2017年5月18日更新

【ペットシッターが解説】ゴールデンレトリバーとの暮らしで注意すること

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

 
 

ゴールデンレトリバーの性格と性質

性格


ゴールデンレトリバーは、大型犬の中でも長年の人気を誇る犬種です。とても穏やかでありながら、友好的なので、人とも犬とも仲良くなることができます。どんな人にも愛想をふりまき、子供から高齢者まであっという間に仲良くなってしまうという優しい性格を持っています。

ゴールデンレトリバーは大型犬ですが、その穏やかな性格から番犬に向いているとは言えません。また、とても賢く、忠実でトレーニングはしやすいものですが、見知らぬ人にまでついていってしまうほどの社交的な面を持っています

ゴールデンレトリバーは、人が大好きだからこそ、さみしがりやの面も持っています。家族と一緒に過ごす時間を大切にしますので、1頭で過ごすことは苦手です。天真爛漫で遊ぶことも大好きですので、家族と遊ぶ時間や他の犬や猫と共に過ごす時間が大好きなのです。もちろん、他の動物と過ごすにあたって、しつけも大切になります。

性質


ゴールデンレトリバーは、体の大きさを考えて、子犬の頃からしつけをすることが大切になります。とても穏やかな性格を持っていますので、しつけもしやすい犬ですが、まれに攻撃性を持っている場合や、社会化の時期を逃してしまい、外の世界や他の人、犬との交流ができなかった場合があります。そのような場合は、専門家に相談しながら、トレーニングも根気よく行うことが必要になります。

ゴールデンレトリバーは、とても食欲旺盛ですので、肥満にも注意しなくてはいけません。栄養バランスのよい食事と、運動による体重管理がとても大切になります。家族の一員として過ごすことに喜びを感じる犬種だからこそ、散歩や食事、日々のコミュニケーションがとても大切になるのです。

ゴールデンレトリバーは、大型犬だからこそ、子犬の頃からのしつけ、散歩中のマナー、日々の手入れ、健康診断、高齢になった時の介護など、家族の協力が必要な犬種と言えます。人が大好きだからこそ、孤独が苦手な犬種でもあります。飼い始める前に、生活の様々な点や経済面などを考えて迎え入れるようにしてあげたいものです。

ゴールデンレトリバーの飼育の注意点

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室内環境

ゴールデンレトリバーは、寒さには比較的強い犬種ですが、夏の暑さはとても苦手です。ダブルコートの密集した被毛によって、熱がこもり、熱中症の危険性もとても高くなってしまいます。特に老犬は、注意が必要ですので、室内温度の管理がとても大切になります。

ゴールデンレトリバーは、夏の暑さに弱いため、室温を25℃前後に保つようにしましょう。湿度が高いと熱中症の危険性も高まりますので、エアコの冷房やドライ機能を調整するようにしましょう。

人が快適に過ごすことができる室温を設定しておけば、基本的には問題ありませんが、窓側など日差しが強い場所や、逆にエアコンの風が直接当たってしまうような場所は注意が必要です。特に高齢でほとんど同じスペースにいる場合は、注意しましょう。

冬は暖房を使うとともに、ベッド周りに毛布などを置いてあげるとよいでしょう。ゴールデンレトリバーは、雪の中を走り回るほど、寒さには強いものですが、老犬や子犬は体調を崩してしまうことがあります。また、外にお散歩に行った場合、室内との温度差によって、体調を崩してしまうこともありますので、特に注意しましょう

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ゴールデンレトリバーは、人や他の犬、動物と遊ぶことが大好きでお部屋の中を思いっきり走り回ることも少なくありません。しかし、室内ではしゃぎすぎると、股関節の発達に影響を与えてしまったり、ケガをしてしまうこともあります。特に子犬の頃は関節への負担に注意しなくてはいけません。

ゴールデンレトリバーの体に負担をかけないように、まずはフローリング対策をするようにしましょう。一緒に過ごすスペースにはカーペットやペット専用の滑り止めつきマットを敷く、コルクマットを敷くとよいでしょう。

また、子犬の頃から、遊ぶスペースや休むスペースをしっかり分けておき、遊ぶスペースだけにマットを敷いておくこともよいでしょう。特に換毛期にはよく毛が抜けますので、衛生面でも、専用のマットを敷いておくと安心です。

家具の配置

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ゴールデンレトリバーは、頭がよく、穏やかな性格をしている為、しつけもしやすく、リーダーとの関係性がうまくできていれば短い期間でうまくいくことが多いものです。一方、遊びが大好きで天真爛漫な面を持っている為、お部屋の中で自由にしていると、子犬のうちにあちこちでトイレをしてしまい、しつけがうまくできないということもあります。また、たくさん遊んでいるうちに、おもちゃやボール、人間の食べ物など誤飲してしまう危険性もあります

ゴールデンレトリバーと暮らす場合、まずは普段からケージやサークルで過ごす習慣を作りましょう。夜、寝る際は、一緒のベッドではなく、その中で休むことを徹底させます。本来、犬は、落ち着く巣穴をパーソナルスペースとして休んでいたものです。ゴールデンレトリバーも、自分が安心できるスペースを持つことで日ごろからメリハリのある生活を送ることができるようになります。また、来客時や留守番時、愛犬から目を離さなくてはいけない時も安心です。

サークルの中には、ベッドやトイレ、食事場所と水飲みを入れておくとよいでしょう。ゴールデンレトリバーは、家族と一緒に過ごすことが大好きな犬ですので、リビングなど家族の目が届くところに設置してあげるとよいでしょう。ただし、暑さには弱い犬種ですので、直射日光やエアコンの風が直接当たるような場所は避けましょう。

運動

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ゴールデンレトリバーにとって、運動はとっても大切です。散歩も大好きですので、毎日30分から1時間、朝夕の2回連れていくことが理想です。人や犬と交流が大好きな犬種ですので、コースを定期的に変えるなど、様々な経験をさせてあげることでさらに楽しみも増えます。

ゴールデンレトリバーの運動量は多く、散歩だけでも不十分ともいえます。その為、普通の歩き、早歩き、ボールやディスクを使って思いっきり走る運動、犬の歩調速度を変えながら、効率的に運動をしてあげることが大切になります。こういった様々な動きを取り入れることで、筋肉の発達もより促すことができるようになります。

公園などで思いっきり走らせたり、定期的にドッグランに行くなどして運動をすることは大切になります。しかし、骨格がしっかり出来上がるまでは、適度な運動量で制限し、関節を痛めないように注意しましょう。また、水遊びも大好きですので、海辺のレジャーなどに一緒に行き、ロングリードを使って走らせてみることもよい運動になるでしょう。

しつけ

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ゴールデンレトリバーは、とても賢い犬種ではありますが、子犬の頃はやんちゃで遊ぶことが大好きです。家族の中でどんなしつけをしていくか、言葉やルールは統一するようにしっかりと話し合うようにしましょう。人によって、指示する言葉やルールが異なると、犬も混乱し、リーダーとの関係が崩れてしまいます。しっかりと話し合いをするようにしましょう。

リーダーとの関係を作るうえで、マズルコントロールやホールドスチールがあります。嫌がったからと言ってやめてしまうと、立場が逆転してしまいます。お散歩でのリーダーウォークや、基礎服従といったものに関しても、リーダーの指示のもとに犬が動くようなしつけを行います。穏やかな性格のゴールデンレトリバーですが、やはり大型犬です。パワーがありますので、指示を出す際は毅然とした態度で行うことが大切になります。

普段の遊びの中にトレーニングを入れていくこともよいでしょう。引っ張りっこやボール投げは、必ずリーダーが勝って終わることをルールにします。ボールやフリスビーを、ご褒美の遊びとして与えることもよいでしょう。たくさんコミュニケーションをとりながらしつけを行うことで、喜びがさらに増していきます。明るい性格を持った犬種ならではの楽しいしつけを普段から取り入れていくとよいでしょう。

 

ゴールデンレトリバーのケア方法

ブラッシング

ゴールデンレトリバーは、太い上毛と細い下毛からなるダブルコートで覆われている為、日々のブラッシングがとても大切になります。特に換毛期は、どんどん毛が抜けるので、ブラッシングしないと、皮膚病につながってしまうこともあります。毛並みを整えるだけでなく、新陳代謝を促したり、病気の早期発見につながることもあります。

ゴールデンレトリバーのブラッシングは、まずはスリッカーで下毛を取り除き、その後コームをかけていきます。しっぽの周辺などは、ピンブラシで毛並みを整えてあげてもよいでしょう。子犬であれば、獣毛ブラシやラバーブラシなどを使って、ブラッシングが嫌にならないよう日々行うとよいでしょう。

ゴールデンレトリバーは、毛玉ができてしまうと、取り除くことに苦労します。万が一できてしまった時や、優しくほぐしながらスリッカーを使い、取り除いてから優しくコームをかけるようにしましょう。

爪切り

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ゴールデンレトリーバーは、運動や散歩をしていると、比較的爪が削れてきます。しかし、あまり運動する機会がないと、やはり爪は伸びてくるものです。そのままにしておくと、根本から折れてしまったり、肉球に刺さってしまうこともあります。また、細菌が侵入して病気につながってしまうこともあるので注意が必要です。

ゴールデンレトリバーの爪切りは、犬専用の爪切りで少しずつ切っていきましょう。爪の中に走っている血管や神経は、白い爪の場合見ることができますが、黒い爪はなかなか見えません。大型犬の爪切りは、慣れていないと難しい場合もありますので、不安な場合は、獣医師に相談するとよいでしょう。

ゴールデンレトリバーは、子犬の頃から爪切りを行う習慣をもつとよいでしょう。無理に押さえつけたり、血管を切って痛い思いをしないように、最初は爪切り自体に慣らすとよいでしょう。その後は、1本だけ切って終わりにするなど、少しずつ慣らしていくことが大切になります。

耳掃除

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ゴールデンレトリバーは、垂れ耳の為、汚れが溜まりやすく耳のトラブルも起こりやすいものです。週1回程度は、こまめに耳掃除をして耳のチェックをするようにしましょう。ただし、耳掃除によって、耳垢が押し込んでしまったり、耳の皮膚を傷つけて外耳炎などを悪化させてしまうこともあります。

耳の皮膚が赤くなっていたり、黒い耳垢が出る場合、またにおいが気になった場合は、外耳炎や細菌感染などの疑いがあります。また、耳をかゆがったり、頭を振っている場合は耳ダニ感染の可能性もありますので、早めに獣医師に見てもらうようにしましょう。

普段の耳掃除は、週に1回程度、犬専用のイヤークリーナーを使って行いましょう。耳の中に数滴垂らして、付け根をもち、クチュクチュとマッサージするように揉み、浮き出てきた汚れを拭き取る程度で十分です。拭き取りをする際も、コットンやガーゼを指に巻き付けるなどして、丁寧に拭き取るようにしましょう。

目の手入れ

ゴールデンレトリバーの目の手入れも普段の健康チェックの一環として行いたいものです。普段から目の周りを清潔に保つ為に、濡らしたコットンなどで優しく目の周りを拭きとってあげましょう。目やにが出ている時は特に丁寧にふき取ってあげるようにしましょう。

ゴールデンレトリバーは、外で運動することが大好きです。運動中に目にゴミが入った場合に涙が増えることがあります。また、すでに結膜炎や角膜炎など目の病気になっている場合もあります。またアレルギーなどで、目の周りの皮膚が赤くなっていたり、涙が多く出ることもあります。気になる症状がある場合は、早めに獣医に相談するようにしましょう。

歯磨き

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ゴールデンレトリバーの歯磨きは、週1回程度は行うようにしましょう。子犬の頃から少しずつ歯磨きのトレーニングを行い、習慣にしていくことが大切です。犬の歯周病はとても多く、歯垢がたまり、やがて歯石になると除去もとても大変です。普段からしっかりと歯磨きをして、口の中を清潔に保つことは、異常にも早く気づくことができ、歯周病予防につながります。

歯磨きを嫌がる場合は、ガーゼや専用の歯磨きシートを指に巻いて、歯の汚れを拭き取ってあげることで少しずつ歯磨きの習慣を作っていきましょう。また、デンタルガムや歯磨きロープを普段から与えることで歯垢がたまることを予防することもできます。もちろん、しっかりと磨くことができるようになればそれに越したことはありません。ペット歯ブラシや子供用歯ブラシを使って、歯を丁寧に磨いてあげましょう。

ゴールデンレトリバーがかかりやすい病気

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股関節形成不全

股関節形成不全は、主に遺伝的な原因によってゴールデンレトリバーは起こりやすいと言われています。遺伝的な要因がありますので、症状は子犬の頃に出てきます。普段から歩き方に注意し、ふらつくような動きがあったり、座り方がおかしいと感じた場合は、早めに検査してもらうことが大切になります。

早期発見早期治療が行える病気で、その後の生活環境にまで影響します。遊ぶことが大好きなゴールデンレトリバーは、お部屋の中で走り回ることも多くあります。関節に負担をかけない為にも、床を滑りにくくする、肥満予防に努めるなどしていきましょう。

悪性リンパ腫

体の中のリンパのあちこちに腫れが現れ、がん化してしまう悪性リンパ腫は、原因が解明されていませんが、ゴールデンレトリバーに多くみられる病気のひとつです。多くは「多中心型リンパ腫」と言われ、体の表面のリンパ節のあちこちが腫れてしまいます。

食欲の低下、元気がなくなる、おう吐や下痢などの症状が続く場合、免疫力も低下してきます。原因がしっかり解明されていない為、定期的な健康診断などで早期発見し、治療を行うことが大切になります。日ごろから、愛犬の体のチェックを行い、気になる腫れなどがあれば、動物病院で検査をしてもらうようにしましょう。

子犬期の注意点

ゴールデンレトリバーの子犬はとにかくパワーがあり、どんどん成長していきます。世界中で人気がありますが、利口で穏やかな性格の持ち主ではありますが、しっかりとしつけをしなくてはどんどん問題行動も増えてしまいます。また、なかには遺伝的に攻撃性が出てしまう危険性もありますので、行動ひとつひとつを見て悪いことはその場で叱りたくさん褒めてあげることが大切です。

ゴールデンレトリバーは家族と一緒に過ごす時間をとても大切にします。たくさん遊ぶ時間と休む時間をしっかりと作るようにしましょう。パワフルで疲れ知らずと言いたくなるほど遊びが大好きな子犬だからこそ、飼い主さんが意識的に休ませる時間を作ることが必要になります。運動と睡眠のバランスを管理し、寝ている間は決して無理に起こさないようにしましょう。

ゴールデンレトリバーの子犬はなんでも齧ろうとしてしまったり、食べ物をいつでも食べようとする、おもちゃをくわえて放そうとしないというようなことが多くあります。また、水も大好きでこれらはすべて本能的なものです。誤飲誤食には十分注意しましょう。普段からのしつけはもちろんですが、かじられてはいけない物は片づけてから外出する、サークルやハウスで留守番させる習慣をつける、家族の食べ物を与えないなど、一つ一つの行動を徹底するようにしましょう。

シニア期の注意点


活発なゴールデンレトリバーですが、大型犬ゆえに7歳ともなれば老化が始まることもあります。シニアになると、やはりその運動量は減ってきます。様々な病気や関節の傷みなどが出てきやすい老犬ですので、愛犬のペースに合わせて適度に運動するようにしましょう。愛犬の体調管理として、定期的な健康診断に通うなど、病気の早期発見も大切です。

もともと運動することや家族の為に働くことが大好きな犬種ですので、ずっと家に閉じこもっているとストレスがたまってしまいます。短時間であっても外の空気を吸ったり、運動をすることは気分転換となり血行もよくなります。脳の活性化、代謝アップにもつながりますので可能な範囲で散歩に行くとよいでしょう。また、散歩の際はハーネスを使うなどして関節などに負担を与えないようにしましょう。

食べることが大好きなゴールデンレトリバーですが、老犬となると消化機能も低下してきます。吸収率も悪くなる為痩せてくることもありますが、味覚自体が変化することや歯周病などを起こすこともあります。シニア用フードに切り替え、愛犬が食べやすい食事を見直すようにしましょう。

季節ごとの注意点

ゴールデンレトリバーにとって春先はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。子犬や老犬は特に注意しましょう。春になると外にお出かけすることも多くなります。しかし一方で、ノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。

春は狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので必ず受けるようにしましょう。また、地域によりますが5月頃からは月1回フィラリア症の予防薬、ノミダニ予防薬が必要になります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。

ゴールデンレトリバーにとって春から夏は換毛期にあたります。1年を通して抜け毛が多い犬種ですが、この時期は特に抜け毛がとても多くなりますのでしっかりブラッシングを行いましょう。抜け毛や死毛をそのままにしておくことは、皮膚炎の原因にもなってしまいますので、ブラッシングしながら皮膚のチェックをすることも大切になります。

ゴールデンレトリバーはダブルコートで暑さにとても弱いと言われています。夏は特に熱中症に注意しなくてはいけません。しかし、冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。人間が快適に過ごすことができる温度が適温ですので、エアコンを上手に活用して快適な室温を保つようにしましょう。また、ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていると熱中症の危険が高まります。置き場所を改めて確認するようにしましょう。

遊ぶことや運動が大好きなゴールデンレトリバーですが、夏は運動中の熱中症にも注意しなくてはいけません。特に子犬や老犬は注意が必要です。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。また、お散歩の間も適度に休憩を入れる、水分補給をさせるなど、水が大好きな特性を生かして水浴びさせるなど、体調管理に気を付けましょう。

散歩の後のブラッシングなど、被毛の手入れも徹底して行いましょう。湿度の高い夏は皮膚トラブルを起こしやすくなります。汚れと湿気で皮膚に炎症が起きてしまうこともありますので、定期的なシャンプーとブラッシングをしっかり行いましょう。

秋は、気温が下がって春と同じくゴールデンレトリバーにとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けて体力を回復させておきたい季節でもありますが注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、欲しがるままに与えていると、肥満になってしまってしまいます。気温も下がって、お散歩も気持ちよい季節です。運動が大好きなゴールデンレトリバーの為にも、お散歩や運動の機会を増やし、筋力アップ・肥満予防に努めましょう。

また、外に行く機会が多くなる季節です。春夏と同様に、秋になってもフィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。春ほどの量にはならないものの冬に向けて毛が生え変わり抜け毛多くなる季節です。また、乾燥が始まる季節でもありますので、お散歩後のブラッシングも念入りに行ってあげるとよいでしょう。

雪の中で遊ぶことが大好きなほど寒さには強いゴールデンレトリバーですが、子犬や老犬は体の冷えによる体調不良に注意しましょう。室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房を使って室内の温度に十分注意しましょう。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

暖房器具を使用すると、気づかないうちに体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。ゴールデンレトリバーの子犬は非常に好奇心旺盛で様々な物に興味を持ってしまいます。危険な物は片づけておくようにしましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

股関節形成不全

股関節形成不全は、ゴールデンレトリバーの子犬に多い先天的な股関節の病気です。先天的に亜脱臼を起こしていますが、進行していき関節炎を起こしたり、ぐらぐらと不安定な股関節になってしまいます。股関節形成不全は、その症状によって軽度から重度まで進行具合は異なりますが、おすわりができない、腰を振るような歩き方や跳ねて歩くような動きが見えた時は注意が必要です。成長と共に症状が現れる為、一旦症状が落ち着くこともありますが、関節炎で運動自体を嫌がってしまうようなこともあります。

先天的な病気であるため、獣医師と相談しながら病気と付き合い、場合によっては手術を行うなどの治療方針を考えていきます。成長段階にある子犬の骨は、毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。日々の生活の中で、関節に負担をかけないようなお部屋の環境づくりをしていくことも大切です。

アレルギー性皮膚炎

ゴールデンレトリバーは皮膚炎を起こしやすい犬種です。アレルギー皮膚炎は、ノミ、ダニ、食べ物など、様々な原因で発症します。食べ物のアレルギーがある場合は食餌性皮膚炎、環境の場合はアトピー性皮膚炎と言いますが、まずが原因を特定することが必要になります。

どんどんかゆみがひどくなり、ゴールデンレトリバーのもともと弱い皮膚が炎症を起こしてします。また、かきむしることで二次感染にもつながりますので、清潔にしているのに皮膚をかゆがる様子や赤み、炎症を見つけた場合は早めに獣医師の診察をうけましょう。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

悪性リンパ腫

ラブラドールレトリバーは、悪性リンパ腫になりやすいと言われています。特に造血器腫瘍の中では多い腫瘍と言われていますが、リンパ節が腫れることで症状が出てきます。肝臓や脾臓、骨髄へと広がる全身性の病気であるため再発率もとても高くなります。

症状が進行してくると、元気がなくなる、食欲低下、様々な症状が出てきますが、そのままにしておくと数週間で亡くなってしまいます。抗がん剤による化学療法などで腫瘍が小さくなることもありますので、獣医師とよく相談することが大切です。穏やかに暮らせるように一緒に過ごす時間も大切にしてあげましょう。

骨肉腫

ゴールデンレトリバーなどの大型犬の足に多く発症する病気で、骨の腫瘍のほとんどを占める悪性腫瘍ですが、転移する確率がとても高く症状が悪化しやすいものです。高齢になって発症することが多く、腫瘍のできた足を引きずって歩いたり、痛みや腫れが出てくるようになります。

転移率がとても高い病気ゆえに、手術を行っても根治する確率は低いと言われています。痛みをいかに和らげるか、抗癌剤を用いるかなど、獣医師とよく相談しながら、時間を穏やかに過ごすことが大切になります。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

まずはゴールデンレトリバーの体全体を触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

体全体を触ることに慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。特に梅雨の時期は、じめじめしていますので皮膚炎には注意が必要です。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすいゴールデンレトリバーですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。運動が大好きですので、散歩後は体全体に傷がないかを見てあげるようにしましょう。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

ゴールデンレトリバーは、飼い主さんとのアイコンタクトが大好きです。普段から健康な目の輝きを見てあげましょう。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの異常があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。

ゴールデンレトリバーの耳は垂れ耳の為、汚れやすいものです。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また丁寧に耳掃除をしようとしたあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーによって引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に老犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

 
 

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