2016年5月14日更新

【ペット栄養管理士が指南】犬の手作りごはんを楽しむために

中澤 律子



ペット栄養管理士

ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー。愛犬がドッグフードを好んで食べなかったことから、手作り食を実践する。犬の体のしくみ、栄養学、東洋医学などを学ぶうちに、手作り食は犬の体にとってメリットが大きいことを実感し、「犬の手づくりごはんの店LiccoLa」をオープン。食事の時間が「最高に幸せな時間」になることを願って、犬の食事に関する各種セミナーも開催。

 

愛犬の食事に、簡単にできる手作りごはんを取り入れてみてはいかがでしょうか。

飼い主さんが選んだ食材を使うので安心して与えることができますし、喜んで食べてくれる愛犬が多いこともうれしいところです。また、水分たっぷりの温かいごはんを食べることで、体全体を温めて自然治癒力を高める効果も期待できます。

手作りごはんは身近にあるもので簡単に作れますので、楽しみながら作ってみましょう。

 

栄養バランスについて


手作りごはんを作るときに、栄養バランスを整えることが難しいと思う方がいるかもしれませんが、いろいろな食材を使っていれば栄養バランスが崩れる心配はほとんどありません。

私たちが理想的な栄養バランスの食事を毎食とらなくても問題がないように、犬も大丈夫です。犬の体には、入ってきた栄養素をうまく活用して生きていくためのいろいろな仕組みが整っています。

食材の選び方


犬は、肉食に近い雑食動物です。私たちも雑食ですから、体に必要な栄養素のバランスは人と犬とでそれほど変わりません。犬の食事の理想バランスは、人間の食事の理想バランスよりも少しだけ肉類を多めに取り入れたくらいです。

手作りごはんの食材は、『肉・魚介類』『穀類』『野菜類』をだいたい同じ分量にして、旬のものを中心に数種類選びます。海藻類、果物、乾物類なども少しずつ使い、できれば1週間で20品目くらいの食材を取り入れるように工夫すると、栄養バランスは自然に整ってきます。

ただし、ネギ類、過熱した鶏の骨、香辛料などは入れないようにして、味付けは必要ありません

 

与えるときには

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手作りごはんの量は、太ってくるようなら少なく、痩せてくるようなら多くします。面倒なカロリー計算は必要ありません。

ペットフードから手作りごはんに切り替えたいときは、愛犬の様子をみながら徐々に手作りごはんを増やすといいでしょう。入ってくる食べ物のタイプが急に変わると、腸内環境が変わるために便がゆるくなることもあります。

飼い主さんも一緒に楽しみましょう


飼い主さんが楽しみながら手作りごはんを作るポイントは、「無理をしないこと」です。

食材を切って鍋で煮込むだけのおじや風ごはんだと、簡単に作れて片付けも楽です。時間のあるときにまとめて作って冷蔵・冷凍しても大丈夫。忙しいときは、野菜や豆腐を手でちぎってペットフードにトッピングしたり、温かいだし汁や肉汁をペットフードの上からかけてあげるだけで、すぐにおいしいご馳走ごはんになります。

食事をおいしそうに食べる愛犬の姿を見るのは、とてもうれしいことです。あまり難しく考えず、飼い主さんも楽しみながら愛犬が喜ぶ手作りごはんを作ってあげましょう。