2017年1月26日更新

【ペットシッターが解説】ミニチュアシュナウザーとの暮らしで注意すること

ミニチュアシュナウザーの性格と性質

性格


ミニチュアシュナウザーは、頑固で警戒心も強いと言われていますが、人間に対してはとても友好的な面を持っています。また、活発で陽気な面も持っているため、遊ぶことが大好きです。家族と一緒に遊んだり、時には甘えん坊になったり、やんちゃな面を見せたりと、元気な姿は、毎日家族を飽きさせません。

自己主張が強いですが、他のテリア系の犬種と比べれば、とても従順な面を持っており、性格は温和な方だといわれています。時に落ちつきの無いことがあっても、とても頭がいいので、リーダーからの指示にしっかりと従うことができます。もちろん、その為に、普段からリーダーを明確としたしつけは必要になります。

しつけにおいては、頑固な面を持っているので、根気よく行うことが必要になりますが、子どもと一緒に遊ぶこともできますし、様々なドッグスポーツにチャレンジすることもできるようになる、一方でお年寄りに寄り添った生活もできるなど、様々な可能性を持っています。

性質


ミニチュアシュナウザーはもともと、ドイツの農場でねずみを捕獲する犬として活躍していました。はっきとしたルーツがわかっていないスタンダード・シュナウザーに、アーフェン・ピンシャーや黒プードルを掛け合わせた可能性があると言われています。その狩猟本能は残っており、小さくて動く物に対する反応はとても速く、時に興奮することもあります。

ミニチュアシュナウザーは、ドイツ語の「小さいひげ」という意味の言葉に由来しています。まさにその特徴的なひげがおじいさんのような顔を作りだしています。被毛のカラーは、ブラック、ホワイト、ブラック&シルバー、ソルト&ペッパーの4種類があり、カットスタイルによって様々な印象になります。また、アンダーコートを抜くスリッピングを行うこともあります。トリミングに定期的に行く必要があるということを、飼う前にしっかり考えておく必要があります。

ミニチュアシュナウザーは、その筋肉質な体も魅力的ではありますが、肥満になりやすいという注意点もあります。日頃から、遊びの中に適度な運動を取り入れることが大切です。

ミニチュアシュナウザーの飼育の注意点

室内環境

ミニチュア・シュナウザーは、好奇心旺盛で甘えん坊な性格を持っています。お部屋の中で自由に過ごしていて、思わぬ事故にあってしまう危険性もあります。日頃からお部屋の中の環境はしっかりと整えておきましょう。

ミニチュアシュナウザーの被毛はダブルコートになっているため、暑さに弱いと言えます。夏の暑い日には、特に室温管理に注意して、冷房をつけておくようにしましょう。室温は23~25℃ほどに設定しておき、人間も快適に過ごすことができる温度がよいといえます。ただし、クーラーの風が、直接あたってしまうと体調不良の原因になりますので、犬のベッドの置き場所などに注意が必要です。

また、万が一停電などで、冷房が消えてしまった時の為にも、冷感マットなどを利用して、涼める場所を作っておくことが大切になります。冬は、夏とは逆にペット用ヒーターや毛布などを使って、ベッド周りを暖め、快適に眠れるようにしてあげましょう。

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ミニチュアシュナウザーは、関節が太く筋肉質な体をしています。しかし、活発さゆえにお部屋の中で、ソファーから思いっきり飛び降りたり、ジャンプをしているうちに関節を痛めてしまうこともあります。フローリングは、特に滑りやすく、体に負担をかけてしまうものです。

フローリングにはカーペットを敷く、ペット専用の滑り止めつきマットを敷く、コルクマットを敷くなどして、関節に負担をかけないようにしましょう。また、ソファーなどから飛び降りる際にも注意が必要です、始めから、しつけをしてコントロールするなど、関節に負担をかけすぎないようにしましょう。

家具の配置

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ミニチュア・シュナウザーは、とても頭がよく、家族とのコミュニケーションをとても大切にします。しかし、一方でリーダーがはっきりしていないと、その立場が逆転してしまい、様々な問題行動が出てきてしまうということもあります。お部屋の中で自由に過ごしていると、いたずらをしてしまったり、コードなどをかじるなど、誤飲誤食などの危険にもつながります。

ミニチュアシュナウザーと暮らす場合は、安心して過ごすことができる犬のパーソナルスペースを作ってあげましょう。普段からケージやサークルで過ごす習慣を作ることで、来客時や留守番時も安心してその中で過ごさせることができます。

サークルの中には、ベッドやトイレ、食事場所を作っておき、リビングなど家族の目が届くところに設置しましょう。また、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所、転倒のおそれのある家具やインテリアのそばに置かないなど、サークルの設置場所には十分注意するようにしましょう。

運動


ミニチュアシュナウザーは小型犬の中では、運動量が必要な犬種ですので、毎日のお散歩をしっかり行う必要があります。しかし、過度な運動が必要というわけではありませんので、日々の遊びの中で、上手に運動を取りいれていくようにしましょう。ミニチュアシュナウザーは、しつけをしっかり行うことで、子どもと遊ぶこともできるようになります。ボール投げやロープ遊びなど、夢中になって遊ぶことが運動につながります。

お散歩は1日2回30分くらいずつ行くようにしましょう。ただし、生後半年ぐらいまでは、骨や筋肉の成長段階です。運動のやり過ぎには注意しましょう。普段から活発なミニチュアシュナウザーは、ストレス発散の為に、お散歩は大切ですが、定期的にドッグランなどに行き、思いっきり走ったり、他の犬と交流を持つことも大切です。

密集した毛のおかげで、暑さに弱いミニチュアシュナウザーですから、夏のお散歩の時間には、特に注意が必要です。早朝や日没後の涼しい時間帯に出かけ熱中症や、熱くなったアスファルトでのやけどに十分注意してあげましょう。

しつけ

ミニチュアシュナウザーのしつけで大切なことは、リーダーとの信頼関係をしっかりと作りあげることです。ミニチュアシュナウザーは頭がよく、物覚えもよいので、日々のトレーニングがとても大切になります。トイレのしつけやサークル、ハウスなどのトレーニングは、一緒に暮らしたその日から始めるようにしましょう。

ミニチュアシュナウザーは、警戒心が強く、見知らぬ人に吠えてしまうことがあります。しかし、いつでも吠えることをそのままにしておくと、深刻な無駄吠えになってしまいます。まずは、その原因になることを探り、その上でしつけを行うことが大切になります。ミニチュアシュナウザーは不安や警戒で吠えていることは自然であるということを理解してあげた上で、様々な癖を改善してあげるしつけが必要になるのです。

普段から『スワレ』や『マテ』『フセ』といった基本的なトレーニングは行うようにしましょう。こういったトレーニングを行うことでリーダーとの主従関係も成り立ってきます。様々なしつけも行いやすくなるので、日常の遊びや食事の時、運動の時などに取り入れていくとよいでしょう。

ミニチュアシュナウザーは、定期的なトリミングなどが必要になります。普段から体の様々な部分を触ることができるようしつけておくことはとても大切なことです。リラックスした状態で体の色々な部分を触ることができるように、毎日のスキンシップを大切にしてあげましょう。

ミニチュアシュナウザーのケア方法

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ブラッシング

ミニチュアシュナウザーは抜け毛も少ないので、定期的なトリミングを行えば、日々のブラッシングはさほど大変なことではありません。バリカンで行うことや、スリッピングを行うなど、手入れ方法やカットスタイルはトリマーさんと相談しながら決めることが、楽しみのひとつでもあります。

毛玉やもつれができないように、散歩の後などにコームをかけてあげるようにしましょう。もつれや毛玉ができてしまった際は、スリッカーや手を使って丁寧にほぐしてあげるようにしましょう。

ミニチュアシュナウザーの特徴とも言えるひげの部分、口周りは食後などに拭いて汚れを取ってあげるようにしましょう。水を飲んだ後も、タオルなどで丁寧に拭いてあげることで、衛生を保つようにしましょう。

爪切り

ミニチュアシュナウザーは、毎日のお散歩や運動で爪は削れてきますが、やはり、定期的に爪切りを行い、整えておく必要があります。爪が引っかかって怪我をすることや、伸びた爪がそのまま肉球に刺さってしまうということもあるのです。

爪を伸ばしたままにしておくと、その中に通っている神経や血管まで伸びてしまいます。この伸びた状態を爪切りするということは、痛みと出血でさらに爪切りを嫌なものにしていまします。トリミングの際、トリマーさんにお願いし、定期的に切る習慣をつけておきましょう。

自宅で爪切りをする場合は、まず爪切り自体に慣らすところから始めましょう。焦って力が入ると、緊張が犬にも伝わってしまい暴れてしまうこともあります。まずは爪切りを爪に当てるだけ、そのうちに1本だけ切ってみるなど、徐々に慣らしていくようにするとよいでしょう。

肛門腺絞り

ミニチュアシュナウザーの肛門絞りは月に1回程は習慣にしたいものです。トリミングが必要な犬種ですので、トリマーさんに定期的にお願いしてもよいでしょう。地面にお尻をこするようなしぐさをした時、肛門腺にすでに分泌物が溜まっていることがあります。そのままにしておくと、炎症が進んでしまいますので、注意が必要です。

肛門腺絞りは自分で行うことができます。人差し指と親指で犬の肛門をつまみ、下から上につまみ出すように絞ると分泌物が出てきます。無理に絞ると、敏感な肛門周りの炎症を起こしてしまうこともあるので、不安があれば、トリマーさんか獣医師にお願いしたり、やり方を教わったりするとよいでしょう。

自宅で行う場合は、この分泌物がとても臭いので、ティッシュなどで肛門周りを囲みながら行うなどして、洋服に飛ばないようにします。シャンプーの際に一緒に行ってもよいでしょう。

耳掃除

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ミニチュアシュナウザーの耳のお手入れは1週間に1度程度の頻度で行いましょう。犬用のイヤークリーナーを耳に垂らし、あとは外から耳を挟んでクチュクチュ音がするのを確認しながらマッサージするようにしていきます。その後、出てくる汚れをコットンなどで優しくふき取ってあげましょう。

トリミングの際に一緒にお願いしてもよいですが、耳掃除をしていても、どんどん汚れが溜まってしまう場合や耳を異常に痒がる時は、外耳炎や耳ダニの感染などが疑われます。また、皮膚疾患など、他の病気が原因で耳に炎症が起きている場合もありますので、早めに動物病院を受診し、耳のチェックをしてもらいましょう。  

目の手入れ

ミニチュアシュナウザーは、目の周りに長い毛が生えていますので、毎日丁寧に汚れを拭き取ってあげるようにしましょう。また、涙に含まる脂質成分が酸化することで、目の周りの毛の変色を起こす涙やけも起こしやすい犬種です。目やにや涙やけをそのままにしておくと、衛生的にも目の健康の為にもよくないので、日々のお手入れをしっかり行うようにしましょう。

目やにが乾燥している時は、コットンやタオルにぬるま湯を含ませて優しくふき取ってあげましょう。涙やけの場合、脂質成分が酸化しているので、涙やけ専用の薬剤成分が入った専用のシートも販売されています。こういった涙やけ対策のグッズを利用してもよいでしょう。

定期的にトリミングに行き、目の周りの毛はカットしてもらい、目に毛が入ってしまうこと自体を防いでおくことも大切です。日々のケアをしていても、涙が多いなど心配な点がある場合は、早めに動物病院に行きましょう。

歯磨き

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ミニチュアシュナウザーの歯磨きは、子犬の頃から日々の習慣にしてあげたいものです。歯磨きは子犬の頃から、可能な限り毎日行い、歯周病を予防しましょう。磨くことがどうしても苦手な場合は、市販のデンタルガムなどを与えてもよいでしょう。

最初から無理に口をおさえて歯磨きをしようとすると、やはり嫌がってしまうことが多いものです。歯磨きに慣れていない場合は、歯磨きシートやガーゼなどを指に巻いて、歯の汚れをふき取ってあげるだけでも効果があります。歯茎のマッサージなどもかねて、1日1回の習慣にしてあげるとよいでしょう。

ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気

尿路結石

ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気のひとつに尿路結石があります。尿路結石は、尿道結石や尿結石ということもありますが、腎臓や膀胱でできた結石が、尿道に詰ってしまい、ひどい場合毒素が排泄されず、尿毒症で命に関わる病気です。

この尿路結石が起こると、排尿の時に強い痛みが起こり、また血尿を起こしてしまうことがあります。日々、トイレのチェックをすることは、健康の為にとても大切なことです。尿の色や排尿時の状態などをしっかり見て、異常があった場合にはすぐに動物病院に行くようにしましょう。特にオスに多いとされていますので、注意が必要です。

白内障

ミニチュアシュナウザーは、目の病気の中でも、特に白内障になりやすいと言われています。初期の場合、なかなか症状に気づくことができませんが、だんだんと眼の水晶体が白濁することで視力が低下していきます。重症になると、失明することもあり、高齢犬に特に多い病気です。また、糖尿病が原因になることもあり、日頃から体重管理をすることが大切です。

高齢になると、さまざまな体の変化が現れます。歩行時にふらつきがあったり、段差につまずく、暗いところで歩きにくそうなど、以前に比べての変化があった場合、一度動物病院を受診するとよいでしょう。初期であれば、進行スピードを弱める点眼薬で対処することもできます。

子犬期の注意

ミニチュアシュナウザーは体力がとてもあり、遊ぶこと・運動することが大好きです。ただし、遊び過ぎによる体力低下や脱水症状には十分注意するようにしましょう。たくさん遊んでいて気づいた時には脱水症状を引き起こしてしまっている危険性もあります。休ませてあげるタイミングと遊びの時間をもつようにしましょう。

ミニチュアシュナウザーは体力がありますので、子犬の頃から毎日の食事管理がとても大切になります。子犬の時期は食べたいだけ食べさせるのがベストですが、塩分や脂肪分が過多にならないように工夫して、できるだけ食べたら運動をさせることも大切です。毎日の食事管理で病気を予防したり、異常や病気の早期発見にもつながります。オヤツのあげ過ぎなどには十分注意しましょう。

ミニチュアシュナウザーは、ワクチン接種が終わり獣医さんのOKが出たころには体力もかなりついています。お散歩デビューと共に、トレーニングを本格的に始める時期でもあります。非常に利口なミニチュアシュナウザーはいたずらもあっという間に覚えてしまいます。トイレのしつけなど基本的なしつけは継続して行い、甘噛みや無駄吠えをしないように、お散歩も落ちついていけるようになど、たくさんのことを褒めながらひとつひとつ覚えさせていきましょう。

シニア期の注意点

運動が大好きで活発なミニチュアシュナウザーですが、シニアになるとその運動量は減り、きめ細やかな健康管理が必要になってきます。激しい運動によって、心臓病や関節の傷みなどが出てきやすい犬種でもあります。定期的な健康診断と共に、愛犬のペースに合わせて適度に運動するようにしましょう。

食事の内容も見直すようにしましょう。運動量や代謝が落ちる分、低カロリーの食事が必要となりますが、食事を制限すると体力低下にもつながります。消化しやすい食事、愛犬が食べやすい食事、病気に合わせた療法食など、健康状態を見ながら愛犬に合わせたフードを与えるようにしましょう。

シニア期になると、視覚や聴覚などの衰えも出てきます。お部屋の中で遊ぶ場合は、安全に遊べる場所を確保してあげることも大切です。危険なものは片づけておき、床も滑りにくいようにマットなどを敷いておくと安心です。また室温の管理にも注意し、寝て過ごすことが多くなる愛犬の為にも、ゆっくり休める環境を作ってあげるようにしましょう。

季節ごとの注意点

ミニチュアシュナウザーにとって春はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。子犬やシニア犬は特に注意しましょう。また、冬の間は皮下脂肪が必要ですが、春になってもそのままカロリー多めの食事をしているとあっという間に太ってしまいます。食事の内容と量に十分注意するようにしましょう。

春になって、外にお出かけすることも多くなルト思いますが一方で、ノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。

春は狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。また、地域によっては5月頃からは月1回フィラリア症の予防薬、ノミダニ予防薬が必要になります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。

ミニチュアシュナウザーは、暑さに弱い犬種です。夏は熱中症に注意しなくてはいけません。しかし、冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。人間が快適に過ごすことができる温度が適温ですので、エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。

暑い夏は、新鮮な水がいつも飲めるようにしておくことも大切です。水やよだれによって、ミニチュアシュナウザーの大切な口ひげが変色してしまうことがあります。口まわりの手入れをしっかり行いましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。ただし、梅雨の時期から夏にかけては食べ物が非常に傷みやすくなります。しばらくしても食べないフードは早めに片づけるようにしましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じく過ごしやすい季節になります。冬に向けてしっかりと食べて体力を回復させておきたい季節でもありますが、注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。気温も下がって、お散歩も気持ちよい季節です。運動が大好きなミニチュアシュナウザーの為にも、お散歩や運動の機会を増やし、筋力アップ肥満予防に努めましょう。

外に行く機会が多くなる季節です。春夏と同様に、秋になっても、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。また、乾燥が始まる季節ですので、お散歩のブラッシングも念入りに行ってあげるとよいでしょう。

寒さにも弱いミニチュアシュナウザーは、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって室内の温度に十分注意しましょう。特に子犬や高齢犬は注意が必要です。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

暖房器具を使用していると気づかないうちに体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。特に好奇心旺盛な子犬の時期は、様々な物に興味を持ってしまいます。危険な物は片づけておくようにしましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

突発性てんかん

突発性てんかんはその名のとおり、突然てんかん発作を起こしてしまいます。手足の硬直でそのまま倒れてしまいますが、しばらくすると特に何もなかったように普段の状態に戻ります。

てんかんは脳や神経に原因があると言われていますが、突発性のものは原因がわからず遺伝的な要因が強いと言われています。大きな発作が続く時は、命の危険にもつながりますので、どのくらいの頻度でどのような発作が起こるかを記録するなどして早めに獣医師に相談するようにしましょう。投薬をすることで、発作をおさえることはできますが、頻度の記録などが大切になります。

てんかんは、定期的に病院に通い投薬を続けることでうまく病気とつきあっていくことができます。適切な治療を行う為にも早めに獣医師に相談するとよいでしょう。

レッグペルテス

ミニチュアシュナウザーも含め小型犬の子犬によくみられる病気で、股関節の骨が変形してしまうものです。足のつけ根にある大腿骨頭にある血管が傷ついて、血液が正常に流れなくなり、骨頭が壊死してしまいます。詳しい原因はまだわかっていませんが、お散歩の時に足を引きずって歩いていたり、片足を上げている様子があった場合は、注意する必要があります。脱臼の症状と似ていますが、手術が必要になる場合もあり、遺伝的な要因がありますので、早期発見してあげることが大切になります。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

進行性網膜萎縮

今まではまったく普通だったのに、気づくと夜間や暗いところで見えづらくなっている状態から始まり、徐々に進行していく病気です。網膜の光を感じる細胞が変性していく為、次第に日中でも目の障害を感じるようになり、ゆっくりと失明していきます。

点眼薬などで進行を遅らせることができる場合もありますが、基本的には有効な治療法がないと言われている病気です。お部屋の中の環境を整え、愛犬がケガをしないように注意してあげましょう。落下しやすい場所や段差などは特に危険です。

早い場合はシニア期に入る前に発症することもある病気です。心配な症状がある場合、定期的に目の検査をしてもらうなど、早期発見することで、お部屋の中で不自由なく過ごせる工夫ができるでしょう。

僧帽弁閉鎖不全症

ミニチュアシュナウザーを含め小型犬によく見られる病気です。僧帽弁の変形により、心臓内で血液が一部逆流する病気で、進行していくと呼吸困難や不整脈が出てくるようになります。愛犬がシニア期にさしかかった時は、定期的な健康診断をしっかり行うようにしましょう。発症の際は、心内雑音が聴かれるので、獣医師に診断をしてもらうことができます。その上で、進行を遅らせる為の毎日の薬の服用が必要になります。

塩分を控えた食事や運動制限も必要になってきます。今迄よりも疲れやすい、すぐに呼吸が荒くなってしまう、咳が出るなど様々な症状が出てきます。老犬だからで済ませるのではなく、愛犬の心臓の負担を考えて早めに検査してもらうとよいでしょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ミニチュアシュナウザーの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

体を触ることに慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。ミニチュアシュナウザーは皮膚病やアレルギー疾患になりやすい犬種でもあり、ほこりや皮脂などが毛穴を塞いで黒い塊となるシュナウザー面ぼう症候群という病気があるほどです。日ごろから炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなど皮膚の状態をチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。シュナウザーが地面にお尻をこするようなしぐさをしている時は、肛門腺絞りが必要なサインです。その他、お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気なミニチュアシュナウザーの顔はとてもイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。目の病気にもなりやすい犬種ですので、炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。涙やけにもなりやすいので、涙が出ている場合は丁寧にふき取ってあげましょう。また、口ひげの部分も変色を起こしやすい部分でもありますので、丁寧にふき取ってあげましょう。

ミニチュアシュナウザーの耳は断耳をして立ち耳になっているものやそのままの垂れ耳になっているもの様々です。特に垂れ耳になっていると、耳が汚れやすいものです。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また丁寧に耳掃除をしようとしたあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーや皮膚病の一環として引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に高齢犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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