2016年5月11日更新

【動物看護士直伝】子犬のシャンプーはいつから?シャンプーを嫌いにさせないコツは?

犬にとってシャンプーは、一生つきまとうケアの一つです。子犬の時期にシャンプーを嫌いにさせてしまうと、成犬になっても嫌がり、手に負えなくなってしまうことがあります。

シャンプー=楽しいことと覚えられるように子犬のシャンプーは非常に重要。飼い主さんも成犬のシャンプー以上にきちんとした知識を持って臨む必要があるのです。

子犬のシャンプーはいつから?

一般の飼い主さんであれば経験することのない時期ですが、離乳が完了する前の子犬にシャンプーは不要です。ある程度の汚れを取る”清拭”は必要ですが、大抵の汚れは母犬が取ってくれるので無理に手をかけるのはやめましょう。

あまり人間の匂いがつきすぎてしまうと、母犬がおっぱいをあげるのをやめ、育児放棄してしまうことがあるのでなるべく手を出さないようにするのが基本です。ひどい汚れがあり、どうしても洗わなければ不衛生な時はぬるま湯で体をざっと洗い、母犬に擦り付けたタオルで体を拭くと良いでしょう。

ペットショップで購入した場合は、家に来た時点でシャンプーしても良い月齢ですので、汚れたら定期的に洗ってあげましょう

子犬のシャンプーの仕方

シャワーは使わない

子犬の肌は非常に繊細で弱いです。シャワーは水圧が強すぎますし、音や刺激が怖く、一回でシャンプーが嫌いになってしまうことがあります。

子犬を洗う時は、体が十分に入る洗面器にお湯をため、ゆっくり足先からお湯の中に入れてあげましょう。お湯を怖がる場合は片手で体をしっかりと支えて、もう片方の手でお湯を背中に少しずつかけて慣れさせてあげましょう。

お湯の温度は人肌程度が良いです。36~37度くらいを保つようにしてください。

シャンプーは薄めて

原液のままでは刺激になることがありますので、少し薄めて洗ってあげましょう。子犬の体に付けて泡立てると肌を擦ってしまい傷つける原因になりますので、あらかじめ泡立てておくことをオススメします。

あまりひどい汚れでないときは、お湯だけでも大丈夫ですし、シャンプーを溶かしたお湯を洗面器にはってその中に子犬を入れてあげても大丈夫です。このときも片手でお湯を流しかけるようにして、擦らないように注意してください。

顔は洗わない

子犬の顔は面積が少なく、また、鼻や眼の割合が多いので薄めていたとしてもシャンプー剤を顔につけるのは非常に危険です。鼻から入って肺に入る可能性もありますし、目の表面を溶かしてしまう可能性もあります。

基本的に顔は何もしなくて大丈夫ですが、目ヤニがひどかったり、食事のカスがひどくついている場合は、ぬるま湯で濡らしたコットンやガーゼ、ハンカチでも構いませんので、優しく拭き取るようにしてください。固まって取れない場合は、しばらくコットンなどを貼り付けてふやかしてから取ってあげましょう。このとき、鼻を塞いでしまわないように注意してください。また、貼り付けたまま目を離すのはやめてください。誤食の危険があります

タオルドライは優しく

子犬はドライヤーを怖がる可能性があるので、出来ればタオルドライで済ましたいと思う飼い主さんが多いでしょう。しかし、入念に拭きすぎて毛を絡めてしまったり、皮膚を傷付けることがあるので、体を優しくおさえるように拭くだけにしましょう。

ドライヤーは、まず弱風を遠くから当て、慣れてきたら体に近付けたり、強風にしてみたりしましょう。大抵の子犬はドライヤーは初対面であれば怖がりません。風が来る、とか、熱い、とかの記憶や経験がまだないので逃げ回ることはありません。

ここでいきなり、体の近くで轟音を鳴らし、強風を浴びせると、もう二度とドライヤーを当てさせてくれない犬になってしまうので、必ず”弱”と”遠”を徹底するようにしてください。ドライヤーを当てながら、おやつをあげても良いです。ドライヤーと良い記憶、経験が結びつけば、嫌がることはありません

お腹から乾かす

濡れた体を乾かす時は、お腹から乾かしてあげましょう。子犬のお腹はまだ毛が生え揃っていないので皮膚がむき出しになっており、冷えやすいからです。子犬の下痢は脱水の原因になり、ダメージが大きいので、お腹を冷やさないようにしてあげてください。冷風で乾かすのはNGです。夏でも温風で乾かしましょう

耳の水を抜く

乾かし終わる前でも構いませんが、頭をプルプルして耳の水をちゃんと抜いているか確認をしてください。もし、していない場合は、耳にフッと息を吹きかけると頭を振るので、やってみてください。

耳の穴の周りのくぼみは、コットンかガーゼで優しく水気を拭き取ってあげてください。

シャンプーは楽しいこと!

毎回トリミングサロンに連れて行くのはかなりお金がかかりますので、家でシャンプーが容易に出来るように、子犬のうちからシャンプーに慣れさせてあげると良いでしょう。子犬の頃は何もかもが未知の体験で、まだ飼い主さんとの信頼関係も完成していないので、やり方や接し方には十分注意して行いましょう。

ポイントは嫌がるようなことは無理強いしないこと。ひどい汚れでなければ、途中で切り上げたり、濡らしたタオルでさっと拭く程度でも大丈夫です。無理してシャンプーをする必要はないので、とにかくシャンプー=嫌なこと、というイメージを定着させないようにしてあげましょうね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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