2016年6月9日更新

【動物看護士が解説】食事で肥満予防、歯石予防ができるって本当?

愛犬が太ってしまったときはダイエット、歯石が溜まってしまったときは歯磨き。なんとか改善してあげたい、と思う気持ちは山々ですが、毎日コツコツとやらなくてはいけないので少し面倒に思えたりしますよね。ダイエットや歯石予防、毎日の食事が改善に役立ってくれればとても楽だと思いませんか?

食事で予防、改善することができる!

実は動物病院で販売されている療法食の中に、ダイエット食や、歯石予防に役立つ食事があることはご存知ですか?毎日長めの散歩をしたり、毎晩歯磨きをしたり…意外に大変な作業ですよね。

毎日の食事が代わりになってくれれば、手間も省けてとても楽ですし、食事+予防に取り組めば、効果がもっと期待できるかもしれません。

ダイエットに役立つ食事をご紹介!

犬のダイエットといえば、運動や食事制限ですよね。一般のフードには低カロリーなものは少なく、ダイエットをするとなると食事の一回量を減らすことで体重減少を目指すことになります。

そうすると空腹感から、いたずらが多くなったり、吠えて食事を催促し続けたり。結局これに負けて追加のご飯をあげてしまい、ダイエットは失敗…という飼い主さんも多くいたことでしょう。

ここからご紹介するダイエット食は、動物病院で扱う体重減少を目的とした療法食です。効果があるものばかりですので、愛犬を痩せさせたい!と思っている飼い主さんは是非試してみて下さい。

メタボリックス(ヒルズ)

オススメのダイエット食は、その名もメタボリックス。ストレートな名前でわかりやすいですよね。メタボリックスはなんといっても低カロリーで嗜好性が高く、気に入って食べてくれる犬が多くいます。

療法食=美味しくない、が定番で、食べさせたいのになかなか食べてくれない、という悩みをもつ飼い主さんが多くいたと思いますが、メタボリックスはほとんどの犬たちが気に入って食べてくれるフードです。

また、ダイエット食に多いのが、繊維質を多く使い、量を増してカロリーを抑えるというやり方。間違った方法ではありませんが、このようなフードだと便の量がいきなり増えたり、粉のようなポロポロとすぐに崩れる便になり、処理が大変になることがあります。メタボリックスは便の状態もあまり変わらないので、本当にオススメです。

メタボリックスのおやつもあるので、普段決まった時間におやつをあげている飼い主さんは、そのおやつをメタボリックスのおやつにすることで、更にダイエット効果が見込めるかもしれませんよ。

歯石予防に役立つ食事をご紹介!

一度付いてしまった歯石は、動物病院で全身麻酔をかけて綺麗にするしか方法がありません。歯石にしないためには、ネバネバとした歯垢の状態で除去することが大切です。とはいえ、毎日歯磨きをするのは大変…。歯磨きガムも一瞬で食べ終えてしまうし、まるで効果なし。
そこで役立つのがこのフードです。

t/d (ヒルズ)

t/dはフードの粒が特殊な構造になっており、噛んだ時に歯垢や小さな歯石を除去してくれます。急いで丸呑みして食べるような犬には向いていませんが、いつも食事をするときはパリパリとフードを噛むような音がしている犬にはとてもオススメです。

残念ながら大きな歯石に効果はありませんが、歯石になりかけているものや、歯にへばりついた歯垢には効果があります。元々歯石が多く付着している犬に食べさせる場合は、まず歯石除去で完全に歯を綺麗にしてから食べさせることをオススメします。

また、粒の大きさには体格に合わせて2種類選べるようになっており、チワワポメラニアンなど口の小さな犬も無理なく食べることができます。


※100%除去できるわけではなく、普通のフードに比べると歯石予防に役に立つということです。

気になったら…

療法食なので、一般のフードよりも少しお高いですが試してみる価値はあると思います。肥満や歯石に悩んでいる飼い主さんは、まずかかりつけの動物病院の先生に相談し、サンプルをもらってみると良いでしょう。しっかり食べてくれて、お腹の調子も良いようなら継続的に食べさせてみて下さいね。

当然ながら、どちらも食事だけで痩せる、歯に歯石が一つもない、というのは無理です。本気でダイエットや歯石予防を考えているのであれば、食事と+αを頑張って続けてくださいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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