大好きな犬なのです。

好奇心旺盛なミニチュアダックスは、「犬世界の楽天家」と言われてしまうほど!!だからこそ、家族がリーダーとなり、ルールをしっかり教えるしつけも非常に大切になってきます。自由にしておくと、その知能の高さゆえに吠え癖や噛み癖、攻撃的な面が現れてしまうこともあります。

特に子どもがいる家庭では注意が必要です。大切な家族の一員だからこそ、楽しく遊ぶ中でも、甘やかさないで、しつけしていくことが必要なのです。

性質

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ミニチュアダックスは、好奇心旺盛で遊びや運動も大好きです。飼い主さんとのコミュニケーションの時間がないとストレスとなってしまいますので、たっぷり遊ぶ時間を確保してあげましょう。特にオスのミニチュアダックスは、メスよりもさらに甘えん坊で子どもっぽいといわれています。また、縄張り意識も強いので、個体差はあるものの、落ち着くまで時間がかかるということもあるようです。

ミニチュアダックスは、スムース、ロング、ワイヤーヘアーなどの被毛のタイプによって見た目はもちろんのこと、性格にも違いが出ます。また、カラーも豊富でブラックタン、ブラウン、クリーム、マーブルなど様々です。

スムースヘアーは、光沢のある美しい毛並みの持ち主です。もともと、ダックスフンドの原型であった種類で、性格も明るく好奇心旺盛です。また、リーダーにとても忠実な面を持っていますので、コミュニケーションもとても楽しいものです。

ロングヘアーは、スムースのダックスフンドに、セターやスパニエルの血が入っています。その優雅な姿と、穏やかな表情がとても柔らかい印象を与えます。甘えん坊で神経質な面も持っているため、甘やかしすぎないように注意しなくてはいけません。

ワイヤーヘアーは、スムースのダックスフンドにテリアなどの剛毛犬種の血が入っています。テリア種の気の強さも入っているので、遊ぶことが好きではありますが、しつけも大切になります。知能も高く、狩猟犬の習性も強く残っているので、運動も大切です。

飼育の注意点

室内環境


ミニチュアダックスの胴長短足の体型は、暑さや寒さにも敏感です。快適に過ごすためには、室温は25~28℃、湿度は60%以下ほどにしておくとよいでしょう。エアコンを使用し、温度計湿度計を使って、室内の環境をチェックするようにしましょう。

夏は、熱中症に注意が必要です。エアコンをかけておくことはもちろん、停電などに備えて、涼める場所を作っておきましょう。ベッドなどに冷却マットを使用すると効果的です。

ミニチュアダックスフンドは、足が短い分、床からの熱を感じやすいものです。サークルやケージも直射日光があたっていると、熱中症を引き起こす原因になります。散歩中だけでなく、夏は散歩の後も、体や足の裏をクールダウンできるような環境を作ってあげるとよいでしょう。

冬は、部屋全体を暖め、さらに様子をみながらミニチュアダックスの体の保温をしてあげるようにしましょう。暖房やペットヒーター、湯たんぽ、ペット用カイロなどを使って、まずはお部屋全体とベッドなど愛犬のスペースを快適にしましょう。また、乾燥には注意して、加湿器を使うなど、適度な湿度を保ちましょう。

ダックス自体は、被毛がダブルコートの為、比較的寒さに強いとされていますが、高齢犬や寒さに弱い場合は、洋服などを着せてあげることもよいでしょう。外で着る洋服と、室内で着る洋服を分けてあげることで、温度調節になります。特に冬に外に出る場合は、地面に近いお腹周りが冷えて、体調を崩してしまうことがありますので、洋服を着させてあげてもよいでしょう。愛犬の様子を見ながら室内環境は整えることが大切です。

ミニチュアダックスフンドにとって椎間板ヘルニアはとても身近な病気です。胴長短足のミニチュアダックスフンドは、少しの衝撃などでも、ヘルニアを起こしてしまう可能性があります。お部屋の中で、滑りやすい場所は、ダックスの関節や腰に負担をかけてしまいます。

フローリングには、カーペット、滑り止めマット、コルクマットなど、敷物を敷いて、負担を減らすようにしましょう。また、ソファーからジャンプするような習慣も腰に負担をかけてしまうので、やめさせたほうがよいでしょう。階段などの段差にも滑り止めをつけておくと、安心です。

家具の配置

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ミニチュアダックスは、甘えることが上手な為、お部屋の中で自由に過ごさせて、飼い主さんとの関係がべったりになってしまうことも少なくありません。しかし、知能も高いため、リーダーが逆転してしまうと、しつけに困ってしまうケースもあります。

犬はサークルやケージといった自分だけのスペースがあることによって、安心して過ごすことができます。何か興奮状態になった時も、その場所で一旦クールダウンするということもできるようになります。また、いたずらを防いだり、来客時や目を離さなくてはいけない際もサークルやケージがあると便利です。

ミニチュアダックスのサークルは、中にベッドなどの寝床とトイレを置くスペースが必要になります。幅は120cm以上のものが、余裕をもって、留守番時なども過ごさせることができます。ただし、上が開いていてジャンプなどをしていると、腰に負担をかけてしまうので、屋根つきタイプを選んであげるとよいでしょう。置き場所として、寒い場所、直射日光が当たる場所などは避けてあげましょう。

運動

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狩猟犬の血を引くミニチュアダックスにとって、運動は欠かせないものになります。お部屋の中で一緒に過ごしていると、室内でもダックスはよく遊び、家族の後を追いかけるようなこともあります。しかし、このぐらいの運動量では足りないもので、大切な筋肉が衰えるばかりか、ストレスも溜まってしまいます。

可能であれば朝晩2回、少なくても1日1回は30分ほどの散歩に出してあげるようにしましょう。生後4ヶ月ぐらいまで、ワクチン接種が終わって落ち着くまでは、室内の遊びでも構いません。しかし、それ以降は可能な限り、外に行き、運動しながら、社会経験をさせてあげましょう。定期的にドッグランなどで、思いっきり運動させることもおすすめです。

ただし、ミニチュアダックスは1歳前までは、まだ骨格の成長段階にあります。無理にリードを引っ張る、段差の激しい上り下り、ジャンプなどは、関節を痛める原因にもなりますので、注意しましょう。また、足が短いミニチュアダックスは、お散歩中に目の前にある食べ物などを拾い食いしてしまうこともあります。しつけを行いながら、注意して運動させるようにしましょう。

しつけ

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ミニチュアダックスは、もとも狩猟犬ということもあり、リーダーとのコミュニケーションを大切にします。人の指示のもとに行動することに喜びを感じる、ダックスは吠えることもかつて仕事の一部だったのです。だからこそ、信頼関係を築く為に、子犬の頃からしつけをすることが非常に大切になります。逆にしつけをしないと、どんどん行動がエスカレートしてしまうことになります。

しつけは、人間との暮らしのルールを教えるものですが、怒ってストレスを与えるものではありません。よい行動を繰り返し褒めてあげることで、犬自身の能力を引き出していくものです。ミニチュアダックスは、特に人の言葉をよく聞き、表情まで見分けられるといわれています。リーダーの毅然とした態度、笑顔、喜んだ表情や声はしっかりと理解してくれるのです。

ミニチュアダックスを飼い始めたら、まずはトイレのしつけを行いましょう。トイレでの排泄が成功したら、たっぷりと褒めて、失敗した時はすぐに片付けるようにしましょう。怒ってしまうと、人の言葉に敏感なダックスは排泄自体が怒られる行動と認識してしまうこともあるので、注意が必要です。

その他、クレートトレーニング、お散歩でのマナー、「座れ」や「待て」といったコマンドは、その都度褒めながら教えていきましょう。しつけに困った場合や、すでに噛み癖や無駄吠えが増えてしまった場合は、専門のドッグトレーナーに相談したり、しつけ教室に出かけてみるのもよい経験になるでしょう。

ミニチュアダックスのケア方法

ブラッシング

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ミニチュアダックスは、被毛のタイプがスムース、ロング、ワイヤーと、それぞれ異なるため、ブラッシングもそれぞれに合わせたものを使うことが大切です。ミニチュアダックスは、日々のブラッシングによって、代謝をよくし、毛艶もさらに美しくなります。ダックスは、体臭がもともとそんなにきつくありませんが、ブラッシングによって皮膚病予防、なんらかの異常があった際の早期発見にもつながります。

ミニチュアダックスのスムースには、ラバーブラシまたは獣毛ブラシでブラッシングするとよいでしょう。抜け毛を取りながら、皮膚の代謝促進、そして、何よりも毛の艶をさらによくしてくれます。

ミニチュアダックスのロングヘアーやワイヤーには、スリッカーで毛のもつれをとき、毛玉と予防します。その後、コームで仕上げを行うとよいでしょう。スリッカーは、強く持ってブラッシングすると皮膚を傷つけてしまうおそれもあるので、十分に注意しましょう。ロングヘアーの場合は、ピンブラシを使って整えてあげてもよいでしょう。

爪切り

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ミニチュアダックスは、運動が大好きな為、お散歩に行き、爪が削れることもありますが、爪切りをしっかり行う必要があります。ダックスは爪が伸びるのが早く、そのままにしておくと歩く姿勢にまで影響してしまいます。特に、後肢が広がったような状態になり、腰や関節にまで影響を与えてしまうのです。

ミニチュアダックスの爪きりは、ギロチンタイプやハサミタイプなどの犬用爪きりを使いましょう。カラーが豊富なダックスの場合、爪が黒いことも多く、中の血管や神経が見難いこともあります。少しずつカットして、深爪にならないように注意しましょう

はじめから、押さえこんで爪切りを行うと、あっという間に爪切りが嫌いになってしまいます。まずは、爪きりを当てるだけで終わりにするなど徐々に慣らしていくことが大切です。不安な場合は、トリミングの際にトリマーにお願いしたり、獣医師にお願いするなどしてもよいでしょう。

肛門腺絞り

ミニチュアダックスは、個体差があるものの、肛門腺絞りの頻度は、3~4ヶ月に1回程でも大丈夫な犬種です。しかし、なかには、溜まりやすい犬もいますので、定期的なシャンプーやトリミングの際に一緒に行うとよいでしょう。

敏感な部分ですので、最初は肛門やお尻を触られることが嫌なミニチュアダックスも多いかもしれません。普段から、頻繁に触ることを繰り返し、嫌がらないようにしておくことも大切なトレーニングのひとつになります。

肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。肛門腺を絞る場合は、足の短いダックスはすぐに伏せの体勢になってしまうこともあります。お腹の下に支えになる台を置いておいたり、誰かにおさえてもらうほうがスムーズにできます。

耳掃除

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ミニチュアダックスは、垂れ耳の為、汚れが溜まりやすく病気にもなりやすいものです。耳がにおう場合や、こまめに耳掃除をしていてもすぐに汚れが溜まってしまうなど、耳のトラブルがあった場合は、外耳炎や耳ダニの感染も疑われるので早めに動物病院に行きましょう。

ミニチュアダックスの耳掃除は、週に1回程度、犬専用のイヤークリーナーを使って行いましょう。耳の中に数滴垂らして、付け根をもち、クチュクチュとマッサージするように揉みこみます。その後、汚れを拭き取りましょう。

汚れや水分が残っていると、大きな垂れ耳である通気性の悪さから、悪臭がさらにひどくなってしまいます。コットンや指に巻きつけるガーゼを使って、しっかり水分を拭き取るようにしましょう。

目の手入れ

ミニチュアダックスは、カラーがクリームなどの場合涙やけが特に目立ってしまいます。もちろん、個体差があり、ブラック系のカラーであって見た目は目立なくても、涙やけがひどいと悪臭がする場合もあります。

目の周りを清潔に保つことは、目の健康を守る上でもとても大切なことです。普段から、濡らしたコットンなどで優しく目の周りを拭きとり、清潔にしてあげましょう。また、涙やけがひどくなっている場合は、洗浄成分が入った専用のシートなどを使ってあげてもよいでしょう。

目の周りを清潔にしていても、涙が多い場合、なんらかの目の病気にかかっていることもあります。目にゴミが入った場合、結膜炎や角膜炎、逆さまつげによって涙が止まらないこともあります。気になる症状がある場合は、早めに獣医に相談するようにしましょう。

歯磨き


ミニチュアダックスの歯磨きは、子犬の頃から少しずつ慣らしていき、週1回程度は行うようにしましょう。もちろん、毎日の習慣でできるようであれば、歯垢歯石予防の為にさらによいことです。

最初に歯磨きを嫌がる場合は、ガーゼや専用の歯磨きシートを指に巻いて、歯の汚れを拭き取ってあげることで少しずつ歯磨きの習慣を作っていきましょう。抱っこしながら、リラックスをして口の中のチェックをすることができることが大切です。

ダックスは、マズルが長い分、奥歯まで磨くことが難しい場合もあります。ペット用の歯ブラシではなく、人間用の歯ブラシのほうが上手に磨ける場合もあります。歯ブラシとガーゼ、液体歯磨きなどを上手に利用してみるとよいでしょう。

ミニチュアダックスがかかりやすい病気

目の病気

ミニチュアダックスは、目の病気になりやすいと言われています。進行性網膜萎縮症(PRA)は先天性の目の病気で、1歳にならないうちから視力障害で出始め、失明することもあります。また、数年経って初めて症状が出る場合もあります。

その他、他犬種に比べて進行が早いとされる角膜ジストロフィーでも失明に至ることがあります。高齢犬になると、白内障や緑内障になるケースも多いものです。失明をした場合でも、日常生活を送ることはできます。ただし、お部屋の中で何かにぶつかって怪我をする危険性などがでてきますので、環境を整えてあげるようにしましょう。

関節の病気

短い足のミニチュアダックスフンドは、椎間板ヘルニアになりやすい犬です。他の犬種に比べて、脊髄に負担がかかりやすく、痛みが強く出たり、麻痺が出て排泄が困難になる場合もあります。元気に運動していたダックスの歩き方がおかしくなったり、運動を嫌がるといった症状が出た場合、早めに獣医師に相談しましょう。

後足の膝関節脱臼もミニチュアダックスには多い病気です。先天性の場合と後天性の場合がありますが、ヘルニア同様に軽度から高齢になるにつれて重度になるケースもあります。

ミニチュアダックスの関節の負担になるようなフローリングや段差にはマットや滑り止めを敷いてあげるようにしましょう。また、運動中にもジャンプはさせないようにしつけをしておくなど、若いうちから対策をとっておくとよいでしょう。

クッシング症候群

ミニチュアダックスがなりやすい病気のひとつにクッシング症候群があります。これは、ホルモン異常の病気のひとつで、副腎皮質からホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。病気が進行すると、ほとんど横になっている状態になり、神経障害が出ることもあります。

水をたくさん飲んでいたり、食欲も旺盛でお腹が膨くらんでいたら、注意しましょう。また、特徴的な症状にお腹周辺など左右対称に脱毛が起こるということがあります。最初は、症状に気づかないうちに、どんどん進行してしまう可能性もあります。

日頃から定期的に健康診断を行うなどして、ミニチュアダックスの体調管理に気を配るようにしましょう。

【参考記事】
ミニチュア・ダックスフントの病気〜獣医師が解説するミニチュア・ダックスフントのかかりやすい病気〜

子犬期の注意点

ミニチュアダックスフンドは遊び好きで人も大好きです。とにかくたくさん遊んでしまいがちです。しかし、その体の作りから、腰を痛めやすいということを忘れずにしましょう。子犬のうちに大切なしつけですが、ミニチュアダックスフンドの場合、ぴょんぴょんと跳ねたり飛びついたりするようなことがあれば、やめさせるようにしつけをしましょう。さらに、子犬は、骨自体が柔らかく、変形の原因になってしまいます。固いアスファルトの上を走り回るのも、腰に負担をかけますので、注意しましょう。

ミニチュアダックスフンドの子犬はよく遊び、よく眠ります。運動と睡眠のバランスを大切にしてあげましょう。また、食欲もとても旺盛ですが、子犬のうちにたくさん食べてしまう習慣を作ると太りやすい体質になってしまいます。もともと、太りやすい犬種でもありますので、食べすぎにならないように注意しましょう。

ミニチュアダックスフンドは遊び好きで活発でありながら、非常に臆病な面を持っています。特に子犬の頃の生活やしつけが性格形成に影響しますので、たくさん褒めると同時にイケナイ時はしっかりと叱る、メリハリのある生活が大切になります。もともと、声が大きな犬種です。夜泣きもすることがあります。最初のうちは不安がらないように電気や音をつけるなどしながら、慣れるまで焦らず過ごさせてあげましょう。安心して眠れるように、ハウスのしつけを行うことも大切です。

シニア期の注意点

ミニチュアダックスフンドは、食べることが大好きなことが多く、食欲低下も特にないようであれば、今までどおりの食事でよいでしょう。食事を制限されてしまうと、大きなストレスになってしまうこともありますので注意が必要です。食事のペースが落ちてきている場合は、シニア専用のフードを選んであげるとよいでしょう。高タンパクの食事が大切ですが、運動量が減る為低カロリーにする必要があります。また、シニア用のフードを選んでいても食欲低下でなかなか食べてくれない場合や、噛む力が弱くなっている場合はお湯やスープでふやかしてあげるなどの工夫をしましょう。

ミニチュアダックスフンドはシニアになると、運動量が減り、ベッドでゆっくり寝ている時間も多くなります。心臓病や、筋肉や骨の老化、もともと細い関節の傷みなど、様々な健康状の問題が出てくることもありますので、散歩などの運動は愛犬のペースを見守るようにしましょう。

シニア期に入ったミニチュアダックスフンドはいつも自分が安心できる場所でゆっくり過ごすことが多くなりますので、サークルやハウス、ベッドなどはいつも清潔にするよう心がけましょう。高齢になると、体温調節をする能力も低下し、体調を崩しやすくなります。室温管理、ベッド周りの温度管理に気を付けてゆっくり休める場所を確保してあげましょう。

季節ごとの注意点

ミニチュアダックスフンドにとって春先はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。春になって、外にお出かけすることも多くなります。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。

春は狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。また、地域によりますが5月頃からは月1回フィラリア症の予防薬、ノミダニ予防薬が必要になります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。

春から夏にかけては、ミニチュアダックスフンドの抜け毛もとても多くなる時期です。ブラッシングをこまめに行い、定期的なシャンプーもしっかり行いましょう。抜け毛をそのままにしておくと、皮膚炎の原因になってしまうこともありますので、注意が必要です。

ミニチュアダックスフンドは暑さに対しても弱い為、夏は熱中症に注意しなくてはいけません。しかし、冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。
人間が快適に過ごすことができる温度、25℃前後が適温ですので、エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。

ミニチュアダックスフンドは、遊ぶことやお散歩が大好きですが、足が短いので、反射熱をダイレクトに受けてしまいます。お散歩の時間は、早朝または夕方以降涼しくなってからいくように注意しましょう。また、ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていることも熱中症の危険性が高くなります。症状が重くなると、命の危険に関わりますので注意しましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。また、フードが傷みやすい季節ですので、食べ残しは早めに片づけましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくミニチュアダックスフンドにとっては過ごしやすい季節になります。しかし、本来食べることが大好きなミニチュアダックスフンドは、気温が下がったことでさらに食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。気分転換をかねてお散歩や運動の機会を増やし、筋力アップ肥満予防に努めましょう。外に行く機会が多くなる季節です。春夏と同様に、秋になっても、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。

秋から冬にかけて、ミニチュアダックスフンドの抜け毛も多くなる季節です。気温差が激しい秋は、ブラッシングで抜け毛対策を念入りに行いましょう。洋服を着せるなどして、寒さ対策と共に抜け毛がお部屋の中にいっぱいになってしまうことも予防できます。しかし、洋服の着せっぱなしは衛生的にはよくありませんので、洋服は適度にしましょう。

ミニチュアダックスフンドは寒さも苦手です。室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

ベッド周りなど、睡眠中の環境にも注意してあげるようにしましょう。ペットヒーターや毛布などを利用してあげてもよいでしょう。暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

進行性網膜萎縮症(PRA)

ミニチュアダックスフンドは、目の病気にかかりやすいと言われています。先天性の目の病気を持っていることもあり、子犬の時から目の動きや視力に注意しておくとよいでしょう。進行性網膜萎縮症は、網膜の委縮と変性が進んでいくことによって徐々に目は見にくくなっていく病気です。発症年齢は様々で高齢になってから発症することもありますが、1歳未満の子犬のうちに発症してしまうこともあります。進行していくと失明につながってしまいます。

犬に視力低下はかなり進行した時に気づくことも多いものです。夜のお散歩にあまり行きたがらなくなってしまった、飼い主さんの動きに対して反応がにぶいなど、子犬のトレーニングをしている時に異常に気付くこともあります。愛犬の視力の異常に気付いた場合は早めに検査するようにしましょう。

骨折・脱臼

ミニチュアダックスフンドの子犬はとても活発で動き回ります。しかし、成長段階にある子犬の骨は、思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。もともと胴長短足のミニチュアダックスフンドの為、力のかけ方に失敗したり、滑って腰に負担をかけてしまうこともあります。お部屋の中でソファーや階段からジャンプした時に、そのまま骨折してしまうこともあります。抱っこしていたのに、突然ジャンプしてバランスを崩し骨折ということもあるのです。普段の生活には十分に注意し、足を引きずっているなどの異常があった場合には、早めに獣医師に診てもらうようにしましょう。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

椎間板ヘルニア

ミニュチアダックスフンドの体型からとても多い病気です。背骨と背骨の間にある椎間板の変形によって脊髄や神経を圧迫する為、強い痛みがあります。進行すると、常に足を引きづっている状態や麻痺になります。

ミニチュアダックスフンドは、シニア期に入るとベッドでゆっくり休んでいることがほとんどになりますが、お部屋の中で遊ぶ時は、腰に負担がかかるような運動が避けてあげるようにしましょう。また、肥満の場合、さらに腰に負担をかける原因になってしまいます。日ごろから適正体重でいられるように、栄養と運動の管理をするようにしましょう。

再発が多い病気ですので、症状によって、手術を勧められることも多いものですが、軽いうちは、痛み止めの薬や運動制限などで過ごすことになります。寝ている時間が多くなりますが、歩いている時の様子や体を触った時などに痛みが出ていないチェックしてあげるとよいでしょう。

糖尿病

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの働きが悪くなり、糖の吸収がうまく行われなくなってしまう病気です。ミニチュアダックスフンドは、糖尿病を発症しやすい犬種ともいわれており、特に高齢になってから注意が必要です。

先天的な要因のほかにも肥満やストレスが原因になっていることがありますが、多飲多尿の症状が出たら注意が必要です。また尿が出ていても色が薄い場合も糖尿病が疑われます。普段から排泄のチェックを行い、尿の変化に気づいた場合は、早めに獣医師に診断を受けましょう。

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

若い年齢であっても発症することはありますが、基本的には、シニア期に注意したい病気のひとつです。犬種的にもミニチュアダックスフンドは多く見られると言われています。脳下垂体の腫瘍によって副腎皮質ホルモンが異常に分泌されてしまいます。また、ステロイドの長期投与を突然やめることによって発症してしまうこともあります。

今までに比べて、多飲多尿になった、お腹が膨れた、背中に左右対称の脱毛があるなど、症状として気になる変化が現れます。副腎皮質ホルモンの分泌のコントロールが必要になりますので、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。また、糖尿病を発症している場合もあり、命の危険に及びます。普段と違う様子に気づいた際はすぐに診てもらうようにしましょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ミニチュアダックスフンドの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

ミニチュアダックスフンドは、体のバランスに注意しなくてはいけません。もともととても食欲旺盛な犬種ですが、食べすぎからあっという間に太ってしまいます。体を触ってみて、肋骨がふれる程度がちょうどよい体のバランスです。普段から体を触ることに慣れるよう少しずつ触ってあげましょう。

慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすい犬種ですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないか、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。また、腰や関節を傷めやすいミニチュアダックスフンドですので、足を引きずる様子がないか、体の傾きはないか、特定の痛がる部位はないかなどチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。お尻を気にする様子がある場合、肛門腺絞りが必要な場合もあります。その他、お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気なミニチュアダックスフンドは目もイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。しかし、犬種的に目の病気を起こしやすい犬種でもあります。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっている、視力低下を感じるなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。

ミニチュアダックスフンドは垂れ耳のため、耳のトラブルも多い犬種です。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また、耳掃除のし過ぎや、なんらかのアレルギーによって炎症が起きている場合もあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に高齢犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。また、口の中をチェックすることで歯茎や舌が健康的なピンク色をしているか確認してあげましょう。貧血などを起こすと、白っぽくなってしまいます。嫌がらない程度に、歯茎や口臭のチェックもしてあげましょう。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。また、呼吸が荒い場合も呼吸器系、心臓疾患など、心配な症状につながることがあります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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