2017年6月16日更新

猫が下痢をしている、うんちがゆるい時に考えられる病気【獣医師監修】

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モノを言えない猫の健康状態の指標となるのは、排泄物です。元気は良さそうでも、下痢気味でゆるいうんちが続いていると、何だか心配ですよね。

猫が下痢をする原因には、どのようなものがあるのでしょうか。下痢が続くときに考えられる病気は?もっとも身近でありながら、なかなか判断のしづらい猫の下痢について調べていきましょう。

 

うちの子は大丈夫?健康的な猫のうんちとは


下痢はしていなくても、猫の正常なうんちって気になりますよね。どんな猫のうんちであれば安心なのでしょうか。健康的な猫には、1日に1~2回の排便があります。猫は高齢になるほど便秘になりやすく、あまり出ないようであれば疾患が疑われたり、病気の原因にもなります。

うんちの大きさは猫の体格にもよりますが、食べている量に適していればOKです。柔らかくもなく、固すぎず、ティッシュなどで包んで持ち上げても崩れないのが理想的です。また、健康的な便はコロコロしていて、あまりトイレ砂が付きません。逆に固すぎるのは、便秘の兆候であったり、軽い脱水症状を起こしている可能性もあります。

食べさせているフードによって色は変わりますが、おおよそ薄い茶色から焦げ茶色といったところでしょう。極端に白っぽい、黒っぽいのは要注意。粘液や血液らしきものが混じっていないか、良くチェックしてみてください。臭いに関しても、毎日猫に接する飼い主さんならばおよそ変化がわかるはず。特別なものを与えていないのに、急に臭いが変わるようであれば猫の様子に注意しましょう。

最近は衛生に気を配り、糞を見なくても処理してしまえる猫トイレもありますが、猫のうんちは大切な健康のバロメーターです。お掃除の時に、しっかりと観察して異変に早く気づいてあげてくださいね。

猫の下痢の原因

人間と同じく身体が冷えると猫も下痢をしやすくなります。急激な温度変化や、身体を濡らしたまま長時間置いたなどは、便のゆるくなる原因になります。一過性の下痢で多いのは、水分の摂り過ぎ、食物繊維の多すぎる食品や油脂を与え過ぎたなど。消化不良で下痢や軟便の要因に。環境の変化、ストレスなども猫のうんちに影響を与えます。

病気による下痢や軟便には、ウイルス性の感染症、免疫異常、すい臓、腎臓などの内臓疾患があります。糖尿病でも下痢が続く症状が現れます。

体力が衰えると消化力も落ちるため、下痢をしやすくなります。子猫や老齢の猫は特に体調によって、軟便になりやすいものです。持病のある猫では、下痢と便秘をくり返す場合も多いようです。その他、寄生虫によっても下痢症状が見られます。下痢や軟便が長期に渡る場合には十分に栄養を吸収できず、さまざまな病気にかかりやすくなります。例え体質的なものであっても、何らかの対策を考える必要があります。

 

猫が下痢をしている時に考えられる病気

膵炎

すい臓は、血糖値のコントロールや栄養分の消化に大きく関係する臓器です。このすい臓に炎症が起こると、下痢、おう吐、腹痛、黄疸などの症状が現れ、劇症化すると死に至ります。遺伝的体質をもった猫種もありますが、多くは感染症やまた腹部損傷などから発することもあります。

猫パルボウイルス感染症

非常に感染力が強く、また致死率の高い病気です。激しい下痢とともに血便が見られ、発熱を伴います。ワクチンによって防止することができますが、ワクチン未接種の猫の感染率は100%と言われます。

水腎症

尿路結石や外的なショックなどにより、尿路が塞がれて腎臓に尿が貯まった状態になる症状です。片方の腎臓だけが機能している場合、長期間気づかずに進行している場合があります。下痢ととともに、腹部に腫れがみられます。

寄生虫

トキソプラズマ、瓜実条虫などの寄生虫によって引き起こされる症状には、下痢、血便、嘔吐、咳、発熱などが見られます。風邪症状に良く似ているので、発見されにくいケースが多いようです。いずれも人獣共通感染症なので、猫のトイレ処理などには注意が必要となります。

リンパ腫

免疫系において重要な役割を果たすリンパ球ががん化する病気です。免疫システムが破壊され、様々な合併症を引き起こします。症状としては、下痢の他にてんかん発作や嘔吐、咳などが見られます。

糖尿病

インスリンの分泌異常によって起こる症状です。多飲多食の割に体重低下が見られ、おう吐や下痢を伴います。神経系にも異常が起こり、動作が不安定になり歩行が困難になる場合もあります。ストレスや肥満が引き金となる、猫にとっても現代病のひとつです。

猫の下痢は早期の原因究明がカギ

激しい下痢の場合はかなり心配しますが、慢性的にゆるいうんちの場合、飼い主さんが病気を見逃していることもあります。下痢や軟便が長期に渡る場合には、検査を受け原因をきちんと把握しておきましょう。食生活の見直しや環境の改善によって、猫のトイレ生活を快適に変えてあげられるかもしれませんよ。

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