2017年6月7日更新

自宅でできる?犬の爪切りを画像つきで動物看護士が徹底解説!

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

室内飼いの犬が多くなった今、室内で気になることといえば犬の足音だと感じている人も多いでしょう。ペット可の物件であってもクッションフロアまで完備してくれている家はまだ少なく、爪とフローリングがぶつかる、あの”カツカツ音”が一度気になり出すと止まらなくなりませんか?爪を切れば少しは軽減するものの、頻繁に切るのは難しい…。そんなあなたに自宅でできる愛犬の爪の切り方をお伝えします。

 

時間とお金がかかる

爪切りをしてくれる場所といえば、トリミングサロンか動物病院でしょう。とはいえ、無料でやってくれるわけではないし、行くために時間もかかります。自宅でケアすることが出来れば、気になったその時に、爪を切ることが出来ますよ。

爪を切る前に

自宅でやってみよう!と思ったそこのあなた、実際に爪を切る前に確認してほしいことがあります。
いくつかのポイントに分けて、お伝えします。

爪や手先が触れる?

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トリミングサロンや、動物病院では、いつも良い子!と言われるから大丈夫。と思っていても、家ではとてつもなく強い力で抵抗することがあるかもしれません。

トリマーさんや、獣医の先生、看護師さんたちはプロですから、抵抗してもうまくかわして素早く作業をします。そうすると犬たちも諦めて、良い子に作業をさせてくれることが多いですが、飼い主さんが抵抗されてオドオドして隙があるとすぐに逃げ出してしまいます。家の中では、抵抗してもやる、は通用しませんから、爪切りは怖いことと思わせないように少しずつ慣れさせてあげましょう。

前置きが長くなりましたが、まず愛犬と触れ合って、手先や爪を触って嫌がるかどうか試してみて下さい。嫌がるのであれば、まず手先を触ることから慣れさせてあげましょう。

手先を触って、抵抗される前におやつ。
手先を触って、抵抗される前におやつ…

これをひたすら繰り返せば、手先を触っても嫌がらなくなります。
注意してほしいのは、抵抗してからおやつをあげると、抵抗したこと=おやつがもらえるサインと勘違いしてしまいますので気をつけましょう。

お手が出来る子や、手先が触れる子は、手先を手のひらでぎゅっと握ったり、毛をかき分けて爪の根元を撫でたりしてみましょう。出来たら、褒めておやつ。ほめておやつ…の繰り返しです。

爪の根元が触れたら、一本一本の爪の根元を親指と人差し指で軽く挟んでみましょう。

器具は怖くない?

手先や爪を触れることに慣れたら、次は爪切りやヤスリを出してみましょう。

ここでも大事なのは、器具が嫌なものと覚えさせないことです。例えば爪切りを嗅いだらおやつ、持って顔の前に出しても逃げなければおやつ、爪に当てて嫌がらなければおやつ、といったように、爪切りやヤスリと友達になれるよう教え込んでください

痛くない体制を

最後に頑張らなくてはいけないのは、飼い主さん。恥ずかしいかもしれませんが、四つん這いになって手を前に出したり、横に出したり、後ろに引いたり…いろんな体制をとって見てください。

飼い主さんの体が痛くないところが、愛犬の痛くないところです

爪を切ることに集中してしまうと、犬に痛い体勢、無理な体勢を取らせてしまうことも多くあります。どの位置に腕があれば痛くないのかをよく考えながら、自分の体験を元にしながら気遣ってあげられるようになりましょう。

 

爪の切り方


手先や器具に慣れることができたら、ついに爪切りの作業に入ります。

準備するもの

・爪切り、ヤスリ
・コットン(止血用)

切り方

①毛をかき分けて、爪の根元がみえるようにする

白い爪であれば、毛をかき分けることで血管があるところとないところでの色の境目がきちんと目視できるようになり、切りすぎを防止できます。
黒い爪だと色の違いを見ることはできませんが、きちんとかき分けてください。

②利き手で爪切りを当て、反対の手できちんと切る爪の根元を固定します。

爪の根元を支えないと爪自体がブレてしまい、切るときに痛みを感じることがあります。

③爪の先から切っていきます

白い爪であれば、血管の少し手前までを一気に切ってしまって構いません。あまりギリギリに切ると、ヤスリがけした時や、散歩で爪が削れた時に出血してしまう可能性があるので、余裕をもたせて切ってください。
黒い爪はどこまで血管が伸びているのかわからないので、爪の先端から少しずつ切っていきます。スライスするように少しずつ進んでいくのは難しいので、爪の角を落とすようにして切っていきます。
爪の断面に色の違う組織(血管)が見えたらそれ以上切るのはやめてください。

④やすりで角を落とします

最後にヤスリで角を落としてあげてください。必ずやらなくてはいけない作業ではありませんが、角をそのままにしておくと飼い主さんが抱いた時に怪我をしたり、散歩中に角を引っ掛けてしまうと爪が割れてしまうことがありますので、なるべく丸くヤスリがけしてあげてください。

狼爪を切るのも忘れずに


プードルの多くは狼爪をカットしてありますが、その他の犬種は大抵そのままにしてありますので忘れずに爪切りをしてあげてください。
前足の内側、少し体の方へ上に上がったところに生えている、人間でいう親指のような部分です。
後ろ足にも狼爪がある犬もいますので、腕を撫でるようにして確かめてみてください。

もしも出血してしまったら?


失敗して切り過ぎてしまったら、コットンで圧迫止血してください。爪の先をぐっと抑えればいずれ止まります。
圧迫止血でも止まらないほど切ってしまった場合は、動物病院に連絡し専用の止血剤で止血してもらいましょう。

いかがでしたか?


ここまで読んでみて、爪切りは出来そうですか?やっぱり切るのは怖い!という方は頻繁にトリミングサロンや動物病院にお願いするのも良いでしょう。切るのは怖いけどヤスリくらいなら…と思えるのであれば、プロに短く切ってもらったあと、2、3日おきに頻繁に爪をヤスリがけしてあげれば短い爪を保つことができますよ。この場合は角を丸くする程度ではなく、ある程度削って無くすイメージでヤスリがけしてあげてくださいね。

 
 

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