2016年7月7日更新

【獣医師監修】骨髄炎〜原因・症状と対策

犬の骨髄炎は骨髄に炎症が起きている状態のことを指します。骨髄の炎症には骨髄への病原体の侵入が深く関わっていると言われていますが、通常であれば骨髄の内部に病原体が侵入することはないと考えられています。骨髄に病原体が侵入して炎症が引き起こされているということは何らかの問題が起きていることを意味しているので、早めの対処を心がけてあげてください。骨髄炎を発症していると骨が壊死し、痛みや腫れが伴うことがあります。また場合によっては完治させることが難しい病気とも言われています。自分で判断しようとせずに骨髄炎の症状から骨髄炎の可能性を察知したときは獣医さんの診察を受けさせてあげましょう。本記事では犬の骨隨炎の原因や症状、対策についてご紹介します。

犬の骨髄炎の原因

犬の骨髄炎の原因となる病原体が骨髄の内部に侵入する主な原因は以下の通りです。

  • 骨折などの外傷
  • 母犬からへその緒を通じて侵入

また主な病原体については以下の通りです。

  • ブドウ球菌
  • ヒストプラズマ
  • ブラストミセス
  • コクシジオイデス
  • アクチノミセス

直接的に骨髄の内部に病原体が侵入する原因の多くは重度の骨折などによって骨髄の内部が露出することであると考えられています。ただ母犬からへその緒を通して病原体が侵入し、それが血流に乗って骨髄の中に侵入してしまうこともあるようです。子犬が骨髄炎を発症してしまったときには母犬の血液を介して病原体に感染した可能性を考えてください。とはいえ骨髄の内部に病原体が侵入してしまったとしても、健康な状態であれば免疫系によって撃退できるとことが多いと言われています。飼い犬が骨髄炎を発症したときには免疫力が低下していることが懸念されるので、その可能性についても考えるようにしてください。

犬の骨髄炎の症状

犬の骨髄炎の主な症状は以下の通りです。

  • 元気がなくなる
  • 発熱
  • 運動意欲の低下

犬が骨髄炎を発症してしまったときには以上のような症状が出ると考えられますが、犬が健康な状態であれば骨髄の内部に病原体が侵入したとしても病原体を撃退できる可能性が高く、全く症状が出ずに終わることが多いようです。症状が出るケースに関しては病原体の侵入に加えて免疫力の低下や周辺の組織の損傷などの要因が絡んでいる可能性が高いので、症状が表れているということを重く受け止め、早めに病院に連れていってあげてください。

犬の骨髄炎の対策

犬の骨髄炎は骨髄の内部に病原体が侵入することが根本的な原因になると言われているので、飼い犬が骨折してしまわないように気をつけてください。特に子犬は社会性に乏しいことに加えて活発なことが多いので怪我をしてしまうリスクが高くなっていると考えられます。また生後間もない子犬は母犬の体内から血流に乗って病原体が侵入しているという可能性もあります。子犬には特に配慮してあげてください。

犬の骨髄炎の治療

犬の骨髄炎の主な治療法は薬剤の投与です。骨髄炎の原因となっている病原体が何であるのかを調べ、それに効果のある薬剤を投与し、撃退できれば骨髄炎の症状が緩和する可能性があります。また骨折によって骨髄の内部に病原体が侵入して骨髄炎を発症しているときには壊死した骨やインプラントなどが残っていることがあるようです。それが認められるときには外科治療によって除去する可能性があります。

まとめ

犬の骨髄炎の原因や症状、対策についてご紹介しました。犬の骨髄炎は特殊なケースで発症する病気であると考えられます。健康な状態であれば発症する可能性が低いと思われますが、いくつかの要因が絡み合って骨髄炎を発症してしまったときには早急に対処し、治してあげましょう。また犬が骨折してしまうことのないように犬の生活環境の中から危険なものを取り除くことや散歩中の怪我などに注意してあげることが骨髄炎を予防するために重要なポイントになります。飼い犬を危険から守ってあげましょう。

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