2016年5月12日更新

【獣医師が解説】猫のごはんは何時に与えるもの?

猫に食事を与える時間を決めていますか?猫が気が向いたときに食べられるように、ごはんを出しっぱなしにしているという人もいるでしょう。しかし、「猫に自由にごはんを食べさせていたら肥満になってしまった」という人もいるかもしれません。

飼い主さんが食事をうまくコントロールして、猫の健康を守ることはとても大切なことです。今回のテーマは、猫に食事を与える回数と時間についてです。

猫は「ちょこちょこ食べ」をする生き物?


猫は本来、単独で狩りをする生き物です。自分より小さなねずみなどをとらえて食べるため、一日に何度も狩りをして、何度も食事を行うという習性があります。猫が置きっぱなしにしたドライフードをちょこちょこと何回にもわけて食べるのは、こういった習性の名残だといわれています。

猫は基本的には必要な食事量を自分で調整することができます。しかし、最近は犬と同じように与えれば与えるだけその場で食べてしまう猫もいます。そのため、猫を肥満にさせないために、飼い主が食事の回数と食事量を管理することが大切です。特に、食事量を自分で調節できない成猫では、1日2回の食事を習慣づけましょう。

食事回数や食事量を飼い主がコントロールすることは、肥満の予防だけでなく、食欲や健康状態の把握にも役立ちます。ちょこちょこと少しずつ何度も食べる習慣の残っている猫であっても、無制限に食べられる状態にすることは勧められません。必ず1日あたりの食事量は決めておき、食事を与える回数も決めておくようにしましょう。

ライフステージごとの食事回数

成長期

猫_素材

離乳から生後4〜5ヶ月頃

猫は生後8〜10週くらいを目処に離乳させましょう。この離乳時期から生後4〜5ヶ月くらいまでの猫は、まだ体が小さく、胃の容量や消化機能も未発達です。一度にたくさんは食べられませんので、一日あたりの食事量を4〜5回にわけて与えるようにしてください。

生後4〜12ヶ月頃

成長とともに、一度に食べられる食事の量が増えてきますので、食事回数も徐々に減らしていってもよいでしょう。生後12ヶ月頃までには、朝晩2回の食事にすることを目指しましょう。

成猫期

素材_cat-1101064_640
特に健康状態に問題のない猫であれば、朝晩の2回食事をあたえるようにしてください。

シニア期


消化機能の低下しやすいシニア期の猫は、一度に食べられる量が減ってしまうことがあります。一回に与える食事の量を減らして、食事の回数を増やすようにしてください。

食事の時間を習慣づける為に


猫が食べ残しをしたら、15〜20分を目安に片付けるようにしてください。そうすることで、食事時間を習慣づけやすくなりすし、もともと「ちょこちょこ食べ」をしていた猫であっても、やがて1日2回の食事に馴染んでいくでしょう。

食事を置いたままにしておきたいならば

imasia_1281008_S
食べ残したフードをそのままにしておくことは、腐敗や室内の臭いのもとになるなど、衛生面で問題となることがあります。愛猫がちょこちょこ食べる習性が続いている猫で、好きな時間に食事がとれるようにしておきたい場合は、ドライフードを選択してください。

このとき、一日に与える量はあらかじめ決めておき、それを守るようにしましょう。また、ドライフードであっても、少なくとも1日2回は交換するようにしてください。

食事を与える時間は?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
食事を与える時間は、飼い主の生活リズムやライフスタイル次第で決定すると良いでしょう。特に「何時に与えなくてはならない」ということはありません。ただし、日によって時間が大きくばらつくようなことは避けてください。生活リズムを乱さないような心がけが大切です。

規則正しい生活習慣で健康な身体を維持しましょう

imasia_2116505_S
「ちょこちょこ食べ」や「ダラダラ食べ」をさせてしまいがちな猫ですが、肥満を予防し、きちんと健康管理をするためにも、食事の時間や回数は決めておきましょう。愛猫の健やかな体作りのために、是非一度、食習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

関連記事

【スペシャルキャットフードのすすめ】猫の一生を考えて選びたい!子猫用キャットフードのメリットとおすすめ子猫用キャットフード

猫は生後8週から10週ぐらいで離乳し、固形食へと移行していきます。親猫がいない場合、飼い主さんの手でこの頃から少しずつ柔らかいフードに切り替えていく必要がありますが、多くの飼い主さんは成猫用……

キャットフード

【獣医師監修】猫はぶどうを食べても大丈夫?猫にぶどうをあげると中毒になる可能性が!

秋の代表的果物のひとつ、ぶどう。抗酸化作用があるアントシアニンがたくさん含まれているので、猫の健康にも活かしたい・・・そう思う飼い主さんも多いかもしれません。果たして、猫にぶどうを食べさせて……

猫にキャットフードを与える

シャルトリューの寿命と長生きしてもらうためのポイント3選

シャルトリューは、鳴かなくて大人しい猫と初心者にもお勧めされている猫です。 そんなシャルトリューは何年一緒にいられるでしょうか? 最近は、猫ブームもあり猫の健康や長寿にも注目が集まっ……

キャットフード

ネコはいつも同じフードだと飽きる?フードの切り替え時ってあるの?

いつものご飯を用意してあげても、今日はクンクンと匂いを嗅いだだけで食べずにスタスタ…。 昨日は美味しそうに食べていたのに、ネコは突然フードを食べなくなる時ってありませんか?ネコは意外に……

キャットフード

日本の猫のために日本のメーカーが企画。「カントリーロード」のキャットフード

日本の猫は遊び場が狭いために運動不足になりがちですし、去勢、避妊していて太りやすいという傾向があります。「カントリーロード」はこうした日本特有の事情や環境で生きている猫のために脂肪、低カロリ……

キャットフード

ベンガルの寿命と長生きしてもらうためのポイント3選

最近では、猫ブームの影響もあり猫の健康に関心が高まっています。健康を意識しているためか、猫も高齢化となっているようです。キャットフードの種類も多様化していたり、環境も整備されているおかげか、……

キャットフード

愛猫はどんなフードが好き?キャットフード別のメリットと注意点

猫と一緒に暮らしていると、様々なタイプの新しいキャットフードが出ていることに驚くことがあります。毎日与えるフードですから、やはり大切な愛猫には良質のフードを用意してあげたいものです。色々な種……

キャットフード

【獣医師監修】猫はニンニクを食べても大丈夫?ニンニクを猫に与えるのはやめましょう

滋養強壮に役立つと言われるニンニク。人間の場合は1日1個食べると健康になるなどと言われていますが、ニンニクのパワーを猫にも活かすことはできるのでしょうか?今回は猫にニンニクを食べさせても良い……

猫にキャットフードを与える

【スペシャルキャットフードのすすめ】長毛種や毛の抜ける季節に取り入れたい「毛玉ケア」キャットフード

年齢や体調によってさまざまな処方の違いがあるキャットフード。飼い主さんの中には「どれを選んだらいいの?」と迷ってしまう方も多いかもしれませんね。特に「毛玉ケア」は「ウチの猫に本当に必要なの?……

猫のニュース

【獣医師監修】猫に牛乳を飲ませても良い?猫に牛乳をオススメできない理由とは?

猫が牛乳を飲む…よく見る当たり前の光景ですが、最近耳にするのが「猫に牛乳は良くない」という説。栄養豊富で消化にも良さそうな牛乳がなぜ猫に良くないのでしょうか?今回は猫に牛乳を飲ませない方が良……

キャットフード

ラグドールの寿命と長生きしてもらうためのポイント3選

最近では、キャットフードの種類がたくさんあったり、環境が整備されているおかげか、長寿の猫が増えているようです。猫ブームも相まって、飼い始めた方も多くいるのではないでしょうか。 皆様の猫……

キャットフード

ペットフードの安全を守る「ペットフード安全法」ってどんな法律?

ペットフードの安全を守る「ペットフード安全法」ってどんな法律? 多くの犬や猫の飼い主さんは犬や猫に市販のペットフードを食べさせていることでしょう。ペットのために特別に作られたペットフー……

キャットフード

シンガプーラの寿命と長生きしてもらうためのポイント3選

猫との生活を満喫している方も、これから生活を始めようと考えている方も、猫の健康について興味がないという方は、いないでしょう。猫ブームの影響もあり、猫の健康や高齢化について関心が高まっています……

キャットフード

愛猫向け オランダ産ヤギミルクって?

子猫はもちろんのこと、ほとんどの猫は大人になっても牛乳が大好きです。しかしながら、猫には牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼという分解酵素がないため、消化不良で下痢をしてしまう場合があり、……

キャットフード

イタリア発のハーブの力を活かしたドッグフード「グリーンフィッシュ」

食物アレルギーは多くのペットが体験している疾患です。被毛が抜けて剥げたり、皮膚炎になったり、下痢や血便になったりと、その症状は決して無視できません。アレルギーは化学物質が残留する肉類や人工添……

猫にキャットフードを与える