2016年6月17日更新

【ペットシッターが解説】フレンチブルドッグとの暮らしで注意すること

フレンチブルドッグの性格と性質

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性格

フレンチブルドッグは、明るく陽気な性格の持ち主です。その表情は、いつもにこにこしながら、家族の一員であることを楽しむかのようです。遊ぶことや、家族とのコミュニケーションが大好きなフレンチブルドッグは、家族に甘えることも上手で、抱っこも大好きです。いつも家族と一緒にいることに、大きな喜びを感じるのです。

吠えることも少ないといわれるフレンチブルドッグですが、もともとは牛追い犬とテリアの血が入っています。その為、個体差があり、なかには攻撃性が強く出てしまうこともあります。また、自己主張が強く、頑固な面も持っていますので、家族との信頼関係と共に、飼い主さんがしっかりとしたリーダーになる必要があります

しかし、温厚なフレンチブルドッグは、嫌なことがあっても、飼い主さんに抱っこしてもらってなでなでされたり、大好きなごはんをもらうと、あっという間に忘れて、いつものニコニコ顔に戻るというような可愛さも持っています。

性質


フレンチブルドッグの特徴といえば。コウモリが羽を広げたような大きな耳です。また、特徴的な顔や筋肉質な体、そして骨や筋肉が発達した角ばった体です。また、たるんだ皮膚も特徴的ではありますが、皮膚病にもかかりやすいと言われていますので、日頃から注意が必要です。

フレンチブルドッグは、白地にレッドからライトブラウンまでのフォーン、またはブリンドルです。もともとは、17世紀頃のパリでは、闘犬として人気がありました。しかし、その後、交配を重ねて改良が続けられ、性格もとても明るく人気の愛玩犬になりました。

食欲旺盛なので体重管理に注意すること、夏の暑さに弱いので室温管理に注意すること、そして、的確なしつけを行うことが必要になります。

※フォーン:金色がかった毛色のこと
※ブリンドル:主とする地色に他の色の差し毛がまんべんなく混ざった毛色のこと

フレンチブルドッグの飼育の注意点

室内環境

フレンチブルドッグは、暑さにとても弱い性質を持っています。これはフレンチブルドッグを始めとする短頭蓋犬種に共通する特徴で、特に夏の気温には注意が必要になります。夏はエアコンを使って空調管理するようにしましょう。また、いつでも体を冷やすことができるように、冷感マットなどを利用してクールダウンできるスポットをお部屋の中に作っておくと安心です。

お部屋の中で過ごしていても、ハァハァと口を大きく開けて呼吸するようなことがあったり、舌から水分を飛ばしている時は、すでに体温も上がってしまっている状態です。まずは、体を冷やしてあげるようにしましょう。また、お部屋の中であっても、フレンチブルドッグの呼吸になんらかの異常があった場合はすぐに動物病院に行くようにしましょう。


フレンチブルドッグは、関節のトラブルにも注意が必要です。遺伝的に関節の病気を発症する場合と、普段の生活の中で、痛めてしまう場合もあります。もともと足腰への負担がかかる体型をしているのにフローリングなどで滑ってしまうと、さらに負担をかけてしまいます。

フレンチブルドッグが、遊ぶスペースや上り下りする段差には、カーペットや滑り止めつきのマットを敷いてあげるようにしましょう。ただし、関節に悪いからといって、運動や遊びをやめてしまうと、あっという間に太ってしまいます。関節への負担もさらに大きくなってしまいますので、注意が必要になります。普段から、フレンチブルドッグが過ごすスペースの床の素材には気を配るようにしましょう。

家具の配置

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フレンチブルドッグは、家族と一緒に過ごす時間が大好きですが、自分専用のスペースを設けてしつけを行うこともとても大切になります。普段はサークルでハウスを作り、その中にトイレ、ベッド、食事スペースを分けて作ってあげるとよいでしょう。

フレンチブルドッグの成長を考えて、サークルの大きさは考えるようにしましょう。また、フレンチブルドッグは、とても活発な犬種です。屋根つきのケージであれば、ジャンプして頭を打ちつけてしまうことがあります。一方、あまりに低いと飛びついて倒してしまう危険性もあります。また、木製タイプだと齧ってしまう危険性もあります。普段の暮らしや性格、体の大きさに合わせて、最適な物を選ぶようにしましょう。

しつけの面からも、パーソナルスペースがあるということは、リラックスして休むことができる、来客時のマナーを覚えるなど、とてもよい影響をもたらします。お部屋の中を自由にしておくと、家具を噛んでしまったり、思わぬ物を誤飲誤食したり、事故につながることもあります。家族の目が届くところで、お互いにストレスにならないサークルの設置場所を見つけてあげましょう。

運動


フレンチブルドッグは、暑さに弱く運動量はそれほど多くなくても大丈夫ですが、やはり、1日1回程度のお散歩をしてあげると、気分転換や健康維持の為によいでしょう。ただし、気温差に弱いフレンチブルドッグですので、夏の暑さや冬の寒さに十分注意し、お散歩も30分程度でよいでしょう。

運動不足でストレスが溜まると、吠える回数が増えてしまったり、お部屋の中でいたずらをしてしまうといった行動が出てくることもありますので、適度に外に行く時間は作ってあげるようにしましょう。

フレンチブルドッグは、遊ぶことも大好きですので、お部屋の中でおもちゃを使って遊びながら運動する習慣も作りましょう。一緒に遊ぶことで、コミュニケーションとなり、活発で陽気なフレンチブルドッグならではの楽しみが生まれます。

運動中、夢中になっていると、フレンチブルドッグの体温が急激に上がり、体調不良を起こすこともあります。お散歩や遊びの際に興奮してきた場合は、適度に休ませたり、体を冷やすなどの工夫はしてあげましょう。

しつけ

フレンチブルドッグは陽気な面と共に頑固な部分、また筋肉質な体や大きくて強い顎を持っていますので、しつけがとても大切になります。特に子どもがいる家庭など、一緒に遊んでいて怪我につながる危険性もありますので、子犬の頃からしっかりとしたしつけが大切になります。

フレンチブルドッグは、怒られることが苦手で、また様々なコマンドを言われると混乱してしまいます。コマンドは統一し、一貫してよい行動を褒めてあげるようにしましょう。食べることが大好きですので、ご褒美としておやつを使うことも効果的ですが、いつまでも与えていると、あっという間に肥満の原因になってしまいます。おやつを与える際には、食事管理をしっかり行いましょう

フレンチブルドッグは、メリハリのあるしつけを行うことで、飼い主さんとの信頼関係がとても強くなります。時に頑固な面が出て、うまくいかないこともありますが、短時間のトレーニングを数回に分けるなど、根気よくトレーニングしていくことが大切になります。

フレンチブルドッグのケア方法

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ブラッシング

フレンチブルドッグは、被毛が短いので、普段の手入れは、獣毛ブラシやラバーブラシを使って軽くブラッシングしてあげる程度でよいでしょう。ただし、換毛期になると、抜け毛が多くなります。ブラッシングを丁寧に行い、皮膚トラブルも予防するようにしましょう。

フレンチブルドッグの手入れで気をつけてあげたことは、顔の皮膚のしわです。特に目や鼻の周りは汚れもたまりやすいものです。布で丁寧にふき取ってあげるようにしましょう。体全体の汚れが気になる時は、蒸しタオルで汚れをふき取ってあげることも、皮膚トラブルの予防につながります。

もともと、フレンチブルドッグは、皮膚トラブルが多い犬種で、脂漏体質でもあります。顔のしわを始め、皮膚全体のお手入れがとても大切になりますので、スキンシップを兼ねて、日々の習慣にするようにしましょう。

爪切り

フレンチブルドッグの爪切りは、月に1回程度はしてあげたいものです。そのままにしておくと、爪が伸びすぎて歩きにくくなったり、カーペットなどに引っかかって爪が折れてしまうこともあります。また、顔を足で掻くこともあるフレンチブルドッグは、たるんだ皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。

まずは、爪切り自体に慣らすように、少しずつ習慣にしていきましょう。爪切りを行う場合、爪が白い場合は、血管が見えますので、その血管を残した白い部分を切ります。黒い爪の場合は、少しずつ切っていき、断面に柔らかい部分が出てきたらそこで止めます。やすりをかけるなどして、角はしっかり取っておきましょう。

爪切りが苦手な場合も多いものです。嫌がることをおさえてストレスになり、さらに爪切りが嫌いになってしまうこともあります。難しい場合は、トリマーさんや獣医師にお願いし手、無理せず、行うようにしましょう。

肛門腺絞り

フレンチブルドッグは個体差がありますが、肛門腺絞りも1ヶ月に1回ほどの頻度でしっかり行うようにしましょう。分泌物が溜まると、お尻を舐めたり、床にこすり付けたりするようなことがあります。分泌物はとても臭いので自宅でシャンプーやブラッシングを行う際に、肛門腺絞りも一緒に行うとよいでしょう。

肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。うまくできない時は、トリマーさんや獣医師にお願いすることもひとつの方法です。無理に絞りだしてしまうと、肛門周辺を傷つけてしまうこともあるので、注意しましょう。

犬にとってお尻はとても敏感な部分です。あまりに嫌がる場合に押さえつけて行うと、噛もうとするなどさらに嫌がることになってしまいます。普段から体全体を触ることができるように、スキンシップを大切にしておきましょう。

耳掃除


フレンチブルドッグといえば、その大きな耳が特徴です。立ち耳で、通気性はよさそうですが、実は耳のトラブルが多い犬種でもあります。それは、もともとフレンチブルドッグは脂漏体質であり、耳に汚れが溜まりやすい性質を持っているからです。

フレンチブルドッグの耳掃除は週1回程度、こまめに耳のチェックを兼ねて行いましょう。専用のイヤークリーナーとコットンを使って、汚れを優しく拭きとることが大切ですが、デリケートな耳の皮膚を傷つけないように気をつけましょう。

耳のチェックをしていて、においがきつくなっていたり、黒い耳垢で出てくるなどの症状がある場合は、早めに動物病院に行きましょう。細菌が溜まって外耳炎などを起こしている可能性があります。そのままにしておくと、耳を掻いて、さらにひどくしてしまうこともありますので、早期に治療を始めることが必要になります。

目の手入れ


フレンチブルドッグは、その顔のバランスと目の大きさと位置からして、実は目にゴミなどが入りやすいものです。その為、涙が出てきたり、目やにが多めに出てくることがあります。そのままにしておくと、顔のしわの部分に溜まってしまい、衛生的によくありません。定期的に目の周りのお手入れをしてあげるようにしましょう。

コットンを使って目やになどを取った後に、蒸しタオルなどで丁寧に目の周りの汚れを拭き取ってあげるようにします。もし、目に異物が入っている時は、人間の涙と同じ成分の目薬を垂らして、異物や目やにを丁寧に取り除いてあげるとよいでしょう。

手入れをしているのに、涙が多い場合や涙やけを起こしてしまう場合は、なんらかの目のトラブルを起こしていることがあります。早めに獣医師に相談しましょう。

歯磨き

フレンチブルドッグは、食欲旺盛で食べることが大好きです。たくさん食べた後、そのままにしておくと、歯垢がどんどん溜まり、やがては歯石が溜まったり、歯周病を引き起こしたりします。可能であれば歯磨きを日々の習慣に、難しい場合であっても、週に1回程度は歯磨きをする習慣をもちましょう

歯磨き自体に慣れていなくても、指先にガーゼを巻いて歯についた汚れを落としてあげるだけでも十分効果があります。歯と歯茎の部分をマッサージするように磨いてあげると効果的です。歯ブラシを使う場合は、一本ずつ歯と歯茎の間を優しく磨いてあげるようにしましょう。

歯磨きは子犬の頃から少しずつやることで効果があります。毎日、口の中をチェックする習慣をもち、歯周病を防ぎましょう。

フレンチブルドッグがかかりやすい病気

股関節形成不全

フレンチブルドッグがなりやすい病気のひとつに股関節形成不全があります。股関節の形が先天的に異常な状態で、成長と共に症状が現れ、子犬の頃から歩き方がおかしく見つかるケースがあります。また、肥満や運動のやり過ぎも関節に負担を与えてしまうといわれており、早期発見と治療が大切になります。

股関節形成不全は、犬の成長期に症状が出てくることが多くありますが、突然運動を嫌がるようになったり、歩いている時にふらふらする、痛がる様子を見せるなど、なんらかの異常が出た場合は、安静にすることが必要になります。関節に負担がかからないよう、お部屋の環境を整えると共に体重コントロールなど、獣医師に相談しながら治療の方針を決めていく必要があります。

鼻腔狹窄

フレンチブルドッグのつぶれた鼻がその可愛らしさをさらに引き立てていますが、鼻の穴が狭い状態を『鼻腔狭窄』といいます。鼻腔狭窄の場合、口で呼吸することが多くなり、特に暑い夏や、興奮して呼吸が速くなっている時は注意が必要になります。ハーハーとした呼吸が、そのまま呼吸困難に繋がってしまうこともあるからです。

鼻腔狭窄は、場合によっては狭まっている部分を広げる手術が必要になるケースもあります。日常生活でも、興奮のし過ぎや、運動のやり過ぎなどに十分注意し、呼吸が速まっている時には休ませることも必要になります。フレンチブルドッグの呼吸に関して、気になる症状がある場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

子犬期の注意点

フレンチブルドッグの子犬期は、成長具合をしっかり見てあげるようにしましょう。かわいくて思わず一目ぼれしてしまった場合であっても、もともと皮膚の病気になりやすい場合や、発達に遅れがあるなど様々な問題が出てくることもあります。健康的なフレンチブルドッグの子犬は鼻の色素が濃くて黒いと言われています。成長の段階や色素、皮膚の状態を見ていくようにしましょう。

先天的な病気の兆候がないか観察することも大切です。フレンチブルドッグの子犬はよく遊び、よく眠ります。動きの活発さや骨格や筋肉の動き、呼吸の仕方、様々な刺激に対する反応など運動の中でも、異常がないかチェックするようにしましょう。また、睡眠のバランスも大切にし、遊び、運動、食事、睡眠のバランスをしっかり保ちましょう。

フレンチブルドッグは遊び好きで活発でありながら、非常に噛みつく力が強く、自己主張が激しいわがままに育ってしまう可能性もあります。特に子犬の頃の生活やしつけが性格形成に影響しますので、たくさん褒めると同時にイケナイ時はしっかりと叱る、メリハリのある生活が大切になります。

シニア期の注意点

フレンチブルドッグは、シニアになると、もともとたるんでいた特徴的な皮膚がさらにたるんでくるようになります。たるんだ部分に汚れがたまりやすくなると、衛生的にもよくありません。皮膚病にもなりやすくなってしまいますので、注意するようにしましょう。

シニアになると、老化は見た目の変化と共に目に消化や吸収のスピードもおそくなります。食事のペースが落ちてきている場合は、シニア専用のフードを選んであげるとよいでしょう。高タンパクの食事が大切ですが、運動量が減る為低カロリーにする必要があります。また、シニア用のフードを選んでいても食欲低下でなかなか食べてくれない場合や、噛む力が弱くなっている場合はお湯やスープでふやかしてあげるなどの工夫をしましょう。

フレンチブルドッグは短頭蓋犬種といういわゆる鼻ペチャの犬種で、呼吸器系の病気も多くなります。心臓疾患もありますので、健康診断はしっかり受けるようにしましょう。
高齢になると、体温調節をする能力も低下し、体調を崩しやすくなります。室温管理、ベッド周りの温度管理に気を付けてゆっくり休める場所を確保してあげましょう。

季節ごとの注意点

フレンチブルドッグにとって春先はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。春になって、外にお出かけすることも多くなります。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。

春は狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。また、地域によりますが5月頃からは月1回フィラリア症の予防薬、ノミダニ予防薬が必要になります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。

春から夏にかけては、フレンチブルドッグの抜け毛もとても多くなる換毛期です。ブラッシングをこまめに行い、定期的なシャンプーもしっかり行いましょう。ブラッシングの際にノミダニがいないか全体的にチェックすることも忘れずにしましょう。抜け毛をそのままにしておくと、皮膚がかゆくなってしまい、皮膚炎の原因になってしまうこともありますので、注意が必要です。

フレンチブルドッグは、鼻の短い独特な頭で夏の暑さには特に弱く、呼吸に注意しなくてはいけません。夏は、舌を出して熱を放出しますが、その体温調節する行動もあまり上手に行うことができません。室内では愛犬の様子を見ながら、エアコンの設定温度を調節してあげるようにしましょう。

フレンチブルドッグはその体型から、夏のお散歩では反射熱をダイレクトに受けてしまいます。お散歩の時間は、早朝または夕方以降涼しくなってからいくように注意しましょう。また、ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていることも熱中症の危険性が高くなります。症状が重くなると、命の危険に関わりますので注意しましょう。
どうしても外出する場合は、体を冷やすための洋服を着せたり、こまめに体を冷やしてあげるようにしましょう。

夏の暑さで皮膚が蒸れやすく、皮膚トラブルも多くなる季節です。またアレルギー性の症状も多くなる季節ですので、普段から体を拭いて清潔に保つこと、定期的なシャンプーを忘れないようにしましょう。また、シャンプー後はしっかり体を乾かすことも大切です。

秋は、気温が下がって、フレンチブルドッグにとっては過ごしやすい季節になります。しかし、太りやすいフレンチブルドッグは、気温が下がったことでさらに食欲旺盛になってしまい、カロリー摂取に気を付けておかないと、与え過ぎでどんどん肥満になってしまいます。
毎日の食事バランスには十分注意しましょう。

運動不足解消や気分転換をかねてお散歩や運動の機会を増やし、筋力アップ肥満予防に努めましょう。ただし、急激な運動には注意が必要です。夏はフレンチブルドッグの心臓に負担を与えています。秋になったからといって、急に運動すると、心臓にさらに負担をかけることになってしまいますので、徐々に運動を増やしていくようにしましょう。外に行く機会が多くなる季節です。春夏と同様に、秋になっても、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。

秋から冬にかけて、フレンチブルドッグの抜け毛も多くなる季節です。気温差が激しい秋は、ブラッシングで抜け毛対策を念入りに行いましょう。洋服を着せるなどして、寒さ対策と共に抜け毛がお部屋の中にいっぱいになってしまうことも予防できます。しかし、洋服の着せっぱなしは、皮膚炎を起こしやすいフレンチブルドッグにとっては衛生的にはよくありませんので、洋服は適度にしましょう。

フレンチブルドッグは寒さも苦手です。室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

ベッド周りなど、睡眠中の環境にも注意してあげるようにしましょう。ペットヒーターや毛布などを利用してあげてもよいでしょう。暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

膝蓋骨脱臼

パワフルにジャンプするフレンチブルドッグだからこそ、骨折や脱臼には注意が必要です。膝蓋骨脱臼は先天的な形成異常で膝蓋骨が外れやすくなってしまっています。子犬の頃のワクチン接種や健康診断のタイミングで、関節もしっかり診てもらっておくとよいでしょう。

先天的な原因が多いものですが、関節に負担がかかることで発症してしまうこともあります。成長段階にある子犬の骨は、毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。

フレンチブルドッグの成長段階は個々に違いますが、普段の歩き方でも片足を上げたりスキップしたりするような歩き方をした場合注意が必要です。ソファーや階段からジャンプした時に、そのまま骨折してしまうこともあります。抱っこしていたのに、突然ジャンプしてバランスを崩し骨折や脱臼ということもあるのです。普段の生活には十分に注意し、なんらかの異常を感じたら早めに獣医師に診てもらいましょう。

アレルギー性皮膚炎

フレンチブルドッグは皮膚炎を起こしやすい犬種です。アレルギー皮膚炎は、ノミ、ダニ、食べ物など、様々な原因で発症します。食べ物のアレルギーがある場合は食餌性皮膚炎、環境の場合はアトピー性皮膚炎と言いますが、まずが原因を特定することが必要になります。

どんどんかゆみがひどくなり、フレンチブルドッグのもともと弱い皮膚が炎症を起こしてします。また、かきむしることで二次感染にもつながりますので、清潔にしているのに皮膚をかゆがる様子や赤み、炎症を見つけた場合は早めに獣医師の診察をうけましょう。

シニア期に気を付けたい病気とその兆候

結膜炎

フレンチブルドッグ目は大きく前に飛び出したようになってします。しかし、その分、傷がつきやすかったり、汚れが入りやすくなってしまいます。目に毛やほこりなどの異物が入っている時は片目だけでも炎症が起きますが、細菌感染やなんらかの病気が原因になっている場合は両目に炎症が出てくることがあります。まぶたの裏を覆っている結膜が炎症を起こして結膜炎になり、場合によっては角膜炎などになることもあります。

高齢になると、視力低下が進んでくることも多いものですが、白内障や緑内障を起こしている場合もあります。結膜炎や角膜炎は、目を痛がったりかゆがったりの症状があらわれます。原因によって異なりますが、目薬などの治療が必要になりますので、早めに原因を見つけることが必要になります。白内障や緑内障は、加齢とともに症状が進行していきます。早期発見によって、進行を遅らせることも可能ですので、早めに診察を受けるようにしましょう。

気管虚脱

小型犬に多い病気で、その名のとおり気管がつぶれてしまい、咳や呼吸困難につながります。シニア期になると、そもそも筋肉が硬くなっているので空気の通り道が狭くなっていますが、心臓疾患や気管支炎の咳や過呼吸でさえ、原因になってしまいます。特にフレンチブルドッグの場合、5歳を過ぎた辺りから注意が必要です。

呼吸する時に気管がつぶれて空気の通りが阻害され、咳や呼吸困難を起こします。小型犬に多い病気で、気管の筋肉が硬化してくる中シニア期、心臓病から発症してしまうこともあります。また、肥満によって、気管を圧迫してしまっているケースもあります。

気管虚脱は、激しい咳が特徴になります。特徴的なガーガーヒューヒューというような呼吸にもなります。このような咳や呼吸が続くようであれば、早めに獣医師の診察を受けましょう。定期的な健康診断や、肥満予防のための食事や運動などが大切になります。また、首輪が原因になることもあり、散歩の引っ張りが強い場合は注意が必要になります。ハーネスに切り替えてあげるとよいでしょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

フレンチブルドッグの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

フレンチブルドッグは、体のバランスに注意しなくてはいけません。もともととても食欲旺盛な犬種ですが、食べすぎからあっという間に太ってしまいます。体を触ってみて、肋骨がふれる程度がちょうどよい体のバランスです。普段から体を触ることに慣れるよう少しずつ触ってあげましょう。

慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすい犬種ですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないか、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。また、腰や関節を傷めやすいフレンチブルドッグですので、足を引きずる様子がないか、体の傾きはないか、特定の痛がる部位はないかなどチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。フレンチブルドッグは下痢や便秘なども起こしやすいものです。尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気なフレンチブルドッグは目もイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。ただし、目が大きく飛び出している為、目の炎症が起きやすい犬種でもあります。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっている、視力低下を感じるなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。

フレンチブルドッグは、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎を起こしやすい犬種でもありますので、耳に炎症が起こることもあります。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また、耳掃除のし過ぎによって炎症が起きている場合もあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に高齢犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。また、口の中をチェックすることで歯茎や舌が健康的なピンク色をしているか確認してあげましょう。貧血などを起こすと、白っぽくなってしまいます。嫌がらない程度に、歯茎や口臭のチェックもしてあげましょう。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。また、呼吸が荒い場合も呼吸器系、心臓疾患など、心配な症状につながることがあります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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