2016年5月14日更新

ペットフードと手作りフードどちらを選ぶ?獣医師が教えます!

愛犬や愛猫の主食には何を与えていますか?何かと便利なペットフードを与えている人もいれば、手間隙かけた手作り食を与えている人もいるでしょう。今回のテーマは、手作り食とペットフード、それぞれの良さと注意点についてです。

ペットフードの長所と与える場合の注意とは?

ペットフードの長所

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まず、主食としてペットフードを選ぶ場合には、必ず「総合栄養食」と表記されているものを選んでください。「総合栄養食」を選べば、適切な量のペットフードと新鮮な水だけを与えさえすれば、各ライフステージで必要十分な栄養素をバランスよくとることができます。この点は、ペットフードのとても大きな利点です。そのほか、ペットフードは手作り食と比較して、保存がしやすいという利点もあります。

最近では、非常にたくさんの種類のペットフードが市販されています。年齢、犬種や猫種、犬のサイズ別のほか、ダイエット用、食事療法に用いる特別療法食など、体質や体調などに応じて適切に選択ができます。また、形状や風味なども様々な種類があり、愛犬・愛猫の好みに応じて選択することも可能です。

また、栄養組成やカロリーがはっきりしていることも、ペットフードの長所です。そのため、一日に与えるフードの重量を決めておくだけで、毎日決まったカロリーを摂取することができるのです。さらに、体重のコントロールが必要な場合には、一日に与えるフードの重量を加減するだけで、摂取するカロリーがコントロールできます。

ペットフードを与えるときの注意

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パッケージの表示を確認し、主食には必ず「総合栄養食」を選択してください。「おやつ」や「スナック」「おかずタイプ」といった表記のものもありますが、これらは主食として与える事を意図したものではありません。

ドライフードは保存がしやすいという特長がありますが、一度開封すると脂肪分の酸化が進みます。必ず涼しい場所に保管してください。一方、ウェットタイプは、開封後は一度で使い切るようにしてください。ウェットタイプのフードはドライフードと比べるとやや割高になるでしょう。

手作り食の長所と与える場合の注意とは?

手作り食の長所


自分で材料の選択から行なうことができる手作り食は、素材が明確であり、新鮮なものを使えるというメリットがあります。また、添加物も最小限に抑えることが可能です。さらに、愛犬・愛猫の体調や好みにあわせてメニューを決めることもできます。

手間暇かける手作り食は、毎食となるとペットフードに比べると食事の準備が大変に感じるかもしれませんが、その分、材料がはっきりしているという安心感が得られるでしょう。また、手作り食をおいしそうに食べる愛犬・愛猫の姿を見ると、調理の大変さなど忘れてしまう、という人もいるはずです。

特に健康状態に問題がない犬猫の食事として、手作り食を選択する人もいるでしょう。ただし、毎日の主食として手作り食を与えることを考えている場合には、必要な栄養素や与えてはならない食材についての知識を十分に深めておく必要があります。

そのほか、食物アレルギーと診断されていて、タンパク源として特定の食材しか摂取できないことがわかっている場合や、食欲不振でペットフードを食べることができない時には、自家製の手作りフードを与えてみるとよいでしょう。

手作りフードを与えるときの注意


健康維持を目的に手作り食を選択していたとしても、その食事の内容が不適切だと、犬や猫は健康を害してしまいます。手作り食を毎日の主食にするのであれば、犬や猫に必要な栄養素とエネルギーについての知識、また、犬や猫に与えてはならない食材についての知識をしっかりと身につけるようにしてください

おいしく食べて、健やかな体作りを


食事内容に対する考え方は、人それぞれです。栄養バランスのとれた食事を手軽に与えやすいペットフードを選ぶ人もいれば、食材の安心感を求め、手作り食を選ぶ人もいるでしょう。いずれにしても、ペットの健康を考える気持ちにかわりはないはずです。それぞれのライフスタイルや考え方にあった食事を選び、健康的な毎日を送ってください。

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