2016年7月4日更新

【動物看護師が解説】意外と大切!犬猫の体重測定

みなさんは愛犬や愛猫の体重を定期的に測っていますか?健康を管理する意味でも、肥満を予防する意味でも体重の記録は非常に大切なものです。犬猫の体重は自宅でも簡単に測ることができますので、是非今日からでも実行してみませんか?

何故、体重測定が大切なのかもご紹介します。

この体重、いつから?

もしも愛犬や愛猫が病気になった時、動物病院を訪れて
「ずっとこの体重でしたか?」
と質問をされたら、あなたはきちんと答えられますか?

きっと多くの飼い主さんが口ごもってしまうでしょう。
「最近少し太った・痩せた気が・・・」と曖昧な答えになってしまいませんか?体重増加、減少も、様々な病気の症状の1つであり、病気を判別するヒントでもあります。

また、最近急激に変化したのか、それとも数か月、半年ほどかけて変化したのか、どちらかがわかれば病気の進行具合をある程度つかむことができます。1秒でも早く病気の原因を突き止め、治療を開始するためには、これらの”毎日の変化”を飼い主さんから教えてもらう必要があるのです。

毎日でなくてもよい

いきなり毎日の測定を始めるのは面倒と感じる方もいるでしょう。

始めは1ヶ月に一回でも構いません。理想は1~2週間に1回測る事です。これらの測定を必ずどこかへ記録し、何かあったときのために書き溜めておきましょう。毎日の飼い主さんの努力が、愛犬、愛猫の病気の原因を突き止めるヒントになるのです。

自宅での測定の仕方

体重測定に特別な器具はいりません。人間用の体重計があれば良いです。出来れば小数点第二位まで表示される体重計であれば、微妙な体重の変化に気づくことができるでしょう

犬の場合


小型犬であれば、抱っこをして体重計に乗り、数値を見たら犬を降ろし、飼い主さんだけで体重を測ります。
(犬の体重+飼い主の体重)-(飼い主の体重)=(犬の体重)となります。

この時に注意したいのが、愛犬をしっかりと抱き動かないようにすることです。また、周辺の物に当たらないように注意しましょう。重心は体の中央に置くことを意識し、1人で測るときは、抱いて測定したときと同じ服装、同じ姿勢で測るようにしましょう。

重くて抱き上げられないような大型犬の場合は、動物病院などの受付に体重計が設置してあれば、定期的に体重測定に通うようにしましょう。診察の必要がなくても、測らせてくれる動物病院がほとんどなので、散歩の途中に寄るなどしてなるべく頻繁に測定しましょう

猫の場合


猫の場合も、小型犬と同じように抱き上げて測定します。猫はもぞもぞ動きやすいのでリラックスしている時に測るようにしましょう

重要なのは静止すること

測定の条件を同じにすることも重要ですが、動いていたら正確な数値を出すことはできません。猫はとくに抱き上げられてじっとできない場合が多いので、そのような時はペットケージなど小さな入れ物に入れて測定し、あとから入れ物の重さを測りましょう。

サインに気付けば、早期発見にもつながる

例えば、体型が明らかに痩せてきているのに体重が変わらなかったりすると、身体のサードスペース(臓器と臓器の空間など)に腹水や胸水が溜まっていたり、食べる量や生活スタイルが全く変わらないのにどんどん体重が増加すると、甲状腺の病気であることなどが考えられます。

犬猫が直接不調を訴えて動物病院に行くことはなく、飼い主が気付かなければ治療を開始することも出来ません。病気を早期発見するためには、毎日犬猫を観察している飼い主さんの観察力にかかっていますので、たかが体重、とは思わずに定期的に測定するようにしてくださいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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