2016年4月16日更新

【獣医師監修】確実な身分証明となる「マイクロチップ」について解説します。

犬や猫に装着する「マイクロチップ」を知っていますか?世界でひとつの個体識別番号が書き込まれた小さなカプセルで、犬や猫の身分証明とも言えるものです。最近では、首輪などに装着する名札より確実な身分証明となるマイクロチップを愛犬や愛猫に装着する人が増えてきています。しかし、「知っているけれどなんだか怖そう」、「知ってはいるけれどどこで装着したらよいのかわからない」という人もたくさんいるでしょう。今回のテーマは、犬や猫のマイクロチップについてです。

マイクロチップとは?

マイクロチップ
〈画像引用元:公益社団法人日本獣医師会 マイクロチップ

直径約2mm、長さ約12mmの円筒形のガラスのカプセルで包まれた小さな電子標識器具で、中に個体識別番号が書き込まれています。

個体識別番号は、国、メーカーコード、動物種コード、個体番号などが組み合わされた世界でひとつの番号です。この個体識別番号は専用のリーダーを使って読むことができ、インターネット上のデータベースで、飼い主が登録した飼い主情報とひもづけられています。マイクロチップは、一度埋め込めば交換の必要はありません。

最近では、全国の自治体でリーダーの設置が進んでおり、読み取り体制の整備が整ってきました。また、リーダーを設置している動物病院も増えてきています。

なぜ、マイクロチップが必要なの?

「動物愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」によって、「犬や猫などの動物の所有者は、自分の所有であることを明らかにするために、マイクロチップの装着などの所有明示を行なうべきである」と定められています。

マイクロチップを装着していれば、万一、飼い主と離ればなれになっても、読み取った番号をデータベースに照会することで、飼い主のもとへ戻ってくる可能性が高くなります。マイクロチップは首輪に装着する迷子札などと異なり、一度装着すれば外れてしまう心配はほとんどありません。また、雨などで濡れてしまったり汚れてしまったりして読めなくなる心配もありません。

マイクロチップはどんな時に役立つの?

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行方不明になってしまったとき

迷子や脱走、災害、事故などで行方不明になり、日本国内で発見された場合に、マイクロチップが装着されていれば、番号を読み取り、 データベースに保管されている情報と照合することで速やかに飼い主と連絡がとれます。迷子になっている間に痩せてしまって首輪が外れるという例もありますので、首輪や迷子札と併せて、マイクロチップを装着しておくことが勧められています。

ペットと帰国、海外へ行くとき

また、犬や猫を海外から持ち込む場合には、マイクロチップなどによる確実な個体識別が必要であるほか、日本から海外へペットを連れて行く場合に、マイクロチップが装着されていないと入国できない国もあります。

どうやってマイクロチップを装着するの?

動物病院にて獣医師による装着が必要

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マイクロチップは、動物病院で獣医師が装着しなくてはなりません。マイクロチップは、通常の注射針より少し太い、専用の注射器を使って埋め込みます。痛みは一般的な皮下注射と同様と言われています。正常な状態であれば、マイクロチップが体内で移動することはほとんどありません。

犬では生後2週、猫では4週頃から装着が可能です。装着にかかる費用は動物病院により異なりますが、犬や猫の場合は数千円程度であることが多いようです。

マイクロチップ装着後には必ず登録手続きが必要です!

マイクロチップを埋め込んだだけでは、読み取った番号をデータベースに照会しても飼い主の情報は得られません。装着後には、必ず飼い主による日本獣医師会事務局への登録手続きが必要です。また、万一に備えて、自宅でもマイクロチップの番号を控えておいてください

登録手続きの方法

飼い主情報(氏名、ふりがな、住所、電話番号、緊急連絡先、FAX番号、Eメール)、動物情報(名前、生年月日、性別、動物種、犬種や猫種と毛色)を記入し、申込書を日本獣医師会へ送付してください。

登録には、登録料として1000円(平成26年12月1日現在)が必要です。登録申込書には装着をした獣医師による記入が必要ですので、マイクロチップの埋め込み後に動物病院で登録申込書を受け取ってください。

万一に備えて、愛犬や愛猫にマイクロチップを装着しましょう

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大切な家族の一員である犬や猫の身分証明となるマイクロチップを装着し、迷子や災害、事故といった万一の事態に備えることは飼い主の大切な責任です。マイクロチップは、安全性が高く、確実な身分証明の方法として世界中で広く使われていますが、装着に関して不安があるようならば、かかりつけの動物病院で相談してみてください。

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