2016年7月5日更新

【ペットシッターが解説】ボストンテリアとの暮らしで注意すること

ボストンテリアの性格と性質

性格


ボストンテリアは、ボストンで発祥した犬です。ブルドッグとブルテリアの血が入っており、その後様々な犬種との交配で小型化されていきました。テリアの血が入っているということもあり、活発な面がありますが、ブルドッグの穏やかな気質も入っています。

とても知能が高いので、「アメリカ犬界の紳士」「タキシードを着た紳士」「小さなアメリカ紳士」など、様々な愛称で愛されています。

とても賢くフレンドリーなボストンテリアは、子供と遊ぶこともできるので、様々な家庭環境で飼うことができます。寛容な性格で子供と仲良く遊ぶことができますが、繊細な部分もあり、家族の言葉や気分に反応することもあるほどです。寂しがりやな面もありますので、たっぷりと遊んであげる時間を設ける必要があります

あまり吠えないボストンテリアですが、頑固な部分や神経質な部分がありますので、見知らぬ人がテリトリーに入ってきたり、ストレスが溜まって吠えるといった行動に出てしまうこともあります。特に、他の犬がテリトリーに入ってくる場合は、攻撃性になることもありますので、しつけやトレーニングが大切になります

性質


ボストンテリアは、その体つきと毛色が特徴的です。黒に白斑が入った体はボストンカラーと呼ばれています。

ブルドッグよりも小柄ですっきりとした体をしていますが、引き締まった筋肉は、小型犬でありながらも力の強さを感じることができます。被毛が短いですが、よく抜ける為、定期的なブラッシングが必要になります。

小型犬で吠えることも少ないので、マンションなどでも飼いやすく人気の犬種ですが、しつけや手入れをしっかり行う必要がある犬種です。甘えん坊な部分もありますので、そのまま甘やかしてしまったり、ストレスをためてしまうと、吠え癖や噛み癖につながってしまうこともありますので注意しましょう。

ボストンテリアは、テリアの血が入っている為、テンションが上がるとどんどん興奮してしまうということもあります。クールダウンさせることができないと、乱暴になってしまうこともありますので、リーダーである家族との関係がとても大切になります。

ボストンテリアの飼育の注意点

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室内環境

ボストンテリアの特徴的なつぶれた鼻が好きという方もいるかもしれません。しかし、環境面でいうと、暑さに弱いという特徴につながります。体温調節が難しいことや呼吸が荒くなるなど、命に関わることもありますので、特に注意が必要です。

ボストンテリアと一緒に暮らす場合、エアコンを利用しながら人間が快適に過ごせる温度に保つようにしましょう。特に夏は少し低めの室温23~25℃ほどで快適に過ごすことができます。冬は26~28℃ほどで設定し、乾燥しすぎないように湿度も適度に保ちましょう。

夏の暑い日、サークルに直射日光が当たっていたり、停電などが起きてエアコンが止まってしまった場合、室内であっても熱中症になってしまう危険性があります。冷感マットなどを利用して、あらかじめ涼める場所を作っておくなどの工夫をしましょう。

冬はペット専用のヒーターなどを使って、ゆっくり休める空間を作っておくと安心です。

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ボストンテリアは家族と室内で遊ぶことが大好きです。しかし、遺伝的に膝蓋骨脱臼などの関節の病気になってしまうこともあります。フローリングで夢中になって遊んでいたら、すべって関節に大きな負担をかけてしまうという危険性もあります。また、ソファなどの少しの段差でさえ、骨折の原因になることがあるのです。

ボストンテリアと過ごすスペースには、フローリングの上に滑り止め防止になるようなカーペットやマットを敷いてあげるようにしましょう。コルクマットやペット専用マットなどは、短い抜け毛の多いボストンテリアとの暮らしでも掃除が簡単です。衛生面も考えるようにしましょう。

興奮してソファや階段の上り下りが楽しくなってしまうこともあります。
しかし、ジャンプすることは関節に負担をかけており、成長段階の子犬やすでに関節が弱まってきている高齢犬の場合、特に注意が必要になります。ソファなどの段差にも滑り止めマットを敷く、ステップをつけたり、飛び上がらないようにしつけをするなど、日頃の生活で注意してあげましょう。

家具の配置

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ボストンテリアはテリア種の血の為、縄張り意識が強く、見知らぬ人に警戒をするような面があります

個体差はありますが、室内で自由に過ごしていると、お部屋全体が縄張りと感じ、さらに警戒心を強め、神経質になってしまうことがあるのです。その為、お部屋の中でも安心して過ごすことができるボストンテリアの為のパーソナルスペースを作ってあげるようにしましょう

お部屋の中で、ボストンテリア専用のスペースとしてサークルを準備してあげるとよいでしょう。サークル内に食事場所、水、トイレ、ベッドも作っておけば、留守番の際も安心することができます。また、来客時など、愛犬から目を離さなくてはいけない時も安心です。また、ボストンテリア自身も自分のスペースにいることで、リーダーの指示のもと比較的落ち着いた対応をとることができるようになるのです。

犬にとっては安心できるパーソナルスペースがあることで、様々なメリットが生まれます。ボストンテリアは、リーダーに対してとても忠実な賢さを持ち、家族にはとても寛容な性格の持ち主です。リビングや寝室、家族の姿が見える場所でありながら、自分だけの場所を作ってあげるようにしましょう。ただし、暑さに弱いボストンテリアですので、風通しがよいところ、直射日光が当たらないところなど、設置する環境には十分注意してあげましょう。

運動

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ボストンテリアは、小型犬でありながら、遊び好き、運動好き、活発というまさにテリア系のパワフルさを持っています。その為、朝晩1日2回30分から1時間ほど、しっかりとお散歩に行く必要があります。軽めの散歩では、運動不足からストレスが溜まってしまいますので、注意が必要です。

ボストンテリアは、大きさにもかなり幅があり、個体差があります。筋肉が発達し、大きな場合は10キロになることもあります。どれだけの散歩量がちょうどよいかは、コースを変更したり、階段の上り下りを取り入れるなど、愛犬の様子を見ながら判断する必要があります。遊びも大好きですので、散歩だけでなく、ボール投げなどを取り入れながら運動するとよいでしょう。

ボストンテリアは、運動が大好きですが、興奮しやすい性格も持っています。定期的にドッグランで思いっきり運動することや、ロングリードを使って走らせてあげてもよいでしょう。しかし、必ずリーダーの指示のもと、クールダウンさせてあげることも大切です。アドレナリンがずっと出ていると、そのまま性格にまで影響してしまいます。どんなに興奮しても冷静にさせることができるリーダーが必要になるのです。

しつけ


ボストンテリアのしつけは、その性格を理解した上で行うことが大切になります。たくさん遊んで興奮することもありますが、実は非常に賢く学習能力も高い面を持っています。その為、メリハリのあるリーダーでないと、遊んでばかりで指示に従わなくなってしまうということもあるのです。関係性がしっかり結ばれると、様々なことを吸収していき、時には楽しい面を見せてくれる素晴らしいパートナーになってくれます。

ボストンテリアのしつけでは、特に興奮している時に冷静にさせるということが大切になります。遊びが大好きですので、遊びの中でトレーニングを入れていくと、楽しみながらコマンドを覚えていきます。遊ぶことが楽しく興奮していても「オスワリ」や「マテ」などのコマンドで冷静にさせ、静かに待つことができた時に「ヨシ」で褒めてあげるようにしましょう。

ボストンテリアは、とても賢く人の言葉に繊細に反応する面も持っています。その為、思いっきり叱ると、混乱して考えこんでしまったり、怒って攻撃的になってしまうこともあります。その為、叱るのではなく無視をするなど、褒めることと叱ることの差は、愛犬の様子を見ながら考えていくことがよいでしょう。

ボストンテリアのケア方法

ブラッシング

ボストンテリアの毛は実は非常によく抜けます。

細くて短く、刺さるような毛がよく抜けますので、日ごろからのブラッシングがとても大切になります。獣毛ブラシで、抜け毛を取りながらブラッシングしていくと、被毛全体に艶が出てきます。お散歩の後など、1日1回の習慣にしてあげるとよいでしょう

短い毛は洋服にも刺さるような状態で抜けますので、そのままにしておくと、チクチクとしてきてしまいます。特に換毛期になると、1日ブラッシングや掃除をしなかっただけで、あっと言う間に床が毛だらけになってしまうこともあります。ブラッシングをしないことで皮膚病の原因を作ってしまうこともありますので、注意しましょう。

汚れが気になる時は、蒸しタオルで体全体を拭いたり、シャンプー効果のある市販のシートを利用してからブラッシングするとよいでしょう。ブラッシングは、子犬の頃から習慣にしてあげたいものです。また、体全体を触るということに慣らしておかないと、日々の手入れも困難になってしまいます。こまめに体の手入れをする習慣をもちましょう。

爪切り

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ボストンテリアは、運動が大好きな為、たっぷりと毎日お散歩に行っていると、それほど爪切りは頻繁に必要ということでもありません。お散歩をしているうちに、爪が自然に削れてくることもあります。しかし、伸びた状態にしておくと、爪が地面や床にあたり歩く姿勢にまで影響してしまうことがあります。月に1回程度は爪切りをする習慣をもつとよいでしょう。

ボストンテリアの爪きりの場合、爪が黒い為に、どこまで切っていいかわからず不安になることも多いものです。血管や神経が見難い場合は、少しずつカットして、深爪にならないように注意しましょう。まだ、慣れていない場合は、爪切り自体をあてるだけで終わりにしたり、毎日1本ずつ無理せず切ってあげてもよいでしょう。

ボストンテリアは、非常に賢い為、無理に行うと、爪切りが嫌いになってしまいます。見るだけで嫌がったり、体をおさえられること自体を嫌がってしまうこともあります。不安な場合は、トリマーさんや獣医師にお願いするなどしてもよいでしょう。

肛門腺絞り

ボストンテリアは、個体差はあるものの月に1回程度肛門腺絞りをしてあげるとよいでしょう。お尻をズリズリとこするようなことがあれば、それはすでに分泌液がたまってしまっているサインでもあります。運動中に愛犬の様子をみたり、体の手入れをする際に肛門周りにふくらみや炎症がないかチェックしてあげるとよいでしょう。

肛門周辺はとても敏感な部分ですので無理に行うと、肛門付近まで傷つけてしまったり、炎症につながってしまうこともあります。肛門腺は、肛門の下、時計の4時と8時の方向に人指し指と親指をあてて、下から上に向かって搾り出していきます。分泌液はとても臭いので、シャンプー前に行って一緒にお尻を洗ってあげるとよいでしょう。

肛門腺絞りは、無理に行って痛みを伴うと、さらに嫌がるようになってしまいます。一方、そのままにしておくと、分泌液自体がかたまりになってなかなか絞り出すことができないこともあります。トリマーや獣医師にお願いするなど無理のない範囲で行うようにするとよいでしょう。

耳掃除


ボストンテリアの耳は、立ち耳の為、垂れ耳の犬種に比べると、通気性もよく耳の汚れも少ないものです。

耳自体も大きいので、炎症があれば気づきやすいものです。耳掃除はシャンプーなどのタイミングで月1回から2回程度で行うとよいでしょう。ただし、いつもに比べて、においや赤みが気になるといった症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。

ボストンテリアの耳掃除は、専用のイヤーローションを使って、汚れを拭き取る程度で行うとよいでしょう。耳の中に数滴たらして、耳の根本を持ちクチュクチュとマッサージします。その後出てきた汚れを優しく拭き取るようにしましょう。

耳周辺の皮膚はとてもデリケートなもので、強く拭いてしまうと、耳の皮膚を傷めてしまいます。また、耳掃除のしすぎで、耳内部の皮膚を傷つけ、外耳炎を引き起こしてしまうこともありますので、注意しましょう。

目の手入れ

ボストンテリアは、目の周りから鼻の周り、顔全体のしわに汚れが溜まらないように拭き取るケアをしてあげましょう。ムレた状態でそのままにしておくと、不衛生になり、皮膚病の原因になってしまうこともあります。またにおいも気になる状態になりますので、蒸しタオルやコットンを使って優しく拭き取ってあげるようにしましょう。

涙や目ヤニもそのままにしておくと、眼の病気の原因となることがあります。また何らかの感染症や病気の場合、炎症が広がってしまうこともあります。涙やけや目やにはそのままにせずに、ふき取ってあげるようにしましょう。

目の周りの手入れをしていても、涙や目やにが多い場合は、目の病気や傷、アレルギーなど様々な原因が考えられます。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

歯磨き

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ボストンテリアの歯磨きは、子犬の頃から慣らしていき、週1回程度は行うようにしましょう。歯垢がたまると、やがて歯石になり、歯周病もどんどん進行してしまいます。予防の為には、歯磨きを習慣にするようにしましょう。

最初に歯磨きを嫌がる場合は、ガーゼや専用の歯磨きシートを指に巻いて、歯の汚れを拭き取ってあげることで少しずつ歯磨きの習慣を作っていきましょう。抱っこしながら、リラックスをして口の中のチェックをすることができることが大切です。

どうしても歯磨きが苦手な場合は、歯磨き効果のあるガムやロープを使ってトレーニングや遊びの中で歯磨きをする習慣を持ってもよいでしょう。歯ブラシとガーゼ、液体歯磨きなどを上手に利用して、無理せずコミュニケーションの一環として歯磨きをしていくことが長続きの秘訣です。

ボストンテリアがかかりやすい病気

角膜炎

ボストンテリアのその飛び出したような目は可愛さの特徴的な部分です。しかし、だからこそ目の病気になりやすい傾向もあります。目の一番外側の角膜が傷つきやすく、目をしょぼしょぼさせていたり、充血してしまい、角膜炎を発症することも少なくありません。

角膜炎を起こす原因は様々で、散歩中に砂やゴミなどが入ってしまって傷つくことや、逆さまつげが原因になっていることもあります。また、他の動物と遊んでいるうちに傷つけてしまったり、そもそも涙が少ないことで発症してしまうこともあります。

普段から目の手入れを行い、いつもと違う様子に早く気づくことが大切です。また、愛犬自身が目を気にするようなしぐさをしていた時も、すでに目に違和感を覚えている場合の行動です。そのような場合は早めに獣医師に相談しましょう。

チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)

目の病気を発症しやすいボストンテリアの場合、第三眼瞼腺が飛び出してきてしまうチェリーアイも気を付けたい病気のひとつです。これは、先天的に結合組織が少ない場合は、目かしら側から出てきてしまう為、そのまま角膜炎などを併発してしまうことがあります。

目の違和感を感じると、犬はさらにこすろうとして炎症を起こしてしまうことがあります。目の病気は早期発見と早期治療がとても大切です。普段から目の手入れと共に目に炎症や異常がないかチェックしてあげるようにしましょう。

子犬期の注意点


ボストンテリアの子犬は様々な物に興味をもちパワフルに過ごしています。テリア種の気質がありますので、テンションが上がるとお部屋の中でも思いっきり動き回って遊ぶパワフルな面を持っています。しかし、その分しつけをしっかりと行う必要があります。テリア種の中では比較的優しい性格をしていますが、しつけにはメリハリを持ち、甘やかさないようにしましょう。

好奇心旺盛で遊ぶことも大好きですが、骨が弱く骨折や脱臼の心配をする必要があります。お部屋の中でやんちゃに動き回っていても、体を触る習慣を持ち、特定の痛がる部分はないか、歩き方がおかしくないかなど見てあげるようにしましょう。子犬のうちは骨も発達段階なので過度な運動にならないようにコントロールしてあげましょう。

先天的な病気の兆候がないか観察することも大切です。ボストンテリアの子犬はよく遊び、よく眠ります。動きの活発さや骨格や筋肉の動き、呼吸の仕方、様々な刺激に対する反応など運動の中でも、異常がないかチェックするようにしましょう。また、睡眠のバランスも大切にし、遊び、運動、食事、睡眠のバランスをしっかり保ちましょう。

シニア期の注意点

やんちゃに動き回ることも多いボストンテリアですが、シニアになってからは心臓病や関節の痛みなどが出てきやすい犬種でもありますので、定期的な健康診断を行い、過度な運動は控えるようにしましょう。いわゆる鼻ペチャの犬種で、呼吸器系の病気も多くなります。高齢になると体温調節をする能力も低下し、体調を崩しやすくなります。室温管理、ベッド周りの温度管理に気を付けてゆっくり休める場所を確保してあげましょう。

もともと関節の病気になりやすいボストンテリアはシニア期に入るとさらに注意しなくてはいけません。お部屋の中では階段やソファー、ベッドなどの少しの段差さえ関節に負担をかけ、骨折や脱臼、ヘルニアの原因になってしまうことがあります。クッションマットを敷くなど対策をしてあげるようにしましょう。

シニアになると老化は見た目の変化と共に消化や吸収のスピードもおそくなります。食事のペースが落ちてきている場合は、シニア専用のフードを選んであげるとよいでしょう。高タンパクの食事が大切ですが、運動量が減る為低カロリーにする必要があります。また、シニア用のフードを選んでいても食欲低下でなかなか食べてくれない場合や、噛む力が弱くなっている場合はお湯やスープでふやかしてあげるなどの工夫をしましょう。

季節ごとの注意点

ボストンテリアにとってとても過ごしやすい季節ですが、子犬やシニア犬は特に気温の変化に注意しなくてはいけません。朝晩の寒さは体を冷やす原因になるので室温管理に注意をしましょう。

春になると外にお出かけすることも多くなります。しかし、一方でノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。ノミダニ対策、フィラリア予防薬、動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。また、狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので、必ず受けるようにしましょう。

ボストンテリアは1年を通して短い毛が抜けますが、季節の変わり目にはさらに抜け毛が多くなり、そのままにしておくとお部屋の中が抜け毛だらけになってしまいます。もちろん愛犬の皮膚の為にもよくありません。お散歩が気持ちいい季節ではありますが、お散歩の後などはブラッシングでほこり、抜け毛、死毛を取りのぞくようにしましょう。また、美しい被毛を保つためのシャンプーも2週間から3週間に1回は行うようにしましょう。

ボストンテリアをはじめ、鼻の短い短頭種は特に夏の暑さには注意しなくてはいけません。熱中症は家の中にいてもかかることがあります。犬は舌を出して熱を放出しますが、暑くなるとその体温調節をする行動もあまり上手に行うことができません。室内では愛犬の様子、特に呼吸の様子を見ながら、エアコンの設定温度を調節してあげるようにしましょう。

夏のお散歩では反射熱をダイレクトに受けてしまいます。お散歩の時間は、早朝または夕方以降涼しくなってからにしましょう。また、ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていると熱中症の危険性が高くなります。症状が重くなると、命の危険に関わりますので注意しましょう。どうしても日中外出する場合は、体を冷やすための洋服を着せたり、こまめに体を冷やしてあげるようにしましょう。

夏の暑さで皮膚が蒸れやすく、皮膚トラブルも多くなる季節です。またアレルギー性の症状も多くなる季節ですので、普段から体を拭いて清潔に保つこと、定期的なシャンプーを忘れないようにしましょう。また、シャンプー後はしっかり体を乾かすことも大切です。

秋は気温が下がって、春と同じくボストンテリアにとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けて体力を回復させておきたい季節でもありますが、注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、欲しがるままに与えていると、肥満になってしまってしまいます。ボストンテリアにとって肥満は、そのまま関節への負担になります。食欲旺盛になったからと言って与え過ぎないように十分に注意しましょう。

秋はお散歩も気持ちよい季節です。春夏と同様に、フィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。また、お散歩のあとのブラッシングなど手入れはしっかり行うようにしましょう。皮脂が残っていたり、逆に乾燥してしまっていると、被毛にダメージを与えてしまいます。万が一、痒がるなど、皮膚に異変を感じた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

秋から冬にかけて、ボストンテリアの抜け毛も多くなる季節です。気温差が激しい秋は、ブラッシングで抜け毛対策を念入りに行いましょう。洋服を着せると、寒さ対策と共に抜け毛がお部屋中にいっぱいになってしまうことも予防できます。しかし洋服の着せっぱなしは皮膚炎を起こしやすいボストンテリアにとっては衛生的にはよくないので洋服は適度にしましょう。

ボストンテリアは寒さも苦手です。室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。また、暖房を使うことによる乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥はウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

ベッド周りなど、睡眠中の環境にも注意してあげるようにしましょう。ペットヒーターや毛布などを利用してあげてもよいでしょう。暖房器具を使用すると、気づかないうちに体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

膝蓋骨脱臼

ボストンテリアをはじめとする小型犬に多い病気です。先天的な形成異常で膝蓋骨が外れやすくなってしまっています。子犬の頃のワクチン接種や健康診断のタイミングで、関節もしっかり診てもらっておくとよいでしょう。

先天的な原因が多いものですが、関節に負担がかかることで発症してしまうこともあります。ボストンテリアの子犬の骨は思った以上にとても細く、成長段階にある子犬の骨は毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。

やんちゃな部分を持っているボストンテリアですので、ソファーや階段からジャンプした時にそのまま骨折してしまうこともあります。抱っこしていたら突然ジャンプをしてバランスを崩し骨折や脱臼ということもあるのです。普段の生活には十分に注意し、なんらかの異常を感じたら早めに獣医師に診てもらいましょう。

アレルギー性皮膚炎

ボストンテリアは皮膚炎を起こしやすい犬種です。アレルギー皮膚炎は、ノミ、ダニ、食べ物など、様々な原因で発症します。食べ物のアレルギーがある場合は食餌性皮膚炎、環境の場合はアトピー性皮膚炎と言いますが、まずが原因を特定することが必要になります。

どんどんかゆみがひどくなり、ボストンテリアのもともと弱い皮膚が炎症を起こしてします。また、かきむしることで二次感染にもつながりますので、清潔にしているのに皮膚をかゆがる様子や赤み、炎症を見つけた場合は早めに獣医師の診察をうけましょう。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

気管虚脱

小型犬に多い病気で、その名のとおり気管がつぶれてしまい咳や呼吸困難につながります。シニア期になると、そもそも筋肉が硬くなっているので空気の通り道が狭くなっていますが、心臓疾患や気管支炎の咳や過呼吸でさえ原因になってしまいます。

呼吸する時に気管がつぶれて空気の通りが阻害され、咳や呼吸困難を起こします。小型犬は気管が変形しやすく、気管の筋肉が硬化してくる中シニア期になると気管虚脱になりやすいと言われています。また、心臓病から発症してしまうこともあります。また、肥満によって気管を圧迫してしまっているケースもあります。

気管虚脱は激しい咳が特徴になります。大きな咳が続くようであれば、早めに獣医師の診察を受けましょう。定期的な健康診断や、肥満予防のための食事や運動などが大切になります。また、首輪が原因になることもあり、散歩の引っ張りが強い場合は注意が必要になります。ハーネスに切り替えてあげるとよいでしょう。

結膜炎

ボストンテリアの目は大きく前に飛び出したようになってします。そのため傷がつきやすかったり、汚れが入りやすくなってしまいます。目に毛やほこりなどの異物が入っている時は片目だけでも炎症が起きますが、細菌感染やなんらかの病気が原因になっている場合は両目に炎症が出てくることがあります。まぶたの裏を覆っている結膜が炎症を起こして結膜炎になり、場合によっては角膜炎などになることもあります。

高齢になると視力低下が進んでくることも多いものですが、白内障や緑内障を起こしている場合もあります。結膜炎や角膜炎は目を痛がったりかゆがったりの症状があらわれます。原因によって異なりますが、目薬などの治療が必要になりますので早めに原因を見つけることが必要になります。白内障や緑内障は、加齢とともに症状が進行していきます。早期発見によって進行を遅らせることも可能ですので、早めに診察を受けるようにしましょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

まずはボストンテリアの体全体を触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながらたくさん褒めていきましょう。

ボストンテリアは体のバランスに注意しなくてはいけません。もともととても食欲旺盛な犬種ですが、食べすぎからあっという間に太ってしまいます。体を触ってみて、肋骨がふれる程度がちょうどよい体のバランスです。普段から体を触ることに慣れるよう少しずつ触ってあげましょう。

慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすい犬種ですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないか、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。また、腰や関節を傷めやすいボストンテリアですので、足を引きずる様子がないか、体の傾きはないか、特定の痛がる部位はないかなどチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。ボストンテリアは下痢や便秘なども起こしやすいものです。尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

元気なボストンテリアは目もイキイキとしています。目の輝きを見てあげましょう。ただし、目が大きく飛び出している為、目の炎症が起きやすい犬種でもあります。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっている、視力低下を感じるなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。

ボストンテリアは、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎を起こしやすい犬種でもありますので、耳に炎症が起こることもあります。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また、耳掃除のし過ぎによって炎症が起きている場合もあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。

口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に高齢犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。また、口の中をチェックすることで歯茎や舌が健康的なピンク色をしているか確認してあげましょう。貧血などを起こすと、白っぽくなってしまいます。嫌がらない程度に、歯茎や口臭のチェックもしてあげましょう。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。また、呼吸が荒い場合も呼吸器系、心臓疾患など、心配な症状につながることがあります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

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ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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