2016年6月8日更新

【動物看護士が解説】自宅でシャンプーできる猫に育てる!時期ややり方を徹底解説!

猫は水が嫌い、とよく言いますよね。稀に水遊びが好きな猫を見かけることはありますが、ほとんどの猫は水が嫌いです。普段の生活では関係ないものの、体が汚れたりしてシャンプーしたいと思った時が困りもの。水に慣れた猫にする為には、子猫の時からの教育が必要なのです。

そもそも猫にシャンプーは必要か?

猫は綺麗好きで、1日に何度も毛づくろいをして体のケアをしていますよね。少しくらい体が汚れても、舐めとってしまえば綺麗になるのでシャンプーは必要ないと考えている飼い主さんも多くいることでしょう。

確かにそれでも問題はないのですが、例えば病気になって吐物や水便がこびりついてしまったり、外へ散歩へ出している猫であれば怪我をしてその傷が膿んで毛が汚れたりすると、舐めとるのはかなり不衛生です。やはりこういう時に役に立つのがシャンプー。いざ、何かあった時の為に、シャンプーが出来る猫にしてあげられると楽なのです。

猫のシャンプーはいつから?

シャンプーが出来る猫にする、容易な方法は子猫のうちから水に慣れさせるということ。ペットショップで購入した猫の場合であれば、家に迎え入れた時からシャンプーは可能です。

犬と違って、猫でよくあるパターンは庭で子猫が産まれていて引き取ったなどの、かなり早い時期での迎え入れです。親猫がいる場合は離乳が完了するまでは洗ってはいけません。人工の匂いがつくと育児放棄の原因になりますので、注意してください。

親猫がおらず、子猫だけの場合は大体2ヶ月あたりまでは、ぬるま湯で流す程度にし、それ以降はシャンプーを使ってしっかりと洗ってあげましょう。

子猫のシャンプーの仕方(2カ月齢以下)

洗面器などにお湯をためて、そこで洗います。子猫を片手でしっかりと支え(すくいあげるように持ち、人差し指をたすきをかけるような形で持つと安定します)、足先からゆっくりと入れていきます。

目や耳がまだ完全に機能していないような月齢の猫は、特に注意して行ってください。

体がお湯に浸かったら、もう片方の手でお湯をかけながら体を温めます。温めると毛や皮膚の汚れが浮き上がって取れやすくなります。
ある程度温まったら、毛を優しく逆撫でするようにしたり、少し背中を揉んだりして洗いましょう。

洗い終わったらゆっくりとお湯からだし、綺麗なお湯で掛け湯をしたら終わりです。この時、シャワーや蛇口からそのままお湯をかけないようにしてください。子猫には刺激が強すぎます。

タオルで優しく包んでタオルドライして、弱温風で乾かしましょう。強く皮膚を擦ると傷付いて、最悪剥がれることがありますので注意してください。

子猫のシャンプーの仕方(2カ月齢以上)

ある程度の体が大きくなれば、シャワーを使ってシャンプーすることができます。いきなり強いシャワーを当てると嫌がるので、弱いシャワーから慣れさせてあげましょう。どうしてもシャワーを嫌がる場合は、蛇口から少しずつお湯をかけてシャンプーしましょう。

犬と違って、猫は逃げ出す場合があるので、必ず片手で体を支えながらシャンプーをしましょう。抱え方は上記と一緒です。下からすくい上げるようにして、人差し指でたすき掛けをすると安定します。

シャンプー嫌いにさせないポイント

顔は洗わない

顔には非常に敏感なヒゲが生え揃っており、そこを触られるのを極端に嫌がります。顔を洗われたくないが為に、シャンプーを全力で嫌がる猫もいるのでその為に体を洗えないのは非常に勿体ないので、最初から顔は洗わないと決めましょう。

顔が汚れてどうしようもない場合は、蒸しタオルで浮かせて、ブラッシングで汚れを取り除きましょう。

”弱”を徹底する


シャワーもドライヤーも”弱”にしましょう。なかなか毛に水が浸透しなくて強いシャワーでいっきに濡らしたくもなりますが、音や圧で嫌いになる可能性がありますので、シャンプー嫌いの猫にしたくなかったら、弱を徹底しましょう。

タオルドライをきちんとする

ドライヤーが嫌いな猫も多く、濡れたまま放置しがちですが、皮膚が悪くなる可能性がある為お勧めできません。少しでもドライヤーの時間を短くする為にも、タオルドライはきっちりしましょう。

シャンプー嫌いの成猫は?

猫にとってシャンプーはあまり頻繁に行うことではありませんが、何かあった時に出来ないと困ることもあります。是非子猫のうちから慣れさせて、シャンプー好きの猫に育ててあげてください。

成猫をシャンプー好きにすることは難しく、無理にやろうとすると余計に嫌いになってしまうことがあります。そんな猫をシャンプーしたい!と思った時はかかりつけの動物病院に相談してみてください。逃げたり暴れたりしてしまう猫は薬で鎮静を使ってシャンプーすることが出来ます。

鎮静と聞くと怖いイメージがあると思いますが、猫が眠っている間に全ての作業を終わらせることができるので、怒らせながらやるよりもストレスが少なく行うことができますよ。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

関連記事

猫はなぜお風呂を嫌がるの?猫をお風呂に入れるコツと注意点とは?

お風呂を嫌がる猫はとても多いものです。これは、猫の祖先であるリビアヤマネコの生態によるものだと考えられています。 猫をお風呂に入れる際は、あまり無理をせず、猫の体調を見ながら丁寧に行い……

猫の毛と皮膚のチェック

抜け毛の季節です!猫のブラッシングの必要性と方法について

1年に2回、毛のある猫に訪れるのが抜け毛の増える換毛期です。猫も犬同様に換毛期があり、アンダーコートと言われる毛の一番下側に生えているふわふわの毛が抜けたり生えたりすることで体温調整をしてい……

猫のシャンプー

できれば毎日行いたい猫のグルーミング。猫にグルーミングが必要な理由とは? 

猫を飼っている飼い主さんにとって大切な日課になるグルーミング。猫に元気で長生きしてもらうためには不可欠なケアのひとつです。 しかしながら猫は元より舌を使って自分で毛づくろいできる動物な……

猫のシャンプー

風呂嫌いの猫をお風呂に入れるには? 猫の汚れを落とす方法

砂漠出身のせいなのか、大抵の猫は体が濡れることを嫌がります。ましてはお風呂やシャワーなど、もってのほかと思っているのではないでしょうか? 猫をお風呂に入れる度に猫とバトルになってしまい……

猫のシャンプー

【動物看護士が解説】猫はシャンプーしなくても良い?自宅で出来るケアとは?

猫は綺麗好きで有名で、お風呂に入れなくても体臭がほとんどないのでとても楽ですよね。しかし、あまりにもケアしないままだと乾燥や汚れで皮膚が悪くなってしまうこともあります。水が嫌いな猫をお風呂に……

猫のシャンプー

猫のお手入れ『耳掻き・ブラッシング・シャンプー』

猫のグルーミング、本当に必要? 猫は基本的に自分で毛の手入れをしますが、換毛期の猫や長毛の猫はグルーミングの際に毛球症になりやすく、最悪の場合手術をして取り出す必要性が出てきます。 ……

猫のシャンプー

【動物看護士が解説】自宅でシャンプーできる猫に育てる!時期ややり方を徹底解説!

猫は水が嫌い、とよく言いますよね。稀に水遊びが好きな猫を見かけることはありますが、ほとんどの猫は水が嫌いです。普段の生活では関係ないものの、体が汚れたりしてシャンプーしたいと思った時が困りも……

猫のシャンプー

風呂嫌いでも簡単! 獣医に聞いた、犬・猫を自宅で簡単にお風呂に入れるコツ

SNSや共有サイトで、気持ちよさそうにお風呂に入る犬や猫の動画が出回っていますが、獣医師で動物病院Rire(リール。東京都渋谷区)の橋本理沙院長は、「お風呂嫌いの犬や猫は少なくありません。で……

犬のシャンプー

猫の背中がベトベト!スタッドテイルに悩む飼い主さん必見の対策グッズとは?

愛猫の背中やしっぽの付け根周辺が油っぽくてベトベト、汚れもついて黒くなってしまう…そんな症状があればそれは猫のスタッドテイルと呼ばれるものです。 この記事ではスタッドテイルの原因と症状……

猫のシャンプー

猫のシャンプーに必要なもの・方法について

基本的に猫は身体を濡らすことを嫌います。 それは、祖先であるリビアヤマネコ(アフリカヤマネコ)は砂漠地帯の寒暖の差がある場所に生息していたため、身体を濡らすことで衰弱死をする恐れがある……

猫のトリミング

【動物看護士が解説】シニア猫の毛ヅヤを良くする方法は?

猫が高齢になってくると、寝てばかりいて毛づくろいの回数が減り、被毛に汚れなどが溜まった状態になります。そうすると被毛が束のように固まり、見た目が悪くなってしまいます。少しでも見た目を若々しく……

猫のシャンプー

猫にお風呂は必要?!猫のお風呂嫌いの理由とどうしてもお風呂に入れないといけない場合の対策方法

あなたの愛猫は、お風呂は好きですか? 一般的に猫はお風呂嫌いと言われています。「絶対に入らない!」と主張するネコちゃんも多いのではないでしょうか。 今回は猫とお風呂に関するあれこ……

猫のシャンプー

服部幸先生による「猫が快適に暮らすための環境づくり」。猫壱主催セミナーより

服部幸先生による「猫が快適に暮らすための環境づくり」。猫壱主催セミナーより セミナーの内容 第一部:スコティッシュ・フォールドと暮らした時に気をつける事 講師:矢崎春香 獣医師 ……

猫のニュース

【便利!】猫用抜け毛ブラシのおすすめ10選

換毛期の時はもちろん、そうでないときも、猫にブラッシングしてあげることはとても大切です。毛並を整えたり、つやを出したりするだけではなく、体についた汚れやほこりをとって清潔にしてあげるという意……

猫のシャンプー

猫のお手入れって何があるの?知っておきたい猫のお手入れの基本

猫は自分の体を自分で舐めてきれいにすることが出来る動物で、犬に比べてお手入れが簡単で、楽でいいのよ!と言う人も多くいると思いますが、それでも猫もある程度のお手入れは必要です。それではいったい……

猫のトリミング