【ペットシッターが解説】マルチーズとの暮らしで注意すること

 

マルチーズの性格と性質

性格

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マルチーズは、愛玩犬として古くから歴史があり、抱っこが大好き、家族と一緒に過ごすことが大好き、愛情深い性格を持っています。利口な為、家族とコミュニケーションを取ることも大切し、落ち着いて過ごすことができるので、とても飼育しやすい犬種に入ります。

マルチーズは、利口で家族に対して甘える一方、知らない人には警戒心をもつという神経質な面も持ち合わせています。特に子犬の頃からしつけをすることが重要で、甘やかして育てると、様々な物に対して吠えたり攻撃的な面が出てしまうこともあるので注意が必要です。

穏やかでありながら、陽気な性格を持ったマルチーズは、子どものいる家庭、高齢者、一人暮らしの方など様々な環境で飼うことができます。しかし、トリミングが必要な犬種でもありますので、手入れをすることができること、ひとりになることが苦手な為、留守番を短めにすることができる人などが一緒に暮らす上で向いています。

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性質

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マルチーズの特徴である美しい被毛、エリザベス一世の時代から高級値がつくほど、大切にされてきました。マルチーズには、下毛が無いので、白い被毛の輝きが優雅なスタイルを作ります。一方、この美しい毛並みを維持する為には、日々のブラッシングと定期的なトリミングが必要になってきます。カットによって、その印象を変えることもできることは、マルチーズと暮らす楽しみのひとつでもあります。

体の小さなマルチーズですから、肥満には注意する必要があります。肥満が関節を痛める原因など、様々な病気を誘発してしまうこともあるので、食事管理や運動も大切になります。甘えることが大好きなマルチーズですが、抱っこばかりでは依存心が強くなるばかりか、リーダーの立場が逆転してしまうこともあります。

小さな体でありながら、大型犬に向かっていくほど活発な面を持っているマルチーズですので、日々の生活の中で、適度に運動をすること、そして、しつけを子犬の頃からしっかり行うことが大切になるのです。

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マルチーズの飼育の注意点

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室内環境

マルチーズは、長い被毛を持っていますが、シングルコートの為、夏の暑さも冬の寒さも苦手です。エアコンを使って、室温は20~25℃くらいで調整するようにしましょう。人が一緒に暮らしていて、快適な温度であれば問題ないですが、愛犬のベッド周りの環境にも十分注意してあげましょう。

夏は熱中症の危険性がありますので、エアコンの冷房またはドライをつけっぱなしにしておくほうがよいでしょう。冬は、室温と共に湿度にも十分注意しなくてはいけません。加湿器などを使って室内の乾燥も防ぐようにしましょう。またベッドやハウスには、直接エアコンの風が当たらないように注意し、快適な温度で休めるよう夏は冷感マット、冬はペット用ヒーターなど使って調整するとよいでしょう。


マルチーズは、体が小さく、遺伝的に関節も弱い性質を持っています。床で滑って転んだり、負担をかけて骨折をしてしまうこともあります。特に成長段階である子犬のうちや、関節や体の機能が低下してきている老犬は注意が必要です。フローリングの場合は、滑り止めマットや、カーペットなどを利用して、関節への負担を減らしましょう。

家具の配置

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マルチーズは、家族との時間を大切にし、ひとりにされたり、留守番することが苦手な場合も少なくありません。家族の目が届く場所に安心して休むことができるパーソナルスペースとして、ケージやハウスを用意してあげるようにしましょう。

大きなサイズのものは必要ありませんが、子犬が成犬になっても使うことができるようなサイズを選びましょう。また、サークルの中に、ベッド、トイレ、食事場所と決めておくと、留守番時も安心してそこで過ごさせることができるようになります。

運動

マルチーズは、活発な性格の為、運動することは大好きですが、それほど長い時間の運動が必要というわけではありません。あまりに長い時間運動をさせすぎると、関節の負担になってしまうこともありますので注意しましょう

運動量は少なくても大丈夫ですが、気分転換や日光浴、社会化の為には、外に散歩に行くことも大切です。1日15分から20分くらいを目処に散歩に行き、室内でも遊ぶ時間を作るようにしましょう。ボール遊びなども大好きですので、お気に入りのおもちゃを使って運動をさせてあげるとよいでしょう。

また、公園やドッグランなどに定期的に行き、様々な犬と交流をもちながら散歩することもマルチーズのしつけや社会化の意味でとてもよいでしょう。飼い主さんとの会話を楽しむ犬でもありますので、たくさん声をかけてあげることで、より楽しいお散歩の時間になります。

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しつけ

マルチーズのしつけは、甘やかしすぎず、たくさん褒める機会を作ることがポイントになります。マルチーズは、賢いので、リーダーとなる人の指示にしっかりと従うことができます。しかし、その分甘やかしてしまうと、しつけ自体が中途半端になってしまうこともあります。

飼い主さんとの信頼関係はとても重要になる為、普段からアイコンタクトを取るようにしましょう。また、怒るのではなく、よい行動をたくさん褒めてあげるというしつけ方法が大切です。トレーニングの時間は、短時間でよいですが、その分1日の中で、何度も声をかけてあげ、アイコンタクトが取れたら褒める、トイレができたら褒める、褒める回数を増やしていくことが大切になります。

マルチーズは、ブラッシングを始めとする体の手入れがとても大切になります。普段からスキンシップを大切にしてあげましょう。最初のうちは、背中や胸などリラックスできる場所から触り、徐々に足先など体のあらゆる場所を触れるようにしつけをしておくことが大切になります。嫌がる場所があっても、優しく褒めながら根気強くトレーニングしていくことが大切になります。

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マルチーズのケア方法

ブラッシング

マルチーズの美しい被毛を保つ為には、毎日のブラッシングを行うことが大切です。毛玉や毛のもつれが気になる時は、スリッカーブラシをつかって、ゆっくりほどいていきましょう。指で優しくほどいてから、スリッカーやピンブラシで被毛の流れを整えていきます。毛を短くカットしているマルチーズにはスリッカー、長く伸ばしているマルチーズにはピンブラシがよいでしょう。

スリッカーやピンブラシで毛を整えたあとは、コームをかけて仕上げをしていきます。コームの目の粗いほうでまずはとかしていき、毛玉やもつれがあった場合は、またスリッカーの持ちかえます。無理やりに引っ張らないように注意しましょう。最後は、コームの目の細かいほうで整えていきます。

マルチーズのブラッシングは、毛の流れを整えて通気性をよくします。もちろん、飼い主さんとの大切なコミュニケーションの時間でもあるので、毎日の習慣にしてあげましょう

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爪切り

マルチーズは、運動量をそんなに必要としない為、爪をそのままにしていると、どんどん伸びてしまい、爪の中の血管や神経まで伸びてしまいます。また、小さな爪がカーペットなどに引っかかって怪我をしてしまったり、歩き方にまで影響し、足を痛めてしまうこともあります。

マルチーズの爪切りは、月1回程度の頻度で行うようにしましょう。爪が白く光に透かしてみると、どこまで血管が来ているか比較的わかりやすいものですが、この手前まで切るように少しずつカットしていくとよいでしょう。もちろん、すでに、伸びてしまっている爪の場合は、獣医師にトリマーさんにお願いすると安心です。

マルチーズの爪切りは、まずは足先を触ることに慣らしていきましょう。爪切りを嫌にさせない為にも、日々爪を触ることや、爪切り自体に慣れさせてから、1日1本のペースでも構いません。焦らず、行うことが大切です。

肛門腺絞り

マルチーズは、肛門腺絞りは、1ヶ月に1回ほどの頻度で行うようにしましょうシャンプーやブラッシング、トリミングなどの際に、トリマーさんにお願いしてもよいでしょう。また、定期的に健康診断を兼ねて獣医師にお願いしてもよいでしょう。お尻を地面をこすりつけるようなしぐさをした場合、すでに分泌物が溜まっている可能性があるので、肛門腺絞りをしてあげる必要があります。

肛門腺絞りを行う場合、無理に絞りだして、肛門を傷つけないように注意しましょう。肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。分泌物はとても臭いので洋服などにつかないように注意しましょう。

普段からお尻や肛門付近を触ることができるようにしつけしておくことも大切なことです。
肛門周りは、とても敏感な部分ですので、触られること自体を嫌がってしまう場合もあります。普段から触ることに慣らしておくと、自宅で行う場合もスムーズです。

耳掃除

マルチーズの耳掃除は、健康な耳であれば、2週に1回程度のお掃除でよいでしょう。ただし、垂れ耳のため耳のトラブルも多く、さらに耳の毛が多いので定期的に抜く必要があります。トリミングの際や獣医師にお願いするなどして耳掃除と一緒に抜いてもらうとよいでしょう。

普段の耳掃除は1~2週間に1度ほどの頻度で汚れを優しく拭き取る程度で十分です。専用のイヤーローションを耳に適量入れて、耳の付け根をもってクチュクチュとマッサージするように揉みこんでいきます。汚れが浮き出たところで、コットンなどを使って丁寧に拭き取りしましょう。しかし、黒い汚れが出てきたり、耳をかゆがる、炎症が起きているという場合は早めに獣医師の診察を受けましょう。

耳の皮膚は、とても傷つきやすく、ゴシゴシ拭きとろうとしたり、綿棒を使うと、耳を傷つけ外耳炎などを引き起こしてしまうこともあります。また、万が一、においや汚れがひどいと感じた時は、早めに動物病院に行きましょう。

目の手入れ

マルチーズの場合、毛が伸びてくるとその分、目にも毛が入ってしまったり、ゴミやほこりが入ってしまうこともあります。涙が多くなり、溢れてくると、涙の成分が酸化して、毛の変色を起こしてしまい、涙やけとなります。遺伝的要因もありますが、涙やけはこまめに拭いて、目の周りの衛生を保つことが重要になります。

涙で目の周りが湿っている場合や目やにが出ている場合は、早めに拭き取るようにしましょう。拭き取る場合は、涙やけ専用の拭き取りローションなどを使うとよいでしょう。毎日のように目の周りの手入れを行っていても、目やにひどい場合は、なんらかの目の病気の可能性もあります。獣医師に相談して、目薬を処方してもらうなどの対策をとりましょう。

歯磨き

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マルチーズの歯磨きは、可能な限り毎日行う習慣を子犬の頃から作ってあげるようにしましょう。日頃の歯磨きを習慣にする為には、まずは口もとから口の中、歯まで触ることができるように習慣づけていく必要があります。

最初から歯ブラシを使うことができなくても、ガーゼや専用の歯磨きシートなどを使って表面の汚れを取るようにしてあげましょう。歯磨きをしないと、歯の汚れがたまり、歯周病を起こしてしまいます。歯石除去は、全身麻酔で行わなくてはいけません。

普段から汚れを取る習慣ができていれば、歯周病を予防することができます。歯ブラシを使って小さな口の中を傷つけないように気をつけながら磨いてあげましょう。犬用の歯磨きペーストなどを使って磨きましょう。特に奥歯には、歯垢が溜まりやすいので丁寧に磨いてあげるようにしましょう。

【編集部追記】マルチーズって臭いがするの?マルチーズの体臭ついて

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マルチーズがかかりやすい病気

皮膚疾患

 
マルチーズはアレルギー性の皮膚炎や膿皮症などの皮膚トラブルを起こしやすい犬種のひとつです。体を痒がっていたり、炎症が起きている、脱毛などが見られる、なんらかの症状が出ている場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

アレルギー性の場合は、アレルゲンとなる物を廃除した生活が大切になりますが、フードが影響している場合や、ハウスダスト、花粉など様々なものが原因になります。また、ストレスが影響することもありますので、普段から皮膚のチェックを行うようにしましょう。

過度なションプーはかえって皮膚を傷めてしまう原因になります。低刺激のシャンプーや獣医師に相談して薬用成分が入ったシャンプーなど、愛犬の症状にあわせたもので、体の清潔を保つことが大切になります。

流涙症

マルチーズの目の周りの手入れはとても大切ですが、手入れをしていても、涙があふれてくる、目やになどがひどいといった症状がある場合は、早めに獣医師に相談しましょう。流涙症は、目に異物が入って涙が止まらなくなったり、鼻炎などの症状から目と鼻を結ぶ涙管が詰まり、涙が止まらなくなってしまう病気です。

涙をそのままにしておくと、目の周りが湿った状態で不衛生になってしまいます。鼻炎や結膜炎が原因になっている場合、そちらの治療が大切になります。日頃から、目の周りの毛をカットしたり、目やになどはこまめに拭き取るなどの手入れをすると共に、異常を感じた時は早めに獣医師に相談するようにしましょう。

【編集部追記】マルチーズの病気〜獣医師が解説するマルチーズのかかりやすい病気〜

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子犬期の注意点

マルチーズは、社交的で遊ぶことが大好きですが、遊び過ぎによる体力低下や脱水症状には十分注意するようにしましょう。また遊び好きな分、興奮し過ぎてしまったり、噛み癖に発展してしまうこともあります。しつけや上下関係をしっかり学ばせ、冷静にさせることも大切になります。休ませてあげるタイミングと遊びの時間をもつようにしましょう。

マルチーズは、その体型から胃が決して大きいわけではなく、食事も適度な量で充分です。4か月頃までは食べたがる分だけあげて、体の発達を促しましょう。あげ過ぎてしまうことで、下痢や消化不良を起こしてしまう場合は1回で完食できる量を1日3回~4回ほど小分けにしてあげていってもよいでしょう。

マルチーズは、ワクチン接種が終わり獣医さんのOKが出たころには、体力もかなりついています。お散歩デビューと共に、トレーニングを本格的に始める時期でもあります。トイレのしつけなど基本的なしつけは継続して行い、甘噛みや無駄吠えをしないように、お散歩も落ちついていけるようになど、たくさんのことを褒めながらひとつひとつ覚えさせていきましょう。

シニア期の注意点

人と一緒にいることが大好きなマルチーズですが、7歳を過ぎるとシニアになります。遊ぶことが大好きだった犬も運動量が減り、日中も眠る時間が増えます。きめ細やかな健康管理と病気の予防が必要になります。心臓病や関節の痛みなどが出てきやすい犬種でもあります。定期的な健康診断と共に、愛犬のペースに合わせて適度に運動するようにしましょう。

食事の内容も見直すようにしましょう。高たんぱく、低カロリーの食事が必要となりますのでシニア用のフードに切り替えていくとよいでしょう。もともと、食が細いマルチーズも多くいますが、食事を制限すると体力低下にもつながります。消化しやすい食事、嗜好性の高いレトルトなど愛犬が食べやすい食事、病気に合わせた療法食など、健康状態を見ながら愛犬に合わせたフードを与えるようにしましょう。

シニア期になると、視覚や聴覚などの衰えも出てきます。お部屋の中で遊ぶ場合は、安全に遊べる場所を確保してあげることも大切です。危険なものは片づけておき、床も滑りにくいようにマットなどを敷いておくと安心です。また室温の管理にも注意し、寝て過ごすことが多くなる愛犬の為にも、ゆっくり休める環境を作ってあげるようにしましょう。

【編集部追記】マルチーズの平均体重や、年齢による食事の目安

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季節ごとの注意点

マルチーズにとって春はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。マルチーズは寒さに弱い為、外との気温差で体調不良を起こしてしまうことがあります。子犬や老犬は特に注意しましょう。愛犬のベッド周りは暖かくしてあげるなど工夫しましょう。

春になって、外にお出かけすることも多くなります。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。真っ白のマルチーズは、外に出かけるとすぐに汚れが目立ってしまいますので顔周り、足先の手入れは特に気を配るようにしましょう。

春は狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。また、地域によりますが5月頃からは月1回フィラリア症の予防薬、ノミダニ予防薬が必要になります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。

マルチーズは、暑さに弱い犬種です。夏は特に熱中症に注意しなくてはいけません。しかし、冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。人間が快適に過ごすことができる温度が適温ですので、エアコンを上手に活用して快適な室温を保つようにしましょう。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。

夏は紫外線が強いので、真っ白な被毛の手入れもとても大切になります。よだれなどで口周りが汚れたり、被毛自体が紫外線によってダメージを受けてしまいます。毎日、顔周りの手入れは行い、シャンプーやトリートメントも週1回程度こまめに行ってあげるとよいでしょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。ただし、梅雨の時期から夏にかけては食べ物が非常に傷みやすくなります。しばらくしても食べないフードは早めに片づけるようにしましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくマルチーズにとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けてしっかりと食べて体力を回復させておきたい季節でもありますが、肥満には十分注意しましょう。気温も下がって、お散歩も気持ちよい季節です。運動というよりは、ゆっくり家族とウォーキングなどをして気分転換を兼ねた運動をするとよいでしょう。

春夏と同様に、秋になっても、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。また外に出かけた場合、乾燥が始まる季節ですし、枯葉などが付きやすい季節ですので、お散歩のブラッシングも念入りに行ってあげるとよいでしょう。

寒さにも弱いマルチーズは、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。特に子犬や老犬は注意が必要です。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。特に好奇心旺盛な子犬の時期は、様々な物に興味を持ってしまいます。危険な物は片づけておくようにしましょう。

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子犬期に気を付けたい病気とその兆候

水頭症

マルチーズの子犬に起こりやすい脳の病気ですが、遺伝的な原因が多く発症すると根気よくつきあっていく必要があります。頭蓋骨の内部は脊髄液で満たされています。その脊髄液が増えて、脳を圧迫してしまいます。脳を圧迫するため、元気がなくなり様々な神経症状があらわれてきます。

先天的なことが多いですが、なかには頭部外傷が原因になってしまうこともあります。脳圧を下げる為の治療が必要となるため、早めに獣医師に相談する必要があります。また、神経症状が出るので頭をふったりぶつける、ふらふらしている、目が見えないなどの症状が出てきます。元気いっぱいだった子犬の様子に異変を感じた場合は、早めに受診するようにしましょう。

レッグペルテス

マルチーズも含め小型犬の子犬によくみられる病気で、股関節の骨が変形してしまうものです。足のつけ根にある大腿骨頭にある血管が傷ついて、血液が正常に流れなくなり、骨頭が壊死してしまいます。

詳しい原因はまだわかっていませんが、お散歩の時に足を引きずって歩いていたり、片足を上げている様子があった場合は、注意する必要があります。脱臼の症状と似ていますが、手術が必要になる場合もあり、遺伝的な要因がありますので、早期発見してあげることが大切になります。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

気管虚脱

小型犬に多い病気で、その名のとおり気管がつぶれてしまい、咳や呼吸困難につながります。シニア期になると、そもそも筋肉が硬くなっているので空気の通り道が狭くなっていますが、心臓疾患や気管支炎の咳や過呼吸でさえ、原因になってしまいます。

呼吸する時に気管がつぶれて空気の通りが阻害され、咳や呼吸困難を起こします。小型犬は気管が変形しやすく、気管の筋肉が硬化してくる中シニア期になるとなりやすいと言われています。また、心臓病から発症してしまうこともあります。また、肥満によって、気管を圧迫してしまっているケースもあります。

気管虚脱は、激しい咳が特徴になります。大きな咳が続くようであれば、早めに獣医師の診察を受けましょう。定期的な健康診断や、肥満予防のための食事や運動などが大切になります。首輪が原因になることもあり、散歩の引っ張りが強い場合は注意が必要になります。ハーネスに切り替えてあげるとよいでしょう。

僧帽弁閉鎖不全症

マルチーズを含め小型犬によく見られる病気です。僧帽弁の変形により、心臓内で血液が一部逆流する病気で、進行していくと呼吸困難や不整脈が出てくるようになります。愛犬がシニア期にさしかかる時期には定期的な健康診断をしっかり行うようにしましょう。発症の際は、心内雑音が聴かれるので、獣医師に診断をしてもらうことができます。その上で、進行を遅らせる為の毎日の薬の服用が必要になります。

塩分を控えた食事や運動制限も必要になってきます。今迄よりも疲れやすい、すぐに呼吸が荒くなってしまう、咳が出るなど様々な症状が出てきます。老犬だからで済ませるのではなく、愛犬の心臓の負担を考えて早めに検査してもらうとよいでしょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

マルチーズの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

体を触ることに慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。マルチーズの被毛はとても柔らかく、その美しさが魅力でもあります。毛玉やもつれは、皮膚炎の要因となってしまいます。ブラッシングを行うこと、汚れはこまめに落とすようにしましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。地面にお尻をこするようなしぐさをしている時は、肛門腺絞りが必要なサインです。その他、お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

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顔周りのチェック

真っ白の被毛が美しいマルチーズは顔の毛並みも美しく表情もとてもイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。真っ白の被毛だからこそ、涙やけも目立ちやすいものです。涙が出ている場合は丁寧にふき取ってあげましょう。

マルチーズの耳は通気性が悪く耳が汚れやすいものです。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。耳周辺の毛もそのままにしておくと、さらに衛生状態が悪くなってしまいます。また丁寧に耳掃除をしようとしたあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーや皮膚病の一環として引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に老犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

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ayuka

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。