2017年3月18日更新

ポメラニアンとの暮らしで注意すること【ペットシッターが解説】

ポメラニアンの性格と性質

性格

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ポメラニアンは、家族と一緒に過ごす時間を何よりも喜ぶ、まさに愛玩犬の代表と言える犬種です。飼い主さんに抱っこされて、撫でてもらう時、思いっきり幸せな表情をするポメラニアン。家族に対しても忠実で友好的です。また、好奇心旺盛で遊ぶことも大好きですので、家族の輪の中で楽しく遊ぶことができます。

可愛らしい見た目と表情が印象的なポメラニアンですが、もとは、牧羊犬スピッツの血を引いています。ドイツにいたジャーマンスピッツが牧羊犬、番犬として活躍し、その後小型化されていったのです。その為、番犬としてもポメラニアンは活躍しますが、しつけをしっかりしなくては、攻撃的になってしまうという面も持っています。

飼い主さん、家族が大好きだからこそ、見知らぬ人に神経質になって吠え立ててしまったり、関係性が悪くなると家族でも噛んでしまうという行動に出ることがあります。可愛いからと、べったりの関係性になるのは、よくありません。ポメラニアンと一緒に暮らすには、しっかりとしたしつけを行うことが大切になります。

【参考記事】
ポメラニアンの性格・かかりやすい病気・特徴・寿命など飼うときに知っておきたい情報まとめ

性質

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ポメラニアンの、体の印象は丸くて可愛らしいというイメージの方も多いかもしれません。この印象は、柔らかい被毛でできているため、カットスタイルによっても印象がだいぶ変わってきます。ポメラニアンの毛色も、様々でそれぞれ印象が異なります。セーブルやレッド、ブラックやブラウン、クリームがよく見られますが、パーティー・カラーやブラック・タンも存在します。

ポメラニアンの被毛は、柔らかい下毛と、太い上毛で密集しており、定期的なカットと共に日々のブラッシングも大切な習慣です。活発な性格を持つため、日々の運動や遊びも大切ですが、密集した毛は非常にもつれやすく、手入れが大切になります。また、この被毛の影響もあって、暑さには特に弱い面を持っていますので、注意しましょう。

飼育の注意点

室内環境

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ポメラニアンの、祖先となったジャーマンスピッツは、寒い地方で暮らしていました。ポメラニアンも、暖かく密集した被毛のおかげで、寒さには比較的強い体になっています。しかし、室温湿度には十分注意する必要があります

特に夏は、冷房を使って25℃前後に設定し、部屋の中の温度が上がらないようにしましょう。寒さに強いとはいえ、冬の間も人が快適と言える温度に設定し、ポメラニアンのベッド周りにはカーペットやヒーターなどで温めてあげるとよいでしょう。

ポメラニアンは、関節の弱さもあり、ジャンプで関節や腰を痛めてしまったり、場合によっては骨折につながるケースもあります。フローリングは、負担をかけてしまいますので、滑り止めマットやカーペット、コルクマットなどを敷いて対策をしてあげるとよいでしょう。

家具の配置

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ポメラニアンは、周りの物への関心が強く、室内で思わぬ事故につながってしまうこともあります。誤飲誤食には、十分注意し、危険な物はポメラニアンが届かない場所にしまっておくようにしましょう。

また、電気コードなどをかじってしまうようなこともありますので、家具の配置や配線には注意が必要です。警戒心の強さから、外がよく見える環境も、場合によっては無駄吠えの原因になってしまうことがあります。しつけと共に環境に注意しましょう。

運動

ポメラニアンは、小さい体ながらも、運動することが大好きです。飼い主さんとのコミュニケーションを兼ねた運動になりますので、散歩や室内遊びの時間は毎日作るようにしましょう。特に散歩は、毎日2回(1回あたり15分程度の短時間でOK)行くようにしましょう。適度な散歩が、ポメラニアンのストレス発散と骨の強化につながります。

ただし、運動が好きな犬ではありますが、関節が弱いという点には注意しなくてはいけません。長時間の散歩や、ジャンプ、激しく走り回るような運動が避けたほうがよいでしょう。

また、夏の散歩は、毛の量と細くて短い足が影響して、熱中症の危険性がかなり高くなります。日中の散歩は避けるようにしましょう。

しつけ

ポメラニアンは、可愛らしい姿や行動で和ませてくれますが、しつけがとても大切です。ポメラニアンは、神経質でありながら気が強い一面を持っているため、何でも許していると飼い主さんとの立場が逆転してしまいます。よいことと、悪いことの区別をしっかりつけて、しつけをするようにしましょう。

スキンシップや遊びの中でも、家族がリーダーであることを徹底するようにしましょう。ポメラニアン自体は、賢く、飼い主さんの言葉を理解する能力があります。ボール投げなどをする場合も、コマンドを教えながらトレーニングしていくとよいでしょう。成功したら、たくさん褒めてあげることで、さらに楽しく覚えていくようになります。

ポメラニアンのしつけで大切なことのひとつは、無駄吠えをさせないということです。ポメラニアンは、周囲の様子を気にして、無駄吠えが止まらなくなってしまうことがあります。基本的に、無駄吠えをしても無視をして、飼い主はかまってくれないということを教えましょう。また、オスワリなどのコマンドで落ち着かせてみてもよいです。いずれにしても、ポメラニアンに常にかまってしまうこと、甘やかせてしまうことはやめましょう。

【参考記事】
小柄でも元気はつらつ!ポメラニアンのしつけについて

ポメラニアンのケア方法

ブラッシング


ポメラニアンの魅力といえば、そのフワフワとした被毛と見た目の可愛らしさです。しかし、そのフワフワした毛は、毎日のブラッシングがとても大切になります。ポメラニアンの毛は、下毛と上毛がありますので、下毛までしっかりとブラッシングして、もつれや毛玉を防ぐようにしましょう。

ポメラニアンのブラッシングは、スリッカーとコームを使って行うとよいでしょう。スリッカーで、まずは下毛と上毛のもつれやできてしまった毛玉をといていきます。その後、毛をめくりながら、コームを丁寧にかけていきます。毛玉はコームで取るのではなく、指でほぐした後、再度スリッカーをかけましょう。

特に、ワキやお尻、耳の裏などは、毛玉ができやすい場所ですので、注意しましょう。冬は、静電気も発生しやすいものです。専用のスプレーやオイルを使って、対策してあげるとよいでしょう。

ブラッシングは、毛並みを整えるだけでなく、血行促進、皮膚トラブルの予防、そして飼い主さんとのコミュニケーションの時間としてもとても大切です。可能であれば毎日、どんなに大変であっても、週2回ほどは行いましょう。

【参考記事】
抜け毛が大変!ポメラニアンの抜け毛の対策とブラッシングの方法

爪切り

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ポメラニアンは、運動が好きではありますが、長時間の散歩は必要としないため、爪も充分に削られることはありません。そのため、定期的に爪切りをすることが大切になります。そのまま伸びた状態にしておくと、カーペットなどに引っ掛けて怪我をしてしまう可能性があります。また、伸び放題にしておくと、小さな足裏に刺さってしまうこともあり、危険です。

ポメラニアンの爪切りは、2週に1回から1ヶ月に1回、こまめに行うことがよいでしょう。最初は、爪切り自体を嫌がってしまうことも多く、まずは、道具や体を固定されることに慣らしていかなくてはいけません。無理にやると、主張が強いポメラニアンは、一気に爪切りを嫌がるようになってしまいます。

慣れると、抱っこしながら、コミュニケーションの一貫として爪切りができるようになりますが、トリミングの際にトリマーにお願いしたり、獣医師にお願いしてもよいでしょう。ポメラニアンの爪切りは焦らず少しずつ行うことが大切になります。

肛門腺絞り

ポメラニアンは、個体差があるものの、肛門腺絞りは、1ヶ月に1回ほどの頻度で行うようにしましょう。分泌物はとても臭いので、シャンプーやトリミングの際に、一緒に行い、すぐにお尻を洗える状態でやるとよいでしょう。

ポメラニアンは、体も小さい分、肛門も小さいので、無理に絞りだして、肛門を傷つけないように注意しましょう。肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。ポメラニアンは、無理にギュッと絞らなくても、すぐに出てくることが多いものですが、分泌物が溜まってしまうと硬くなるので、注意が必要です。

お尻や肛門付近は、とても敏感な部分ですので、触られることで嫌がってしまう場合もあります。実際に肛門腺絞りを行う場合は、誰かに支えてもらう、また普段からは頻繁に触ることを繰り返し、嫌がらないようにしておくことも大切なトレーニングのひとつになります。

耳掃除

ポメラニアンの耳は、立ち耳の為、垂れ耳の犬種に比べると、耳の汚れも少ないものです。耳掃除は月1回から2回程度で行いましょう。あまり、やりすぎてしまうと、かえって耳を傷つけて外耳炎などを引き起こす可能性があります。万が一、ニオイがきつくなったり、黒い耳垢が出てきてしまった場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

ポメラニアンの場合は、専用のイヤーローションを使って、汚れを拭き取る程度で普段のお手入れはよいでしょう。強く拭いてしまうと、それだけで耳の皮膚を傷めてしまいます。頭を押さえて、ゆっくり丁寧にふき取ってあげましょう。

耳掃除には、指に巻きつけて汚れを拭き取ることができる専用シートなども販売されており、こういった物を使って、ポメラニアンの耳掃除は行ってもよいでしょう。シャンプー後やイヤーローションを使った場合は、しっかりと水気を切るように拭き取りをしてあげましょう。

目の手入れ

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ポメラニアンは、涙やけをしてしまうことも多くあります。涙の脂質成分が酸化することで、起こる涙やけは、ひどくならないうちに拭き取りすることが大切になります。専用のローションをつけたコットンや涙やけ専用シートなどを使って優しく拭き取りをするようにしましょう。

ポメラニアンは、涙があふれてしまう流涙症という病気によって、涙やけがひどくなることもあります。涙がひどくなる原因は、目にゴミが入った場合やアレルギーなどでも起こります。食事があっていないケースで涙があふれ、涙やけがひどくなってしまうこともあります。

普段から、目の手入れを行うと共に、なんらかの異変を感じた場合は、早めに獣医師に相談するようにしましょう。

歯磨き

ポメラニアンは、あごが小さい為に、歯垢や歯石もたまりやすく、歯磨きがとても大切な犬種です。日頃の歯磨きをしないと、歯の汚れがたまり、歯周病を起こしてしまいます。歯磨きは、子犬のうちから、日々の習慣にすることが大切なのです。

ポメラニアンは、小さな口の為、ガーゼなどを指に巻いて、歯の汚れを磨き落とすだけでもよいでしょう、決して無理をせずに少しずつこすってあげるだけで充分です。もし、歯ブラシを使う場合は、歯ブラシ自体に慣れてから磨いてあげるようにしましょう。

ポメラニアンがかかりやすい病気

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膝蓋骨脱臼

ポメラニアンの足は、とても細く、体全体もとても華奢な体型をしています。その為、関節を痛めやすく、膝蓋骨脱臼や骨折はポメラニアンに多い病気のひとつです。先天性でなることも多く、軽度の場合は脱臼しても自然に戻ることも少なくありません。しかし、重度になると、常に脱臼していたり、歩行異常が出るようになります。

ポメラニアンの歩行に異常を感じた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。早い段階での手術が重要になることもあります。室内では、フローリングで滑ることがないようにカーペットを敷くようにしましょう。

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は、ポメラニアンをはじめとした小型犬に多い病気のひとつです。心臓が収縮することによって全身に血液を送りだしていますが、この時、左心房と左心室の間のヴ弁がしっかりと閉じずに逆流してしまう病気です。

心臓病は、気づかぬうちに進行していて、健康診断の心音チェックで初めて雑音に気づき、病気が見つかることも少なくありません。僧帽弁閉鎖不全症の主な症状のひとつに、咳が出る、呼吸が荒くなるといったことがあります。今までできていた運動を嫌がるなど、今までと違うなんらかの症状があった場合は、早めに動物病院に連れて行きましょう。

【参考記事】
ポメラニアンの病気〜獣医師が解説するポメラニアンのかかりやすい病気〜

子犬期の注意点

ポメラニアンの子犬は遊びが大好きすでとにかくパワー全開!たくさん遊んであげることが大切になります。しかし、休ませてあげるタイミングと遊びの時間をもつようにしましょう。強気になって自己PRもとても強い犬種ですので、遊びと休ませるタイミング、遊びとしつけのメリハリがとても大切になります。

よく遊ぶポメラニアンにとって運動と睡眠のバランスがとても大切になります。散歩はもともと長時間必要な犬ではなく、子犬であれば毎日の散歩は必要ありません。5分~10分程度でもよいでしょう。ただし、ストレスがたまってしまうと、無駄吠えなどが多くなってしまいますので、お部屋の中でも遊びの時間を作るようにしましょう。お部屋の中で遊ぶ場合であっても、骨が弱いのでケガには十分注意しましょう。独立心も強い犬ですので、夜泣きは少ないほうですが、しつけは大切です。無駄吠え、噛み癖などがつかないようにしつけを行いましょう。

ポメラニアンはダブルコートの為、もつれや毛玉ができやすい犬種です。子犬の時期からブラッシングをする習慣をもちましょう。また、歯に隙間ができやすく食べ物もつまりやすいものです。子犬の頃から体の手入れをすることも習慣にしていきましょう。

シニア期の注意点

活発なポメラニアンですが、シニアになってからは心臓病や関節の傷みなどが出てきやすい犬種でもありますので、定期的な健康診断と愛犬のペースに合わせて適度に運動するようにしましょう。運動をすることは気分転換となり、血行もよくなります。脳の活性化、代謝アップにもつながりますので、可能な範囲で散歩に行くとよいでしょう。

ポメラニアンは皮膚のしみや腫瘍ができることがあります。また聴覚や視覚の老化も始まります。ふらつきがある場合や物にぶつかるなどの神経症状が出てくることもありますので、今までと違う体の変化を感じた場合は早めに動物病院に行きましょう。また、散歩の際は、ハーネスを使うなどして関節などに負担を与えないようにしましょう。

お部屋の中で寝て過ごす時間が多くなるシニア犬の為に、ゆっくり休むことができる環境を用意してあげるようにしましょう。今まで神経質に吠えた愛犬が吠えなくなる、おもちゃにあまり興味をもたなくなったなど、心の変化によって老化が進んでいることもあります。ゆっくり休める環境の中でも、愛犬とのコミュニケーションを大切にしましょう。

季節ごとの注意点

ポメラニアンにとってとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。子犬やシニア犬は特に注意しましょう。春になって、外にお出かけすることも多くなります。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。ノミダニ対策、フィラリア予防薬、動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。また、狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。

ふわふわのダブルコートが魅力的なポメラニアンですが、春は換毛期の季節になります。ブラッシングで下毛や死毛を取り除かないと、毛玉やもつれ、さらには皮膚炎の原因になってしまいます。特に耳の後ろや胸、足のつけ根やお尻側などは念入りにブラッシングするようにしましょう。

春から夏にかけては紫外線も強くなる季節です。ポメラニアンはダブルコートで皮膚が守られていますが、シニアで毛量が薄くなっている場合、サマーカットにしている場合など、皮膚に紫外線が届き皮膚炎を起こしてしまうこともありますので、注意しましょう。また、白内障を誘発してしまうこともありますので、注意しましょう。

ポメラニアンは、ダブルコートに覆われているので、夏は熱中症に注意しなくてはいけません。体の熱がこもってしまうばかりか、湿度もフワフワの毛にダメージを与えてしまいます。あまりに毛が蒸れてしまうと皮膚にもダメージを与えてしまいますので、ドライヤーの冷風をあてるなどして、乾燥を心掛けてあげましょう。また、月2回程度のジャンプーも欠かさず行いましょう。

暑さが苦手なポメラニアンですが、冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。人間が快適に過ごすことができる温度が適温ですので、エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。また、ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていると熱中症の危険が高まります。アスファルトの反射熱は、熱中症だけでなく足裏にやけどをする危険性もあります。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。ただし、高カロリーな物を与え過ぎると、肥満や皮膚おコンディションを悪くする原因になりますので注意しましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくポメラニアンとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けて体力を回復させておきたい季節でもありますが、注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。ポメラニアンにとって肥満は、そのまま関節への負担になります。食欲旺盛になったからと言って与え過ぎないように十分に注意しましょう。

秋はお散歩も気持ちよい季節です。春夏と同様に、秋になっても、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。また、お散歩のあとのブラッシングや被毛の手入れはしっかり行うようにしましょう。皮脂が残っていたり、逆に乾燥してしまっていると、被毛にダメージを与えてしまいます。万が一、痒がるなど、皮膚に異変を感じた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

寒さにも弱いポメラニアンは、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。家族と一緒にいる時間が大好きで食べることも大好きなポメラニアンですから、様々な物に興味を持ってしまいます。年末年始のご馳走も思わぬ誤食につながってしまう危険性もあります。危険な物は片づけておくようにしましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

アロペシアエックス

子犬期に限った病気ではありませんが、11か月からシニアまで、発症する年齢層が広い為、注意しておきたい病気がアロペシアエックスという脱毛の病気です。これは、はっきした原因はわかっていませんが、実は、サマーカットで毛質が変わってしまい脱毛がおきるのではないかと言われています。

症状としては、体の毛が薄くなることから始まります。毛が薄くなり、やがて脱毛が始まりますが、残るのは頭と尻尾の先端、足の先端程度で、全体的な脱毛が起きるのです。痛みなどの自覚症状はありませんが、アロペシアエックスの原因になりうるということで、サマーカットは実は推奨されていません。お腹やお尻周辺など、部分的なサマーカットをする飼い主さんも多いもので

骨折・脱臼

ポメラニアンの子犬の骨はとても細いものです。成長段階にある子犬の骨は、毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。遊ぶことが大好きですので、ソファーや階段からジャンプした時に、そのまま骨折してしまうこともあります。抱っこしていたのに、突然ジャンプしてバランスを崩し骨折ということもあるのです。普段の生活には十分に注意し、足を引きずっているなどの異常があった場合には、早めに獣医師に診てもらうようにしましょう。

レッグペルテス

小型犬の子犬によくみられる病気で、股関節の骨が変形してしまうものです。お散歩の時に足を引きずって歩いていたり、足を上げている様子があった場合は、注意する必要があります。脱臼の症状と似ていますが、手術が必要になる場合もあり、遺伝的な要因がありますので、早期発見してあげることが大切になります。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

若い年齢であっても発症することはありますが、基本的には、シニア期に注意したい病気のひとつです脳下垂体の腫瘍によって副腎皮質ホルモンが異常に分泌されてしまいます。また、ステロイドの長期投与を突然やめることによって発症してしまうこともあります。

今までに比べて、多飲多尿になった、お腹が膨れた、背中に左右対称の脱毛があるなど、症状として気になる変化が現れます。副腎皮質ホルモンの分泌のコントロールが必要になりますので、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。また、糖尿病を発症している場合もあり、命の危険に及びます。普段と違う様子に気づいた際はすぐに診てもらうようにしましょう。

気管虚脱

小型犬に多い病気で、その名のとおり気管がつぶれてしまい、咳や呼吸困難につながります。シニア期になると、そもそも筋肉が硬くなっているので空気の通り道が狭くなっていますが、心臓疾患や気管支炎の咳や過呼吸でさえ、原因になってしまいます。

呼吸する時に気管がつぶれて空気の通りが阻害され、咳や呼吸困難を起こします。小型犬に多い病気で、気管の筋肉が硬化してくる中シニア期、心臓病から発症してしまうこともあります。また、肥満によって、気管を圧迫してしまっているケースもあります。

気管虚脱は、激しい咳が特徴になります。大きな咳が続くようであれば、早めに獣医師の診察を受けましょう。定期的な健康診断や、肥満予防のための食事や運動などが大切になります。また、首輪が原因になることもあり、散歩の引っ張りが強い場合は注意が必要になります。ハーネスに切り替えてあげるとよいでしょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ポメラニアンの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

体を触ることに慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。特に梅雨の時期は、じめじめしてプードルの巻き毛も毛玉になりやすいものです。そのままにしておくと、衛生的にもよくありません。ブラッシングをしながら、毛玉やもつれはといてあげるようにしましょう。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすいポメラニアンですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。ポメラニアンが地面にお尻をこするようなしぐさをしている時は、肛門腺絞りが必要なサインです。その他、お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気な場合は顔もとてもイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。涙やけにもなりやすいので、涙が出ている場合は丁寧にふき取ってあげましょう。

ポメラニアンの耳は通気性は比較的よい立耳ですが、においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また丁寧に耳掃除をしようとしたあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーによって引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に高齢犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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