2016年7月6日更新

【動物看護師が徹底解説】散歩中に肉球を怪我してしまったらどうする?

愛犬と散歩していると気になるのが、路上のごみですよね。

拾い食いも心配ですが、一番はガラスなどの危険物で足を怪我しないかも心配ですよね。特に自動販売機の付近には缶やビンが散乱していることがあり、そのような場所を散歩コースから外している飼い主さんもいるでしょう。

しかし、危険なのはガラスの破片や金属片だけではなく、植物の棘や枝でも怪我をしてしまうこともあります。もしも、愛犬が散歩中に怪我をしてしまったら、どうしたらよいのでしょうか?

まずサインに気が付くこと

散歩中怪我で一番多い部分はやはり足、とくに肉球の部分です。

普段コンクリートの上を歩きなれている犬であれば、肉球の皮が厚くなり簡単に傷つくことはありませんが、時々しか散歩に出ない犬や仔犬などの肉球は非常に柔らかく傷つきやすいので注意が必要です。

大抵の犬は足裏に異常を感じると、痛む方の足をかばうようにして歩くので、歩き方が普段とは違ってきます。また、大きな怪我や痛みだと鳴き声をあげたり、歩くのをやめたりするので、様子が変わったら足裏などの細かくチェックし、怪我をしていないか確認をするようにしてください。出血や裂傷が見つかれば歩かせるのはやめて、抱っこしてすぐに帰宅しましょう

応急処置方法

目に見える異物がなく、出血がある場合

出血があれば、その部分にコットンやティッシュ、清潔な布などをかぶせて、圧迫止血をしてください。

足を包むように持ち、親指腹で傷の部分をぐっと強く数分間押すと出血は治まるでしょう。出血が止まったか確認する際に、勢いよくコットンなどを剥がしてしまうと、血の塊が一緒に剥がれて再度出血が始まることがありますので、ゆっくり優しく剥がして確認するようにしましょう。

明らかに何かが刺さっている場合

目に見える異物(ガラスや棘)が刺さっている場合は、出来そうであればピンセットで取り除いてください。あとは傷周辺を清潔にし、出血があるようであれば上記の圧迫止血を行ってください。

異物を取り除くのが容易ではない場合、暴れて出来ない場合は、すぐにかかりつけの動物病院へ連れて行きましょう。無理に取り除こうとすると、余計に傷を広げてしまったり、肉の中にめり込ませてしまったりして、肉球を大きく切開して取り出さなくてはならなくなることもありますので的確に判断するようにしましょう。

取り除く際に迷いを感じたら即動物病院へ行きましょう。「こんなことで・・・」と思ってしまう飼い主さんもいますが、どんな小さな傷でも、傷であることには変わりありません。どんな状態でも診察を拒否されることはありませんので、心配せずに受診しましょう

散歩中の怪我は様々

肉球を怪我することだけではなく、草むらの中に入り込んでアレルギーを起こしたり、爪が折れたり、膝、股関節を痛めることもあります。痛がって歩かなくなるには様々な理由がありますので、もしも異常を感じたら、足裏をチェックし、足裏に何も異常がなければ他の部位で変わったところがないかを確認しましょう。

自宅で治りそうであれば

出血がすぐに止まり、傷も浅ければ、動物病院へ行くほどでもないと判断する飼い主さんが多いでしょう。そのような場合は、自己判断で人間の消毒液などは使わずに、そのまま清潔を保つようにしてください。もしも感染などが心配で消毒をしたいようであれば、うがい用のイソジンを使いましょう。また、バンドエイドなどを貼る必要もありません

歩き方がいつも通りであったり、傷のあった場所が異常に盛り上がったり、出血が続いたりしなければ完治したと考えてよいでしょう。気にして舐めて傷口が感染してしまった場合は、かかりつけの動物病院へ行き、治療をしてもらいましょう。

犬から目を離さないこと


一番の予防法は散歩中に犬から目を離さないことです。最近はスマホをしながら散歩をしたり、音楽を聴きながら散歩をしている人を見かけますが、それでは散歩中に何かあってもいち早くサインに気付くことができません。

怪我をしそうな物がない散歩道を選ぶ方が難しいと思いますので、地面に危険なものが落ちていないか、食べてしまいそうなものは落ちてないかをきちんと判断しながら愛犬との散歩を楽しんでくださいね

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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