2016年3月1日更新

【獣医師監修】犬は寝不足・睡眠不足にならないの?愛犬の安眠チェック!

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愛犬の1日を観察すると、その大半をお気に入りのソファやケージで寝ているのではないでしょうか。

気持ちよさそうに寝ているかと思えば、外の車やバイクの音に反応したり、飼い主さんの行動に耳をピクピク動かしたり…「ほんとに寝ているの?」と不思議に思うことはありませんか。

これが人間なら完全な寝不足なのでしょうが、実は犬にも良い睡眠と悪い睡眠があるのです。

 

そもそも睡眠って必要なの?

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人間や犬などの高等な哺乳動物の睡眠は『体を休める』以外に『脳を休ませる』という役割があります。休ませるといっても活動を停止するのは体だけで、脳は五感から入ってきた情報を寝ている間に整理したりしていますし、疲れた体をより集中的に回復させるべく免疫力を高めたりもしているのです。

たとえば、熱があるときは一日中寝ていても、まだまだ寝ていたいという状態になりませんか?それは寝ることで体の活動を停止させ、その分のエネルギーを免疫力を高める方に使おうということなのです。

さて、睡眠中は「レム睡眠」という浅い眠りと「ノンレム睡眠」という深い眠りが交互にくるのですが、犬の場合1サイクルが人間の半分の45分間です。睡眠全体の8割をノンレム睡眠が占めています。この時に疲労回復・ストレス解消・免疫力向上などの働きが行われます。

あとの2割はレム睡眠で、感情と記憶を結びつける役割があるほか体を覚醒させるための準備段階となっています。

このサイクルを3回繰り返せば十分だと言われています。不十分な睡眠は精神的にも身体的にも障害が出てきます。

愛犬の安眠ってどこでわかるの?


普段の寝姿から愛犬の健康をチェックすることができます。

横向きの体勢で寝る

全身の力が抜けているようなら安心して眠っている状態でしょう。また、心臓や肺などに異常があるとこの体勢で寝る事はできません。

仰向けで寝る

最もリラックスした寝姿といえるでしょう。お腹を見せているのは飼い主に絶大な信頼を寄せている証拠なのです。周りが騒々しくても寝ている場合、熟睡でき良い睡眠がとれているといえるでしょう。

座ったままの体勢で寝る

この体勢で寝るのは、最も緊張が強くひどい痛みや苦しさを我慢している可能性が高いといえます。

早めに動物病院を受診する事をお勧めします。

 

良い睡眠ってどうすればとれる?


一番はストレスを溜めさせないことです。ストレスは人にも犬にも熟睡の大敵となります。

痛み、苦しさ、恐怖、緊張の原因となっているものを取り除いてあげること、その他には愛犬が落ち着ける場所を作ってあげることです。冬には温かく夏には涼しく快適な寝床を用意してあげるといいでしょう。

長時間寝ている老犬は安心?


長時間寝過ぎてしまったあとに、逆に疲れがたまってしまったという経験、誰でも一度はありますよね?

犬も同じことがあります。老犬は身体機能などの低下により、寝て過ごすことも多くなりますが、そのほとんどは〝浅い眠り〟であることが特徴です。

良質な睡眠に熟睡は必要不可欠ですが、熟睡を得るためには日頃から適度に脳を刺激して活性化させることが大切なのです。単調な生活の中に、頭を使ったり五感を刺激したりするという習慣を取り入れるだけで良質な睡眠が得られるでしょう。