2016年6月24日更新

【ペットシッターが解説】ボーダーコリーとの暮らしで注意すること

ボーダーコリーの性格と性質

性格


ボーダーコリーは、人にも犬にフレンドリーでその賢さからも人気の犬種です。もともと、有名な牧羊犬の犬種ということもあり、その運動能力と体力、パワーには驚くべきものがあります。

ボーダーコリーの賢さは、人間の2、3歳ほどの子供に匹敵すると言われ、特に子犬から1年までの過ごし方でその性格も大きく変わってしまうと言われています。とてもかわいい子犬の頃ですが、その時期に甘やかして育ててしまうと、欲求ばかりが強くなり、攻撃的になってしまう場合もあります。一方、よいことと悪いことをしっかりとわきまえ、しつけを行うと、非常に賢いパートナーとなってくれるのです。

ボーダーコリーは、運動や遊びも大好きで、子供の遊び相手もよくしてくれます。フリスビードッグとしても、有名でコミュニケーションを取りながら遊ぶことが大好きです。たくさんの遊びの中で、多くの指示が言葉にもしっかり反応するという賢さを持っています。

性質


ボーダーコリーの体はとても優雅な体形をしています。作業意欲も運動能力も高いボーダーコリーは、スニークスタイルという歩き方が特徴的です。忍び足をするように姿勢を低くし、動きます。走り出すと、非常に早く、身体自体が速く走ることができる身体になっているのです。

牧羊犬である為、リーダーに対してとても従順ですが、動くものや小動物に興奮することがあります。普段は責任感のあるボーダーコリーですが、動くものを見た時は、本能的に興奮してしまうことがあります。制止ができるようにしっかりとしつけておくことが大切になります。

ボーダーコリーの運動能力と頭のよさ、判断能力は日々のトレーニングがとても大切になります。競技会でもよく見られるボーダーコリーですが、運動ができないとストレスが溜まってしまいます。日頃から、犬の為に過ごす時間をしっかり取れる方や家族の協力なしではなかなか飼うことは難しくなるでしょう

ボーダーコリーの飼育の注意点

室内環境

ボーダーコリーは、普段、人が快適に過ごすことができる室温で特に問題ありませんが、夏の熱中症には十分注意しましょう。室温は25℃前後に保つことができるよう、エアコンを利用しましょう。

夏の熱中症は、命に関わります。ハウスやサークルが、窓際などにあると日差しが強く、熱中症の危険は高まります。愛犬が過ごすスペースの温度にも十分注意しましょう。また、万が一、停電などで冷房が切れてしまった時の為に、冷感マットなどを利用して、体を冷やすことができる場所を確保しておきましょう。

冬の寒さにも強いボーダーコリーですが、暖房を使うとともに、加湿器などを利用して適度な湿度を保つようにしましょう。ベッド周りに毛布やペット専用のヒーターなどを置き、お腹が冷えないようにしてあげると安心して眠ることができます。 個体差がありますので、愛犬の年齢や体調を考えた上で、寒さ対策をしてあげるようにしましょう。

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ボーダーコリーは、運動能力が高く、好奇心旺盛の為、室内で人と遊ぶことも大好きです。一方で、関節の病気になりやすいので注意しなくてはいけない点もあります。特に子犬の頃から成長期までは、骨格と筋肉が発達する時期です。この時期に肩関節の骨軟骨症も起こしやすいとされています。たくさん遊んでいる中で、骨や筋肉に負担をかけないように注意しましょう。

フローリングで遊びに夢中になっていると、ボールを追いかけてそのまま滑ってしまったり、踏ん張ろうとして余分な力が加わったりと、骨格や筋肉に負担をかけます。フローリングにはカーペットやペット専用の滑り止めつきマットを敷く、コルクマットを敷く、専用の床材にするなどして対策を取るようにしましょう。

家具の配置

ボーダーコリーにとって、室内での過ごし方もリーダーとの関係を作る上でとても重要なものになります。非常に頭のよいボーダーコリーは、良いことを悪いことのしつけをしっかりしないと、成長した時に様々な問題行動を起こすようになってしまいます。また、かわいいからと子犬の頃に甘やかしていると、お部屋の中が大変なことになってしまうばかりか、誤飲誤食といった危険な事故につながることもあるのです。

ボーダーコリーと暮らす場合は、普段からケージやサークルで過ごす習慣を作り、ハウスの中で過ごすしつけを行うことで、リーダーとの関係性もよくなります。また、留守番時や来客時など、愛犬から目を離さなくてはいけない場合も安心です。

サークルの中には、ベッドやトイレ、食事場所を作っておくと安心です。ボーダーコリーが成犬になっても使えるよう、広めの物を選ぶようにしましょう。リビングなど家族の目が届くところに設置することがよいですが、直射日光やエアコンの風が直接当たるような場所は避けましょう。

運動


ボーダーコリーの運動能力の高さは、牧羊犬として働いているその能力からも感じられます。運動するだけでなく、様々な指示に反応することができるので、競技会でも優秀な成績をおさめることが多いボーダーコリーです。だからこそ、日々の運動は非常に大切になります。

1日2回30分以上のお散歩だけでなく、トレーニング要素の強い運動を取り入れてあげるとよいでしょう。ボールを投げては運ぶ、ディスクキャッチも楽しみながら運動できます。また、他の犬と仲良く遊ぶこともできますので、定期的にドッグランに行って思いっきり走らせてあげてもよいでしょう。アジリティーにチャレンジして、トレーニングを積み重ねていくことも、ボーダーコリーと一緒に楽しめる運動です。

トレーニング的な運動が大好きなボーダーコリーですので、たっぷりと運動することができない方にとっては、一緒に暮らすことをおすすめできない犬種でもあります。運動不足がそのままストレスになってしまいますので、コミュニケーションやトレーニング、運動の時間をしっかりと取ることができる飼い主さんや家族におすすめの犬種です。

しつけ

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ボーダーコリーのしつけは、中途半端にならないように、覚悟をもって行う必要があります、非常に賢いからこそ、リーダーの態度がしっかりとしていないと、そこを見破り、自分がリーダーのようにふるまってしまうのです。しかし、いつも適格な指示を出してくれるリーダーがいると、優秀なパートナーになります。子犬の頃から、良いことを悪いことをはっきりと教えていくしつけが大切なのです。

知能が高いので、いたずらをするとあっという間に覚えてしまいます。また、間違ったしつけを行うことで、噛み癖や吠え癖といった行動につながってしまうこともあります。怒っている時も中途半端な態度を取ると、それは飼い主さんが喜んでいるのだと考えたり、ずる賢いと思ってしまうほど行動がエスカレートしていくのです。しつけに不安を感じる場合は、専門のトレーナーにアドバイスをもらいながら行うとよいでしょう

ボーダーコリーのしつけは、厳しくする部分とたっぷり褒める、遊ぶといった喜びの瞬間を使い分けながら行うことが必要になります。いつも怒ってばかり、無視してばかりでは、やはり関係は悪化してしまいます。主従関係を結ぶ為には、子犬の頃から、たっぷりとコミュニケーションを取り、メリハリのあるしつけを行うことが大切なのです。

ボーダーコリーのケア方法

ブラッシング

ボーダーコリーは、下毛が密集したダブルコートで、抜け毛が多い為、毎日のブラッシングが必要になります。冬と夏の年2回の換毛期の時期には、どんどん毛が抜けて、部屋中は抜け毛だらけになってしまうほどです。毎日、しっかりブラッシングしないと、抜け毛がたまり、皮膚病の原因となることもあります。抜け毛を事前に取り除き、皮膚の新陳代謝も活発にするためにも、毎日のブラッシングを行うようにしましょう。

ブラッシングは、季節に応じて変えていくとよいでしょう。抜け毛が多い季節には、まずスリッカーブラシで毛をかきわけながら、抜け毛した死毛を取り除いていきます。スリッカーブラシは強くかけすぎると、皮膚を傷めてしまいますので、注意しましょう。その後は、ピンブラシやコームで毛の流れを全体的に整えていくようにします。

ブラッシングは、子犬の頃からの習慣として日々行うことで、コミュニケーションや血行促進、また皮膚の炎症や腫瘍など、病気の早期発見にもつながります。たとえ、毎日できなくても、週に1、2回はブラッシングを行うような習慣をもつようにしましょう。

爪切り

ボーダーコリーは、外での運動も欠かせない犬種ですので、散歩をしていると、比較的爪が削れてきます。ただし、爪が伸びた状態でそのままにしておくと、根本から折れてしまったり、肉球に刺さってしまうこともあります。また、細菌が侵入して病気につながってしまうこともあるので注意が必要です。

ボーダーコリーの爪切りは、犬専用の爪切りで少しずつ切っていきましょう。爪の中に走っている血管や神経は、白い爪の場合見ることができますが、黒い爪はなかなか見えません。爪がすでに伸びている状態の場合、血管や神経も伸びているので、切る時に出血や痛みを伴います。不安な場合は、獣医師にお願いするとよいでしょう。

ボーダーコリーの爪切りを自宅で行う場合は、子犬の頃から爪切りを行う習慣をもつとよいでしょう。無理に押さえつけたり、血管を切って痛い思いをしないように、最初は爪切り自体に慣らし、1本だけ切って終わりにするなど、少しずつ慣らしていくことが大切になります。

肛門腺絞り

ボーダーコリーの肛門腺絞りは、個体差があるものの1か月に1回くらいの頻度で行うとよいでしょう。たくさん運動するボーダーコリーは、自宅で頻繁にシャンプーをするという飼い主さんも多いものです。お尻を洗う際に、一緒に肛門腺も絞ってあげるとよいでしょう。

肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。肛門付近はとても敏感な部分ですが絞り出す時に、力がいる犬も簡単に分泌物が出てくる犬もいて、個体差があります。長い間溜まってしまっている場合は、すでに分泌物が固くなっている場合があり、絞り出す時に力が必要になります。

普段から体の様々な部分を触られることに慣れていれば、肛門腺を絞り出すこともできますが、嫌がってしまうことも多くあります。あまりに嫌がる場合は、無理せず、トリマーや獣医師にお願いするなどして愛犬のストレスも減らすようにしましょう。

耳掃除

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ボーダーコリーの耳は、様々なタイプがあります、垂れ耳、立ち耳、半立ち耳がありますが、普段から耳のチェックと手入れをしておくことはとても大切になります。週1回程度は、こまめに耳掃除をして耳のチェックをするようにしましょう。ただし、耳掃除によって、耳垢が押し込んでしまったり、耳の皮膚を傷つけて外耳炎などを悪化させてしまうこともあります。

ボーダーコリーの耳のお手入れをしていて、耳の皮膚が赤くなっていたり、黒い耳垢が出る場合、またにおいが気になった場合は、外耳炎や細菌感染などの疑いがあります。また、耳をかゆがったり、頭を振っている場合は耳ダニ感染の可能性もありますので、早めに獣医師に見てもらうようにしましょう。

普段の耳掃除は、週に1回程度、犬専用のイヤークリーナーを使って行いましょう。耳の中に数滴垂らして、付け根をもち、クチュクチュとマッサージするように揉み、浮き出てきた汚れを拭き取る程度で十分です。拭き取りをする際も、コットンやガーゼを指に巻き付けるなどして、丁寧に拭き取るようにしましょう。

目の手入れ

ボーダーコリーの目の手入れも普段の健康チェックの一環として行いたいものです。目やにが出ていないか、目の色は澄んでいるか、涙が多くなっていないなど、普段から目のチェックをすることは病気の早期発見にもつながります。目やにや涙やけがひどい時は、濡らしたコットンなどで優しく目の周りを拭きとってあげましょう。

ボーダーコリーは、運動中に目にゴミが入った場合に涙が増えることがあります。また、すでに結膜炎や角膜炎など目の病気になっている場合もあります。またアレルギーなどで、目の周りの皮膚が赤くなっていたり、涙が多く出ることもあります。気になる症状がある場合は、早めに獣医に相談するようにしましょう。

歯磨き

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ボーダーコリーの歯磨きは、週1回程度は行うようにしましょう。子犬の頃から少しずつ歯磨きのトレーニングを行い、習慣にしていくことが大切です。最初のうちは、濡らしたガーゼで口の周りや歯茎、歯の周辺をマッサージするようにふき取ってあげるだけでも十分です。

子犬の頃から口の中のチェックをすることで口臭予防、歯周病予防につながります。犬の歯周病はとても多く、歯垢がたまり、やがて歯石になると除去もとても大変です。普段からしっかりと歯磨きをして、口の中を清潔に保つことは、異常にも早く気づくことができ、歯周病予防につながります。

デンタルガムや歯磨きロープを普段から与えることで歯垢がたまることを予防することもできます。ペット用の液体歯磨きなどもありますので、デンタルケアグッズを使ってみるとよいでしょう。もちろん、歯をしっかりと磨くことができるようになればそれに越したことはありません。口の中を開けることに慣れてきたら、ペット歯ブラシや子供用歯ブラシを使って、歯を丁寧に磨いてあげましょう。

ボーダーコリーがかかりやすい病気

股関節形成不全

股関節形成不全は、遺伝的な原因によってボーダーコリーには起こりやすいと言われています。遺伝的な要因がありますので、症状は子犬の頃に出てきます。普段から歩き方に注意し、ふらつくような動きがあったり、座り方がおかしいと感じた場合は、早めに検査してもらうことが大切になります。重度の場合は、手術が必要になりますが、後天的に肥満や運動による関節への負担で発症することがあります。

早期発見早期治療が行える病気で、その後の生活環境にまで影響します。遊ぶことが大好きなボーダーコリーは、お部屋の中で走り回ることも多くあります。関節に負担をかけない為にも、床を滑りにくくする、肥満予防に努めるなどしていきましょう。

コリー眼異常

遺伝性の疾患で、ボーダーコリーにみられる病気です。遺伝的な病気ですので、生後5~7週間ほどで検査を行います。視神経と網膜の発達異常が原因ですので、重症化して失明をすることもあります

ボーダーコリーは、神経系の遺伝的な病気になりやすいと言われています。子犬の頃から様子をチェックすること、気になることがあれば検査を行うなど、獣医師に相談していく必要があります。その上で、室内で危険な物をどける、床材を整える、サークルで過ごさせるなど、体に負担をかけないような環境づくりをしていくことが大切になります。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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