2016年7月5日更新

【ペットシッターが解説】ボストンテリアとの暮らしで注意すること

ボストンテリアの性格と性質

性格


ボストンテリアは、ボストンで発祥した犬です。ブルドッグとブルテリアの血が入っており、その後様々な犬種との交配で小型化されていきました。テリアの血が入っているということもあり、活発な面がありますが、ブルドッグの穏やかな気質も入っています。

とても知能が高いので、「アメリカ犬界の紳士」「タキシードを着た紳士」「小さなアメリカ紳士」など、様々な愛称で愛されています。

とても賢くフレンドリーなボストンテリアは、子供と遊ぶこともできるので、様々な家庭環境で飼うことができます。寛容な性格で子供と仲良く遊ぶことができますが、繊細な部分もあり、家族の言葉や気分に反応することもあるほどです。寂しがりやな面もありますので、たっぷりと遊んであげる時間を設ける必要があります

あまり吠えないボストンテリアですが、頑固な部分や神経質な部分がありますので、見知らぬ人がテリトリーに入ってきたり、ストレスが溜まって吠えるといった行動に出てしまうこともあります。特に、他の犬がテリトリーに入ってくる場合は、攻撃性になることもありますので、しつけやトレーニングが大切になります

性質


ボストンテリアは、その体つきと毛色が特徴的です。黒に白斑が入った体はボストンカラーと呼ばれています。

ブルドッグよりも小柄ですっきりとした体をしていますが、引き締まった筋肉は、小型犬でありながらも力の強さを感じることができます。被毛が短いですが、よく抜ける為、定期的なブラッシングが必要になります。

小型犬で吠えることも少ないので、マンションなどでも飼いやすく人気の犬種ですが、しつけや手入れをしっかり行う必要がある犬種です。甘えん坊な部分もありますので、そのまま甘やかしてしまったり、ストレスをためてしまうと、吠え癖や噛み癖につながってしまうこともありますので注意しましょう。

ボストンテリアは、テリアの血が入っている為、テンションが上がるとどんどん興奮してしまうということもあります。クールダウンさせることができないと、乱暴になってしまうこともありますので、リーダーである家族との関係がとても大切になります。

ボストンテリアの飼育の注意点

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室内環境

ボストンテリアの特徴的なつぶれた鼻が好きという方もいるかもしれません。しかし、環境面でいうと、暑さに弱いという特徴につながります。体温調節が難しいことや呼吸が荒くなるなど、命に関わることもありますので、特に注意が必要です。

ボストンテリアと一緒に暮らす場合、エアコンを利用しながら人間が快適に過ごせる温度に保つようにしましょう。特に夏は少し低めの室温23~25℃ほどで快適に過ごすことができます。冬は26~28℃ほどで設定し、乾燥しすぎないように湿度も適度に保ちましょう。

夏の暑い日、サークルに直射日光が当たっていたり、停電などが起きてエアコンが止まってしまった場合、室内であっても熱中症になってしまう危険性があります。冷感マットなどを利用して、あらかじめ涼める場所を作っておくなどの工夫をしましょう。

冬はペット専用のヒーターなどを使って、ゆっくり休める空間を作っておくと安心です。

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ボストンテリアは家族と室内で遊ぶことが大好きです。しかし、遺伝的に膝蓋骨脱臼などの関節の病気になってしまうこともあります。フローリングで夢中になって遊んでいたら、すべって関節に大きな負担をかけてしまうという危険性もあります。また、ソファなどの少しの段差でさえ、骨折の原因になることがあるのです。

ボストンテリアと過ごすスペースには、フローリングの上に滑り止め防止になるようなカーペットやマットを敷いてあげるようにしましょう。コルクマットやペット専用マットなどは、短い抜け毛の多いボストンテリアとの暮らしでも掃除が簡単です。衛生面も考えるようにしましょう。

興奮してソファや階段の上り下りが楽しくなってしまうこともあります。
しかし、ジャンプすることは関節に負担をかけており、成長段階の子犬やすでに関節が弱まってきている高齢犬の場合、特に注意が必要になります。ソファなどの段差にも滑り止めマットを敷く、ステップをつけたり、飛び上がらないようにしつけをするなど、日頃の生活で注意してあげましょう。

家具の配置

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ボストンテリアはテリア種の血の為、縄張り意識が強く、見知らぬ人に警戒をするような面があります

個体差はありますが、室内で自由に過ごしていると、お部屋全体が縄張りと感じ、さらに警戒心を強め、神経質になってしまうことがあるのです。その為、お部屋の中でも安心して過ごすことができるボストンテリアの為のパーソナルスペースを作ってあげるようにしましょう

お部屋の中で、ボストンテリア専用のスペースとしてサークルを準備してあげるとよいでしょう。サークル内に食事場所、水、トイレ、ベッドも作っておけば、留守番の際も安心することができます。また、来客時など、愛犬から目を離さなくてはいけない時も安心です。また、ボストンテリア自身も自分のスペースにいることで、リーダーの指示のもと比較的落ち着いた対応をとることができるようになるのです。

犬にとっては安心できるパーソナルスペースがあることで、様々なメリットが生まれます。ボストンテリアは、リーダーに対してとても忠実な賢さを持ち、家族にはとても寛容な性格の持ち主です。リビングや寝室、家族の姿が見える場所でありながら、自分だけの場所を作ってあげるようにしましょう。ただし、暑さに弱いボストンテリアですので、風通しがよいところ、直射日光が当たらないところなど、設置する環境には十分注意してあげましょう。

運動

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ボストンテリアは、小型犬でありながら、遊び好き、運動好き、活発というまさにテリア系のパワフルさを持っています。その為、朝晩1日2回30分から1時間ほど、しっかりとお散歩に行く必要があります。軽めの散歩では、運動不足からストレスが溜まってしまいますので、注意が必要です。

ボストンテリアは、大きさにもかなり幅があり、個体差があります。筋肉が発達し、大きな場合は10キロになることもあります。どれだけの散歩量がちょうどよいかは、コースを変更したり、階段の上り下りを取り入れるなど、愛犬の様子を見ながら判断する必要があります。遊びも大好きですので、散歩だけでなく、ボール投げなどを取り入れながら運動するとよいでしょう。

ボストンテリアは、運動が大好きですが、興奮しやすい性格も持っています。定期的にドッグランで思いっきり運動することや、ロングリードを使って走らせてあげてもよいでしょう。しかし、必ずリーダーの指示のもと、クールダウンさせてあげることも大切です。アドレナリンがずっと出ていると、そのまま性格にまで影響してしまいます。どんなに興奮しても冷静にさせることができるリーダーが必要になるのです。

しつけ


ボストンテリアのしつけは、その性格を理解した上で行うことが大切になります。たくさん遊んで興奮することもありますが、実は非常に賢く学習能力も高い面を持っています。その為、メリハリのあるリーダーでないと、遊んでばかりで指示に従わなくなってしまうということもあるのです。関係性がしっかり結ばれると、様々なことを吸収していき、時には楽しい面を見せてくれる素晴らしいパートナーになってくれます。

ボストンテリアのしつけでは、特に興奮している時に冷静にさせるということが大切になります。遊びが大好きですので、遊びの中でトレーニングを入れていくと、楽しみながらコマンドを覚えていきます。遊ぶことが楽しく興奮していても「オスワリ」や「マテ」などのコマンドで冷静にさせ、静かに待つことができた時に「ヨシ」で褒めてあげるようにしましょう。

ボストンテリアは、とても賢く人の言葉に繊細に反応する面も持っています。その為、思いっきり叱ると、混乱して考えこんでしまったり、怒って攻撃的になってしまうこともあります。その為、叱るのではなく無視をするなど、褒めることと叱ることの差は、愛犬の様子を見ながら考えていくことがよいでしょう。

ボストンテリアのケア方法

ブラッシング

ボストンテリアの毛は実は非常によく抜けます。

細くて短く、刺さるような毛がよく抜けますので、日ごろからのブラッシングがとても大切になります。獣毛ブラシで、抜け毛を取りながらブラッシングしていくと、被毛全体に艶が出てきます。お散歩の後など、1日1回の習慣にしてあげるとよいでしょう

短い毛は洋服にも刺さるような状態で抜けますので、そのままにしておくと、チクチクとしてきてしまいます。特に換毛期になると、1日ブラッシングや掃除をしなかっただけで、あっと言う間に床が毛だらけになってしまうこともあります。ブラッシングをしないことで皮膚病の原因を作ってしまうこともありますので、注意しましょう。

汚れが気になる時は、蒸しタオルで体全体を拭いたり、シャンプー効果のある市販のシートを利用してからブラッシングするとよいでしょう。ブラッシングは、子犬の頃から習慣にしてあげたいものです。また、体全体を触るということに慣らしておかないと、日々の手入れも困難になってしまいます。こまめに体の手入れをする習慣をもちましょう。

爪切り

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ボストンテリアは、運動が大好きな為、たっぷりと毎日お散歩に行っていると、それほど爪切りは頻繁に必要ということでもありません。お散歩をしているうちに、爪が自然に削れてくることもあります。しかし、伸びた状態にしておくと、爪が地面や床にあたり歩く姿勢にまで影響してしまうことがあります。月に1回程度は爪切りをする習慣をもつとよいでしょう。

ボストンテリアの爪きりの場合、爪が黒い為に、どこまで切っていいかわからず不安になることも多いものです。血管や神経が見難い場合は、少しずつカットして、深爪にならないように注意しましょう。まだ、慣れていない場合は、爪切り自体をあてるだけで終わりにしたり、毎日1本ずつ無理せず切ってあげてもよいでしょう。

ボストンテリアは、非常に賢い為、無理に行うと、爪切りが嫌いになってしまいます。見るだけで嫌がったり、体をおさえられること自体を嫌がってしまうこともあります。不安な場合は、トリマーさんや獣医師にお願いするなどしてもよいでしょう。

肛門腺絞り

ボストンテリアは、個体差はあるものの月に1回程度肛門腺絞りをしてあげるとよいでしょう。お尻をズリズリとこするようなことがあれば、それはすでに分泌液がたまってしまっているサインでもあります。運動中に愛犬の様子をみたり、体の手入れをする際に肛門周りにふくらみや炎症がないかチェックしてあげるとよいでしょう。

肛門周辺はとても敏感な部分ですので無理に行うと、肛門付近まで傷つけてしまったり、炎症につながってしまうこともあります。肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。分泌液はとても臭いので、シャンプー前に行って一緒にお尻を洗ってあげるとよいでしょう。

肛門腺絞りは、無理に行って痛みを伴うと、さらに嫌がるようになってしまいます。一方、そのままにしておくと、分泌液自体がかたまりになってなかなか絞り出すことができないこともあります。トリマーや獣医師にお願いするなど無理のない範囲で行うようにするとよいでしょう。

耳掃除


ボストンテリアの耳は、立ち耳の為、垂れ耳の犬種に比べると、通気性もよく耳の汚れも少ないものです。

耳自体も大きいので、炎症があれば気づきやすいものです。耳掃除はシャンプーなどのタイミングで月1回から2回程度で行うとよいでしょう。ただし、いつもに比べて、においや赤みが気になるといった症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。

ボストンテリアの耳掃除は、専用のイヤーローションを使って、汚れを拭き取る程度で行うとよいでしょう。耳の中に数滴たらして、耳の根本を持ちクチュクチュとマッサージします。その後出てきた汚れを優しく拭き取るようにしましょう。

耳周辺の皮膚はとてもデリケートなもので、強く拭いてしまうと、耳の皮膚を傷めてしまいます。また、耳掃除のしすぎで、耳内部の皮膚を傷つけ、外耳炎を引き起こしてしまうこともありますので、注意しましょう。

目の手入れ

ボストンテリアは、目の周りから鼻の周り、顔全体のしわに汚れが溜まらないように拭き取るケアをしてあげましょう。ムレた状態でそのままにしておくと、不衛生になり、皮膚病の原因になってしまうこともあります。またにおいも気になる状態になりますので、蒸しタオルやコットンを使って優しく拭き取ってあげるようにしましょう。

涙や目ヤニもそのままにしておくと、眼の病気の原因となることがあります。また何らかの感染症や病気の場合、炎症が広がってしまうこともあります。涙やけや目やにはそのままにせずに、ふき取ってあげるようにしましょう。

目の周りの手入れをしていても、涙や目やにが多い場合は、目の病気や傷、アレルギーなど様々な原因が考えられます。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

歯磨き

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ボストンテリアの歯磨きは、子犬の頃から慣らしていき、週1回程度は行うようにしましょう。歯垢がたまると、やがて歯石になり、歯周病もどんどん進行してしまいます。予防の為には、歯磨きを習慣にするようにしましょう。

最初に歯磨きを嫌がる場合は、ガーゼや専用の歯磨きシートを指に巻いて、歯の汚れを拭き取ってあげることで少しずつ歯磨きの習慣を作っていきましょう。抱っこしながら、リラックスをして口の中のチェックをすることができることが大切です。

どうしても歯磨きが苦手な場合は、歯磨き効果のあるガムやロープを使ってトレーニングや遊びの中で歯磨きをする習慣を持ってもよいでしょう。歯ブラシとガーゼ、液体歯磨きなどを上手に利用して、無理せずコミュニケーションの一環として歯磨きをしていくことが長続きの秘訣です。

ボストンテリアがかかりやすい病気

角膜炎

ボストンテリアのその飛び出したような目は可愛さの特徴的な部分です。しかし、だからこそ目の病気になりやすい傾向もあります。目の一番外側の角膜が傷つきやすく、目をしょぼしょぼさせていたり、充血してしまい、角膜炎を発症することも少なくありません。

角膜炎を起こす原因は様々で、散歩中に砂やゴミなどが入ってしまって傷つくことや、逆さまつげが原因になっていることもあります。また、他の動物と遊んでいるうちに傷つけてしまったり、そもそも涙が少ないことで発症してしまうこともあります。

普段から目の手入れを行い、いつもと違う様子に早く気づくことが大切です。また、愛犬自身が目を気にするようなしぐさをしていた時も、すでに目に違和感を覚えている場合の行動です。そのような場合は早めに獣医師に相談しましょう。

チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)

目の病気を発症しやすいボストンテリアの場合、第三眼瞼腺が飛び出してきてしまうチェリーアイも気を付けたい病気のひとつです。これは、先天的に結合組織が少ない場合は、目かしら側から出てきてしまう為、そのまま角膜炎などを併発してしまうことがあります。

目の違和感を感じると、犬はさらにこすろうとして炎症を起こしてしまうことがあります。目の病気は早期発見と早期治療がとても大切です。普段から目の手入れと共に目に炎症や異常がないかチェックしてあげるようにしましょう。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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