2016年7月1日更新

【ペットシッターが解説】アメリカンコッカースパニエルとの暮らしで注意すること

ayuka



ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

 
 

アメリカンコッカースパニエルの性格と性質

性格


アメリカンコッカースパニエルといえば、ディズニー映画の「わんわん物語」で有名になった犬種です。穏やかでありながら、いつも陽気な笑顔を見せてくれるこの犬種は、人気のコンパニオン・ドッグです。

アメリカンコッカースパニエルは、その明るさと活発な性格から、家族だけでなく見知らぬ人、他の犬に対してもとてもフレンドリーです。遊びが大好きで楽天的なので、子供と遊ぶことも大好きですが、穏やかな部分も持っていますので安心して遊ばせることができます。

もともと、狩猟犬であったアメリカンコッカースパニエルは、その賢さから、しつけも比較的しやすいと言われています。

また、感受性が豊かなので、家族の言葉や行動にとても敏感に反応します。甘えん坊な部分もありますので、たっぷりとコミュニケーションを取ることが大切です。お留守番など、長時間ひとりにされてしまうのは苦手と言えます。

性質


アメリカンコッカースパニエルは、もともと鳥猟犬として、人間と共に暮らしていました。その為、その賢さから、しつけやトレーニング、様々なことを覚えやすいと言われています。しかしその分、しっかりとしたリーダーになれる人、たっぷりコミュニケーションを取れる人、運動する時間を作ることができる人に向いている犬種と言えます。

もともと、アメリカンコッカースパニエルは、肥満になりやすく食事バランスにも気を配る必要があります。食べることが大好きですので、遊ぶ度におやつを与えているとあっという間に太ってしまいます。食事管理と運動で肥満には十分に気を付けましょう。

アメリカンコッカースパニエルは、その美しい被毛も特徴的です。毛色はブラック単色、ブラック以外の単色・ホワイトを含む2色以上の単色の3種類です。皮膚病を起こしやすいこともあり、丁寧なブラッシングや定期的なトリミングなどケアがとても大切な犬種でもあります。

アメリカンコッカースパニエルの飼育の注意点

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室内環境

アメリカンコッカースパニエルは、ダブルコートの密集した被毛が特徴的で、夏の暑さや冬の寒さ、どちらも苦手です。普段から、室温は快適に過ごせる温度にしておきましょう。特に、夏の暑さは苦手で、室内でも熱中症になってしまう危険性があります。

夏は熱中症に注意するため、室温は23~25℃ほどに設定しておきましょう。また、万が一、停電などで、冷房が消えてしまった時の為にも、冷感マットなどを利用して、涼める場所を作っておくことが大切になります。また、アメリカンコッカースパニエルは、毛が抜けやすい犬種です。普段からこまめに掃除を行い、部屋の中をきれいに保つよう注意しましょう。

冬は、室温と共に湿度に十分注意しましょう。室温は、人が寒さを感じずに快適に過ごせる26~28℃ほどに設定しておくようにしましょう。

また、暖房によってお部屋の中が乾燥してしまうと、ウイルスが蔓延しやすくなったり、アメリカンコッカースパニエルの絹のようなきれいな被毛が乾燥してしまうことがあります。湿度は50~60%ほどにしておくとよいでしょう。年齢や体調、個体差はありますが、寒がる様子があれば、ペットヒーターやオイルヒーターなどを使って体が冷えないように工夫をしてあげることもよいでしょう。

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アメリカンコッカースパニエルは、関節の病気になりやすいと言われています

股関節形成や膝蓋骨脱臼には特に注意しなくてはいけません。遊ぶことや運動が大好きなので、お部屋の中でのジャンプが関節の病気を誘引したり、骨折の原因になってしまうことがあります。

フローリングは、特に滑りやすく、遊びに夢中になっているうちに体に負担をかけてしまうものです。関節への負担を減らすためにも、カーペットやペット専用の滑り止めつきマット、コルクマットなどを敷いてあげるようにしましょう。

関節の病気がある場合や高齢になってからは、特に小さな段差ひとつにも気を配ってあげたいものです、ソファなどの段差であっても、ステップをつけてあげたり、抱っこをする、低めのソファを選ぶ、上らせないしつけをして習慣にするなど、日頃から注意することが大切です。

家具の配置

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アメリカンコッカースパニエルは、非常に頭がよい犬種です。

しつけもしやすいものですが、その分、悪いことやいたずらなどをあっという間に覚えてしまうこともあります。そのような行動を減らす為には、普段からの飼い主さんとの関係も非常に大切になります。

アメリカンコッカースパニエルと暮らす際は、犬が安心して過ごすことができるパーソナルスペースを確保してあげるようにしましょう。飼い始めの時からケージやサークルで過ごす習慣を作っておくと安心です。室内にサークルを置き、その中にベッドやトイレ、食事場所を作っておくと、留守番の際や来客時なども安心してその中で過ごさせることができます。特に子犬の頃は、しつけの一環としても、とても有効です。

アメリカンコッカースパニエルは家族と一緒に過ごすことが大好きな上、とても好奇心旺盛な犬種です。リビングなど目が届くところにサークルは設置してあげるとよいでしょう。ただし、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所、転倒のおそれのある家具やインテリアのそばに置かないなど、思わぬ事故につながらないように注意が必要です。

運動


元々鳥猟犬だったアメリカンコッカースパニエルは、今でも、その能力を大切にしながらブリーディングされていると言われています。その為、適度な運動がとても大切になります。スタミナがありますので、トレーニング要素の高い運動を取り入れてあげることで、とても楽しい時間を過ごすことができます。

普段は、朝晩1日2回30分程度の散歩をしてあげるようにしましょう。ボール投げの遊びなども大好きですので、可能な範囲でロングリードなどを活用しながら思いっきり運動する習慣を持つとよいでしょう。また、定期的にドッグランなどで走らせてあげるとストレス発散になります。

運動が大好きな犬種ですが、暑さには弱いですので、散歩や運動の時間帯には十分注意することが大切です。特に夏の散歩は、夕方以降涼しくなってから行くようにしましょう。体力がある犬種ではありますが、運動中の異変を感じた時は、すぐにクールダウンさせてあげることも大切です。

しつけ

アメリカンコッカースパニエルは、非常に賢いのでしつけやトレーニングもしやすいものですが、賢いがゆえにトラウマや嫌なことがあったりと、なかなか前に進むことができなくなってしまうこともあります。しつけを行う際には、成功を重ねてたくさん褒めることと、嫌なことや怖い思いをしないように注意してあげることが大切になります。

元々とても陽気な犬種ですので、たくさん褒めてあげることによって、アメリカンコッカースパニエルは、さらにテンションが上がります。テンションが上がって集中している時はよいのですが、テンションが上がりすぎてしまい、注意散漫になってしまうこともあります。トレーニングを行う際は、テンションや集中の度合いを見ながら行うようにしましょう。

陽気で遊び好きなアメリカンコッカースパニエルだからこそ、子犬の頃からのしつけがとても大切になります。かわいいからといえって、甘やかしていると、リーダーの立場は逆転してしまい、わがままな犬になってしまいます。メリハリのあるしつけや基礎服従のトレーニングがとても大切になります。

 

アメリカンコッカースパニエルのケア方法

ブラッシング

アメリカンコッカースパニエルは、抜け毛が多い犬種です。毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要な犬種ですので、手入れをしっかりと行うことができないと、皮膚病につながってしまいます。特に全身の毛を伸ばすスタイルにしている場合は、日々の手入れがとても重要になります。

普段の被毛の手入れとしては、スリッカーを使って抜け毛を取り除いたり、もつれや毛玉をほぐしていきます。毛量が多いので、少しずつ毛をかき分けながら行いましょう。その後は、ピンブラシやコームで毛の流れを整えてあげると、きれいな被毛になります。皮膚の状態は脂っぽいことも多い犬種ですので、月1回ほどはしっかりとトリミングに行くようにしましょう。

アメリカンコッカースパニエルは、その美しい被毛で様々なカットスタイルを楽しむことができます。しかし、普段から、被毛の状態を整えておく必要があります。ブラッシング用のスプレーなどを使いながらピンブラシとコームをかけてあげると、静電気を防ぎ、毛のもつれもきれいにほぐしてあげることができます。

爪切り

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アメリカンコッカースパニエルの爪切りはお散歩をしていても、定期的に行う必要があります。運動が大好きですので、外を走りまわっているうちに爪が削れていくことはあっても、綺麗に整っていくわけではありません。爪が引っかかって怪我をすることや、伸びた爪によって歩行姿勢が悪くなったり、爪自体が肉球に刺さってしまうということもあるのです。

アメリカンコッカースパニエルは、非常に賢いので嫌になったことはあっという間に覚えてしまいます。自宅で爪切りをする場合は、出血や痛みを伴わないように注意しましょう。爪切り自体に慣らすところから始め、習慣にしておくと、スムーズに爪切りを行うことができます。爪を切る場合は、血管と神経を切らないように、床に爪がつかない程度の長さを見ながら少しずつ切っていきましょう。

爪切りや体を固定されることを嫌がる場合は、無理に行わないようにしましょう。焦って力が入ると、犬も緊張してしまいます。まずは1本だけからスタートをして、徐々に慣らしていくだけでもよいでしょう。トリミングの際にトリマーさんにお願いしたり、健康診断などの際に獣医師にお願いして、愛犬にも無理をさせないことはひとつの方法です。

肛門腺絞り

アメリカンコッカースパニエルは、定期的に肛門腺絞りを行う必要があります。地面にお尻をこするようなしぐさをした時、肛門腺にすでに分泌物が溜まっていることがあります。肛門膿という分泌液が溜まると、お尻に違和感を感じ、さらにそのままにしておくと、炎症が進み、穴が開いてしまうこともあります。

肛門腺絞りは月に1回のトリミングの際や健康診断をかねて獣医師にお願いしてもよいでしょう。自分で行う場合は、人差し指と親指で犬の肛門をつまみ、下から上につまみ出すように絞ると分泌物が出てきます。とても臭いので、ティッシュなどで肛門周りを囲みながら行うか、シャンプー前に行うと安心です。

肛門付近は、とてもデリケートな部分で、触るだけでも嫌がる犬も少なくありません。日ごろのブラッシングと同様に、体全体を触って肛門付近を触っても嫌がることがないようにトレーニングしておくと安心です。

耳掃除

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アメリカンコッカースパニエルは、週1回程度は耳のチェックを行い、必要に応じて耳掃除を行いましょう

アメリカンコッカースパニエルは、垂れ耳の為、汚れが溜まりやすく、細菌感染や外耳炎なども起こしやすい犬種です。また、毛量も多いので、耳の中の毛を抜いたり、周りの毛をカットする必要もあります。

耳掃除を行う場合は、犬用のイヤークリーナーを使って耳のお手入れをしてあげるようにしましょう。耳にイヤークリーナーを垂らして、あとは外から耳を挟んでクチュクチュ音がするのを確認しながらマッサージするようにしていきます。綿棒を使うと、汚れを中に押し込んでしまうこともありますので、マッサージで出てきた汚れを拭き取る程度にしておきましょう。

定期的な耳掃除をしていても、耳の周辺が赤くなっていたり、黒い耳垢が出る、どんどん汚れが溜まってしまうなど、異常がある場合は、すでに外耳炎を引き起こしている可能性もあります。また、耳を痒がる時は、細菌感染や耳ダニなどへの感染などが疑われます。動物病院を受診し、耳のチェックをしてもらいましょう。  

目の手入れ

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アメリカンコッカースパニエルは、個体差があるものの、目の病気を発症しやすく、涙やけとなる流涙症も起こしやすい犬種です。涙が目からあふれてきてしまう病気ですので、普段から、涙の量が多いと感じた時には早めに動物病院を受診しましょう。

涙やけによって、目の周りの毛が変色してしまわぬよう早めの対策が必要になります。涙やけ対策のグッズは多く販売されています。脂質成分が酸化しているので、涙やけ専用の薬剤成分が入ったシートも販売されています。普段は、優しくコットンで涙や目やになどを拭き取るようにし、定期的な涙やけ対策のシートを使ってみてもよいでしょう。

アメリカンコッカースパニエルは、定期的にトリミングが必要な犬種です。目の周りの毛も、カットしてもらうようにするとよいでしょう。目の病気になりやすい為、日ごろから目の色や目の周りの手入れを行ってあげるようにしましょう。

歯磨き

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アメリカンコッカースパニエルの歯磨きは、子犬の頃から日々の習慣にしてあげたいものです。食べることが大好きなアメリカンコッカースパニエルは、肥満にも注意したいところですが、歯周病にも注意が必要です。歯垢がたまると、歯石になり、歯周病はどんどん進行してしまいます。歯の汚れを拭き取るだけでも効果はありますので、歯磨きを習慣にしてあげましょう。

歯磨きは、子犬の頃からの習慣がとても大切になります。まだ歯磨きに慣れていない場合は、歯磨きシートやガーゼなどを指に巻いて、歯の汚れをふき取ってあげましょう。一緒に歯茎のマッサージも行うと効果的です。歯ブラシで歯磨きを行う場合も、まずは歯ブラシ自体に慣らし、少しずつ磨いていくようにしましょう。

歯ブラシを使う場合は、犬用歯ブラシまたは子供用歯ブラシが便利です。その他、日々の習慣としてデンタルガムを与えたり、歯磨き効果のあるロープで遊ぶ習慣をもつことも、歯磨きの一環になります。無理せず、愛犬にあったデンタルケアを行うとよいでしょう。

アメリカンコッカースパニエルがかかりやすい病気

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皮膚疾患

アメリカンコッカースパニエルは、皮膚の病気になりやすい犬種です。アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などは、原因となるものを探すことが大切になります。ハウスダストや花粉などに原因がある場合や、食事が原因になっていることもあります。また、皮膚がべたつく脂漏症は、酵母マラセチアが原因になります。

日ごろから皮膚の状態をチェックしておくこと、日々のブラッシングなど手入れを怠らないようにしましょう。いつもと違う状態に早く気づくことで、治療も早くなります。かゆがる様子や、皮膚の赤み、べたつきやにおいなどに気づいた場合は早めに獣医師に相談しましょう。

白内障

アメリカンコッカースパニエルは、目の病気も発症しやすいと言われております。その中のひとつに遺伝的に起こる先天性と高齢になっておこる後天性の白内障があります。白内障は、眼の水晶体が白濁していることで飼い主さんも気づくことが多いものです。

徐々に視力が低下するため、最初は気づかなくても、犬の歩き方や夜間見えにくそうにしている姿などで気づき、最終的に失明することもあります。また、糖尿病を原因として、起こることもあります。

白内障は、進行する病気ではありますが、点眼薬によって進行を遅らせることができます。しかし、それも早期発見することができた場合です。普段から目のチェックをすること、高齢になった場合は定期的に健康診断と共に獣医師に目の状態も見てもらうようにしましょう。また、白内障になった場合は、ケガをさせない為にも、室内の環境を整え、散歩などの際も十分に注意してあげましょう。

子犬期の注意点

アメリカンコッカーの子犬は遊びが大好きでとても活発な犬種です。もともとの性格がとても陽気な犬種でひとりで過ごすことは苦手な為、たくさん遊んであげることが大切です。しかし子犬の頃はしつけも大切な犬種で、甘やかしてしまうと強気な性格からどんどんわがままになってしまいます。遊びと休ませるタイミング、遊びとしつけのメリハリがとても重要になります。

活発なアメリカンコッカースパニエルにとって適度な運動も非常に大切です。しかし子犬の頃は、骨の成長段階で関節を痛めやすいので、十分に注意し、過度な運動は控えるようにしましょう。お部屋の中で遊んだり運動する場合も、フローリングで滑って股関節が外に開いてしまったり、骨折や脱臼につながらないように注意が必要です

遊ぶことが大好きなアメリカンコッカースパニエルだからこそ、運動と食事、睡眠のバランスがとても大切になります。食べることも大好きですので、肥満には十分注意しましょう。また、そのゴージャスな毛並みを保つ為にブラッシングの習慣をしっかりもつことも大切です。

シニア期の注意点

元気いっぱいにはしゃぐことが大好きなアメリカンコッカースパニエルですが、シニアになってからは心臓病や関節の傷みなどが出てきやすい犬種でもありますので、定期的な健康診断と愛犬のペースに合わせて適度に運動するようにしましょう。運動をすることは気分転換となり、血行もよくなります。脳の活性化や代謝アップにもつながりますので、可能な範囲で散歩に行くとよいでしょう。

アメリカンコッカースパニエルの毛並はとても美しく、ウェーブのかかった特徴的な被毛ですが、だんだん毛の色がうすくなってきたり、筋肉が衰えてくるなどの症状があります。また、食事のペースや消化、吸収、能力も低下してきます。シニア向けフードに切り替えるなど、愛犬の栄養管理に十分注意してあげましょう。

お部屋の中で寝て過ごす時間が多くなる老犬の為に、ゆっくり休むことができる環境を用意してあげるようにしましょう。もともと活発で神経質であったアメリカンコッカースパニエルもシニアになると動きがゆっくりになります。今まで神経質に吠えた愛犬が吠えなくなる、おもちゃにあまり興味をもたなくなったなど、心の変化によって老化が進んでいることもあります。ゆっくり休める環境の中でも、愛犬とのコミュニケーションを大切にしましょう。ただし、ふらつきなど神経症状が出ている場合は早めに獣医師に相談しましょう。

季節ごとの注意点

アメリカンコッカースパニエルにとってとても過ごしやすい季節ですが、子犬や老犬は特に気温の変化に注意しなくてはいけません。朝晩の寒さは体を冷やす原因になるので室温管理に注意するようにしましょう。

春になると、外にお出かけすることも多くなると思います。アメリカンコッカースパニエルは外で遊ぶことも大好きな活発な犬種ですので、ストレス発散の為にもたっぷりお散歩などで運動する時間を作りましょう。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。ノミダニ対策、フィラリア予防薬、動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。また、狂犬病予防接種の時期でもありますので、必ず受けるようにしましょう。

アメリカンコッカースパニエルは抜け毛も非常に多いことが特徴です。また、被毛自体がとても柔らかく、胸の周りや耳のあたり毛はからまりやすくなってしまいます。お散歩が気持ちいい季節ではありますが、お散歩の後などはブラッシングでほこり、毛玉やもつれを取りのぞくようにしましょう。また、美しい被毛を保つためのシャンプーも2週間から3週間に1回は行うようにしましょう。

ダブルコートのアメリカンコッカースパニエルは夏の暑さにとても弱く熱中症には十分注意しなくてはいけません。熱中症は家の中にいてもかかることがありますが、外で遊ぶ場合はさらに注意が必要です。運動が大好きな犬種ですので、外に行かないことはストレスになってしまいます。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。

室温は人間が快適に過ごすことができる温度で十分ですので、エアコンを上手に利用しましょう。ただし、冷房の風が直接当たってしまうと、体があっという間に冷えて体調を崩す原因にもなってしまいます。ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていないか確認すると共に、冷風もあたっていないか確認しましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。基本的に食べることが大好きなアメリカンコッカースパニエルですが、食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。ただし、高カロリーな物を与え過ぎると、肥満や皮膚コンディションを悪くする原因になりますので注意しましょう。

秋は気温が下がって、春と同じくアメリカンコッカースパニエルとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けて体力を回復させておきたい季節でもありますが、注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、欲しがるままに与えていると、あっという間に肥満になってしまってしまいます。食欲旺盛になったからと言って与え過ぎないように十分に注意しましょう。

秋はお散歩も気持ちよい季節です。春夏と同様に、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。また、お散歩のあとのブラッシングや被毛の手入れはしっかり行うようにしましょう。皮脂が残っていたり、逆に乾燥してしまっていると、被毛にダメージを与えてしまいます。万が一、痒がるなど、皮膚に異変を感じた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

アメリカンコッカースパニエルにとって冬の寒さによる体の冷えは体調不良の原因になります。室温を保つことはもちろんですが、外にお出かけする場合は、洋服を着せるなどして体温を保てるようにしましょう。ただし、体温調節がしやすいコートなどがおすすめです。動きやすいもの、着脱しやすいものを選んであげるようにしましょう。万が一、震えてしまっているようであれば、すぐに体をあたためるよう抱っこしてあげましょう。

冬は暖房を使うことによる乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。暖房器具を使用すると、気づかないうちに体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

膝蓋骨脱臼

小型犬に多い病気で、アメリカンコッカースパニエルも注意が必要です。先天的な形成異常で膝蓋骨が外れやすくなってしまっています。子犬の頃のワクチン接種や健康診断のタイミングで、関節もしっかり診てもらっておくとよいでしょう。

先天的な原因が多いものですが、関節に負担がかかることで発症してしまうこともあります。成長段階にある子犬の骨は、毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。

家族と一緒に過ごすことが大好きで活発な犬種なので、ソファーや階段からジャンプした時に、そのまま骨折してしまうこともあります。抱っこしていたのに、突然ジャンプをしてバランスを崩し骨折や脱臼ということもあるのです。普段の生活には十分に注意し、なんらかの異常を感じたら早めに獣医師に診てもらいましょう。

チェリーアイ

アメリカンコッカースパニエルは目の病気になりやすいと言われています。チェリーアイは、遺伝性の病気のひとつで目頭にある瞬膜腺や第三眼瞼腺が飛び出してしまう病気です。チェリーアイによって涙が増えたり、充血を起こすなど目の炎症が起こります。また、遺伝でなくても、腫瘍や外傷を原因にして起こることもあります。

チェリーアイによって結膜炎などを起こすことがあります。涙や目やにが多い、目が痛そうな仕草をする、まぶしそうにしているなど、なんらかの異変を感じた場合は早めに動物病院で検査するようにしましょう。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

心筋症

拡張型心筋症は、心筋が何らかの原因で厚くなるなどの異常な状態となり、心臓の働きが悪くなってしまう心筋症のひとつです。心筋症には大きく分けて「拡張型心筋症」、「肥大型心筋症」、「拘束型心筋症」があります。

スパニエル種では遺伝的要因で発症することも多いものですが、実はアメリカンコッカースパニエルの場合、タウリンとL−カルニチン不足も要因のひとつと言われています。また、メスよりもオスに多いと言われており、心臓病独特の咳や元気消失、食欲低下などの症状が起こります。重度になると呼吸困難などを起こしてしまいますので、普段から呼吸や脈拍には注意しておきましょう。

運動が大好きだったアメリカンコッカースパニエルが動くことを嫌がったり、すぐに疲れてしまうことも心臓に負担がかかっているからです。症状に合わせた治療が必要になる為、定期的な健康診断、病気の早期発見が大切になります。シニアになってからは、特に心臓病に注意するようにしましょう。

緑内障

老犬になると、さらに目の病気はなりやすいものですがその一つが緑内障です。緑内障は眼球が飛び出し、視野が狭くなる病気ですが、痛みを伴う為、頭を触られると嫌がってしまうことがあります。

失明の恐れがあり、進行していく病気ですので、目を気にする様子、目の充血や角膜の濁り、なんとなくでも目が以前より出ているような気がするなど、異常を感じた場合は、早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。また、目も周りの毛の手入れやよいとされるビタミンCの接種、定期的な健康診断と共に目の検査も受けておくとよいでしょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

まずはアメリカンコッカースパニエルの体全体を触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックはコミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

ダブルコートのアメリカンコッカースパニエルにとって、ブラッシングも優しく行う必要があります。スリッカーで強くブラッシングしていると、皮膚まで傷つけてしまうことがあるので注意しましょう。ボディチェックと共に被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。特に梅雨の時期は、美しい被毛も毛玉になりやすいものです。そのままにしておくと、衛生的にもよくありません。毛玉やもつれはといてあげるようにしましょう。皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。アメリカンコッカースパニエルが地面にお尻をこするようなしぐさをしている時は、肛門腺絞りが必要なサインです。その他お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどもチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気な場合は顔もとてもイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。逆さまつげになっている、目の炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。なんらかの病気が原因で涙が豊富になると、涙やけにもなりやすいので、涙が出ている場合は丁寧にふき取ってあげましょう。

アメリカンコッカースパニエルは垂れ耳な上に皮膚の炎症も起こしやすく耳の炎症を起こしやすいものです。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また丁寧に耳掃除をしようとするあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーによって引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に老犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

 
 

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