2016年7月22日更新

【動物看護師が解説!】猫の爪が折れてしまった、欠けてしまった時の応急処置

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

高いところから落ちそうになったり、足にしがみつくとき、猫は鋭い爪を立ててなんとか落ちないようにしますよね。洋服の生地の目に爪が引っかかったりして「折れちゃうよ!」と焦ることもしばしば。

実は猫の爪って折れやすく、根元からスポンとなくなってしまうこともよくあるのです。愛猫がそんなことになったら、どうすれば良いのでしょうか?

 

猫の爪は割れやすい

猫の爪は脱皮をするのをご存知ですか?

床の上や爪磨ぎの近くに、丸々爪の形をした”皮”のようなものを発見することがあるでしょう。もしかして、爪が折れた!?と心配する必要はありません。古くなった部分を捨て、若くて新しい部分を表面に出すために剥がれ落ちることが正常な状態なのです。

しかし、この脱皮が時として仇になることもあります。猫の爪切りを自身でやったことのある方は分かると思いますが、爪を切ると爪自体がバキバキに裂けてしまうのです。古い爪の部分が裂けて落ちるなら問題はないのですが、これから表面になろうとしている新しい爪まで裂けてしまうと痛みや出血を伴うことがあります。

ジャンプや喧嘩でも折れる

同居の猫同士の喧嘩や、ジャンプを失敗した時などに爪折れがよく起こります。爪切りを頻繁にすることで予防が可能ですが、猫の爪は引っ掛けやすいかぎ爪で、構造上折れやすい形になっているのである程度仕方ない部分もあります

 

爪が折れてしまったら?

爪が折れて出血しているようであれば、清潔なティッシュやコットンで圧迫止血をしましょう。

出血が止まった後や、出血がなかった場合もかかりつけの動物病院へ連れて行き、消毒や化膿止めなどを処方してもらってください。根元から爪が取れている場合、神経が露出しているので、そのままにしていると高い確率で化膿します。

とはいえ、自宅で人間用の消毒液で消毒するのはやめてください。正しい方法、正しい技術で処置をしなければ意味はありません。かならず病院へ受診しましょう。

飼い主さんができることは止血のみ

何度も繰り返すようですが、自宅でなんとかしようと人間用の消毒液や薬を使って処置をするのはやめてください。猫には禁忌の成分が入っている可能性もあり、ただの怪我だけだったはずが中毒になり、処置が遅ければ死に至ることも考えられます。

猫を病院へ連れて行くのは一苦労ですが、愛猫のためを思って必ず受診して下さいね。