2016年5月9日更新

【動物看護士が解説】引っ越しがストレス・・・どうしても引っ越ししなくてはいけないときは?

飼い主さんにとっては嬉しい、心機一転できる引っ越し。しかし、年をとった犬猫が一緒だとストレスにならないか、不安に思うことはありませんか?なるべくストレスを少なくするためのポイントをご紹介します。

環境の変化はストレス

犬や猫にとって新しい環境はとてもストレスです。猫は特に、『家につく』というほどですから住み慣れた家が変わるのは非常に負担のかかることです。

しかし、仕事の事情などでどうしても引っ越しをしなければいけないとき、犬や猫に負担だからと引っ越しを無しにすることはできませんよね。そうなると環境が変わるのは避けられませんので、いくつかのポイントを実践することでかかるストレスを少なくすることができるかもしれません。

馴染みのものを持っていく

新居になると、家具等も一新したくなりますがそれは少し待ってください。少なくとも犬や猫が新居に慣れるまでは、買い換えたくても古い家具のままにしましょう。

犬や猫は匂いに敏感です。新居には飼い主さんが気付かないようなわずかな匂いがあり、慣れない匂いなので落ち着けなくなります。その中に嗅ぎ慣れた匂いがあると、少しは安心することができますので特に犬や猫のグッズはすぐに買い換えるのはやめましょう。

休まる時間を

引っ越したら、なるべく早く荷解きをしていつも通り、快適に住みたいですよね。しかし連日、四六時中荷解きでバタバタしていると、犬や猫も落ち着くことができず、気持ちが異常に高ぶってイタズラをしてしまったり、不安で体調が悪くなってしまったりすることがあります。

あまりストレスをかけないためにも、荷解きの時間をあらかじめ決めておいて、それ以外の時間はまったり一緒に過ごしてあげるようにしましょう。

冒険を許すこと

知らない匂いがたくさんあるので、いろんな部屋のいろんな匂いを嗅ぎたがるでしょう。そんな時はたくさん冒険をさせてあげてください。気が済むまで、嗅いでもらいましょう。

これも新居に早く慣れるための第一歩です。マーキングをするクセのある場合は必ずマナーベルトを着用してから冒険させてあげてください

ストレスがかかるとどうなる?

さて、ストレスを軽減するポイントをいくつかあげましたが、そもそもストレスがかかると何がいけないのでしょうか?

個体により、ストレスに強かったり、弱かったりと差があります。また、ストレスを受けていても何も様子が変わらないこともあります。
明らかなストレス状態が体調の変化として現れる例としては、食欲の低下や気分の波、膀胱炎などです。

急にご飯を食べなくなったり、興奮し続けて走り回る、吠える、遠吠えをする、いたずらをするなどいつもと様子が違う場合は何かしらのストレスを受けています。また、ストレス由来の膀胱炎を引き起こすこともあります。

このような様子が見られたら、2~3日なるべく一緒にいて心を休ませてあげましょう。いつもより排尿の回数が多く、量が少ないなどの変化が見られたら動物病院に行くことをお勧めします。

じきに慣れていく

若い犬や猫であれば、数日で慣れることもあるでしょう。初日でも全く動じない、肝の座った犬猫もいるかもしれません。問題なのは、耳や目が悪くなった老犬や老猫。

慣れるにはかなりの時間を要し、体調が崩れることも多いかもしれません。そんな時は、一緒に家の中をお散歩したり、前の家から持ってきたベッドやタオルで包んであげると、新居の中にも自分の居場所を見つけ、少しは安心してくれるようになるかもしれません

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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