2016年11月20日更新

【ペットシッターが解説】ヨークシャーテリアとの暮らしで注意すること

ヨークシャーテリアの性格と性質

性格


ヨークシャーテリアは、家族に甘えることが上手で、遊ぶことも大好きです。またテリア犬の為、体は小柄でありながらも、活発に運動することが大好きです。毎日のお散歩も欠かさず行い、時には思いっきり運動させて気分転換をさせてあげましょう。

子どもがいる家庭でも、遊び相手となって、楽しく過ごすことができます。一方で、ひとりになることは苦手な為、留守番が多いとストレスをためてしまうこともあります。

遊ぶこと、甘えることが大好きなヨークシャーテリアですが、テリア独特の頑固さや気の強さを持っています。そのため、しつけをしっかり行うことが必要になってきます。

賢い面と勇敢な面は持っていますので、しつけの内容は覚えやすいのですが、リーダーがしっかりとしつけを徹底しない場合、あっという間に立場が逆転してしまいます。攻撃性が出てしまう場合もあり、注意が必要です。可愛いからといって、甘やかしすぎないように注意しましょう。

性質


ヨークシャーテリアの特徴といえば、その美しい被毛です。光沢のある被毛は、もともと黒ですが、成長と共に変化していきます。ゴールドやシルバーの美しい毛並みは、まるで絹のようで、「動く宝石」と呼ばれています。しかし、この美しい毛並みを維持する為には、毎日の手入れが欠かせません。ブラッシングやコーミングを日々行うことが必要になります。

もともと、ヨークシャーテリアは、様々なテリア種の血が入っており、交配によって作り出された犬種です。その名前は、イギリスのヨークシャー地方から由来しますが、この地方にいたネズミ捕りのテリアの血も入っています。やはり、テリア独特の負けん気の強さは理解して飼わなくてはいけません。

体の小ささから、体調管理に気をつけることも大切です。人気犬種として長い間上位にはいるヨークシャーテリアですが、関節の病気などに注意する必要があります。

飼育の注意点

室内環境

ヨークシャーテリアは、シングルコートで体もとても小さいため、暑さにも寒さにも弱く、室温管理がとても大切になります。室温は、20~25℃くらいで調整するようにしましょう。

夏は熱中症に気をつけて、エアコンの冷房またはドライをつけっぱなしにしておくほうが安心です。また冬は、暖房を使いながらも、加湿器などを使って室内の乾燥も防ぐようにしましょう。また、ヨークシャーテリアが休むベッドやハウスは、快適な温度になるよう、夏は冷感マット、冬はペット用ヒーターなど使って調整するとよいでしょう。

ヨークシャーテリアは、体が小さいため、関節も弱く、床で滑って転んだり、負担をかけて骨折といった事故に注意しなくてはいけません。フローリングの場合は、滑り止めマットや、カーペットなどを利用して、関節への負担を減らしましょう。

家具の配置


ヨークシャーテリアは、自分を大切にし、頑固な面も持っています。家族の目が届く場所に自分のパーソナルスペースとなる、ケージやハウスを用意してあげるようにしましょう。体は小さいので、大きなサイズのものは必要ありませんが、子犬が成犬になっても使うことができるよう、サークルの中に、ベッド、トイレ、食事場所と決めておくと、留守番時も安心です。

運動

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ヨークシャーテリアは、テリア種の元気のよさや活発さをもっていますが、散歩時間は比較的短めでよいでしょう。ただし、いつもと違う状況や来客によるストレス状態になっていた場合は始めに、気分転換させてあげることが大切になります。朝と夕方、可能であれば、1日2回に分けて、10分から15分の短時間ずつでも散歩に連れていけるようにしましょう。

体が小さい分、散歩に行く際は、アスファルトの熱の照り返しや、火傷に注意するようにしましょう。また、直射日光によって美しい被毛を傷めてしまうこともあるので、夏の散歩は特に注意しましょう。早朝や夕方の散歩をおすすめします。

ヨークシャーテリアは、家族と遊ぶことも大好きですが、遊ぶ中でしつけもしっかり行うようにしましょう。吠えて訴える、噛むといった行動をした時は、その要求に応えることもやめて、冷静にさせるほうがよいでしょう。

しつけ

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ヨークシャーテリアのしつけを行うにあたって、飼い主さんとの信頼関係はとても重要になります。普段からアイコンタクトを取り、時間をかけてでもほめてしつけを行うようにしましょう。

ヨークシャーテリアは、頑固で自分の欲求を通そうとする一面も持っています。しかし、その都度、飼い主さんが応えていると、それはリーダーとしての存在がなくなってしまいます。ヨークシャーテリアが、なんらかの要求をしてきた時は、無視をして、リーダーの指示のもとに動くということを徹底させましょう。

ヨークシャーテリアは、ブラッシングを始めとする体の手入れがとても大切になります。そのため、体のあらゆる場所を触れるようにしつけをしておくことが大切になります。

体を触ることは、少しずつ慣らしていくようにしましょう。最初は背中や胸などから始め、徐々に足先などに移っていくとよいでしょう。万が一、嫌がった場合も、やめてしまうと、それを覚えてしまいます。ひとつひとつ根気よくしつけは行っていくようにしましょう

ヨークシャーテリアは、あまり吠えない犬種ではありますが、個体差があります。また、噛み癖がついてしまう場合もあります。万が一、噛み付きそうになった場合は、しっかりと顎を押さえて「イケナイ!」と叱りましょう。よいことと褒め、悪いことは甘やかさないということを徹底することが大切になります。

ヨークシャーテリアのケア方法

ブラッシング

ヨークシャーテリアの、美しい被毛を維持する為には、丁寧なブラッシングが大切になります。シングルコートのヨークシャーテリアは、抜け毛は少ないものですが、毛玉ができないように注意しなくてはいけません。毎日のブラッシングを習慣にしましょう

ストレートだからこそ、そのままにしておくと、伸ばし放題となり、もつれや毛玉ができてしまいます。特に耳の付け根・足の付け根、足先などは十分に注意しましょう。きれいなフルコートを作るために、ペーパーを使ってラッピングして被毛を伸ばすこともありますが、その場合は、はじめに、ラッピングの仕方などを学んでおきましょう。

日々のブラッシングには、獣毛ブラシを使って、毛並みを整え艶を出していきます。もつれがある時は、ピンブラシなどをつかって整え、コームをかけるとよいでしょう。無理にブラシをかけてもつれや毛玉を取ろうとすると、皮膚まで傷めてしまいますので、注意が必要です。

爪切り


ヨークシャーテリアの場合、爪をそのままにしていると、小さな爪がカーペットなどに引っかかって思わぬ怪我をしてしまう可能性があります。また、爪が伸びた状態になると、歩く際に滑ってしまったり、床にまで傷がついてしまうこともあります。定期的に爪切りを行うようにしましょう。

ヨークシャーテリアの黒い爪の場合、血管が見えず、どこまで切っていいのか不安に思う方も多いかと思います。少しずつ角を取るようにカットしていくとよいでしょう。最近では、電動つめ削りもありますので、こういった物を利用してみてもよいでしょう。少しずつ削っていくと、出血の心配も少なくなります。

ヨークシャーテリアは、爪切りを嫌がる際にやめてしまうと、「止めてもらえるんだ!」と理解してしまいます。爪切りを嫌にさせない為にも、日々爪を触ることや、爪切りに慣れさせて、2週に1回程度行うとよいでしょう。もちろん、不安な場合は、トリマーさんや獣医師にお願いしてもよいでしょう。

肛門腺絞り


ヨークシャーテリアは、個体差があるものの、肛門腺絞りは、1ヶ月に1回ほどの頻度で行うようにしましょう。ヨークシャーテリアのシャンプーやブラッシング、トリミングなどの際に、トリマーさんにお願いしてもよいでしょう。自宅で行う場合も、とても臭い分泌物が洋服などにつかないように注意しましょう。

ヨークシャーテリアの肛門や肛門腺は、小さいので、強く無理に絞りだして、肛門を傷つけないように注意しましょう。肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。

普段からお尻や肛門付近を触ることができるようにしつけしておくことも大切なことです。肛門周りは、とても敏感な部分ですので、触られること自体を嫌がってしまう場合もあります。普段から触ることに慣らしておいたり、実際に肛門腺絞りを行う時に、二人がかりで行うなどするとよいでしょう。

耳掃除

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ヨークシャーテリアは立ち耳ですので、比較的通気性もよく、汚れも溜まりにくいものです。

ただし、耳の毛は多く、定期的に抜く必要があります。トリミングの際に一緒に抜いてもらうとよいでしょう。自宅で抜く際は、イヤーパウダーなどを使って、一気に抜くようにしましょう。

普段の耳掃除は1~2週間に1度ほどの頻度でよいでしょう。専用のイヤーローションを耳に適量入れて、耳の付け根をもってクチュクチュとマッサージするように揉みこんでいきます。汚れが浮き出たところで、コットンなどを使って丁寧に拭き取りしましょう。

耳の皮膚は、とても傷つきやすく、汚れを拭き取る際も丁寧に行うことが大切になります。綿棒などを奥まで入れてしまうと、耳を傷つけ外耳炎などを引き起こしてしまうこともありますので、注意しましょう。また、万が一、においや汚れがひどいと感じた時は、早めに動物病院に行きましょう。

目の手入れ


ヨークシャーテリアの場合、毛が伸びてくると、その分、目にも毛が入ってしまったり、ゴミやほこりが入ってしまうこともあります。すると、目やにが出やすくなり、涙が多くなる原因にもなります。涙が溢れた状態をそのままにしておくと、涙やけの原因になってしまったり、湿った部分が不衛生になってしまいます。

涙で目の周りが湿っている場合や目やにが出ている場合は、早めに拭き取るようにしましょう。拭き取る場合は、涙やけ専用の拭き取りローションなどを使うとよいでしょう。また、あまりに、目やにひどい場合は、なんらかの目の病気の可能性もあります。獣医師に相談して、目薬を処方してもらうなどの対策をとりましょう。

歯磨き

ヨークシャーテリアの歯磨きは、可能な限り毎日行ってあげるようにしましょう。日頃の歯磨きを習慣にする為には、子犬の頃からガーゼや専用の歯磨きシートなどを使って表面の汚れを取るようにしてあげましょう。歯磨きをしないと、歯の汚れがたまり、歯周病を起こしてしまいます。

歯ブラシを使ってヨークシャーテリアの歯磨きを行う場合は、小さな口の中を傷つけないように気をつけながら歯ブラシ自体に慣れさせていきましょう。特に奥歯には、歯垢が溜まりやすいので丁寧に磨いてあげるようにしましょう。

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気

椎間板ヘルニア

ヨークシャーテリアは、椎間板ヘルニアを起こしやすい犬種です。激しい運動や肥満などで起こしやすく、特に段差の上り下りなどには十分注意しなくてはいけません。今まで、よく遊んでいたのに、運動を嫌がるようになった、歩き方に異変を感じた、痛みが出ている様子、なんらかの異常に気づいた時は、早めに獣医師の診察を受けましょう。

フローリングなど、滑りやすい床には、カーペットや滑り止めマット、コルクマットなどを敷いて、椎間板への負担を減らすようにしましょう。また、体重コントロールを行うためには、日々の食事管理に注意するようにしましょう。

膝蓋骨脱臼

ヨークシャーテリアがなりやすい病気のひとつに膝蓋骨脱臼があります。生まれつき、股関節周りに異常がある先天性のものと後天性のものに分けられます。先天性の場合は、できる限り早い段階での手術がすすめられますが、グレードによって状態も異なるものです。まずは、どんな状態であるか、異変を感じた場合は早めに獣医師に相談しましょう。

関節周りに負担をかけないことが大切になる病気です。ソファなどから落下させないように注意すること、あまりジャンプをさせすぎないなお、家具の配置にも十分注意しましょう。

子犬期の注意点

ヨークシャーテリアは小型犬でありながらとてもパワフルは犬です。もともと狩猟犬と活躍していた犬種ですので、お部屋の中でも思いっきり動き回って遊ぶパワフルな面を持っています。しかし、その分、しつけをしっかり行う必要があります。性格がきつい面を持っていますので、甘やかしてしまうと無駄吠えも多くなってしまいます。注意するようにしましょう。

好奇心旺盛で遊ぶことも大好きですが、骨が弱く骨折や脱臼の心配をする必要があります。お部屋の中でやんちゃに動き回っていても、体を触る習慣を持ち、特定の痛がる部分はないか、歩き方がおかしくないかなど見てあげるようにしましょう。子犬のうちは、骨も発達段階です。過度な運動にならないようにコントロールしてあげましょう。

ヨークシャーテリアの特徴として毛色の変化があります、黒い色に茶色が混ざった子犬の頃から徐々に変化していき、ゴールドに近い色になっていきます。やがて毛もロングになり、気品高いヨークシャーテリアのスタイルになります。適度に柔らかい被毛を美しく整えること、ブラッシングを習慣にしていくことにちゅういしましょう。

シニア期の注意点

強気な性格でやんちゃに動き回ることも多いヨークシャーテリアですが、シニアになってからは心臓病や関節の傷みなどが出てきやすい犬種でもありますので、定期的な健康診断を行い、過度な運動は控えるようにしましょう。また、シャンプーもあまり頻繁に行うと、体力を奪ってしまう原因になります。体調をみながら行うようにしましょう。

もともと関節の病気になりやすいヨークシャーテリアにとって、シニア期に入るとさらに注意しなくてはいけません。お部屋の中では、階段やソファー、ベッドなどの少しの段差さえ関節に負担をかけ、骨折や脱臼、ヘルニアの原因になってしまうことがあります。クッションマットを敷くなど、対策をしてあげるようにしましょう。

お部屋の中で寝て過ごす時間が多くなるシニア犬の為に、ゆっくり休むことができる環境を用意してあげるようにしましょう。特に、心臓病も発症しやすいヨークシャーテリアにとっては寒暖の差も大きな負担になってしまいます。適度な室温湿度を心掛け、愛犬とのコミュニケーションを大切にしましょう。

季節ごとの注意点

ヨークシャーテリアにとってとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。子犬やシニア犬は特に注意しましょう。シングルコートのヨークシャーテリアにとっては朝晩の寒さは体を冷やす原因になってしまいます。室温管理に注意するようにしましょう。

春になって、外にお出かけすることも多くなります。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。ノミダニ対策、フィラリア予防薬、動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。また、狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。

ヨークシャーテリアは抜け毛が少ないのが特徴ですが、毛が伸び続けからまりやすくなってしまいます。お散歩が気持ちいい季節ではありますが、お散歩の後などはブラッシングでほこり、毛玉やもつれを取りのぞくようにしましょう。また、美しい被毛を保つためのシャンプーも2週間から3週間に1回は行うようにしましょう。

ヨークシャーテリアはシングルコートの為、熱中症と低体温症、両方に気を付けなくてはいけません。熱中症は家の中にいてもかかることがあります。長く伸びた毛によって、思った以上に熱がこもってしまうのです。もし、ペット用のカットでもよければ、トリミングしてもらうようにしましょう。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。

室温は、人間か快適に過ごすことができる温度で十分ですので、エアコンを上手に利用しましょう。ただし、冷房の風が直接当たってしまうと、体があっという間に冷えて体調を崩す原因にもなってしまいます。ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていないか確認すると共に、冷風もあたっていないか確認しましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。ただし、高カロリーな物を与え過ぎると、肥満や皮膚コンディションを悪くする原因になりますので注意しましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくヨークシャーテリアにとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けて体力を回復させておきたい季節でもありますが、注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。ヨークシャーテリアにとって肥満は、そのまま関節への負担になります。食欲旺盛になったからと言って与え過ぎないように十分に注意しましょう。

秋はお散歩も気持ちよい季節です。春夏と同様に、秋になっても、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。また、お散歩のあとのブラッシングや被毛の手入れはしっかり行うようにしましょう。皮脂が残っていたり、逆に乾燥してしまっていると、被毛にダメージを与えてしまいます。万が一、痒がるなど、皮膚に異変を感じた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

シングルコートのヨークシャーテリアはすぐに体が冷えてしまいます。室温を保つことはもちろんですが、外にお出かけする場合は、洋服を着せるなどして小さな体の体温を保てるようにしましょう。ただし、体温調節がしやすいコートなどがおすすめです。動きやすいもの、着脱しやすいものを選んであげるようにしましょう。万が一、震えてしまっているようであれば、すぐに体をあたためるよう抱っこしてあげましょう。

冬は暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。

若いヨークシャーテリアの場合、思った以上にやんちゃで強気な部分を発揮します。また、様々な物に興味を持ってしまいます。年末年始のご馳走も思わぬ誤食につながってしまう危険性もありますので、危険な物は片づけておくようにしましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

膝蓋骨脱臼

ヨークシャーテリアをはじめとする小型犬に多い病気です。先天的な形成異常で膝蓋骨が外れやすくなってしまっています。子犬の頃のワクチン接種や健康診断のタイミングで、関節もしっかり診てもらっておくとよいでしょう。

先天的な原因が多いものですが、関節に負担がかかることで発症してしまうこともあります。ヨークシャーテリアの子犬の骨はとても細いものです。成長段階にある子犬の骨は、毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。

思った以上にやんちゃな部分を持っているヨークシャーテリアですので、ソファーや階段からジャンプした時に、そのまま骨折してしまうこともあります。抱っこしていたのに、突然ジャンプしてバランスを崩し骨折や脱臼ということもあるのです。普段の生活には十分に注意し、なんらかの異常を感じたら早めに獣医師に診てもらいましょう。

低血糖症

ヨークシャーテリアは、様々な犬種の中でもとても体が小さい犬種です。体が小さい犬、生まれて数か月以内の子犬などは低血糖症に特に注意が必要です。ウイルスや寄生虫の感染によって、食事量が減っている時は特に注意が必要になります。また、体温が低下している時やストレスなどで下痢や嘔吐が続く際も注意が必要です。

万が一、低血糖を起こしてしまった場合は、ブドウ糖または砂糖水を飲ませて、血糖値をあげるようにしましょう。しかし、飲まない場合やぐったりしている場合は危険な状態です。すぐに動物病院に連れていくようにしましょう。もちろん、その後の体調を見て、下痢や嘔吐が続く場合もなんらかの原因があります。早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

シニアに気を付けたい病気とその兆候

気管虚脱

小型犬に多い病気で、その名のとおり気管がつぶれてしまい、咳や呼吸困難につながります。シニア期になると、そもそも筋肉が硬くなっているので空気の通り道が狭くなっていますが、心臓疾患や気管支炎の咳や過呼吸でさえ、原因になってしまいます。

呼吸する時に気管がつぶれて空気の通りが阻害され、咳や呼吸困難を起こします。小型犬は気管が変形しやすく、気管の筋肉が硬化してくる中シニア期になるとなりやすいと言われています。また、心臓病から発症してしまうこともあります。また、肥満によって、気管を圧迫してしまっているケースもあります。

気管虚脱は、激しい咳が特徴になります。大きな咳が続くようであれば、早めに獣医師の診察を受けましょう。定期的な健康診断や、肥満予防のための食事や運動などが大切になります。また、首輪が原因になることもあり、散歩の引っ張りが強い場合は注意が必要になります。ハーネスに切り替えてあげるとよいでしょう。

急性膵炎

高齢犬になるとなりやすく、さらに雌犬に多いと言われている膵臓が炎症を起こしてしまう病気です。ヨークシャーテリアがなりやすい病気のひとつですが、肥満や高脂血症になっている場合はさらになりやすいと言われています。

症状は軽度から重度までありますが、軽度の場合はなんとなく元気がないだけということで飼い主さんも様子を見ているうちに治っているということがあります。しかし、重度になると、激しい嘔吐、下痢、腹痛などで痛みを伴い、ぐったりしてしまいます。

消化酵素やホルモン分泌に関わっている臓器ですので、多臓器不全につながってしまう危険な場合もあります。食欲不振や元気消失など、いつもと違う状態が続く場合、体の小さいヨークシャテリアはどんどん体力を奪われてしまいます。早めに獣医師に診てもらうようにしましょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ヨークシャーテリアの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

体を触ることに慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。特に梅雨の時期は、じめじめして毛玉になりやすいものです。そのままにしておくと、衛生的にもよくありません。ブラッシングをしながら、毛玉やもつれはといてあげるようにしましょう。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすいヨークシャーテリアですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。ヨークシャーテリアが地面にお尻をこするようなしぐさをしている時は、肛門腺絞りが必要なサインです。その他、お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気な場合は顔もとてもイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。涙やけにもなりやすいので、涙が出ている場合は丁寧にふき取ってあげましょう。

ヨークシャーテリアの耳は断耳している場合と最近ではそのまま垂れ耳になっている場合とがあります。垂れ耳のヨークシャーテリアもよく見かけるようになり、耳の汚れには注意しなくてはいけません。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また丁寧に耳掃除をしようとしたあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーによって引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に高齢犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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