2016年7月29日更新

【動物看護師が解説!】愛犬のダイエットを成功させるコツ

突然ですが、あなたの愛犬は標準体型ですか?それとも、肥満ですか?愛犬を可愛がるあまり、おやつや食事をあげすぎていませんか?理想的な体型を維持する鍵は、飼い主さんが持っているのですよ。

これからダイエットさせようと思っている飼い主さんも、何度もダイエットに失敗している飼い主さんも、必見のダイエット成功の秘訣をお伝えします。

可愛いのは見た目だけ

まん丸でふっくらしている見た目はとっても可愛いのですが、肥満は万病の元です。高齢でのダイエットは無理に等しいので、若いうちに対処する必要があります。

肥満になると膝や腰に負担がかかり、動くことを嫌がるようになります。動かなくなると摂取カロリーに対しての活動量が少なくなり、更に肥満になってしまいます。特に胴が長く、手足が短い犬種は椎間板ヘルニアという腰の病気になり、ひどい場合は半身不随になることがありますので、ダックスやペキニーズ、シーズーなどの肥満は非常に危険と言えます。

ダイエットが成功する秘訣は?

ダイエットを成功させる秘訣は、ズバリ、飼い主さんです。

ダイエットをする前に、なぜ愛犬が肥満になってしまったかを考えてください。犬が自分で食事を調達して、家でダラダラしながら食べていましたか?散歩に行こうと誘っても「今日はいいや」と犬が断りましたか?きちんと朝晩食べているのに、お菓子を出してきて食べていましたか?

違いますよね、肥満になる理由のほとんどは飼い主さんにあるのです。
食事の量、活動量をコントロールできるのは飼い主さんのみです。犬が自分で食事を用意したり、外出するわけではないのです。
飼い主さんにとっては耳が痛くなる話ですが、まずはその点を認め、自覚を持つことが大切です。

今日から、すこし長く散歩をし、食事を愛犬の適正量にし、おやつをねだられても絶対にあげてはいけません。飼い主さんが覚悟をすることで、ダイエット成功への道が開くのです。

効果的なダイエット法は?

ダイエット食に変える

普段の食事の量を少なくしたとしても、栄養が偏り、満腹感も得られず一日中ごはんを催促され続けることになるでしょう。ダイエットには、ダイエット食に変えるのが一番です。

今までよりも少ない量であっても、きちんとした栄養が摂れたり、量を食べないと満足しない犬には低カロリーで多くの量を食べられる食事もあります。ダイエット食にも様々な種類があり、愛犬にあったものを選び出すことができます。

ダイエット食は療法食となり、動物病院でしか手に入らないものなので、かかりつけの動物病院で相談をしてから処方してもらいましょう。大袋をいきなり買うと食べなくなったときに勿体無いので、サンプルをもらうと良いでしょう。

活動量をあげる

食事だけでは健康的に痩せることができないので、食事と合わせて必要になってくるのは運動です。犬は本来寝てばかりいる動物ではありませんから、ある程度の運動は毎日させるべきです。

小型犬ならまだしも、中型犬、大型犬になると1日2回、1回1時間などしっかりした運動の時間を取らないとストレスの原因になることがあります。

普段散歩に出さないのであれば、休日に広い公園で走らせたり、思い切り遊ばせることによってストレス解消にもなりますし、筋肉量が上がって、より痩せやすい体質になります。家の中で走らせるスペースがあるのであれば、ボール投げをして疲れるまで遊ばせるのも良いでしょう。ただし、フローリングや滑る床で走らせると足を痛める危険性があるため、かならず滑らない、爪がかかる床で遊ばせましょう

おやつは無くすかダイエット用を

普段、おすわりや伏せなどの号令のご褒美におやつをあげているのであれば、ダイエット用の低カロリーのものにするか、朝晩に食べているフードの粒をご褒美代わりにしましょう。

朝晩の食事+ご褒美、では意味がないので1日のカロリーを考え、ご褒美をあげたのであれば食事を少し減らすなどして摂取カロリーをコントロールしましょう。

まずは理想体重を知ること

ダイエットを始めよう、と決めたのであればまずは愛犬の体重を調べましょう。

愛犬の犬種、年齢、体格などから理想体重を導き出し、減量する分の目標を立てます。理想体重は獣医の先生や看護師に聞くと教えてくれるでしょう。きちんとした計算式で導き出してくれるところもあれば、見た目で大体の目安を教えてくれるところもあるでしょう。

目標体重を決めたら、フードの袋に表示されている量を見て、1日量を設定します。一番良いのは、1日量を袋などで小分けにしておくことです。そこからご褒美で抜き出せば、残りを食事に回せばいいだけなのでいちいち計算する必要がありません。

ここまできたら、あとは実行するのみです。ごはんを催促されたり、散歩を拒否されたり、様々な困難にぶつかることもあるとは思いますが、どんなことがあってもやると決めたらやり切りましょう。愛犬の寿命に関わることですから、覚悟を決めて挑んでくださいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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