2016年7月12日更新

【動物看護師が解説】猫のサマーカットのメリット・デメリット

今年も暑い夏がやってきますね。猫を飼っているみなさんは、愛猫の暑さ対策はどんなことをしていますか?ひんやりマットを敷いてみたり、一日中冷房や扇風機をつけてみたり、言葉を話さない猫を気遣うのは非常に大変ですよね。特に長毛の猫を飼っている飼い主さんは、夏に毛を刈るか悩んでいる方も多いでしょう。

そこで、今回は猫のサマーカットのメリット、デメリットについてまとめましたので、参考にしてみてください。もちろん毛刈りは長毛の猫だけに限ったことではありませんので、短毛の猫を飼っている飼い主さんも参考にしてみてくださいね。

猫も衣替えをする

猫は年中同じ毛を蓄えていると思いがちですが、実は季節ごとに人間のように衣替えをしているのです。

猫の毛には夏毛と冬毛があり、夏毛は冬毛よりも通気性がよく涼しく感じられるようになっています。とはいえ、完璧に暑さを感じないわけではありません。このところ年々と暑さが増していますので、夏毛に生え変わったとしても何らかの暑さ対策は必要だと言えそうです。

その対策の1つとして挙がるのが、毛を短く切る、もしくは刈り取る、サマーカットです。では、サマーカットのメリットとデメリットをご紹介しましょう。

サマーカットのメリット

涼しい

一番のメリットはやはり、涼しいということです。毛を完全に刈り取らなくても、短くすることによって通気性がぐんと上がり、涼しく感じる事が出来るでしょう。

皮膚の状態がよく見える

夏場は多湿になるため、皮膚が蒸れて皮膚炎を起こすことがあります。

毛を短くすると皮膚の様子がよく観察できるので、そのような変化をすぐに見つけることができます。できものや小さな傷にも気づくことが出来るでしょう。

管理がしやすい

長毛の猫はどうしても、食事や排泄のあとに毛が汚れやすいですが、短くすることによってそれらの汚れを防ぐことができ、汚れたとしてもふき取りが簡単になります。また、自宅でシャンプーをしている場合は乾かしやすくなるので、シャンプーやドライヤーをされている時のストレスを軽減することができます。

サマーカットのデメリット

日光が直接皮膚に当たってしまう

外に出る猫でなくても、窓辺にお気に入りのベッドがあったり、出窓でよく寝ている猫は注意が必要です

窓から差し込む日差しも高温になるため、長い時間当たるとヤケドをする可能性があります。猫の皮膚は薄く、非常にデリケートなので寝ている間にうっかり長時間当たってしまうと水ぶくれを起こしたり、炎症を起こした後皮膚に穴が開いてしまう可能性もゼロではないので注意しましょう。

どうしても寝る場所を変えられなかったり、日の当たる場所に行きたがる場合は、通気性の良いメッシュ素材などの薄手の洋服を着せるなどして、皮膚に直接日の光が当たらないようにしましょう。

毛づくろいのしすぎで傷になる

中には毛が短くなった、もしくは刈り取られた状態に慣れず、執拗に同じ個所を毛づくろいし続ける猫もいます。ご存知だとは思いますが、猫の舌にはトゲトゲの突起がついているので、そのせいで皮膚に傷をつける事があります。

普段から毛づくろいの回数が多く、神経質な性格の猫は気を付けた方がよいかもしれません。サマーカットができないわけではありませんが、舐め続けて皮膚を傷付けるようであれば、薄手の洋服を着せるか、エリザベスカラーを検討しましょう。

見た目が激変する

猫のサマーカットというと一般的なのは、顔、尻尾、手先4本の毛を残して、あとのすべてを短くするライオンカットと呼ばれるカットです。このスタイルが可愛いと思う飼い主さんもいれば、毛が無くなって可哀想と思う飼い主さんもいるでしょう。

好みが大きく分かれるカットでもありますので、カットをトリマーさんに頼むときは写真などを見せてもらってイメージを具体的にするのが良いでしょう。実際に、何も知らずに涼しくなるようにカットしてほしいと頼んで、「こんなはずではなかった・・・」と後悔する飼い主さんも少なくはありませんので、必ずどんな仕上がりになるかをトリマーさんに確認しましょう

いかがでしたか?

愛猫のために!と思ってしたサマーカットにも、いくつかのメリット、デメリットがあることをご理解頂けたでしょうか。

これらの点を踏まえたうえで、愛猫の生活スタイルや環境などに合うようであれば、見た目も涼しいサマーカットに挑戦してみても良いかもしれません。サマーカットをしなくても、家の中の室温を調節したり、水分をよく取るように工夫をすれば、夏バテを防ぐことが出来ますので、愛猫にはどんな暑さ対策が合っているのかを是非考えて実行してあげてくださいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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