2016年6月4日更新

【動物看護士が解説】シニア犬で口臭が気になる原因は?

歳を取ってから急に、愛犬の口臭が気になってきた。なんてことありませんか?歯みがきを徹底していても、歯石除去をしたばかりでも、口臭が気になるのであれば、原因は体の中から来るものかもしれません。また、加齢による、仕方のないことかもしれません。愛犬の口臭の原因は一体何なのか、探ってみませんか?

歯肉炎が原因?

今まで一度も歯みがきも、歯石除去も受けたことがない犬であれば注意が必要かもしれません。

食事をするとどうしても歯に食べ物のカスが付着し、そこに雑菌が集まるとやがて固くなり、歯石と呼ばれる状態になります。歯石は日に日に大きくなり、自力で剥がれ落ちていくことはありません。つまり、生まれた時からどんどん歯石が溜まっていく一方なのです。

シニアに仲間入りするくらいの年になると、大体の犬の口の中は歯と歯石との境目がわからなくなるくらい大きくなっていることでしょう。歯石は雑菌の塊なので、歯石が触れている歯肉は当然炎症を起こします。その歯肉炎は”歯石”という原因物質を取り除かない限り完治することはありません。

歯石を取ればいいのでは??

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だったら歯石を取れば良いじゃない!と思うかもしれませんが、歯石は特殊な器具を使わなければ取れないので、どんな大人しい犬でも歯全体を綺麗にするには全身麻酔が必要です。歳を重ねるごとに内臓機能は低下していくので、麻酔のリスクも高まります。高齢になると、歯石除去の麻酔すら受けられなくなる可能性があるのです。

ひどい歯肉炎で痛みや出血があると食事もまともに取れないくらいになってしまうので、歯石がひどく付いているようであれば、まずかかりつけの動物病院に相談してみてください。全身麻酔をかけられるかどうか検査してくれるかもしれません。

麻酔がかけられないとしても、用手で少しは取り除ける場合があるので、諦めずに相談してみてください。

内臓が原因?

口臭の原因が口の中でないとなると、もしかしたら内臓の疾患が原因かもしれません。人間でも胃が悪くなると口臭が気になるようになる、といいますよね。犬も同じで胃やその他、腎臓や肝臓を患っても独特な口臭を発することがあります。

ただの口臭とは思わず、いつもと違うかな?と感じたら、かかりつけの動物病院へ行って相談してみてください。血液検査や全身の超音波をしてみると、今まで気づかなかった病気が見つかるかもしれません。

ただし、なかなか口臭だけでは気が付かないケースが多いので、シニアと呼ばれる年齢に達したら、半年でも1年毎でも良いので定期的に血液検査などの全身チェックをすることをオススメします

歳だから仕方ない?

高齢になると、鼻は渇き、眼も潤いを失いくぼんで見えてきますよね。実は口の中も乾きやすくなり、唾液の量も減ります。そのせいで雑菌が繁殖しやすくなり、口臭が目立ってくることがあります。これは病気ではなく、仕方のないことですので見過ごしてあげましょう。

まずは病気を疑って

口臭が変わったり、ひどくなった時には、まず病気を疑ってください。歳だから仕方ないわ!と放っておくと、病気がどんどんと進行していってしまうかもしれません。気になる事があればすぐにかかりつけの動物病院で診てもらい、どこにも異常がないようであれば、歳のせいね。と理解してあげましょう。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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